華やかなイルミネーションが街を彩ったり、幻想的な雪の世界を堪能できたり、何かと楽しみが多い冬。
そこで冬にぴったりなBGMがあれば、もっと冬の景色を楽しめるに違いないでしょう。
定番の冬ソングもいいですが、おすすめしたいのは多幸感溢れるボカロ曲。
この記事でわかること
冬に聴きたい人気ボカロソング
北海道を盛り上げるべく、2010年に生み出された「雪ミク」をご存知でしょうか。
毎年北海道では雪ミクが主催するフェス「SNOW MIKU」が開催されるのですが、これから紹介するのは全て、そのフェスの公式テーマソングとなったボカロ楽曲たちです。
そのため冬を連想させるような歌詞やサウンドに仕上がっていて、寒い季節のBGMにピッタリ。
雪のイベントに向けて作られた初音ミクオリジナル曲を聴けば、ハッピーな気持ちになれるでしょう。
スターナイトスノウ / n-buna、Orangestar
軽快なベースラインにもかかわらず、キュートで心温まるサウンドを堪能できる「スターナイトスノウ」。
「SNOW MIKU 2017」の公式テーマソングとして採用されました。
空から降ってきそうな満点の星空と降り積もった雪を、増えていく想い出に重ね合わせて「どうせなら笑いながら生きていきたい」と歌うミクの声に、きっと前向きな気持ちになれるでしょう。
好き!雪!本気マジック feat. 初音ミク / Mitchie M
「SNOW MIKU 2014」のテーマソングに採用されたのが「好き!雪!本気マジック feat.初音ミク」です。
リズミカルな8bitのピコピコしたサウンドが、レトロなRPGをしているかのようなわくわくする世界観を作り上げています。
可愛さの中にスパイスを加える、英語ラップもポイント。
数え切れないほどあるボカロオリジナル曲の中で、ミリオンを達成した人気曲の1つです。
Snow Fairy Story / 40mP/
「また新しい歌声が、この空に舞い降りる」をキャッチコピーに公開された「Snow Fairy Story」。
「SNOW MIKU 2015」の公式テーマソングでした。
爽やかなのにどこかセンチメンタルなサウンドに、しんしんと降り積もる雪景色を連想するでしょう。
壮大なアレンジが加えられた、オーケストラバージョンもおすすめです。
君色マリンスノウ / カルロス袴田
「SNOW MIKU 2022」の公式テーマソングとして採用された「君色マリンスノウ」。
疾走感溢れるサウンドに負けじと、早口で展開される初音ミクのボーカルが楽しい気持ちにさせてくれる、元気ソングです。
曲中でソーラン節が歌われていたり、歌詞には北海道のグルメがたくさん出てきたりと、北海道を盛り上げるためのフェスに相応しい楽曲に仕上がっています。
四角い地球を丸くする / TOKOTOKO
「四角い地球を丸くする」は「SNOW MIKU 2018」の公式テーマソングでした。
心地よいギターのカッティングと、ベルの音が特徴的な1曲です。
澄み渡る初音ミクの通る声は、冬の夜の澄んだ空気を彷彿とさせます。
「人は人、誰かの真似はやめて自分のペースで頑張ればいいよ」と優しく伝える歌詞に、きっと勇気づけられるでしょう。
冬やクリスマスがテーマのボカロソング
冬の一大イベントと言えばクリスマスを思い浮かべる人が多いでしょう。
ボカロにもクリスマスソングがあります。
クリスマスは友達や家族と騒いだり、1人でしんみりとだったりそれぞれの過ごし方があると思いますが、どんなシチュエーションにも合うクリスマスのボカロおすすめ曲を選びました。
お気に入りが見つかればぜひ、クリスマスはボカロソングをBGMに過ごしてみてください。
Snow Song Show feat. 初音ミク / sasakure.UK x DECO*27
「Snow Song Show」はピコピコサウンドがとってもキュートな、sasakure.UK とDECO*27がコラボしたハッピーチューン。
曲中では鐘の音が使われていて、多幸感溢れるクリスマスサウンドに仕上がっています。
「悲しいことがあっても私がサンタになって、辛いことを吹き飛ばしてあげる」と歌う初音ミクに元気づけられること間違いありません。
Christmas Morgue / ハチ
「Christmas Morgue」は、米津玄師としてブレイクする前の2010年に、ボカロPとしてリリースしたオリジナル楽曲です。
Morgueとは身元不明者の遺体安置所のことで、幸せなイメージのクリスマスと対照的な言葉を並べたタイトルになっています。
