寒い時期だからこそ聴きたくなるのが、心温まる冬の歌。
懐かしい曲や誰もが知っているクリスマスソングなど、思わず口ずさみたくなる名曲が多いですよね。
この記事では、高齢者に人気の冬の歌を15選紹介します。
この記事でわかること
高齢者に人気の冬の歌
高齢者に人気の冬ソングは、懐かしい曲から子どもでも知っている歌まで、幅広い世代に親しまれています。
寒い時期だからこそ聴きたくなる歌詞とメロディーが、昔懐かしいあの頃を思い出させてくれることでしょう。
ここでは、高齢者に人気の冬の歌を紹介します。
笑点のテーマ
日本テレビ系演芸番組「笑点」は、日曜日の17時30分〜放送されている国民的人気番組です(2024年10月現在)
笑いなしでは見られない、お茶の間を楽しませてくれる笑点は、1966年からスタートし、半世紀以上も続いている長寿番組です。
この曲は、笑点のオープニングテーマとして知られていますが、テレビでは愉快な曲調のメロディーだけが流れます。
そのため、歌詞があるのを知らない人が多いのではないでしょうか。
馴染みのあるメロディーが心を弾ませ、歌詞を聴いたら思わず口ずさみたくなることでしょう。
「笑点のテーマ」が歌えるようになれば、毎週日曜日の夕方がますます楽しみになること間違いなしです。
冬の星座
「冬の星座」は、1947年発行の音楽の教科書にも掲載された曲で、授業で歌ったことがある高齢者も多いのではないでしょうか。
2007年には日本の歌百選にも選ばれ、美しい歌詞とメロディーが印象的です。
もともとは19世紀に歌われていた「Mollie Darling(Molly Darling)」という曲で、そこに堀内孝雄が詩をつけたことで有名に。
原曲はカントリーミュージックらしく、アコースティックギターの音色で奏でた、温かみのある親しみやすい曲調です。
日本の「冬の星座」とは一味違うので、聴き比べてみると面白いかもしれませんね。
口ずさみやすい、ゆったりとした伸びやかな曲調で、高齢者にも歌いやすい1曲になっています。
ジングルベル
「ジングルベル」はクリスマスの定番ソングで、誰もが知っているといっても過言ではない名曲。
軽快なメロディーが特徴で、季節感のある冬らしい歌詞が楽しい雰囲気を作り上げます。
メロディーラインがシンプルなので歌いやすく、歌が苦手な高齢者でも季節を感じながら楽しめるでしょう。
口ずさむのはもちろん、お孫さんと一緒に歌えば自然に笑みがこぼれ、温かな時間を過ごせること間違いなし!
冬の寒さを忘れさせてくれるような、クリスマスにぴったりな1曲です。
また「ジングルベル」はTikTokで「逆再生」が話題となり、再注目を集めている楽曲。
動画を再生すると思わずドキッとする内容になっているので、刺激に弱い人にはおすすめできませんが、楽しみ方の1つとして皆で観るのもよいでしょう。
スキーの歌
「スキーの歌」は、寒い季節を彩るリズミカルな曲調で、聴いているだけで明るい気持ちになれる冬の歌。
曲の出だしは同じフレーズが繰り返されるので、歌詞が覚えやすく、初めて聴く人でも楽しめます。
音楽の教科書にも採用されており、イキイキとした曲調が耳に残りやすいですよね。
この曲は、スキーで野山を滑る時の明るい気持ちを歌った曲で、スキー経験のある人なら当時を思い出す人も多いはず!
昔の話に花を咲かせながら皆で歌えば、寒い冬を乗り越えられるでしょう。
明るく、温かな雰囲気に満ちた空間になり、心が華やぐひとときを過ごせます。
かあさんの歌
「かあさんの歌」は、NHKテレビ「みんなのうた」でも流され、音楽の教科書にも度々登場した曲。
この曲は、母親からもらった温かい贈り物や、戦時中に疎開していた長野県が背景に描かれています。
「手袋」「あかぎれ」など、寒い時期を連想させるフレーズが、寒い冬にぴったりですね。
高齢者は自身の若い頃を思い出し、昔の経験と重ねながら聴き入る人も多いはず。
倍賞千恵子が優しい声で歌っていることでも知られており、ゆったりとしたメロディーとシンプルな歌詞が印象的です。
作詞・作曲を担当した窪田聡のエピソードを歌にしたこの曲は、高齢者の心に響く懐かしの1曲となっていることでしょう。
高齢者施設で歌いたい冬の童謡
高齢者施設では、懐かしさと温かみのある童謡が大人気!
