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「ぼくのいのち」の主題歌「笑顔」を歌う、沖縄から来た歌姫「Anly」が歌詞へ込めた想いに密着!【インタビュー】

3月23日に読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ「ぼくのいのち」の主題歌、Anlyの2nd Singleとなる『笑顔 / いいの』がリリースされた。 そんな彼女のリリースに伴い、今回UtaTenがインタビューを行いました! その様子をご覧ください!

<Anlyについて>

■Anlyさんの出身地伊江島について教えてください。

Anly:伊江島は、沖縄本島の北の方にある小さな島で、美ら海水族館の入り口の真正面に見えるとんがり帽子みたいな形をした島です。
船で30分くらいで行けるところなんですけど、伊江島には高校がないので高校進学と共に出て行くまでそこで育ちました。
人口より牛の方が多いようなのどかな島です。


■今まで音楽以外に興味があったことは?

Anly:自分の遊び相手は、基本ギターしかなかったですね。島にはインターネットがなかったので、父の影響でギターを始めたんですけど、聴いていた音楽も父の影響が大きくて、60年代、70年代のロックを聴いて育ったのが今の自分のルーツミュージックになっています。


■特に好きなアーティストは?

Anly:エリック・クラプトンとかZZトップっていう髭の長いおじいちゃん2人がギター弾いているグループだったりとか、ノラジョーンズも好きです。それが一番の栄養だったというか、曲作りする中で自然にブルースの音程が出てきたりするようになりました。
今は動画とかも見るようになってきて、エド・シーランとかガブリエル・アプリンさんとか、イギリスのアーティストさんが好きで、影響を受けていますね。


■作詞作曲を始めたきっかけはなんだったんですか?

Anly:小さい頃から歌うことがすごい好きだったんですけど、歌手になるんだったら自分で歌を作らなきゃいけないかなって中学生の時に思って歌詞を書き始めました。


■沖縄民謡とかは歌われるんですか?

Anly:民謡を習ったことはないんですけど、必ず島の子供達は地域に伝わる民謡を歌えるようにしているので、それくらいの経験はあります。


■ではロック大好きだったAnlyさんがJ-POPに触れるようになったのは?

Anly:友達とかは自分とはまた違ってJ-POPとかの音楽も聴いていたので、友達から「Anlyこう言う曲歌ってよ!」って言われていっぱい聴いて歌えるようにしていたので、意外と触れる機会がなかったわけでもないんです。


■Anlyさんの初ライブの思い出は?

Anly:シンガーソングライターになろうと思って活動を始めたのが高校3年生の時でした。高校1年生の時は吹奏楽部に入っていたので忙しい合間に曲を書いたりしていらんですけどライブをする機会がほとんどなくて、シンガーソングライターになるぞって決断して、初ライブは伊江島でやろうってことで、顔見知りの人たちの前で初めてライブをやりました。みんな「歌も声もすごいいいから頑張って!」ってすごく褒めてくれてそこから一歩踏み出したという感じですね。


■吹奏楽部は続けず辞めることにされたんですね。

Anly:すごい楽しいけど、自分の本当にやりたいことは別の所に有るなぁって思い始めていて、やっぱり自分の作った曲を誰かに聞いて欲しいっていう気持ちが強くなったっていうのがありますね。


■高校1年生の頃にももう作曲活動はされていたということですけど、今とその頃とで曲の作り方で変わったことってありますか?

Anly:自分ですごいそれは感じていて、沖縄にいた頃はテンポのゆったりした曲が多かったんですけど、東京に来てからはテンポが早い曲が多くなってきて、なんでかなって思ったら、みんな歩くスピードが早いっていうのと、過ごしている時間が過ぎるのがすごい早いことは感じました。


■それからデビューまであまり時間もかからずにこられた方だと思うのですが、ご自身での実感としてはいかがですか?

Anly:始めて沖縄本島でライブをしたのが高校2年生だったんですけど、それからいろんな人との出会いが増えたので、すっごい濃い2年になりましたね。


■メジャーデビューからは4ヶ月程が経ちましたが、ライブでの変化とか今感じていることはありますか?

