歌が上手くなりたくて、ボイストレーニングをしてみたいと思ったことがある人は多いのではないでしょうか?
しかし、ボイトレ教室は敷居が高いし、自宅でするのは近所迷惑になるなどの理由で、なかなか始められない人もいるでしょう。
そんなときは、カラオケでボイストレーニングをするのがおすすめです。
この記事でわかること
ボイストレーニングがおすすめなワケ
歌うことが好きで、今よりももっと歌が上手くなりたいという人には、ボイストレーニングがおすすめです。
ボイストレーニングを行うことで、歌唱力やテクニックが上達して今よりももっと気持ちよく歌えるようになりますよ。
さらに、ボイストレーニングを行うことで仕事やプライベートにいい影響を及ぼすことがたくさんあるのです。
まずはボイストレーニングがおすすめなワケを紹介します。
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音域が広がる
ボイストレーニングをすることで、音域が広がります。
トレーニングを重ねることで横隔膜や肺活量が鍛えられ、喉や呼吸がリラックスした状態になり、今まで出せなかった音域を出せるようになるのです。
音域が広がると、裏声や高い声も自然と綺麗に出せるようになります。
気持ちよく歌える曲が増えてくるので、歌うことがもっと楽しくなりますよ。
表現力が高まる
歌うときは歌唱力だけでなく、明るい曲は明るい声で悲しい曲は悲しい声で歌える表現力も必要です。
表現力を身につけるとプロの歌手のように、人を感動させるような歌が歌えるようになりますよ。
ボイストレーニングをすることで、感情豊かな口調や言い回し、抑揚を上手にコントロールできるようになるので、歌うときの表現力が高まります。
滑舌がよくなる
ボイストレーニングをすることで、滑舌がよくなるという効果も期待できます。
ひらがなの発音練習を行うボイストレーニングでは、母音や発音時の口の形を意識して練習を行うため、その発声練習を重ねることで、滑舌がよくなってくるのです。
滑舌がよくなることで曲の歌詞がハッキリと歌えるようになり、聞いている人にも歌詞の意味が伝わりやすくなります。
また、ハッキリ言葉を発音できるので、歌うときだけでなく仕事でも相手に自分の意見が伝わりやすくなりますよ。
発声がよくなる
ボイストレーニングを行うことで、発声がよくなります。
もともとボイストレーニングとは、歌手、俳優、アナウンサーなどが行っているもので、人前でいい発声をするためのトレーニングなのです。
さらに、ボイストレーニングを行うことで日常生活でも発言が相手に伝わりやすく、コミュニケーションがとりやすくなるというメリットもあります。
ボイストレーニングを行うことで身体から響く、いい発声ができるようになりますよ。
ボイストレーニングにカラオケが最適なワケ
ボイストレーニングを始めてみたいけど、できるだけお金をかけたくないという人も多いのではないでしょうか?
そんなときはカラオケでボイストレーニングを行いましょう。
カラオケはボイトレの教室に通うより安く、周りを気にすることなく練習ができますよ。
次にボイストレーニングにカラオケが最適なワケを3つ解説します。
思い切り声を出せる
カラオケであれば周りを気にすることなく、思い切り声を出すことができます。
家で大きな声を出してボイトレをするのは、防音でない限り近所迷惑になってしまう可能性があるため、なかなか難しいですよね。
また、声を抑えて練習してしまうと喉を使ったよくない発声になってしまうので、家での練習はおすすめできません。
正しい発声で思い切り声を出してボイトレを行うには、カラオケが最適と言えるでしょう。
教室に通うよりは安い
カラオケで行うボイストレーニングは、ボイトレ教室に通うよりも安いです。
ボイトレ教室には、指導してくれる講師がいることが大きなメリットではありますが、金銭的な負担が大きく、実際に通える人はあまり多くないでしょう。
教室やレッスン内容によって値段は異なりますが、相場では1回のレッスンにつき、マンツーマンレッスンは5000円、グループレッスンだと2000円~3000円程かかると言われています。
ボイトレ教室に通わずにカラオケに通って練習する方法は、教室に通うより安く、気軽に通えるのでとりあえずボイストレーニングを始めてみたいという人におすすめの方法です。
飲み食いできる
カラオケでは自由に飲み食いができるので、練習で疲れたときにスイーツを食べたり、お腹が空いたら食事を注文することもできます。
また、ドリンクバーのソフトドリンクやお酒なども充実しているため、ボイトレが終わったらお酒を飲みながらゆっくりすることもできるのです。
また、最近では食事に力を入れているカラオケ店もあるので、ボイトレのついでに食事を楽しみに行くのもおすすめですよ。
カラオケでボイストレーニングをする方法
カラオケでボイストレーニングをするときは、ただやみくもに練習するのではなく、上手くなるために意識するべきポイントを知っておく必要があります。
ボイトレ教室と違い、教えてくれる人がいないので独学でボイトレを行う人がほとんどでしょう。
最近ではボイトレの方法を調べればたくさんの方法が出てくるようになりました。
しかし、ボイトレをより効果的に行うためには、事前に準備することやボイトレを行うときの姿勢などが重要になるのです。
ここではカラオケでボイストレーニングをする方法を紹介します。
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ストレッチをする
ボイストレーニングをする前には、必ずストレッチを行いましょう。
ストレッチを行うことで、歌うときに必要な筋肉がほぐれて声が出しやすくなるのです。
まずは、首回りや肩のストレッチで体をリラックスさせましょう。
