気心知れた仲間と学校終わりに行ったり、会社の飲み会の二次会に使われたりと、日常生活でカラオケに行く機会が多いというあなた。
カラオケは好きだけど自信がない、音痴な方だというなら、歌がめちゃくちゃ上手ければ人気者になれる、モテる可能性だってある…と思いますよね?
イケメン男子、モテ女子の条件に歌が上手いことを挙げる人は結構いるのではないでしょうか。
この記事でわかること
カラオケで歌が上手い人の特徴
歌が上手い人の特徴をご紹介します!
音程がしっかりしている
歌が上手い人は第一に音程がしっかりしています。
耳が良く、音程を正確に合わせることができるので、聴き手に心地よさを与えます。
客観的に音程を把握することができるため、知らない曲でもワンコーラス聴けば2番からは歌えるのも特徴です。
リズム感がいい
次に、歌が上手い人の特徴としてリズム感の良さがあります。
どんなに音程が正確でも、リズムが合っていないと聴き心地の悪い歌になってしまいます。
カラオケは音がこもったり、良く聴こえなかったりとリズム感の良くない人にとっては、歌いにくい環境です。
しかし、歌の上手い人は、全身でリズムを取りながら歌うため、テンポをキープできるだけでなく、歌い回しにも心地よいリズムを与えることができます。
腹式呼吸ができている
歌の上手い人には「腹式呼吸ができている」という特徴もあります。
日常的に行っている胸周辺、肋間筋を動かして呼吸する「胸式呼吸」ではなく、肺の底部に位置する横隔膜を動かす「腹式呼吸」で声を出します。
舞台上から観客席まで声を届かせる必要がある演劇でも、指導者から「お腹から声を出して!」といわれることがあるでしょう。
聴かせたい人に届く声を出す上で腹式呼吸は最も大事な基礎のひとつです。
「歌が上手い!」と思われたいのであれば、まずは大きな声で歌うことを意識しましょう。
どんなにテクニックを使っても、どんなに感情を込めて歌っても、声が小さいとせっかくの歌声が伝わりません。
腹式呼吸ができれば、喉や声帯に負担をかけることなく大きな声を出すことができるので、真っ先に手に入れましょう!
テクニックが使える
最後に、歌の上手い人は「あらゆる歌唱テクニックを使いこなしている」という特徴があります。
カラオケの採点機能の場合、さまざまな項目をもとに加点減点されますが、特に大事なのは「ビブラート」と「ロングトーン」です。
ビブラートは、歌のフレーズの終わりで波を打つように声を揺らすテクニックで、音に繊細な表情をつけてくれます。
ロングトーンは一定の高さの音を伸ばし続けるテクニックで、先ほどご紹介した腹式呼吸で安定した発声をすることがきれいなロングトーンを出すポイントです。
なぜか上手に歌えない人におすすめ!歌が上手い人になるための練習方法
音程を合わせるための練習方法
歌を上手に聴かせる上で正確な音程で歌うことは重要です。
簡単な練習方法のひとつとして、メロディが上下するイメージを視覚化することがあります。
平井堅さんやドリカムのボーカル吉田美和さんが、とくに音程が急に上がる際、マイクを持っていない方の手を上げることがありますよね。
音程が急激に変わる部分が苦手な人は、音のイメージを手で描くことにより、急に上がったり下がったりする音飛び部分で音を外しにくくなります。
リズム感を向上させるための練習方法
リズム感を鍛えるには、音楽の授業でおなじみのメトロノームを使います。
といってもメトロノームが自宅にある人は少ないと思うので、代替になるアプリを使いましょう。
最初に意識したいのは「テンポキープ」です。
最初はバラードくらいのゆっくりなテンポでメトロノームを鳴らし、そのテンポに合わせて手拍子をします。
早くなったり遅れたりしないようにしっかりテンポキープができるようになったら、徐々にメトロノームのスピードを上げていきます。
案外、ゆっくりの方が難しいということもあるので、どんなテンポでも安定してリズムを刻めるように練習しましょう。
続いて意識したいのは「裏拍」です。
裏拍とは、「いち・にー・さん・よん」としたとき2と4といった偶数の拍を指します。
手拍子をするときに裏拍を強く叩くようにすると、実際の歌唱でもリズムを取りやすくなるはずです。
腹式呼吸の練習方法
続いて、腹式呼吸の練習方法です。
腹式呼吸とは、横隔膜を下げ、肺を縦に大きく広げるイメージで一度に吸う息の量を増やす呼吸法です。
腹式呼吸をする際は、息を吸うときに風船に空気を入れるようにお腹を膨らませていき、吐くときにはグーっと凹ませる感じを意識しましょう。
実は、どんな人でも寝ている時だけは腹式呼吸をしています。
感覚が掴めない人は、仰向けに寝転がってどういう呼吸をしているかチェックしてみましょう!
