歌を歌うなら、低音も高音も広く声を出せたら楽しいですよね。
カラオケでも歌える歌の幅が広がりますし、余裕を持って声を出せるメリットもあります。
しかし、男性でも女性でも出しづらくて苦手な音域があります。
特に声が低い方は、プロのアーティストが出すような高音を綺麗に出せず、苦労している方も多いのではないでしょうか?
男性は高音を出しづらく、女性は低音を出しづらい声の特徴があります。
そのため音域を広げるためのトレーニングをしない限り、なかなかプロのシンガーのように歌うのは難しいです。
低音でも高音でも、コツコツ練習を積めば徐々に出せるようになるのです。
また、ボイストレーニングの教室やスタジオでなくても、自宅でも簡単にできるようなトレーニングもあるので、音域を広げるのはそれほど難しくはありません。
音域が原因でカラオケに苦手意識がある方は、是非試してみてください。
この記事でわかること
音域とは
音域とは、その人の声で出すことのできる音の範囲のことを指します。
音域ではなく、声域と呼ばれることもあります。
基本的に音域は、男性の場合はより低いキーがメインで、女性の場合はより高いキーがメインであることが多いです。
そのため自分の音の範囲に合った曲を選ぶと、無理に声を出さなくてはならない音が減るので、非常に歌いやすくなります。
特にプロのアーティストなどは、自分の音域に合った曲を作ることで、より自分の声の魅力を引き出すこともあります。
ただ、音域は成長するごとに変化していき、第二次性徴の時期に合わせて特に低い音が出しやすくなっていきます。
男性の声変わりがその良い例ですが、女性も男性ほどではないものの音域が広がります。
しかし、ある程度まで広がったところで止まってしまうので、それ以上の音域を望む場合にはトレーニングが必要になります。
歌上手には幅広い音域が必須アイテムなので、コツコツ練習を積んでいきましょう。
音域を広げる練習法
音域を広げることで歌える歌の幅が広がり、よりカラオケなどを楽しめるようになります。
しかし、音域はどのように広げていけば良いのでしょうか?
音域は成長とともに広がり、ある一定まで広がったところで完成されます。
ですが実は音域はトレーニングを積むことで、低音も高音も出せるようになるのです。
高い音が出ない、低い音が出ない…などで歌うことに苦手意識がある方は、是非試してみてください。
ここでは自宅でも簡単に行えるようなボイストレーニングを紹介していきます。
腹式呼吸
まずは音を出すための基本的な呼吸方法です。
本格的な声楽や合唱などでもよく用いられる呼吸方法で、胸や肺ではなくお腹を使って空気を出し入れするのが特徴です。
この腹式呼吸を使って歌を歌うと、喉に余計な力が入りにくくなるので、高音・低音ともに出やすくなります。
またこれを習得できると、喉を痛める危険性も減るので、是非練習しておきましょう。
鼻腔共鳴
鼻腔共鳴とは、鼻の穴から喉までの通り(鼻腔)に声を響かせることで、高音を安定的に出す方法です。
この方法を習得できると、高音がかすれてしまったりするのを防げるため、より歌いやすくなるというメリットもあります。
この鼻腔共鳴を練習するには、「眉を上げて歌うこと」。
眉を上げて声を出すことで自然に鼻腔の通りが良くなり、音を簡単に響かせられるようになります。
また、鼻腔共鳴を意識することで顎を引いて歌う癖がつくので、高音を出していても声が続きやすくなります。
そのためこの歌い方に腹式呼吸を組み合わせると、より余裕を持って歌を歌いやすくなるということです。
裏声をしっかり出す
高音域を最も出しやすい方法は、「裏声」を使うことです。
裏声を使うと地声では出せない高い音まで出せるので、簡単に音域を広げることができます。
ただ裏声はしっかり出さなければ、か細い声になりやすく、かえって歌が上手に聞こえづらくなってしまうというデメリットもあります。
しっかり息を吐き出しながら出すことを意識し、地声と同じくらいの音量を目指しましょう。
また、十分な声量が難しい場合には、腹式呼吸などの呼吸方法を見直して、安定した息の量を確保できるように心がけてください。
ピアノアプリを使う
声の出し方の練習にオススメなのが、スマホなどのアプリを使うことです。
よく本格的な歌のレッスンでも、音を確認するためにピアノやキーボードを使いますよね。
それをスマホの楽器アプリで代用します。
ピアノなどで音を出しながら発声することで正確な音を出せるので、自分の音域を簡単に確認することができます。
また音を聞き分ける練習にもなるので、音程のずれなどを解消するトレーニングにもなります。
またこの楽器の音を参考にして、自分の歌いやすい曲を見つけるのも良いですね。
カラオケで歌いやすい曲~男性編~
音域を広げる練習を積んだ後には、実際に歌を歌いながら練習していきましょう。
しかしトレーニングと言っても、どんな歌でも良いわけではありません。
自分の音域を徐々に広げていけるようなアーティストやシンガーを選べると良いです。