特に子どもの頃に歌った曲は、純粋な気持ちを呼び覚まし、心温まるほっこりとした楽曲が多いでしょう。
ここでは、高齢者施設で歌いたい冬の童謡を紹介します。
たき火
冬の歌の定番ともいえる童謡「たき火」。
1941年にNHKのラジオ番組で流れてから、今なお世代を超えて愛されています。
ゆっくりとしたテンポで季節を感じながら歌えるので、高齢者施設でも人気があります。
地域にもよりますが、灯油販売しているトラックで流す曲にも採用され「たき火」を聴くと一気に冬の訪れを感じますよね。
「保育園の頃よく歌ってた」「幼い頃に歌いながら一緒に買い物に連れて行ってくれてた」など、昔の思い出が蘇る人も多いはず!
馴染みのある曲なので、高齢者施設のレクリエーションで歌えば、皆が楽しめるでしょう。
きよしこの夜
日本を代表する童謡のクリスマスソングといえば「きよしこの夜」ではないでしょうか。
この曲は、静かに眠るキリストの姿が描かれており、優しいメロディーと歌詞がぴったりですね。
ドイツ語や英語でも歌われており、世界的にも有名です。
この曲のカトリック版では「静けき 真夜中 貧し うまや」というフレーズから始まり、馴染みのある日本の歌詞とは異なります。
今年のクリスマスは、カトリック版の「きよしこの夜」で雰囲気を変えてみるのもステキですね。
ゆったりとしたシンプルなメロディーラインが心地よく、多くの高齢者からも受け入れられています。
懐かしいだけでなく、美しい旋律や季節の移ろいを感じられる「きよしこの夜」。
高齢者施設で歌えば、穏やかな優しい気持ちでクリスマスを迎えられるでしょう。
北風小僧の寒太郎
「北風小僧の寒太郎」は、冬の寒さをテーマに可愛らしく歌い上げた1曲。
2024年で65周年になる長寿番組「おかあさんといっしょ」では、初代うたのおにいさん・おねえさんの時から現在まで歌い継がれています。
同番組のメモリアルアルバムにも収録され、多くの人が耳にしたことがあるのではないでしょうか。
3番まであるこの曲は、1番から2番、3番と、後になるにつれて寒さが厳しくなる様子が描かれており、コミカルな歌詞が気持ちを明るくしてくれます。
冬の訪れを感じさせる「北風小僧の寒太郎」を皆で歌えば、寒い冬でも楽しく過ごせるに違いありません。
木枯らしが吹く寒い時期にぴったりな、季節を感じられる1曲です。
おおさむこさむ
「おおさむこさむ」は、冬の寒い時期をテーマに歌ったわらべ歌です。
歌のテーマや、曲のフレーズから「北風小僧の寒太郎」を連想する人も多いこの曲は、地域によって歌詞の表現が変わる面白い楽曲。
まさしく日本各地で歌い継がれてきた証であり、地域ごとの文化や歌詞の多様性を実感できる1曲です。
シンプルな曲調で、思わず口ずさみたくなる「おおさむこさむ」は、輪唱で歌うとより楽しめるのでおすすめ!
うまく歌い切れた時の達成感や盛り上がりは、輪唱だからこそ味わえる喜びですよね。
複数の声が重なり合い、曲に変化を持たせる輪唱は、多数の利用者が集まる高齢者施設にぴったりな冬の歌です。
春よ来い
春を待ち望むワクワク感を歌った「春よ来い」。
暖かい陽気を待ち焦がれる歌詞が印象的で、歌の出だしが「春よ来い 早く来い」とストレートに表現されています。
大正時代後期に作られ、1番は「みいちゃん」、2番は「桃の木」目線で春の訪れを待ちわびる様子が描かれた1曲。
歌詞に出てくる「みいちゃん」とは、作詞を担当した相馬御風の長女「文子」がモデルになったことでも有名です。
「じょじょ(草履)」「おんも(表・外)」など、当時子どもが使っていた可愛らしい表現が、高齢者の小さい頃を思い出させることでしょう。
過去を懐かしむ気持ちを胸に、穏やかな気持ちで楽しめる童謡です。
高齢者向けの冬に歌いたい歌謡曲
寒い時期に歌いたくなるあの曲…つい口ずさみたくなる歌は、時代を代表する名曲が多いですよね。
ここでは、高齢者に人気のある寒い時期に歌いたい歌謡曲を紹介します。
心温まる冬の歌で、昔を懐かしみながら楽しみましょう。
津軽海峡・冬景色 / 石川さゆり
1977年1月1日にリリースされた、石川さゆりの15枚目のシングル「津軽海峡・冬景色」。
第19回レコード大賞歌唱賞や、’77FNS歌謡祭グランプリ・最優秀歌唱賞を受賞し、石川さゆりの代表曲となりました。
歌詞から冬の情景がイメージしやすく、過去の思い出と重なりやすいことから、冬の歌のなかでも高齢者から高い支持を得ています。
高齢者施設で人気のカラオケソングとしても名が挙がるほどで、知名度や愛され度は抜群!