ロングトーンや声帯ではなく横隔膜を使って出すビブラートの練習方法
最後に、歌唱テクニックの練習方法です。
無理のない自然なビブラートをかけるためには、安定したロングトーンが出せなければなりません。
安定したロングトーンを出すためには、先ほどご紹介した腹式呼吸をマスターする必要があります。
腹式呼吸→ロングトーン→ビブラートの順で練習していくのがポイントです。
腹式呼吸をマスターして、長く息を吐き続けることができるようになったら、まずは出しやすい音程でロングトーンの練習をしましょう。
長く安定して発声ができるようになったら、その音程より低い音でロングトーンの発声練習をします。
それをクリアしたら、元の音程と低い音程を交互に波打つように出していきます。
これをマスターすると、音程を変える感覚も身につけやすくなります。
ビブラートの練習
声帯を震わせて出すビブラートに比べて、横隔膜を揺らして出す方法のほうが安定したきれいなビブラートになります。
横隔膜を揺らす感覚を掴むためには、全速力で走った後のはぁはぁはぁという息遣いをしてみましょう。
そのときの横隔膜の動きがビブラートにつながります。
声を出しながら、横隔膜のみを動かせるようになれば、ビブラートの習得につながります。
歌が上手い人になるためのおすすめ練習曲
歌が上手い人になるためにおすすめの練習曲をご紹介します!
小さな恋のうた|MONGOL800
ほら あなたにとって大事な人ほど
すぐそばにいるの
ただ あなたにだけ届いて欲しい
響け恋の歌
ほら ほら ほら
響け恋の歌
まずおすすめするのが、MONGOL800のカラオケ定番曲『小さな恋のうた』です。
高い声が出ない男性でも歌いやすいキー設定なうえに、シンプルなメロディ、ロングトーンの練習になる部分もあり、発声練習にもってこいです。
また、比較的テンポが速いバンド曲でドラムの音が際立って聴こえるので、リズムキープの練習にも使える優秀な楽曲です。
天体観測|BUMP OF CHICKEN
見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ
静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ
明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった
「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた
続いてご紹介するのは、BUMP OF CHICKENの大ヒット曲『天体観測』です。
こちらの曲は全体を通して音域がそれほど広くないため、音域が狭いのが悩みの人や、高音が出ない人におすすめ。
テンポが全体的に早いため、リズム感に自信がない人の特訓曲にもなるはず。
また、メロはあえて声を張らず、囁くような雰囲気で歌うとサビが映えます。
リラックスしてなめらかに歌う練習にもなる1曲です。
ハナミズキ|一青窈
薄紅色の可愛い君のね
果てない夢が ちゃんと終わりますように
君と好きな人が百年続きますように
最後にご紹介するのは、カラオケ人気曲ランキングの常連、一青窈さんの代表曲『ハナミズキ』です。
バラードジャンルの中でも女性が歌いやすい標準的なキーをベースにした曲なので、女性の練習曲にぴったりです。
ロングトーンやビブラートを使う箇所が多いため、腹式呼吸を意識して歌うことが必要になってきます。
基礎から練習したい女性はまずはこの曲で練習しましょう。
かっこいい!歌が上手い人が歌手レベルになるための2つのポイント
もともと歌が上手い人がプロレベルになるためのポイントをご紹介します。
英語の歌詞でも背景を理解し感情をこめる
洋楽や邦楽に含まれる英語の歌詞を聴いた通りにそれっぽく歌ってみたり、歌詞の意味を理解せずに歌っている人は多いでしょう。
しかし、本当に歌の上手い人は、歌詞の意味を深く理解し、何を伝えたいのか、どんなストーリーがあるのかを理解した上で「歌う」というツールを使って表現します。
- アーティストがこの曲を作った背景
- 歌詞に隠されたストーリー
- アーティストがリスナーに伝えたいこと
など、歌に込められた想いや背景を自分自身で調べてから歌うと、自然と歌に深みが出るはずです。
顔や手を使って表現力豊かに歌う
歌は、お芝居などと同様の表現方法のひとつで、喜怒哀楽の感情や伝えたいメッセージが存在します。
伝えたいことが伝わらない表現は相手の心を動かしません。
相手に伝えるためには、歌声以外に顔や手の動きも大切です。
顔や手にも豊かな表情をつけて伝えたいことを表現してみてください!
アーティストが歌っている時の動画をチェックして参考にするとよいでしょう。
練習を積み重ねれば、カラオケの点数アップも夢じゃない
いかがでしたか?
歌が上手い人が、生まれながらにしてすべて完璧ということはそうそうありません。
いろいろとテクニックを練習したり、カラオケで何度も歌ったりしているはずです。
中には、プロのボイストレーナーからボイストレーニングを受けて、歌唱力に磨きをかけている人もいるでしょう。
「歌が上手い」と思う人の歌を音程やリズムはもちろん、腹式呼吸やロングトーン、ビブラートなどのテクニックに注目して聴いてみると、それをきちんとおさえて歌っていることがわかります。
歌に苦手意識がある人も、今回ご紹介した情報を参考にテクニックを一つひとつマスターしていけば、カラオケで高得点を取ることも夢ではありません!
カラオケ参加者から「上手い!」と拍手喝采を浴びるような人気者になれるチャンスは誰にでもあるのです。
この記事のまとめ!
- 音程やリズム感などの基礎が大事
- ロングトーンやビブラートをマスターする
- 腹式呼吸はあらゆる歌唱テクニックの基礎
- 歌詞の意味を理解する
- 顔や手でも表現する