ano作詞のデデデデ映画前章の主題歌をチェック！
個性的なキャラクターと高い歌唱力で人気のシンガー・anoと、音楽ユニット・YOASOBIでikuraとしても活動する幾田りら。令和の音楽界を彩る女性アーティスト2名がコラボし2024年3月20日にリリースした楽曲『絶絶絶絶対聖域』は、アニメーション映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の主題歌です。
浅野いにおの同名マンガが原作の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は、上空に巨大な宇宙船・母艦が突如襲来した異常な世界で日々の生活を謳歌する少女たちの姿を描いた青春譚です。
本作では幾田が主人公の小山門出、anoが“おんたん”こと中川凰蘭の声優を務めています。
映画前章の主題歌として書き下ろされた『絶絶絶絶対聖域』は作詞をano、作曲をTK(凛として時雨)が担当し、激しいディストーションサウンドで終末感を表現した楽曲となっています。
どのような内容なのか、歌詞の意味を考察していきましょう。
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デデデデストラクション
デデデデシクレイション
絶絶絶絶対聖域
危機
地球オワタ
不可抗力 ワラワラ。
帰宅即オーバーキル
浴びるディストーション
此処はリストリクト
自問自答だって
ねぇ聞こえる?
全部知ってる
今 don't stop
行くよ
≪絶絶絶絶対聖域 feat. 幾田りら 歌詞より抜粋≫
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冒頭の「デストラクション(destruction)」は破壊を、「デシクレイション(desecration)」は神聖なものへの冒涜を意味します。
映画では宇宙人の母艦が日本に侵入することやA線という汚染のエピソードが描かれていることから、日本や環境が破壊されることを冒涜だと言い表していると考えられるでしょう。
そして地球が侵されていくことによって、「絶対聖域」だと思っていた自分の居場所が危機に陥っていることを嘆いているようです。
人の力ではどうもできないため、笑うことしかできません。
続く「帰宅即オーバーキル」は、ゲームオタクのおんたんのことを示していると思われます。
「ディストーション(distortion)」は事実の歪みや音・画像の歪みを表す言葉です。
また「リストリクト(restrict)」は制限を意味するため、自由なように見えて制限された世界のことを表しているのでしょう。
つまりゲームの世界に逃げても現実は変わらず窮屈なままのため、どうしたらいいのか自問自答を繰り返しているのです。
それでも行動を起こそうとする意思が垣間見えます。
狂う世界で気づいた本当の愛
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I wanna be WITH YOU
理解者は被験者に混ざってる
I wanna be WITH YOU
君を衛るに正論はNO
I wanna be WITH YOU
永久不滅も脆弱するの
I wanna be WITH YOU
歯車狂う さぁ運命はどう?
≪絶絶絶絶対聖域 feat. 幾田りら 歌詞より抜粋≫
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繰り返される「I wanna be WITH YOU(君と一緒にいたい)」という言葉から、いかに「君」が大切な存在だと思っているかが伝わってきますね。
思いがけないところに理解者は見つかるものです。
そして見つけた大切な相手を衛(まも)るのに必要なのは理屈っぽい正論ではなく、衛りたいという気持ちに従って行動すること。
「永久不滅」と思っていたものもいつかは脆弱になっていき、歯車も些細なことで狂っていくのだから、思い切って行動するのが大切だと教えてくれます。
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絶絶絶絶絶絶対世界
がクソヤバイ
つか戦力外 ワラ。
結局即 鯖落ち
廃退した強制措置
吐いたって現実逃避
あぁどうしよう
ねぇ見えてる?
愛しあえる
今 本当の愛
触れて
≪絶絶絶絶対聖域 feat. 幾田りら 歌詞より抜粋≫
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世界はますます悪くなる「クソヤバイ」状況の中、非力な自分は「戦力外」です。
ゲームが「鯖落ち(サーバーダウン)」するように何もできなくなってしまいます。
しかし「廃退した強制措置」とあるため、現実のこの状況から逃れることはできません。
パニックになりそうな中で気づいた「本当の愛」が主人公を変化させていきます。
病める時も健やかなる時も
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革命前夜はあいつのキモいとこ言おう
ドラマチックなんて似合わないから
≪絶絶絶絶対聖域 feat. 幾田りら 歌詞より抜粋≫
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この言葉から、革命前夜という特別な時でもいつもと変わらない自分でいたい気持ちが読み取れます。
革命の結果がどうなるかは分かりませんが、自分たちの日常を取り戻せると信じているからなのかもしれません。
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あげる僕の絶対聖域を
もう怖くないよ
無防備でもボロボロでも美しいから
いつか君が僕を忘れてしまっても
繰り返される 日常を 強く抱きしめて
地球が壊れたよ 二人で空飛ぼう♪
離さないよ
またね
クソ平和な未来
病める時も健やかなる時も
君とふざけていたい
≪絶絶絶絶対聖域 feat. 幾田りら 歌詞より抜粋≫
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「君」と固い絆で結ばれているからこそ、侵されたくなかった自分の「絶対聖域」を渡してもいいとまで思っています。
「無防備でもボロボロでも美しい」というフレーズは、大切な人の全てを丸ごと愛する気持ちを表しているのでしょう。
それは「いつか君が僕を忘れてしまっても」変わりません。
その時が来たら、ただ「繰り返される日常を強く抱きしめて」生き続けるだけです。
ついに地球が壊れた時ですら悲観することなく「二人で空飛ぼう♪」と語りかけます。
きっともう平和な未来は望めません。
それでも「病める時も健やかなる時も君とふざけていたい」というプロポーズにも似た言葉を捧げ、どんな未来もこの人となら楽しくなるとの確信を示しています。
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ねぇ聞こえる? :||ねぇ見えてる?
全部大丈夫||全部知ってる
僕は君の||:君は僕の
絶対だから
≪絶絶絶絶対聖域 feat. 幾田りら 歌詞より抜粋≫
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もはやお互いの存在が手放した絶対聖域の代わりになる「絶対」になりました。
お互いがいれば「全部大丈夫」だと全部知っています。
ラストで重なる声が想いの繫がりを垣間見せてくれます。
後章主題歌とのリンクも楽しもう！
ano feat. 幾田りらの『絶絶絶絶対聖域』は、変化する世界の中で見つけた大切な人への想いが力強く歌われていました。映画後章では幾田りらが作詞作曲を務め、anoをフィーチャーした主題歌『青春謳歌』でも彼女たちのコラボを楽しめます。
じっくり聴いて映画と音楽のリンク、そして映画前章と後章の主題歌のリンクを感じてくださいね。