幅広い世代が知っている曲なので、友人や孫と一緒に歌える1曲です。
いい湯だな(ビバノン・ロック) / ザ・ドリフターズ
「ババンバ バン バン バン」から始まる「いい湯だな(ビバノン・ロック)」は、ザ・ドリフターズの代表曲で、愉快なメロディーが耳に残る1曲。
もともとは、コーラスグループのデューク・エイセスがご当地ソングとして歌っていましたが、ザ・ドリフターズがカバーし、大ヒットを記録しました。
日本人なら誰もが知っているのでは…?といっても過言ではないほど知名度が高く、皆で歌えば笑顔になれること間違いないでしょう。
カラオケやレクリエーションで歌えば盛り上がり、陽気なムードに早変わり!
お風呂に入っている時は、つい口ずさみたくなる「いい湯だな」のフレーズも印象的で、日本中に元気を与える冬ソングです。
クリスマス・イブ / 山下達郎
山下達郎が歌う「クリスマス・イブ」は、累計売上枚数が190万枚を記録した大ヒット作品。
昭和61年から30年連続で、週間シングルランキングTOP100に入り続ける快挙を成し遂げました。
この快進撃はギネス記録にも認定され、クリスマスシーズンになると現在もCMで流れるなど、日本中から愛された名曲です。
1983年に発売されてから40年以上経ちますが、いつの時代にも馴染む曲調と歌詞が高齢者にも支持され、昔と変わらぬ人気を誇っています。
この曲を聴くと「もうクリスマスか…」と思うほど、冬の歌として定着しており、高齢者をはじめとする多くの人が歌いたくなる1曲です。
なごり雪 / イルカ
1975年11月5日に発売されたイルカの大ヒット曲「なごり雪」。
もともと、かぐや姫による原曲をイルカがシングルで発売し、大きな話題を集めました。
当時のイルカは、かぐや姫を歌うことを拒否していたそう。
「かぐや姫のファンの気持ちを考えると、私が奪い取ってしまうようで…」「私が歌うことで傷つく人がいるかも」と、消極的だったことを本人が明かしています。
しかし、本人の気持ちとは裏腹に、今ではイルカの代表曲として多くの人の記憶に残る名曲となりました。
この曲は男女の別れを歌った曲で、高齢者のなかには自身の経験と重なる人もいるはず。
全体的に音程が低いので、過去を懐かしみながら無理なく歌える名曲です。
あの鐘を鳴らすのはあなた / 和田アキ子
1972年3月25日にリリースした「あの鐘を鳴らすのはあなた」は、和田アキ子の代表曲。
第14回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞し、注目を集めました。
和田アキ子といえば飾らない人柄で人気がありますが、歌手としてマイクを持つと一変、力強いパワフルな歌声で多くの人を魅了します。
「愛と希望を持って生きていけばあなたの夢は叶うよ」という、メッセージ性の強い歌詞が高齢者から大人気!
「スランプに陥っても頑張ろう」と前向きになれる歌詞が、高齢者の心に刺さるのでしょう。
カラオケでも人気の曲で、声量に自信がある人や、伸びやかに歌いたい人にはぴったり!
時代を超えて愛されているこの曲は、世代がバラバラな人が集まるカラオケで歌っても、皆が楽しめる1曲です。
高齢者に人気の冬の歌で寒い季節を楽しく過ごそう!
今回は、高齢者に人気の冬の歌を15選紹介しました。
童謡から歌謡曲まで幅広く、聴いているだけで心がほっこりするような、温かみのある曲が多いのが特徴です。
特に高齢者に人気の曲は、過去の懐かしい記憶が蘇り、昔の話で花が咲くことも多いでしょう。
時代を超えて愛される冬の歌で、寒い時期を楽しく過ごしてくださいね。