歌があまり得意ではない人にとって、忘年会や飲み会などの二次会のカラオケは憂鬱ですよね。
しかし、せっかくお金を払って参加するなら、カラオケを楽しんでみたいというのも本音のはず。
この記事でわかること
カラオケが下手な人はこんな人
カラオケで上手く歌えない人にはどんな特徴があるのでしょうか。
音痴
音痴とは、上手に音程が取れないことです。
さらに科学的に分析するなら、音痴とは「実際に歌っている音程」と「あなたが歌っていると”思っている”音程」について、脳の認識にズレが生じることによって起こる現象です。
つまり根本的には、「歌いながら自分の声が聴けていない」ことに原因があります。
まずは、自分がどんな音程で歌っているのか、スマホやレコーダーで録音して聴いてみましょう。
歌を覚えていない
「歌を覚えていない」というのも、カラオケが下手だと思われてしまう人の特徴です。
ただ歌を覚えていないというよりは、”正しく覚えていない”といった方がいいかもしれません。
メロディを間違えて覚えてしまっていては、どんなボイストレーニングをしても、どんなメソッドを試してみても全く意味がありません。
今一度、しっかり歌を聴き込み正しく覚えましょう。
最近のカラオケにはメロディラインが表示される「精密採点」という採点機能も付いているので、練習に活用してみてください。
むずかしい歌を選んでいる
カラオケが下手に聴こえてしまう人の中には、音程やリズムがむずかしい歌ばかりを選曲している人もいます。
カラオケで上手く歌うためには、自分の声質や音域にあった選曲をするのもポイントになります。
特に最近の男性アーティストの楽曲はキーが高い曲が多いため、無理に高い声を出して歌おうとすると音痴だと思われてしまう可能性があります。
カラオケが上達する練習方法3選
カラオケが上達する方法を3つご紹介します!
【音程】音取りをする
音痴の原因である、口から発している音と耳で聴いている音の「脳の認識のズレ」を克服するためには、正しい音で歌うことが大切です。
そのために必要な練習方法が「音取り」です。
音と音の幅の感覚を正確に掴むため、ピアノに合わせて「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」という音階を歌います。
この練習のポイントは、楽譜や鍵盤を見ながら歌うことです。
音の幅の感覚を視覚化することで、より正確に音をイメージすることができます。
歌声を録音する
お風呂で歌うと声が良く響いて気持ちいいですよね。
カラオケでもエコーをかけて歌うと、歌が上手くなったように感じることがあります。
しかし、いざエコーをかけずに歌ってみると、思うように歌えていないことに気づくかもしれません。
それは、歌っているときに自分の声をしっかりと聴くことができていない証拠です。
ボイストレーニングをするなら、まずは自分がどんな歌い方をしていて、どんな癖があるのかを知る必要があります。
カラオケで練習する場合は、まず、マイクを使わずに、もしくはエコーをかけずに歌ったものを録音し、加工なしのありのままの自分の歌声を聴いてみましょう。
家でも練習したいけれど、大きな声が出せないという方は、防音マイクという音量をカットしてくれる商品も販売されているので、活用してみてはいかがでしょうか。
何度も聴いて覚える
まずは、メロディを正確に覚えるために、何度も曲を聴きましょう。
自分の記憶と実際の曲とではメロディにズレがあることは結構あります。
繰り返し聴いて、正しいメロディをマスターしましょう。
できれば、その前に歌詞を覚えることをおすすめします。
なぜなら、歌詞を覚えていた方が、正しいリズムや音程の習得に集中できるからです。
また、歌詞やメロディ以外にも、音楽を構成しているものはたくさんあります。
例えば、歌の後ろで鳴っている楽器に注目するだけで、普段の音楽の聴き方も大きく変わってきます。
特に、ギターやキーボードのメロディライン、リズムと旋律を支えるベースライン、楽曲のグルーヴ感を決めるドラムなどを、隅々まで聴きこむ癖をつければ、音程やリズム感だけでなく、表現力も格段に向上するでしょう。
【男女別】カラオケが苦手な人でも歌いやすい曲ベスト3
歌が苦手な人でも歌いやすい曲を男女別にランキング形式でご紹介します!
