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シャイトープ「ランデヴー」歌詞の意味を考察!失恋した主人公の一途な想いが泣ける

SNSを中心に話題となっている3ピースバンド・シャイトープの代表曲『ランデヴー』は、切ない失恋ソングです。恋人との別れを悲しむ男性の真っ直ぐな気持ちを綴った歌詞の意味を考察します。

シャイトープの話題の楽曲「ランデヴー」の魅力を紐解く


2022年に結成したばかりでありながら、TikTokでバズったのをきっかけにその存在感を知らしめた3ピースバンド・シャイトープ

大学の友人同士で結成された大阪在住アーティストで、共感性の高いリアルな恋愛模様を切なく甘く表現する楽曲に注目が集まっています

2023年4月に配信を開始した『ランデヴー』は8月にSpotifyバイラルチャートで1位を記録し、この楽曲を使用した関連動画がSNS上に数多く投稿され、シャイトープの代表曲となりました。

失恋直後の男性の目線で綴られる歌詞は人の揺れ動く気持ちを儚くも美しく表現していて、きっと誰もがいつかの恋を思い出すことでしょう。

どのような世界観で描かれているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。

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神様なんていないと思った
玉虫色の最悪な午後は
まだ君のこと呼んでるよ
腹が立つほどに毒が抜けないな
≪ランデヴー 歌詞より抜粋≫
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1番冒頭の「神様なんていないと思った」というフレーズは、この失恋が主人公の心をどれほど打ちのめしてしまっているかを伝えてきます。

「玉虫色」は玉虫の羽が角度によって色の見え方が違うことから、転じてどのような解釈でもできる曖昧なものを指して用いられる言葉です。

ここでは「玉虫色の最悪な午後」とあるので、主人公が孤独を抱えながら日常をぼんやりと過ごしていることを表しているのかもしれません。

その中で失った「君」を呼び続ける主人公は、悲しみが募るあまりいら立ちさえ感じ始めています。

透明な雨の街でランデヴー


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愛されて愛の色を知るのなら
君は僕を彩っていたんだ
食欲のない芋虫の右手
クリームパンも味がしないな
他の誰でもない
君にしか埋められない
だから厄介
ねえ 巻き戻していいかい
≪ランデヴー 歌詞より抜粋≫
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人に愛されることで愛とはどういうものかを知るのであれば、僕は君が愛してくれたお陰で愛を知った

そんな真っ直ぐな想いを色にたとえて表現しているのが素敵です。

しかし、そんな大切な存在を失ったことで「芋虫」のように無気力になり、食欲は失せて味を感じないほどになっています。

後半部分では、心の中の欠けた部分をほかの誰かで埋められたら楽なのに「他の誰でもない君にしか埋められない」から厄介でこんなにも苦しいのだとつらい感情を吐き出しています。

時を巻き戻して幸せだった頃に戻りたいと考える様子が切ないですね。

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透明な雨の中
あの街でランデヴー
運命も無視して歩いてく
君の足跡が
何処にも見当たらないところで
目が覚める
即席の感情で書いてる
この詩がいつか時を超えて
限られた未来で生きる
君に流れたらいいな
≪ランデヴー 歌詞より抜粋≫
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サビでは、主人公が元恋人との思い出の街を歩いている情景が描写されています。

別れという「運命も無視して」、まるで今も一緒に「ランデヴー」しているかのような心持ちでいるところに未練の気持ちが表れています。

失恋と雨の風景という暗いイメージのシーンを「透明な雨」と表現することによって、心に残る恋のきらめきや仄かな期待感といった明るい面にスポットを当てている点が印象的です。

それでも現実は変えられず、「君の足跡が何処にも見当たらない」ことに気づいて夢から醒めます。

そしてあふれる感情を綴ったこの詩が、やがてどこかで彼女の元に届くよう願う健気な想いが描かれています。

一途に想い続ける主人公の愛


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馴れ初めをふと思い出した
咲いた花も
散る時が来るみたいだ
まあ退屈よりかマシだろうか

開けっ放しのドア
脱ぎっぱなしの服も
全部ここにあった
ねえ 馬鹿みたいと笑ってくれ
≪ランデヴー 歌詞より抜粋≫
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主人公は2人の馴れ初めを回想しながら、美しく咲いた花がいつかは散るようにこの別れも必然だったのだと考えて少しずつ受け入れられるようになってきました。

悲しい別れであっても、退屈な人生を何となく生きるよりは価値があるのかもしれません。

とはいえ心が完全に追いつくにはまだ時間がかかるのでしょう。

愛する人を失って生活もままならない自分を笑ってくれと自嘲気味に語ります。

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愛し合っていたんだね
間違いじゃなく本当なんだね
疑いそうになるほどに
君は今も綺麗だ
≪ランデヴー 歌詞より抜粋≫
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別れてからも変わらず美しい彼女を見ると、自分が彼女と愛し合っていたなんて夢だったのではないかと疑ってしまいそうになるようです。

それでもこんなにも心が乱されるのは2人が本当に愛し合っていた証拠だと、改めて感じています。

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唇の色を真似たような
朝の光は潤む瞳の
内側で流れる
これまでの2人の
愛すべき日常に
口付けをして消えていった
≪ランデヴー 歌詞より抜粋≫
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「朝の光」にすら彼女の姿を重ね合わせる主人公は、彼女の唇の色に似た朝の光を見つめながら涙ぐんでいます。

頭の中を流れていくのは「これまでの2人の愛すべき日常」です。

2人で初めて見た景色や楽しんだ出来事、彼女の表情ひとつひとつを大切に思い返しているのでしょう。

朝の光が「口付けをして消えていった」というフレーズは、愛がもたらしてくれた温もりの尊さとそれを失ってしまった寂しさを表現しているように感じます。

そこに見えるのに触れることができない光のように、もう手の届かない彼女を想い続ける主人公の愛が心に響きます。

シャイトープが描く世界の美しさに魅了される!

シャイトープの『ランデヴー』は愛する人を失った男性の一途な想いを綴った失恋ソングです。

感情を乗せた歌声が失恋の切なさを表現するとともに、優しい音楽が恋することの素晴らしさや愛が与えてくれる彩りを思い出させてくれる気がします。

シャイトープが紡ぎ出す切なくて儚い世界観をじっくり堪能してください。

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