ストレッチをしているときに筋肉が張ったように感じる部分は、特に念入りにほぐしてあげるといいですよ。
姿勢を正す
ボイストレーニングは姿勢を正した状態で行いましょう。
正しい姿勢で行うことで、歌うときに必要な筋肉が働きやすく発声もしやすくなるのです。
また、間違った姿勢で大きな声を出そうとすると、喉を傷める可能性があります。
ボイトレするときは立って歌うのがおすすめですが、ずっと立ったまま歌っていると疲れてくるでしょう。
そんなときは以下で紹介する方法でボイトレを行って見てください。
立って歌うとき
ボイストレーニングは立って行った方がお腹に力が入るため、声も出しやすくなります。
- まず、足を肩幅程度に開き、地面からまっすぐ線が通っているイメージでまっすぐ立ちます。
- そして、まっすぐ前を見るようにアゴを引いた姿勢が正しい姿勢になります。
- アゴが上がると喉に力が入り喉の負担になってしまうため、アゴは上げすぎないようにしましょう。
座って歌うとき
長時間立ったまま歌い続けるのは疲れるので、座った状態でも正しい姿勢で歌うことを心がけることが大切です。
- まずは、背もたれに背中をつけないように、浅く腰掛けます。
- ピンと背筋を伸ばし、まっすぐ前を見てアゴを引いた状態が正しい姿勢です。
- 座った状態だとカラオケのモニターが目線より上になってしまうので、アゴを上げすぎないように注意してください。
腹式呼吸を意識する
ボイストレーニングでは、腹式呼吸を意識しましょう。
腹式呼吸とはお腹を出したり引っ込めたりして、横隔膜を上下させる呼吸法です。
横隔膜を下げることでしっかりと肺に空気が入り、深い呼吸をすることができます。
吐く息の量や強さをコントロールできるだけでなく、喉に負担がかかりにくいので、歌うときに適した呼吸方法です。
腹式呼吸は息を鼻から吸って、口から吐くのが基本の形になります。
お腹に手を当てて、息を吸ったときにお腹が膨らむ感覚を覚えましょう。
伴奏を聴きながら歌う
発声が上手くできるようになったら、伴奏を聴きながらしっかりとした音程で歌う練習をしましょう。
カラオケで歌っているときは、歌うことに集中してしまって、スピーカーから流れる音楽を聴こえなくなってしまうことがあります。
そのため、音程が外れたりリズムが狂ったりしていないか、スピーカーから流れる自分の歌声と伴奏の音をよく聴いて練習しましょう。
ボイストレーニング機能もおすすめ
カラオケのボイストレーニング機能を使うのもおすすめの方法です。
カラオケでは音楽教室のように、客観的に自分の歌声を評価してくれる人がいないので上手に歌えているのか不安になりますよね。
カラオケの採点モードを使ってボイストレーニングをすることで、音程の正確さや表現力を客観的に評価することができます。
DAMのボイストレーニング機能やJOYの音程強化モードなど、ボイストレーニングに特化した機能もあるので、ぜひ試してみてください。
カラオケでボイストレーニングをするときの注意点
カラオケでのボイストレーニングは、気軽に行えますが、気をつけなければいけない注意点があります。
間違ったボイストレーニングを行ってしまうと、効果があまり出なくなってしまう可能性もあるのです。
カラオケでボイストレーニングをするときの注意点に気を付けながら、正しい練習を心がけましょう。
ここからはカラオケでボイストレーニングをするときの注意点を紹介します。
飲み物に気を付ける
カラオケでボイストレーニングを行うときは、飲み物に気を付けましょう。
カラオケにはほとんどの場合ドリンクバーがありますが、ジュースなどの冷たい飲み物は喉の筋肉を固くしてしまうため、歌うときには適していません。
また、炭酸飲料は刺激が強いので、喉の粘膜にダメージを与えます。
特にお酒は喉の水分を奪い声帯が脱水状態になり、アルコールが声帯の炎症を引き起こす可能性があるので、しゃがれ声になってしまいます。
そのため、歌うときは温かい飲み物で気管を広げて、血行をよくした状態で歌うのがいいでしょう。
常温またはぬるめのお湯がおすすめですよ。
喉声に気を付ける
歌っているときに、喉声にならないように気をつけましょう。
喉声とは喉に力が入って、口の中の空間が狭まってしまう発声方法のことです。
喉が閉まっていると喉に負担がかかり、喉を傷める原因になってしまいます。
また、喉声を使っていると高い声も出にくく、音程が上がるにつれて苦しくなってしまうのです。
喉を開いた状態で発声ができるようになると、お腹から声が出るのでよく響く力強い発声になり、息の量もコントロールできるので、歌いやすいと感じるはずです。
喉声を使わず、喉を開いて歌う発声を心がけるようにしましょう。
マイクを使わない
カラオケでボイストレーニングを行うときは、マイクを使わないのがポイントです。
マイクを使わないことで、実際に出している声の音量が分かり、エコーもかからないので自分の声の響き具合が分かります。
ボイストレーニングでは、マイクを使わずに自分の声をしっかり聴きながら音量や声質を変えられるように練習しましょう。
曲に合わせるときも、マイクを使わずに伴奏の音量を下げて練習すると、自分が正しい発声で歌えているかどうかが確認できますよ。
エコーをかけない
大きな発声が難しい人や大きな部屋に案内されて自分の声が聴きづらい場合は、マイクを使っても大丈夫です。
しかし、マイクの音量は最低限にして、エコーはかけないようにしましょう。
エコーをかけると自分の声の響きが分からず、いい発声ができているのか判断できなくなってしまいます。
まずは、できるだけ自分自身の声の響きを聴ききながら練習をして、最終的にはマイクを使わなくてもいいくらいの発声ができるように特訓しましょう。
【男女別】ボイストレーニングにおすすめの練習曲
ボイストレーニングにはどんな曲が適しているのでしょうか?
