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℃-uteが『★憧れ My STAR★』になっていた

℃-uteの『★憧れ My STAR★』は2009年発売のアルバムリード曲。℃-uteはハロープロジェクトの5人組グループ。キッズオーディションから数えると、キャリアは10年以上になるベテランアイドルグループです。2009年というのは、このアルバム発売後にメンバーが2人ぬけて5人になった、グループにとってちょうどターニングポイントになった年です。



℃-uteの『★憧れ My STAR★』は2009年発売のアルバムリード曲。℃-uteはハロープロジェクトの5人組グループ。キッズオーディションから数えると、キャリアは10年以上になるベテランアイドルグループです。2009年というのは、このアルバム発売後にメンバーが2人ぬけて5人になった、グループにとってちょうどターニングポイントになった年です。

つんくらしさが出ている曲。女の子の憧れの異性に対する思いを歌っている歌詞。同時に、このグループが憧れの存在に近づいていく高揚感を歌っている曲でもあります。このグループにとっての「憧れ」とは、数々の成功しているアーティストであり、当時の先輩グループのモーニング娘。であり、同期でライバルのBerryz工房でした。その後逆転しますが、当時は活動時期が近いBerryz工房も一歩先を行く存在だったのです。

この曲は5人になってからライブで成長しています。曲を自分達ものにしてきているんですね。



“強気なあなたで ね U can do U can do”
たとえばこのフレーズは岡井の担当になっています。「強気」「U can do」というのは岡井自身を指している言葉でもあるんですね。この「U」は「you」ですね。くだけた省略形。岡井は強気にトークを進めていくのでそういうキャラも反映しています。

“発表しちゃったってわかんない 絶対気付いちゃくんない”
リーダー矢島が歌うこのパート。リズムが重要なパートで、ここで矢島の声がうまくハマっています。「発表しちゃったってわかんない 絶対気付いちゃくんない」という歌詞は、歌詞上では歌詞の主人公が憧れの存在との関係を発表したい、みんなに知らせたいという気持ちの表れ。
そして当時のこのグループにとっては、CDやDVDを発表しても多くの人には分からない、気づいてもらえないという状況そのものも指していました。濃いファンはもともと多いグループでしたが、人数が減った当時は「このままではまずいのではないか」という危機感がメンバーにもファンにもあったんですね。

“みんなに宣言しちゃいたい”
「みんなに宣言しちゃいたい」が中島。中島はダンスがうまく、ポテンシャルは高いメンバー。しかし、自信なさげな表情をすることも多かったので、「自身の存在を宣言しろ」という鼓舞の意味合いもある歌割りなんですね。

“弱虫よ Bye Bye”
サビ直前のこのフレーズが萩原。「弱虫よ Bye Bye」のところでファンが「マイマイ!」と名前のコールをすることも定着している箇所。サビ直前で萩原の特徴的な声で変化をつけている。そして「弱い心への決別」の歌詞で勢いをつけているんですね。これは、最年少の萩原自身がよくふてくされていたこともあったので、そういう弱い心から決別しろという意味も込められていました。5人になってから精神的に一番成長した人です。


この曲は、うまい具合にメンバー全員に歌割りがある曲なんですね。これがなぜ重要か。それは、ここで歌割りを解説するまでもないほど、このグループは基本、鈴木愛理一強だったからです。
鈴木愛理が、圧倒的に歌割りも多くメディア仕事も多く、人気も飛びぬけて高い。今でもその傾向がありますが、5人になった当時というのは特にその傾向が強かったのです。だからこの曲は、愛理頼りにならず、グループとしての魅力を見せることができるようになった曲でもあるんですね。

このグループは、今やハロプロを引っ張る最年長先輩グループとなっています。いつの間にかグループ自身が『★憧れ My STAR★』になっていたんですね。

TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

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