Anly:一番嬉しかったのが、「太陽に笑え」をリリースしてデビューライブの時に一緒に口ずさんでくれているお客さんが見えたのが嬉しかったです。聞いてくれてるんだなっていうのを目の当たりにしたというか。


■ドラマの主題歌にもなりましたもんね。テレビで自分の歌が流れているのは聴けました?

Anly:第1話の最後に流れてきたのを聞いた時は、これ本当に自分かなぁって思いました。どれくらいの人が今聴いているのかなぁってドキドキしましたね。


■SNSの反応とかも気になりましたか?

Anly:地元の友達とかが「今見てるよ!」とか「Anlyの声が聞こえる」とか嬉しいコメントをたくさんくれました。


■曲を作る時は歌詞を先とかメロディーが先とかっていうことは決めていらっしゃいますか?

Anly:決めてないんですけど、沖縄にいた頃は歌詞から書くことが多かったんです。それが東京に来て、夜になってもパトカーの音が聞こえたり、いろんな音の刺激があるので、メロディーが先に出てきたり、歌詞と同時に作ったりということも増えました。


■東京での生活やプロとしての活動には慣れてきましたか?

Anly:ちょっとずつこういう風にいろんな方とお話しするのは慣れてきたんですけど、やっぱりまだ電車はコンプリートできてないです。沖縄はあっちに行くかこっちに行くかの一本しかないので(笑)


■他に東京に出てきて悩んだことなどはありますか?

Anly:地元に帰った時に「訛りがない!」って言われました(笑)。島に何日間かいると戻るんですけど、すぐ耳が言葉の音程を覚えちゃって。だからたまには島の人と喋らないとなぁって思いました!


■では、Anlyさんが曲作りにおいて一番大事にしていることについて教えて下さい。

Anly:歌詞では、未来の自分がこういう状況になった時に元気付けられる言葉を選んでいます。誰かのために書くこともあるんですけど、そうじゃない時は自分がこの曲を聴いてまた頑張ろうって思えるように書いています。
16歳くらいの時に書いた曲は、出てきたままに並べて出来た!って自分でも何を歌っているのかわからなかったんですけど、18とか19歳になった時にそれに当てはまる状況が来たんですよね。それに元気付けられた時に、こういう曲を作りたいって思うようになりました。


■ちなみにその曲というのは?

Anly:16歳の時に書いていたインディーズの「Bye-Bye」っていう盤の一番最後にライブバージョンで収録されている「Boys Blues」っていう曲の「何を急いで歩いているの」ってフレーズが東京に来て歌っている時に自分に刺さっちゃって。この頃焦ってたなって思って、助けてくれた歌に感謝しています。



<収録曲について>



■「笑顔」はスペシャルドラマ「ぼくのいのち」のために書き下ろされた曲だということですが、主題歌の話が来た時はどんなお気持ちでしたか?

Anly:この台本を読ませていただいて、いのちの大切さとか、笑顔がどれくらい人を幸せにするかみたいなのを感じて、テーマは笑顔にしようっていうのを決めました。そこから自分の日常生活に当てはめて歌詞から書いていきました。主人公の男の子とかその家族の力強さみたいなものは音で表現したいな、と思ってドラムの入れ方を工夫しました。




■このドラマの内容のように、自分の経験したことのない出来事に関する歌を書くときって色々やり方はあると思うんですが、Anlyさんは自分の日常とリンクする「笑顔」にフォーカスを当てたんですね。

Anly:はい、16歳になった男の子が過ごしているであろう日常を想像して書きました。


■楽曲制作中に苦労したことや大変だったことはありますか?

Anly:この曲すごく不思議な構成で、サビの音程の方が低いんです。気づいたらこうなっちゃっていたんですけど、レコーディングの時大変でした。いつもより全体的に音程も高く作っていたので綺麗な声が出るようにと思ってケアして万全な体制で歌えるように頑張りました!


■喉のケアは具体的に何をしているんですか?

Anly:まず歌う前に自分が好きな英語の曲を歌って喉を温めてます。
飲み物とかは、あまり良くないっていう人もいるんですけど、ココアとか飲んでます。私の場合は声が出すぎると音程が取れなくなるんでちょっと引っ掛けるために飲んでるっていうのもあります(笑)。


■「笑顔」と「いいの」は「太陽に笑え」と同じく根岸考旨さんのアレンジですけども、根岸さんとの作業や曲の世界観の共有はいかがでしたか?

