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sumika「Babel」の歌詞の意味は?新たな一面を見せる楽曲を考察!

人気バンドsumikaが新曲『Babel』を2021年11月4日に配信リリース。配信前日に行われたツアーのファイナル公演でサプライズ披露された楽曲です。全編打ち込み、今までのシングル曲とは変わってダークな雰囲気の漂うsumika『Babel』歌詞の意味を考察します。

sumikaの新境地を感じられる楽曲

4人組ロックバンド『sumika』が2021年12月1日にニューシングル『SOUND VILLAGE』をリリース。

収録曲の『Babel』は、11月3日に開催されたツアーファイナル・さいたまスーパーアリーナ公演でサプライズ披露されました。

▲sumika-Babel【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

プロデューサー に『TeddyLoid』を迎え、楽曲は全編打ち込みで、他の音はボーカルのみという構成。

メンバーが奏でる楽器の音は一切入っていないという、sumikaの新しい試みが感じられます。

そんなsumikaの衝撃作『Babel』の歌詞の意味を考察していきましょう。

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愛しさは何の色
優しさはどんな顔
同情は誰そ彼よ
名前なんてもう呼ばない
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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「誰そ彼(たそかれ)」は「誰だ、あれは」の意味で、暗くなって顔の判別がつきにくくなる夕方の時間帯を「黄昏時(たそかれどき)」とも言います。

続く「名前なんてもう呼ばない」の歌詞には怒りを感じられることから、主人公が相手を忘れようとしていると解釈できそうです。

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一生涯一緒って思っていた
貫くカインダライクロンギヌス
あなた別惑星に誤射っていた
色々色
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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「カインダライクロンギヌス」は、おそらく「kind of like longinus」。

longinus(ロンギヌス)は聖書において、十字架にかけられたイエス・キリストが死亡したかを確かめた人物とされています。

ロンギヌスが槍を用いて生死を確かめたように、主人公は相手に真実を問いかけたのではないでしょうか。

「別惑星に誤射ってた」は、相手に主人公以外の恋人がいたことを表しているのかもしれません。

まさに、主人公の絶望を表していると解釈できそうですね。

歌詞から主人公の心情を考察!


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手が絡んだり
髪香ったり
歯に浮かしたり
嗚呼 恋をしていた
あの人とあの街で
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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2人で過ごした日々を思い出す主人公。

「恋をしていた」と過去形で綴られている点からも、2人の関係が終わりを迎えたことが想像できます。

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悲しみよ
さようなら さようなら
顔も声も履歴も全てデリート
さようなら さようなら
幸せなど願わない
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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『Babel』の歌詞は、何度も繰り返される「さようなら」が印象的です。

パソコンのデリートキーを押して文字を消し去るように、相手の顔、声、やり取りも一瞬にして忘れようとしているのかもしれません。

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気を配ったり
服無理したり
文選んだり
もう二度としないわ
街を出るから
さようなら さようなら
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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相手が自分をずっと好きでいてくれるよう、主人公は精一杯努力してきたのでしょう。

相手が好きな服を着たり、何度も考えてメールやLINEの文章を送ったりと、主人公は相手のために無理をしていたのかもしれません。

そこまで相手に尽くしていたにもかかわらず、裏切られたような現実に主人公はやりきれないのではないでしょうか。

「街を出る」は相手と離れることを意味しているのに加え、「もう相手に気に入られるために無理はしない」「自分らしく生きていく」と決めた主人公の想いを表しているのかもしれません。

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悪戯に抱き寄せた
隅々優しかった
ミルクごと飲み干した
苦味すら甘かった

気付かないようにって逸らしても
気が付いちゃうサイコ記念死す
白のインナーファンデ被っていた
岐路Km帰路
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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「サイコ記念死す」は、超能力を意味する「サイコキネシス」とかけているのではないかと考えられます。

気づかないようにしていても、相手が好きでたまらないからこそ相手の秘密に気づいてしまった主人公。

「サイコ」には「気の狂った」の意味があり、この歌詞は自分を裏切った相手を責めるようにも、こんな人を好きだった自分に呆れているようにも捉えられそうです。

ボーカル・片岡健太の言葉遊びが光っていますね。

楽曲タイトル「Babel」の解釈


タイトルの『Babel』は、聖書に登場する「バベルの塔」を意味していると考えられます。

人類が天高くまで届かせようと作り始めたバベルの塔。

しかし、その傲慢さは神の怒りに触れてしまいます。

神によって言葉をバラバラにされてしまった人類は、意思疎通がとれなくなりバベルの塔を建築できなくなってしまいました。

この物語から、「バベルの塔」には「人間の思い上がり」や「実現不可能な計画」といった意味があります。

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さようなら さようなら
俗物から離れろ
いざリトリート

さようなら さようなら
怒るのすらくだらない

せからしか せからしか
貴様の命乞いもどうせ
フェイント
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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物語を踏まえて歌詞を見ると、主人公が相手の傲慢さに強く怒っているように感じられるのではないでしょうか。

「せからしか」は「うるさい」「わずらわしい」などを意味する方言。

「あなた」から「貴様」に呼び方が変化している点も、主人公の怒りをより強く表しているように感じられます。

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一生涯
さようなら さようなら
他の誰かと行けよネクストリート
さようなら さようなら
都合良く終わらせない
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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一方で、主人公は相手だけでなく自分にも怒りをぶつけているように解釈できるかもしれません。

「一生涯一緒などと思い上がっていたから、神の怒りに触れて自分たちは別れる運命になってしまった。」

そう主人公が考えているとも想像できるのではないでしょうか。

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気を強請ったり
福強いしたり
愛し抜いたり
もう二度としないわ
街を出るから
さようなら さようなら
消えるね さようなら
≪Babel 歌詞より抜粋≫
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繰り返される「さようなら」は、もしかしたら相手への想いを断ち切るために主人公が自分に言い聞かせているのかもしれません。

ラストの「消えるね」からは、相手を忘れきれない主人公の切なさも感じられるように思います。

さまざまな顔を見せるsumikaに注目!

sumika『Babel』の歌詞の意味を考察しました。

ポップなイメージが強いであろうsumikaですが、『Babel』はダークな一面を感じられる楽曲なのではないでしょうか。

なお、バベルの塔には「混乱」の意味もあり、聞いた人を意外に思わせる意味でも最適なタイトルかもしれませんね。

作品ごとに新たな表情を見せるsumikaが、今後もどんな新しいことを仕掛けてくるのか要注目です。

神奈川県川崎市出身バンド。 様々な人にとっての“sumika(住処)”のような場所になって欲しいとの願いを込めて、2013年に結成。 ライブ、ツアーでは音楽家が集いパフォーマンスを行い、10周年記念の横浜スタジアムワンマン公演は完売。 今最も目が離せないバンド。 2013 様々な人にと···

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