魔法使いの少年ハリーの活躍を描いたハリーポッターシリーズは、原作本やユニバーサルスタジオも人気ですが、映画シリーズにハマった人も多いですよね。
ハリーポッターの映画シリーズには、観る人を不思議な魔法の世界に誘ってくれる、ファンタステイックな名曲がいっぱいです。
この記事でわかること
ハリーポッターの人気曲・サントラ【2001年~2004年】
映画ハリーポッターシリーズは2001年から2011年の間に、計8本制作されました。
最初の頃は、ハリー役のダニエル・ラドクリフ、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン、ロン役のルパート・グリントも、幼くてキュートでしたね。
はじめに2001年公開「賢者の石」2002年公開「秘密の部屋」2004年公開「アズカバンの囚人」の3本から、人気曲やテーマソングを紹介します。
賢者の石
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」は2001年公開のシリーズ第1作。
両親を亡くしたハリーポッターが11歳を目前にホグワーツ魔法魔術学校に入学して、魔法を学びながら友情を育む一方、宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まりました。
音楽を担当したのは、スターウォーズシリーズの映画音楽で有名なジョンウィリアムズ。
物語の鍵となる人物などのテーマソングが導入されたユニークなシンフォニーが、映画の世界観を彩っています。
Harry’s Wondrous World / John Williams
『Harry’s Wondrous World』(ハリーの不思議な世界)は、「ハリー・ポッターと賢者の石」と「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のエンディングで使われた曲。
ユニバーサルスタジオのアトラクションでも有名な、ハリーポッターシリーズのテーマソング的な音楽です。
『Harry’s Wondrous World』は、ヘドウィグのテーマやホグワーツのテーマなど、複数のテーマを組み合わせた楽曲で、映画の名シーンを締めくくるスケールの大きな曲です。
Hedwig’s Theme / John Williams
ハリーのペットである白いフクロウ、ヘドウィグのテーマソング『Hedwig’s Theme』(ヘドウィグのテーマ)は、映画ハリーポッターシリーズを通して使われている人気曲。
別の音楽家が映画音楽を担当している映画もあるのですが、この曲だけは共通して使われているほど人気のテーマ曲です。
『Hedwig’s Theme』はハリーポッターシリーズのメインテーマとも言われ、スピンオフ作品の「ファンタスティック・ビースト」シリーズにも登場します。
Prologue / John Williams
オルゴールのような繊細な音楽で始まる『Prologue』(プロローグ)は「ハリー・ポッターと賢者の石」の物語の始まりに使用されたBGM。
この曲をオーケストラアレンジした曲が『Hedwig’s Theme』として、映画のエンディングでも使用されました。
ミステリアスなメロディーと共に、ハリーポッターの魔法の世界へと引き込まれていく、印象的なサウンドトラックです。
秘密の部屋
シリーズ2作目の「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は2002年に公開されました。
2年生になったハリーは伝説の「秘密の部屋」を開くため、親友のロンやハーマイオニーと協力して、封印された過去の謎を解こうと奮闘します。
映画音楽を担当したのは前作に続きジョンウィリアムズ。
「賢者の石」で使用したテーマに加えて、いくつかの新たなテーマソングを誕生させました。
The Chamber of Secrets / John Williams
『The Chamber of Secrets』(秘密の部屋)は、映画のタイトルにもなっている封印された謎の部屋のテーマ。
スリリングな曲調で、ハリーポッターが秘密の核心に近づいていくようなハラハラするイメージのシンフォニーです。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は蛇語を話すハリーや、石にされてしまうハーマイオニーなど魔法もスケールアップした作品で、映画音楽もより豊かな曲調が広がります。
Fawkes the Phoenix / John Williams
『Fawkes the Phoenix』(不死鳥フォークス)はダンブルドア校長に仕えていた、美しい不死鳥フォークスのテーマソングです。
赤と金色の翼を広げて、窮地にあった人を助けに飛んできてくれるフォークスの、優美で勇ましい姿を思わせるような華麗な曲。
フォークスは「スリザリンの怪物」バジリスクの毒で傷ついたハリーを癒すなど、不思議な力を持った鳥でした。
アズカバンの囚人
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」は2004年に公開されたシリーズ第3作です。
ティーンエイジャーとなったハリーポッターが、魔法牢獄アズカバンから脱走した囚人と両親の死の秘密を明らかにしていきます。
