矢沢永吉は、ソロデビューする前のバンド「キャロル」時代から数えると、50年以上にわたって活躍している、日本を代表するロックシンガー。
ノリノリのロックナンバーから甘いバラードまで、たくさんのヒット曲を自ら作曲して歌っています。
この記事でわかること
矢沢永吉のヒット曲は「時間よ止まれ」
矢沢永吉の代表曲で、ミリオンセラーを記録した「時間よ止まれ」は、1978年に化粧品のCMソングとして制作されたタイアップ曲。
夏の日の恋を描いた艶っぽいバラードと、自立した女性をイメージした大人っぽい表情のモデルの表情が印象的なCMがウケて、曲も大ヒットしました。
この曲は参加ミュージシャンも豪華で、キーボードとドラムはYMO結成前の坂本龍一と高橋幸宏です。
「時間よ止まれ」は、その後もさまざまなCMソングに起用され、2014年には36年ぶりに同じ化粧品メーカーのCMソングとして復活し、話題になりました。
矢沢永吉の有名ソング10選
1975年のソロデビュー以来、多くの名曲を作曲し、歌い続けているアーティスト矢沢永吉。
ロックテイストの熱い歌もあれば、とろけるようなバラードもあり、それぞれの歌に対するファンの思い入れもさまざまです。
続いては、イントロを聴いただけで、すぐに永ちゃんの世界に浸ってしまうような、矢沢永吉の有名ソングを紹介します。
チャイナタウン
矢沢永吉が広島から上京して、バンド「キャロル」を結成した思い出の地、横浜を舞台にした名曲が「チャイナタウン」です。
この曲は、1978年にリリースされたシングル「時間よ止まれ」のB面曲に採用されました。
かつて、恋人と一緒に歩いた横浜の中華街の光景と別れた恋人のことを、せつなく思い出している男性のノスタルジックなバラード。
彼女の「ポニーテール」や、好きだった曲「ドック・オブ・ザ・ベイ」に、懐かしさを感じます。
アイ・ラヴ・ユー, OK
「アイ・ラヴ・ユー, OK」は矢沢永吉が18歳の時に作曲し、1975年にソロデビューする際に、初めてリリースしたシングル曲です。
愛する女性にハートを捧げるロマンチックなバラードで、矢沢永吉は年代とともにいろいろなアレンジを加えながら、大切に歌い続けています。
最初は「キャロル」のイメージとは違う曲調だからと、あまり受け入れられなかったのですが、今では彼の代表曲とも言える人気ナンバーです。
YES MY LOVE-愛はいつも-
ゆったりとしたテンポで、夏の午後のけだるい風を運んでくるような曲調の「YES MY LOVE-愛はいつも-」は、1982年リリースのヒット曲です。
矢沢本人が出演した清涼飲料水のCMソングに起用され、CMではサビの「YES MY LOVE-愛はいつも-」を商品名に替えて「YES COKE YES」と歌われていました。
「24時間もたない恋」「かすり傷しか置いてゆけない」など印象的なフレーズが耳に残る、大人の恋を描いたラブソングです。
止まらないHa〜Ha
那須川天心を初めとする、多くのスポーツ選手のテーマ曲としてもおなじみの「止まらないHa〜Ha」は、矢沢永吉らしいノリノリの人気ソング。
1986年リリースのアルバム「東京ナイト」に収録の曲で、矢沢永吉と言えばこの歌のイメージが思い浮かぶ人も多い有名曲です。
この曲はコンサート終盤の盛り上がる場面で歌われることが多く、白のパナマ帽をかぶって歌う永ちゃんに、ファンがタオルを投げて盛り上がりアドレナリン全開になる曲です。
ラスト・シーン
哀愁に満ちたギターフレーズから始まる、ドラマチックな夜の印象でスローなロックナンバー「ラスト・シーン」は、カラオケでも人気のある矢沢永吉の有名曲です。
テレビドラマ『刑事貴族2』のエンディングテーマだったので、ドラマのイメージが強い人が多いかもしれません。
別れに向かう男女の会話がせつなく歌われて、そのまますすり泣くようなギターソロへと展開していく印象的な間奏の部分も、聴きどころの1つです。
黒く塗りつぶせ
熱いギターリフが冴えるロックナンバー「黒く塗りつぶせ」は、1977年リリースのアルバム「ドアを開けろ」に収録されている曲です。
2022年の国立競技場でのコンサートでは、この歌にゲストのB’zが参加して、松本孝弘のギター、矢沢永吉と稲葉浩志のボーカルで、会場を大いに湧かせました。
矢沢永吉が20代で歌った「黒く塗りつぶせ」もかっこいいのですが、70代で歌っているこの曲は、さらに迫力が増しているように感じられます。
SOMEBODY’S NIGHT