Anly:世界観の共有に関しては、「太陽に笑え」の時に自分の好きな音楽を凄く理解してくださっていていたんですけど、今回「笑顔」は自分の中でも初めての曲調だったので自分が何をしたいのかっていうのを明確に伝えるのが難しかったです。




■具体的にどう言うお話をされたんですか?

Anly:ここのドラムを絶対入れたいんです!とかこだわりを言ったり、ギターのリフで16ビートを刻んだほうがいいかなぁとか、いろんな相談をしながら作りました。
「いいの」の方は根岸さんにほとんどお任せしました。アコギがちょっと聞こえておいたほうがいいなってこととか、サビは切ないけど力強い雰囲気にしたいっていうことだけ伝えて、あとは根岸さんが感じてくださったものだと思います。


■その「いいの」はがっつりラブソングに振り切っていますよね。

Anly:珍しく恋の歌というか、がっつりですよね!(笑)
高校生の時に書いた曲で実体験がほとんどなんですけど、隠してた曲というか、本当に自分が歌うためだけに作った曲だったんですけど、素敵な形で出すことができてよかったと思っています。


■この曲の中で歌っている方にはもう聞いてもらったんですか?

Anly:まだ聴かせてないです。聴いたらきっとわかるであろう、って感じなんですけど、今も仲いいので感じ取っても言わないかなって思います(笑)


■今回の収録曲に選んだ理由は?

Anly:このシングル自体、全部「笑顔」って言葉が入っていて、テーマも「笑顔」なのでこの曲はまた違った「笑顔」を見せれたらいいなと思って入れました。
「いいの」も、聴く人によって聴こえ方が違ったらいいなって思っていて、手を繋げなくていいの?って問いかけられているような捉え方だったり、いいの!って言い切っているって捉え方もあるし。


■それではたくさんの人に聴いてもらえるよう、これからもライブでたくさん歌ってくれますか?

Anly:はい!恥ずかしいけど…(笑)


■3曲目「Teacher」は母校の先生に歌っている曲なんですか?

Anly:これは高校生の時の学級担任にみんなで歌ってプレゼントした曲で、本当にお母さんみたいな先生でクラス全員が信頼を寄せていました。
2年生に上がる前に感謝を伝えたいなって思っていて、それをみんなに話したら、いいんじゃない?ってことになって、みんなからエピソードをかき集めて書き上げた曲です。




■みんなで先生に歌ったんですね。

Anly:はい、いつもは1人で歌っているんですけど、この時はみんなで合唱みたいにハモったりしました。


■そのバージョンも是非聞いてみたいですね。

Anly:いつか作りたいなって思っています。奇跡的に3年生の時もその先生が担任になってくれて、その時も成長した自分たちを見せたいねってことで歌詞にも旅立つって部分を入れたりして、今回の収録してあるのが完成形になります。


■卒業ソングの定番になりそうですね。Anlyさんはクラスでも中心的な存在だったんでしょうか?

Anly:なんだろう、エンターテイメント係みたいな!(笑)
学園祭の音楽系のイベントには呼ばれたり。


■ではこの音楽業界で、自分はどんな役割を持ったアーティストになりたいですか?

Anly:1曲1曲がその人の友達みたいに寄り添ってくれていたらいいなって思うので、そういう曲を作れるアーティストになれたらいいなって思います。


■具体的な今後の目標も教えてください!

Anly:一番の私の目標は伊江島で音楽フェスを開くことです。
それは、去年J-WAVEさんのHello Worldと言う番組の中で夏フェスを紹介するコーナーのレポーターに任命して頂いて、いろんなフェスに参加せてもらった時に、来ている人が音楽を楽しんでいるところを見て、自分の島でフェスをやって島が活気付いたら散らばった友達が集まったり島の人が喜んでくれたりするんじゃないかと思ってそれを目標に今は頑張りたいと思っています。


■レポーターと言う立場でフェスに参加してみていかがでしたか?