タイトル通り、ポップなのにどこかエモーショナルなサウンド構成で、現在の米津玄師に通ずるものを感じられるでしょう。
Snow Mile / Aqu3ra
「Snow Mile」はボカロPのAqu3raが8作目に発表した冬のボカロソングです。
失恋ソングですが、前向きな言葉と爽やかなサウンドでポジティブな気持ちになれるでしょう。
キラキラなSnow Mileとは対照的な、ローファイ・ヒップホップ風のエモーショナルな別バージョンもあります。
Aqu3raの別名義である「あぷえら」の名で、リミックスバージョン「リラックスモード」を公開しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
シニカルブルーは眠らない / ナナホシ管弦楽団
レトロなサウンド遣いで、シティポップ感がある「シニカルブルーは眠らない」は、2013年のクリスマスに公開されました。
アップテンポでノリのいい曲ですが、クリスマスを1人で過ごす人を歌った失恋ソングです。
ナナホシ管弦楽団はこの曲の公開時に「クリスマスには蒼い亡霊サンタが、寂寥と孤独をばらまきにやってくるでしょう」と皮肉めいたコメントを残しています。
冬におすすめの有名ボカロ曲
クリスマスが過ぎても、暖かい春が来るのはまだまだ先。
ボカロソングには寒い季節を乗り越えられるような、心が温まる楽曲もたくさんあります。
これから紹介するのは有名曲ばかりなので、ボカロに詳しくない人でも耳にしたことがあるかもしれません。
寒い日には陽だまりのような名曲たちを聴いて、やがてくる春を楽しみに待ちましょう。
雪がとける前に / doriko
「雪がとける前に」は、「SNOW MIKU 2016」の公式テーマソングです。
雪がとける前に好きな人へ想いを伝えたいというピュアな感情を、ポップな楽曲にのせてミクが歌うキュートな1曲。
雪ミクの楽曲の中で、1番好きだと言う人も多い楽曲です。
当時フェスのテーマが「ウィンタースポーツ」で、それに合わせたMVでは、ミクの衣装が可愛いことでも話題になりました。
ぽかぽかの星 / はるまきごはん
「ぽかぽかの星」は、タイトル通り心温まるハートフルなボカロ楽曲。
歌詞はとある寒い日に、暖かい場所や温かい飲み物を飲んで、ぽかぽかになろうと言うような言葉で紡がれています。
しかしそれらのメッセージは「嫌なことがあっても、いつか笑える日がくる」と前向きなメッセージとして捉えることもでき、ポジティブな気持ちになれるでしょう。
とっても優しく、小さい子から大人まで年齢を問わず親しめるようなサウンド。
聴けばきっと、荒んだ心が癒されるでしょう。
夜撫でるメノウ / Ayase
「夜撫でるメノウ」は、YOASOBIのコンポーザーとして有名な、Ayaseによるボカロ楽曲です。
心地よいミドルテンポで、一日の終わりに暖炉の前で聴きたくなるようなサウンドです。
夜撫でるメノウでは作詞・作曲だけにとどまらず、動画やイラストも自分で手がけたことに加え、セルフカバーバージョンも公開しています。
ちなみに多才なAyaseがYOASOBIを結成したのは、ボカロ歴が1年も経たない頃だったそうです。
白い雪のプリンセスは / のぼる↑
「白い雪のプリンセスは」は、白雪姫をモチーフとした、明るいテイストでありつつちょっと切ないアップテンポナンバー。
白雪姫の物語では、命を落としかけた白雪姫が王子によって助けられます。
しかしこの曲では、今にも息が絶えそうな主人公が誰にも助けられず、無惨にも王子を心待ちにしているところで終わります。
その明るいサウンドとは対照的にシリアスな歌詞の、ギャップを楽しめる1曲です。
冬のボカロ曲にはクリスマスや雪がテーマの曲がいっぱい!おすすめの曲を聴いてカラオケで歌ってみよう
今回は寒い季節に聴きたい、冬ボカロ曲を紹介しました。
いずれもポップで、楽しい気持ちになれるような楽曲ばかりだと感じたのではないでしょうか。
優しいサウンドの楽曲もあるので、冬に聴くと心の中から温まること間違いありません。
今年の冬は今回紹介したボカロ曲をBGMに、楽しいイベントでのひと時を過ごしてくださいね。
この記事のまとめ!
- SNOW MIKUの歴代テーマソングはいずれもハッピーソング
- 冬と言えばクリスマスだがボカロにはクリスマスソングもある
- 今はJ-POPで成功しているアーティストもボカロPとして活躍していた
- 春が来るまでハートフルなボカロ曲で温まろう