1989年リリースのアルバム「情事」に収録されている「SOMEBODY’S NIGHT」は、チェッカーズや近藤真彦に楽曲を提供した、売野雅勇作詞の歌です。
それまでの矢沢永吉のイメージからちょっと違うポップな曲調に、ロックなテイストが加わり、永ちゃんの新たな魅力を広げるきっかけになった歌。
自分の本当の姿を隠して秘密の恋をする女性をテーマにした曲で、サビの発音から「サンバディーズナイト」とも呼ばれる人気ソングです。
東京
安全地帯に多くの楽曲を提供している松井五郎が作詞した「東京」は、都会の生活に疲れ果て、別れにたどりついた恋人たちをテーマにした、せつないバラード。
美しく物悲しいメロディーが印象的なこの歌は、矢沢永吉の作曲者としての才能、ボーカリストとしての表現力を改めて実感させてくれます。
この曲は1993年にオリコンチャート1位を記録した人気アルバム「HEART」に収録されている曲で、テレビドラマ「はだかの刑事」の主題歌に起用されました。
逃亡者
「逃亡者」は1984年リリースのアルバム「E’」に収録されている、矢沢永吉の人気曲です。
「E’」は、矢沢永吉がアンドリュー・ゴールドを共同プロデューサーに迎えて制作したアルバムで、よりアメリカンテイストが際立つ曲が多く収録されています。
今までの生活を捨てて、新しい街へと旅立つ恋人たちをテーマにした、疾走感のあるナンバー。
サビの「Run Away Free」のフレーズが耳に残り、つい口ずさみたくなります。
A DAY
月明かりの下で大切な人への愛を誓う、まっすぐな愛情を描いたスローバラード「A DAY」は、1976年リリースのアルバム「A DAY」のタイトル曲です。
これまでの辛い日々に別れを告げ、今のこの瞬間を愛する人と共に生きたいと歌う、心癒やされるナンバーで、矢沢永吉のバラードの中でも特に人気の高い歌です。
矢沢永吉のラブソングは月や星などのフレーズを効果的に取り入れて、美しい情景が目に浮かぶような名曲がたくさんありますよね。
矢沢永吉の泣ける歌5選
ロッカーとしてのハードなイメージが強い矢沢永吉ですが、ソフトなバラードにも多くの名曲があり、鳥肌が立つような泣ける歌もいろいろあります。
美声なだけでなく、聴く人のハートを包み込み優しく癒してくれるような温かいオーラも、永ちゃんの魅力の1つです。
次は、矢沢永吉の泣ける名曲を紹介します。
いつの日か
「さよなら」や「別れ」という言葉を使わないで「いつの日か、もう一度逢おう」というフレーズで別れの寂しさを表現しているバラード「いつの日か」。
この曲は、矢沢永吉が教師役で主演したテレビドラマ「アリよさらば」のエンディングテーマに起用された曲で、作詞は秋元康です。
ドラマの中で教師役を演じた永ちゃんが、音楽室でピアノを弾きながら歌ったシーンに思わず涙が滲んだ人も多いでしょう。
矢沢永吉のソウルフルな歌声で、自然に歌詞に共感を覚える名曲です。
あ・い・つ
「あ・い・つ」は1985年リリースの、オリコンチャート1位を記録したアルバム「YOKOHAMA二十才まえ」に収録されているミディアムテンポのバラードです。
この頃から矢沢永吉は、パワフルなロックンロールだけではなく、聴く人の気持ちを意識した、繊細な曲作りをするようになったと言われています。
「この曲が終わるまで泣いちゃいけない」という、大人の優しさを感じるようなフレーズから始まり、絡み合うようなドラムとギターがセクシーな曲です。
長い旅
愛する女性へ永遠の愛を誓った歌で、プロポーズソングにも聴こえるバラード「長い旅」は1978年リリースのアルバム「ゴールドラッシュ」に収録の曲です。
「死ぬまでの長い旅だぜ」「俺の歌を、人生をかけよう」など、照れてしまうようなフレーズでも、矢沢永吉の歌で聴けばうっとりしてしまうかもしれません。
単なるラブソングというより、自分の人生の信念を語っているような力強い曲で、この歌に特別な思い入れを持つ人も多いでしょう。
ひき潮
ひとりで海を見つめながら、夏に終わった恋をせつなく思い起こしている心情を歌った「ひき潮」は、1976年にリリースされたシングル曲です。
この曲はアルバムに収録されなかったのですが、武道館のライブが終わった後にこの曲が流されたことから、ファンに強い印象を残しました。
「さらば夏よ」と歌い上げるオープニングから、夏の終わり、恋の終わり、ライブの終わりのイメージが重なり、より寂しさが広がるバラードです。
親友