Anly:本当に初めてで、自分の島の人口より多い人数が集まって音楽しているのを見て感動して、自分もその舞台に立ちたいとも思ったし、主催でやってみんなで楽しめたらいいなっていう夢が生まれました。



<最後に>



■UtaTen名物ピックアップ歌詞のご紹介をお願いします。

Anly:「笑顔」の「気づかれないように あなたの手を握った」っていうところが自分は好きです。
このフレーズには思い出があって、私昔から冷え性だったので、小さい頃は母が寝静まった頃に布団に手を突っ込んで母の手を掴んで体温感じながら寝てたんです。沖縄より東京は寒くて今は掴む体温のある人もおらず1人で自分の手を温めてる時にその時のことを思い出して、あれも当たり前じゃなかったなって思います。





■今年は念願のフェスへの参加が決まっているそうですが、それに向けての意気込みをお願いします。

Anly:今回はバンドもありのステージなんですけど、アコギ一本でのコーナーも作りたいなと思って、ループペダルっていう機械を使ってやってみようっていう計画も立てているので、すごい面白くなると思うので是非みなさん来てください!


■UtaTenをご覧の皆さんに一言お願いします。

Anly:歌詞を見るのすごい好きなので私もいつも利用させていただいています。
疲れた時とか、恋してる時とか、是非いろんな人の歌詞を見て言葉に頼ってみてもいいかなって思います。私の歌詞も是非みてください!
「笑顔」も「いいの」もこだわって書いた歌詞なので是非チェックしてみてください!

Interview&Text:愛香


<リリース情報>
Anly 2ndシングル「笑顔/いいの」 2016年3月23日発売 

品番: SRCL 9001-9002(DVD付初回限定盤) SRCL 9003(通常盤)
発売:ソニー・ミュージックレコーズ
【CD】
M1:笑顔 
※読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ「ぼくのいのち」主題歌
M2:いいの 
M3:Teacher 
M4:夢をあきらめないで ※大塚製薬「カロリーメイト」TVCM曲
M5:笑顔 -instrumental-
M6:いいの -instrumental-
【DVD】 初回生産限定盤のみ
M1:Don’t give it up! Music Video
M2:Anly Debut Live「太陽に笑え」@Shibuya eggman 
M3:カロリーメイトCMレコーディング風景


<ライブ情報>
【イベント日程】
■2016年3月28日(月)18:00~
場所:兵庫県・阪急西宮ガーデンズ 4階スカイガーデン・木の葉のステージ
内容:ミニライブ&サイン会
対象店舗:HMV阪急西宮ガーデンズ
※当日の即売は4Fスカイガーデン・即売所にて、17:00より開始致します。
※イベントに関して会場へのお問い合わせはご遠慮ください。

【問い合わせ先】ソニーミュージックマーケティング大阪オフィス 06-4795-8500(平日10時~18時)

■2016年3月29日(火)18:00~ (会場CD販売:17:00~)
場所:愛知県・名古屋パルコ西館1Fエントランス
内容:ミニライブ&サイン会
対象店舗:タワーレコード名古屋パルコ店 、タワーレコード名古屋近鉄パッセ店

【問い合わせ先】ソニー・ミュージックマーケティング 名古屋オフィス 052-221-8735 (営業時間:平日10時~18時)

■2016年3月30日(水)19:00~
場所:福岡県・キャナルシティ博多 B1F サンプラザステージ
内容:ミニライブ&サイン会
対象店舗:新星堂 キャナルシティ博多店,タワーレコード福岡パルコ店,タワーレコードアミュプラザ博多店,フタバ図書TERA福岡東店,ミュージックプラザインドウ

【問い合わせ先】ソニー・ミュージックマーケティング 福岡オフィス 092-712-6571 (営業時間:平日10時~18時)

■2016年3月31日(木)18:00~
場所:北海道・HMV札幌ステラプレイス 店内イベントスペース
内容:ミニライブ&サイン会
対象店舗:HMV札幌ステラプレイス
【問い合わせ先】HMV札幌ステラプレイスTEL:011-219-5005

METROCK2016
5/22(日) METROCK2016 @新木場 若洲公園

1997年1月、沖縄・伊江島生まれ。沖縄本島からフェリーで約30分、北西に浮かぶ人口約4,000人、風光明媚な伊江島出身シンガーソングライターAnly。 15歳までPCもインターネットも家にはなく、情報が閉ざされた南の島で、音楽好きの父が持ち帰るブルースやロックのCDを聴き、ギターをオモチャ代わ···

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