基本的には自分の好きなジャンルや好きな歌手の曲を選んで練習するのが1番ですが、ボイストレーニングに向いている曲が知りたいという人も多いでしょう。
歌いやすい曲を選ぶことで、自分の声を上手くコントロールして歌えるので、自信にも繋がりますよ。
最後に男性と女性で分けてボイストレーニングにおすすめの練習曲を紹介します。
男性におすすめの練習曲
恋 / 星野源
「恋ダンス」が社会現象になった星野源の大ヒットソング「恋」は、ボイストレーニング初心者におすすめの曲です。
誰もが一度は聴いたことがある、歌って踊れるカラオケの定番曲と言えるでしょう。
この曲は歌詞の語尾で韻を踏んでいるので、ノリやすくメロディーも覚えやすいです。
明るく歌っていて心地いいので、初心者でも楽しく歌えるでしょう。
home / 木山裕策
泣けるバラードソングの定番である木山裕策の「home」も、ボイトレにはピッタリの曲です。
サビで少し音程が高くなりますが、全体的には低い音程が多いのでボイトレ初心者にも歌いやすいでしょう。
語尾を伸ばすフレーズが多いので、ビブラートの練習にももってこいです。
心に響く名曲なので、抑揚や表現力を付けて歌えるようになると人を感動させることができるでしょう。
女性におすすめの練習曲
ありがとう / いきものがかり
いきものががかりは、女性のボイトレ初心者にはおすすめのアーティストです。
音程的には少し高い曲もありますが、メロディーも分かりやすく、バラードが多いので練習には向いています。
「ありがとう」はNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌として書き下ろされました。
この曲はビブラートをかけやすいフレーズも多く、ビブラートの練習をするのにおすすめの曲です。
ストレートな歌詞も分かりやすく、感情も込めやすいので上達しやすい曲と言えるでしょう。
逢いたくていま / MISIA
MISIAは5オクターブの音域を持ち、日本のみならずアジアを代表する歌手です。
MISIAの歌はパワフルで音程が高く、初心者には難しいイメージがありますよね。
ドラマの主題歌にもなった「逢いたくていま」は、ボイトレ初心者よりは本格的に歌が上手くなりたい人におすすめの曲です。
この曲は1コーラスごとに少しずつメロディや歌い方が違うので、ボイトレには最適と言えます。
最初は難しいかもしれませんが、何度も練習してマスターしてみてくださいね。
カラオケでのボイストレーニングはコスパがいい!エコーをかけずに伴奏をよく聴いて歌おう
ボイストレーニングをしたいけどボイトレ教室に通うのはお金がかかるし、家で大きな声で歌えないという人には、カラオケでのボイストレーニングがおすすめです。
カラオケは思い切り声を出して歌えるので、ボイストレーニングには最適な場所と言えます。
カラオケでボイストレーニングを行うときは、喉を痛めたり早く上達するためにも、ストレッチをして姿勢を正した状態で行いましょう。
また、エコーをかけずに自分の声と伴奏をよく聴いて歌うこともポイントですよ。
カラオケでのボイストレーニングは気軽にできてコスパもいいので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ!
- ボイストレーニングを行うことで歌唱力が上がる以外にも滑舌がよくなる、発声がよくなるなどのメリットがある
- カラオケでのボイストレーニングは教室に通うよりも安く、思い切り声が出せる
- カラオケでボイストレーニングを行うときは姿勢を正し、腹式呼吸を意識する
- カラオケでのボイストレーニングではマイクを使わず、喉声に気を付ける
- ボイストレーニングでは歌いやすい曲を練習曲に選ぼう