前2作に続き映画音楽はジョンウィリアムズですが、彼がハリーポッターシリーズの音楽を担当したのはこの作品が最後となりました。
The Patronus Light / John Williams
『The Patronus Light』(パトローナス・ライト)とは、守護霊の光りのこと。
ハリーポッターは「エクスペクト・パトローナム」という、魔法の呪文を唱えて守護霊を呼び出し、吸血鬼と闘います。
『The Patronus Light』は、光に満ちたハリーの守護霊が現れるときに流れる、幻想的な音楽で神々しいコーラスが特徴的です。
「エクスペクト・パトローナム」はハリーポッターの有名な呪文の1つで、一番幸せだったことを思い出しながら唱えます。
Double Trouble / John Williams
『Double Trouble』(ダブル・トラブル)は、ホグワーツで合唱隊の子供たちが歌う不吉なムードの曲。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の予告編BGMとしても使用されていました。
ダブル・トラブルとは、シェイクスピアの戯曲「マクベス」で3人の魔女たちの予言から引用されており、ハリーポッターに忍び寄る事件を連想させるような怖い曲です。
ハリーポッターの人気曲・BGM【2005年~2007年】
ハリーポッターシリーズは、4作目の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」5作目の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」と続きます。
ハリーや仲間たちもすっかり大人っぽくなるとともに、ヴォルデモートの脅威が激しさを増し、ストーリーはダークな雰囲気に。
「炎のゴブレット」ではパトリック・ドイル、「不死鳥の騎士団」ではニコラス・フーパーが、映画音楽を新たに担当しています。
次は、2005年〜2007年公開のハリーポッターシリーズ2作品より、人気のテーマ曲やBGMを紹介しましょう。
炎のゴブレット
ハリーポッターシリーズ4作目の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」は2005年に公開されました。
4年生となったハリーは、三大魔法学校対抗試合への参加や初めての恋など、さまざまな体験をしながら成長していきます。
映画音楽を担当したのは、ジョンウィリアムズからパトリック・ドイルに代わり、『ヘドウィグのテーマ』以外は、全て新たなテーマ曲を制作しました。
Foreign Visitors Arrive / Patrick Doyle
『Foreign Visitors Arrive』(外国人旅行者の到着)は、海外の魔法学校の生徒や校長たちが登場するシーンの音楽。
ペガサスの馬車や優雅な帆船で訪れる外国の魔法学校の人々や、これから繰り広げられる対抗試合に、期待が高まるようなダイナミックなサウンドトラックです。
「炎のゴブレット」は対抗試合に参加する代表選手の名前が飛び出す、不思議な入れ物。
なぜか誰も入れていないハリーの名前が出てきたため、ハリーポッターは望まないまま試合に参加することになります。
Hogwarts’ March / Patrick Doyle
『Hogwarts’ March』(ホグワーツのマーチ)は、魔法学校対抗試合の第三の課題である迷路へと向かうときに鼓笛隊に演奏される元気な管弦楽。
ハリーポッターは第三の課題でセドリックと協力して優勝カップを手に入れるのですが、その後に悲しい事件が起こります。
『Hogwarts’ March』はとても楽しい曲なのですが、ハリーポッターファンにとっては不吉な出来事の前兆となる、ショッキングな曲と言えるかもしれません。
不死鳥の騎士団
シリーズ5作目の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」は2007年に公開されました。
5年生となったハリーと魔法省との対立やダンブルドア軍団の結成など、ハリーポッターの周辺が目まぐるしく変化します。
映画音楽は、前作のパトリック・ドイルから、ニコラス・フーパーに代わり、新たな登場人物をイメージする邪悪な曲調のテーマ曲を作りました。
Fireworks / Nicholas Hooper
『Fireworks』(花火)は、本作で登場した強烈なキャラ、魔法省の上級次官ドローレス・アンブリッジに花火でいたずらを仕掛けるときのBGM。
アンブリッジは、権力をかさにしてホグワーツの教育を変えてしまったり、ハリーポッターたちに辛く当たったりしました。
ロンの双子の兄、フレッドとジョージは、花火の魔法を使って彼女にちょっとした復讐を仕掛け、みんなの気持ちを一瞬スッキリさせます。
Professor Umbridge / Nicholas Hooper
『Professor Umbridge』(アンブリッジ先生のテーマ)は、ドローレス・アンブリッジ先生のテーマ曲。
アンブリッジは魔法省によりダンブルドアが解雇された後、ホグワーツの校長となり、いろいろな罰則を設けて生徒も教師も苦しめます。
嫌われ者のアンブリッジ先生ですが、ピンクのスーツなど少女趣味な服装やずんぐりした体型はどこかユーモラスで、笑える悪役キャラでした。