やはりトレーニングも実際に歌うのが一番なので、声の出し方の練習などと並行して行いきましょう。
そこで今回は中でもオススメの男性アーティストを紹介します。
選曲に悩んでいる方は是非参考にしてください。
コブクロ「陽だまりの道」
君と笑って過ごせるなら何もいらない
特別じゃない毎日のどこかに幸せを
失わぬ様に感じて生きていよう
陽だまりの様な優しい歌と
ささやかな夢を胸に
安定した高音と柔らかい歌声が特徴の「コブクロ」。
高い音が目立つ曲でも無理なく声が出せているため、歌に安定感があります。
また声質の柔らかさから、聴いていて心地よいのも特徴です。
そんなコブクロが歌う「陽だまりの道」。
こちらの曲はコブクロ25枚目のシングルで、ドラマ「ブラック・プレジデント」の主題歌として書き下ろされました。
冒頭から高音が目立つ難曲ではありますが、高音を出す良い練習になります。
スキマスイッチ「奏」
君が大人になってくその時間が
降り積もる間に僕も変わってく
たとえばそこにこんな歌があれば
ふたりはいつもどんな時もつながっていける
アニメやドラマの起用も多い「スキマスイッチ」。
力強さと繊細さを併せ持つ歌声が、さまざまなヒット曲を生み出しています。
そんなスキマスイッチが歌う「奏」。
カラオケなどでも上位にランクインし続ける一曲で、スローテンポながら高音と低音の幅の広さが目立ちます。
曲自体も人気があるので、是非練習しておきたいですね。
サザンオールスターズ「いとしのエリー」
笑ってもっとbaby むじゃきにon my mind
映ってもっとbaby すてきにin your sight
誘い涙の日が落ちる
エリー my love so sweet
エリー my love so sweet
ポップスもバラードも魅力的に歌い上げる「サザンオールスターズ」。
老若男女問わず幅広い世代から愛され続けている人気バンドです。
そんなサザンオールスターズが歌う「いとしのエリー」。
バラード曲ながら安定した高音を要求される1曲ですが、スローテンポなので歌いやすさもあります。
カラオケで歌いやすい曲~女性編~
続いてはカラオケで歌いやすい女性アーティストを紹介します。
女性でも高音を出しづらい人や、低音が出ない人も多くいますよね。
そういった方にぜひオススメしたい厳選曲です。
YUI 「CHE.R.RY」
恋しちゃったんだ たぶん気づいてないでしょう?
星の夜 願い込めて CHE.R.RY
〜指先で送るキミへのメッセージ
透明感のある歌声で人気を博した「YUI」。
若者を中心に人気を集め、アニメなどとのタイアップも多数ある人気シンガーソングライターです。
そんなYUIが歌う「CHE.R.RY」。
こちらは女性らしく可愛らしい歌声が特徴の1曲で、女性でも比較的無理なく出せる音域です。
JY「好きな人がいること」
ねえ 時間は巻き戻せないけど
何度も何度もやり直せばいいよね
今夜は涙で溢れても
明日笑えればいいじゃない
優しいその手に触れるまで
ずっとあなたの夢を見てる
今夜はおやすみ 目を閉じるよ
韓国の女性アイドルグループの元メンバー「JY」。
繊細で可愛らしい歌声が魅力で、女性・男性問わず人気を集めています。
そんなJYが歌う「好きな人がいること」。
こちらは同名のテレビドラマ「好きな人がいること」の主題歌としてタイアップした1曲です。
ポップで可愛らしい歌詞と、テンポの良さが歌いやすいですね。
Superfly「愛をこめて花束を」
愛をこめて花束を 大袈裟だけど受け取って
理由なんて訊かないでよね
今だけすべて忘れて 笑わないで受けとめて
照れていないで
力強くパワフルな歌声で有名な「Superfly」。
女性シンガーにしては珍しいほどのダイナミックさが魅力で、声量や表現力には目を見張るものがあります。
そんなSuperflyが歌う「愛をこめて花束を」。
低音と高音が混じり合う1曲で、かつ声量も要求されるため、難易度の高さが目立ちます。
音域の練習には最適と言えるでしょう。
音域を広げて曲のレパートリーを増やそう
音域を広げるためには、さまざまなトレーニング方法があります。
今回は自宅でも簡単にできるボイストレーニングやコツ、発声練習を紹介しました。
本格的に練習したいならボイストレーナーの元でミックスボイスやヘッドボイス、ファルセットなど技術を磨くのもオススメです。
また、ボイストレーナー以外にも表現力をアップする演技講座や声優講座も効果的です。
高い音や低い音を無理に出そうとすると声帯を痛めてしまったり、喉の筋肉群を痛めてしまうこともあるので、練習は無理のない範囲にとどめておきましょう。
練習を重ねれば重ねるほど、地声に対して音域は徐々に広がっていきます。
歌が好きな方も苦手意識がある方も、ぜひ試してみてください。
この記事のまとめ!
- 音域はトレーニングで広げることができる
- 音域を広げるためには呼吸法、発声方法を見直す
- 音域を広げるための練習ができるアーティストや楽曲を選ぶ