矢沢永吉の初期の名曲「親友」は、1976年にリリースされたアルバム「A Day」に収録されている曲です。
異性との別れは確かに悲しいのですが、かけがえのない親友との別れはもっと悲しいと実感した時の、切実な心情が伝わってくるバラード。
好きな女性を親友に譲り、自分は身を引くという歌にも聞こえますし、夢を追っている時代が過ぎ、それぞれの道を歩むことになったという卒業ソングにも聞こえる歌です。
矢沢永吉のカラオケで盛り上がる曲5選
カラオケで矢沢永吉の歌を歌って盛り上がりたいなら、迷わずに永ちゃんになりきり情熱的に歌ってみましょう。
マイクを持ったら、そこがステージだと思ってライブ感覚で熱唱すれば、周りも引き込まれます。
最後は、カラオケで盛り上がる矢沢永吉のおすすめ曲を紹介しましょう。
トラベリン・バス
「トラベリン・バス」は「止まらないHa〜Ha」と並んで、矢沢永吉のライブでアンコールなどのヤマ場になると歌われる曲で、ファンが盛り上がるアップテンポなナンバー。
この歌が始まると、観客が曲に合わせてタオルを投げる「タオル投げ」が行われて、ライブの盛り上がりは最高潮に達します。
アメリカの都市をバスで周っているミュージシャンをテーマにした歌で、2017年にはこの曲のタイトルを使ったツアー「TRAVELING BUS 2017」も行われました。
ウイスキー・コーク
若かった頃の気持ちや恋愛を懐かしく振り返る歌「ウイスキー・コーク」は、1975年リリースのアルバム「I LOVE YOU, OK」に収録されている曲です。
矢沢永吉のカラオケ人気ランキングに時々登場する人気曲で、レトロな雰囲気が渋いロックンロールナンバー。
ウイスキーをコーラで割った、甘くてほろ苦いウイスキー・コークの味は、青春の思い出に似ているのかもしれません。
YOU
ロッカー矢沢永吉の魅力が溢れるロックナンバー「YOU」は、1981年リリースされたアルバム「RISING SUN」に収録された曲です。
愛する恋人に「You魂をYou惑わせてYouこの俺をYouこんなにも」と語りかける、熱いラブソング。
ライブではギターの掛け合いや、矢沢永吉が衣装替えして披露したクールなパフォーマンスで盛り上がった曲です。
この歌はテレビドラマ『はじめまして再婚』の主題歌にも起用されました。
もうひとりの俺
矢沢永吉が出演した缶コーヒーのCMソングに起用されて、人気が高まった歌「もうひとりの俺」は1996年リリースの、せつないミディアムバラードです。
「夜更けに一人思い出す今も」の歌いだしのメロディーが特に有名な歌なので、この部分をバッチリ決めれば、カラオケが盛り上がるでしょう。
矢沢永吉をリスペクトするミュージシャンの一人、布袋寅泰とコラボした、かっこいい動画も話題になりました。
MARIA
矢沢永吉が奥さんのマリアさんのことを歌った曲と言われているラブソング「MARIA」は、1996年リリースのアルバム「MARIA」のタイトル曲。
このアルバムはファンクラブが招待されたライブで収録され、臨場感のあるサウンドとファンの熱気が伝わって来ます。
ストレートな愛情を歌い上げる永ちゃんの伸びやかな美声に、会場全体がうっとりしてしまう名曲なので、好きな人に気持ちが届くように心をこめて歌ってみたいですね。
矢沢永吉の曲はロックからバラードまで永ちゃんの世界!ライブ感覚で盛り上がろう
矢沢永吉は50年以上にわたって活躍中の、日本を代表するロックシンガー。
大ヒットしたCMソング「時間よ止まれ」や、コンサートの盛り上げ曲「止まらないHa〜Ha」など有名曲がたくさんあります。
ノリノリのロックはもちろんですが「アイ・ラヴ・ユー, OK」や「いつの日か」など、叙情的なバラードや泣ける曲も人気が高いです。
矢沢永吉の歌をカラオケで歌って楽しむなら、ライブ感覚で永ちゃんになりきって盛り上がりましょう。
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この記事のまとめ!
- 矢沢永吉は50年以上活躍している日本を代表するロッカーで作曲も手掛けるアーティスト
- 「時間よ止まれ」などタイアップ曲やドラマの主題歌も多く、永ちゃん自身が出演した作品もある
- ライブでは「止まらないHa〜Ha」などで、タオル投げが盛り上がる
- 「いつの日か」など泣けるバラードやロマンチックなラブソングも名曲が多い
- カラオケでは矢沢永吉の歌をライブ感覚で歌って盛り上がろう!