ハリーポッターの人気曲・テーマソング【2009年~2011年】
映画ハリーポッターシリーズは「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」のフィナーレを迎えます。
ヴォルデモートとの対決も佳境を迎え、アメリカでは保護者の同意が必要なPG-13映画に指定されるほどダークな内容になりました。
最後は、2009年〜2011年に公開されたハリーポッターシリーズ3本の人気曲を紹介します。
謎のプリンス
シリーズ6作目となる「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は2009年に公開されました。
宿敵ヴォルデモートと対決するために、ハリーポッターはダンブルドア校長と協力して、ヴォルデモートの過去の秘密に迫ります。
映画音楽を担当したのは、前作に続きニコラス・フーパー。
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」のサウンドトラックは、グラミー賞にノミネートされるなど、シリーズで最も売れたアルバムとなりました。
Dumbledore’s Farewell / Nicholas Hooper
『Dumbledore’s Farewell』(さようならダンブルドア)は、チェロの演奏をメインとした厳かで悲しい雰囲気のBGM。
ホグワーツ魔法魔術学校の校長で、シリーズを通してハリーにとって重要な恩師のダンブルドアが悲劇的な最期を迎え、校葬がしめやかに執り行われました。
ハリーポッターとハーマイオニーとロンは、ホグワーツを去って宿敵ヴォルデモートとの戦いに挑むことを決意。
物語はいよいよシリーズ最後の冒険へと進展します。
死の秘宝
ハリーポッターシリーズの最後のエピソード「ハリー・ポッターと死の秘宝」は、前編と後編の2本に分けて映画化されました。
前編の「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」は2010年に、後編の「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」は2011年に公開。
映画音楽は前作のニコラス・フーパーに代わり、アレクサンドル・デスプラが担当しました。
Obliviate / Alexandre Desplat
『Obliviate』(オブリビエイト)とは記憶をなくす呪文のこと。
「ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」で、ハーマイオニーは両親を守るために、この呪文を使って両親の記憶から自分を消してしまいます。
『Obliviate』は愛する家族のために、辛い決断を迫られたハーマイオニーの悲しみや強さが伝わるサントラです。
ハーマイオニーは知的で愛情に満ちた魅力的な魔女で、シリーズを通してハリーポッターの大切な仲間の一人でした。
A New Beginning / Alexandre Desplat
『A New Beginning』(新たなる始まり)は「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」で、ヴォルデモートとの最終決戦の後に使われた、最後のBGM。
長く苦しかったハリーポッターと仲間たちの冒険が終わり、穏やかな気持ちで物語を締めくくる平和な雰囲気の音楽です。
物語が終わってしまうのは悲しいのですが、同時に新たなる物語のスタートでもあることを思い起こさせてくれるでしょう。
Voldemort’sEnd / Alexandre Desplat
『Voldemort’sEnd』(ヴォルデモートの最期)は「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」で、いよいよ始まった最終決戦のBGM。
これまで明かされなかった謎がすべて明らかにされて、ハリーポッターの冒険はクライマックスを迎えます。
シリーズ最大の難関に挑む歴史的なフィナーレにふさわしい、緊迫感溢れるダイナミックなシンフォニーです。
ハリーポッターの人気曲は映画を盛り上げる名曲揃い!ストーリーと一緒にテーマソングやサントラ音楽も聴いてみよう
魔法使いハリーポッターの映画シリーズは計8本制作され、2001年から2011年の10年に渡り大ヒットした大人気映画。
サントラやBGMはキャラクターのテーマや世界観を豊かにする名曲ばかりで、不思議な魔法学校や魔法使いたちの冒険を盛り上げました。
映画音楽を担当したのはジョンウィリアムズはじめ有名音楽家で、作品ごとに担当が違っても、シリーズを通して使われている人気テーマもあります。
映画ハリーポッターシリーズの人気テーマソングやサントラを聴いて、魔法の世界を堪能してみませんか?
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この記事のまとめ!
- ハリーポッターシリーズは8本の映画でハリーたちの成長やヴォルデモートとの戦いを描いた
- テーマソングやBGMで魔法の世界へとひきこまれ、キャラクターもイメージできる
- ヘドウィグのテーマはシリーズを通して使用されている人気テーマ
- ハリーポッターの人気曲を聴いて、物語をより深く楽しもう