男性編
最近の人気曲はキーの高い楽曲が多いため、自分に合った歌いやすい曲を選ぶことが大切です。
RPG / SEKAI NO OWARI
空は青く澄み渡り
海を目指して歩く
怖いものなんてない
僕らもう一人じゃない
SEKAI NO OWARIの『RPG』は、比較的キーは高いものの、音域は狭く歌いやすいので、声が高めの男性におすすめです。
冒頭からドラムの基本リズムで始まるため、簡単に曲のリズムを掴めるのも、歌いやすさの要因です。
Bメロ以外は冒頭のリズムで楽曲が展開されていくので、リズムもとりやすいですよ。
小さな恋のうた / MONGOL800
ほら あなたにとって大事な人ほど
すぐそばにいるの
ただ あなたにだけ届いて欲しい
響け恋の歌
ほら ほら ほら 響け恋の歌
バラードは音痴が露呈しやすいため、歌が苦手な人にとって一番歌いたくないジャンルですよね。
逆にアップテンポで盛り上がれる楽曲は、細かいテクニックを使わなくても「リズム感」と「声量」さえあれば問題ありません。
カラオケの大定番「MONGOL800」の『小さな恋のうた』は、歌いやすいキー設定で音域も狭いので、かなり歌いやすい曲だといえます。
世界に一つだけの花 / SMAP
そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
音楽の教科書に載ってしまうほどの国民的知名度を誇る「SMAP」の『世界に一つだけの花』。
ミドルテンポで、歌いやすいキー設定、さらに音域も狭いため、練習曲にもぴったり。
ひとつのメロディに歌詞を詰め込む早口言葉のようなフレーズもなく、丁寧に歌詞を歌えます。
女性編
カラオケが苦手な女性は、曲中の音域の高低差が少ない楽曲を選ぶことがポイントです。
トリセツ / 西野カナ
これからもどうぞよろしくね
こんな私だけど 笑って許してね
ずっと大切にしてね
永久保証の私だから
女の子の共感度の高さから、結婚式のBGMなどにもよく使われる西野カナさんの『トリセツ』。
比較的キーは高いのですが、音域が狭いため、声が高い女性におすすめの楽曲です。
特に、セリフのように歌うAメロは、ほとんど同じ音で歌っていくため、音程を気にする必要がありません。
三日月 / 絢香
君がいない夜だって
そうno more cry
もう泣かないよ
がんばっているからねって
強くなるからねって
絢香さんの『三日月』は、声が低い女性におすすめ。
音の高低差が少なく、キーが低いので比較的歌いやすい楽曲です。
スローテンポなバラードなので、一つひとつの歌詞を丁寧に歌うことが重要です。
サビのファルセットを上手に歌うことができれば、友達から「歌うま認定」されるはず!
マリーゴールド / あいみょん
麦わらの帽子の君が
揺れたマリーゴールドに似てる
あれは空がまだ青い夏のこと
懐かしいと笑えたあの日の恋
話題のシンガーソングライターあいみょんさんの『マリーゴールド』は、心地よいミディアムテンポの人気曲です。
シンプルなメロディで展開していく歌いやすいキー設定の楽曲なので、高い声が出ない人も挑戦しやすいでしょう。
歌う前に準備しておきたいこと
ここでは歌う前に準備しておきたいことをご紹介します!
ウォーミングアップをしてリラックスする
カラオケで上手に歌うために大事なことは、とにかくリラックスすることです。
声帯を締めつけるような歌い方をすると、声が枯れるだけでなく、音域も狭めてしまいます。
筋肉と筋肉は体の中で複雑につながり合っています。
そのため声帯をリラックスさせるためには、表情筋や肩、胸、腹筋などの上半身の筋肉も脱力させる必要があります。
また、声帯が温まっていない状態で、いきなり自分に合わない高音キーの楽曲を歌うと、声帯に負荷をかけてしまいます。
まずは自分の出しやすいキーよりもちょっと低いキーの楽曲でウォーミングアップをしてから歌っていきましょう。
喉を潤しておく
カラオケで歌う際に最も注意しなくてはいけないのが「乾燥」です。
至近距離で浴びるエアコンの風や、喫煙者の出すたばこの煙など、声帯にダメージを与える要素が多くなっています。
そのため、こまめに水分補給をしたり、飴を舐めたりするなどして、常に声帯を潤すようにしましょう。
正しい姿勢・正しいマイクの持ち方を意識する
安定感のある発声をするためには、腹式呼吸によって安定した息を出す必要があります。
猫背の人は正しい姿勢で歌うようにしましょう。
また、マイクの扱いにも注意が必要です。
マイクにもさまざまな種類がありますが、カラオケにあるマイクは、「ダイナミックマイク」というもの。
単一指向性という、一定方向からの音しか拾わない仕組みのものがほとんどです。
つまり、一定の方向以外からの声は拾えないため、口に対して少しでもズレてしまうとマイクが綺麗に声を拾えません。
また、マイクのヘッドを手で覆って歌う人がいますが、ハウリングの原因になるため絶対にやめましょう。
ちなみにマイク音量(スピーカーの出力音量)が大きすぎる場合もハウリングの原因になります。
カラオケでの正しいマイクの持ち方は、床と平行にマイクを構え、マイクの中央を持つことです。
そうすることで声がこもることなく、しっかり声を拾えるでしょう。
上達したらカラオケを楽しもう
歌う前の準備から、上手く歌うためのコツまでご紹介してきました。
まずは、あなたがどんな歌声をしていて、どんな歌い方をしているのかを「知る」必要があります。
今回の記事でご紹介した練習方法を試して、少しでも自信を持って歌えるようにしましょう。
カラオケはあくまでもみんなで楽しむ場所です。
どんなに歌が苦手でも、楽しんだもん勝ち!
歌を上達させることも大事ですが、割り切ってカラオケを楽しんでみるのもいいかもしれません。
この記事のまとめ!
- 音痴とは口から発している音と、耳で聴いている音の「脳の認識のズレ」のこと
- 録音して、自分の歌声を知ることが大切
- 歌詞やメロディ以外の楽器の音も聴くと表現力がアップする
- リラックスをして乾燥対策を万全にする
- カラオケは楽しんだもん勝ち