『PERFECT HUMAN』を表と裏から完全解説!オリラジRADIO FISHによる第4の波は遂に来た!



オリラジの新ネタとして人気上昇中の曲『PERFECT HUMAN』。中田敦彦の弟のダンサーFISH BOY含む4人のダンサーとのユニットRADIO FISH名義の曲です。2016年1月に公開された公式MVは1500万回再生を突破(3/11現在)し、ミュージックステーションへの出演も実現しました。


“時は来た彼こそ真の支配者 彼の前にひざまずくのは敗者
感謝の言葉 彼に乱射 賢者 識者 かけろ拍車”


「支配者」「敗者」「感謝」「乱射」「賢者」「識者」「拍車」という語呂の良さ。無理なく「sha」の音で韻を踏んでいます。真の支配者が中田敦彦である、というとんでもない歌詞。あっちゃんにひざまずき、感謝の言葉を乱射するように投げかけようと歌います。


"「I’m a perfect human」
na ka ta nakata ×3
「I’m a perfect human」
We live in Tokyo
na ka ta nakata
「I’m a perfect human」
We believe in new God
na ka ta nakata
「I’m a perfect human」"


サビの手前に「hey」「ho」と観客に掛け声を要求する仕掛けがあるのもうまいですね。これがあることで、観客が曲に参加しやすくなります。

そして出てくる「I'm a perfect human」のフレーズ。ここでそれまで後ろを向いていた中田が前を向きます。藤森が一生懸命ラップして、称賛される中田敦彦自身は「I'm a perfect human」とつぶやくだけ。この構造自体がギャグになっているんですね。

「We live in Tokyo」=我々は東京に住んでいる、「We believe in new God」=我々は新しい神を信じている、という歌詞。「りぶいんとーきょー」「(び)りぶいんにゅーごー(っど)」と音を重ねながら中田敦彦は、ついに神になってしまいました。

ちなみにここで手を後ろに伸ばし飛んでいるような振付が入りますが、これは「フライングマン」と言います。三代目 J Soul Brothersの「ランニングマン」のパロディ。


“大地パッカーン海もパッカーン 気取ってるモーゼとかいうやつもパッカーン
そんなに褒めるのやめてくれよ ペコペコすんなよおいナポレオン
キングなら そう歴史くつがえす 彼こそすなわち Top of the world”


旧約聖書の出エジプト記におけるモーゼが海を割った話を巧みに入れ込んでいる歌詞。奴隷状態のヘブライ人達を連れてエジプトから脱出した際に、モーゼが海を割る奇跡を起こして追っ手から逃げた、という世界的に有名なエピソード。

「パッカーン」という単語の使い方が良いですね。「大地や海も中田敦彦が切り開く」という意味で使っています。さらにモーゼの頭すらパッカーンと叩いてやるという意志。

ナポレオンは、かつてヨーロッパを支配した皇帝。そんなナポレオンすらペコペコ頭を下げるのが「nakata」!「(やめ)てくれよ」「なぽれお(ん)」とここでも韻を踏んでいます。まさに「天才」であり「天災」であるという、ひたすら自画自賛する歌詞。曲自体がネタになっています。


タイトル『PERFECT HUMAN』は「完璧な人間」の意味。完璧な人間とはオリラジ中田自身を指します。自画自賛している曲であり、歌詞はかつて自分達をブレイクさせたリズムネタ『武勇伝』の「あっちゃんかっこいい!」を進化させているんですね。歌詞は藤森が一晩で書いた、というこの曲。藤森のたぐいまれなるリズム感が曲の魅力を引き出しています。

オリラジは『しくじり先生』という番組で、自分達のしくじりの歴史を詳しく話しています。かつてレギュラー番組を何本も持っていたにも関わらずあっという間に打ち切りになっていったこと、林業や手相を変える手術など体をはる仕事をしたがオンエアすらされなかったこと、武勇伝で売れて天狗になっていたらいつの間にか同期に追い抜かれていたこと。

自分達が決して『PERFECT HUMAN』ではないことを誰よりも自覚しています。だからこそ、自分がパーフェクトな人間だと言い切る。それが芸人だから。

武勇伝、チャラ男&インテリ芸人、ラッスンゴレライのカバーに続く第4の波がこの『PERFECT HUMAN』であると、自ら示しているオリラジ。一見単なるラップ曲ですが、さにあらず。オリラジだからこそ辿り着いた自らのネタの進化形なのです。


TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

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