今、オタク女子の中で絶大な人気を誇っている「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」をご存知ですか?
「ヒプマイ」という略称なら聞いたことがある、という人は多いかもしれませんね。
「ヒプマイ」とは、人気声優たちが二次元のイケメンキャラクターに扮してラップを繰り広げるという、まったく新しいジャンルのプロジェクトなのです。
この記事でわかること
ヒプノシスマイクとは
「ヒプノシスマイク」はJPOPからアニソン、演歌などさまざまなジャンルで多くのヒット作品を生み出したキングレコードが立ち上げた「声優×ラップ」のプロジェクトです。
第1弾のMV(ミュージックビデオ)「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」は、2017年10月の配信当初、まったくの無名にもかかわらずYouTube急上昇ランキング3位にランクイン。
第2弾のアンセムソング「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」は、YouTube再生回数200万回を超え「Fling Posse VS 麻天狼」が、オリコンのデジタルアルバムランキング1位、CDアルバムランキング3位を獲得するなど、現在も人気上昇中です。
2020年にテレビアニメ化が決定したので、楽しみにしているファンもたくさんいるでしょう。
こんなにも人気を集めている理由を探るために、今さら聞けない「ヒプノシスマイク」の魅力を解説します。
ヒプノシスマイクのストーリー
ヒプノシスマイクの世界には以下のようなストーリーがあります。
H歴武力による戦争は根絶された…
争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。
その名も【ヒプノシスマイク】
このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、
様々な状態にすることが可能になる。
人々はラップを使い、優劣を決する。
男性は中央区外のイケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン等の区画で生活をすることになる。
各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、
勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる。
兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で今、
男たちの威信をかけた領土テリトリーバトルが始まる。
(「HIPNOSISMIC-DIVISION RAP BATTLE」公式HP:https://hypnosismic.com/character/story/より)
この世界の中で活躍するのが、
- イケブクロ・ディビジョン代表チーム
「Buster Bros!!!(バスター ブロス)」 - ヨコハマ・ディビジョン代表チーム
「MAD TRIGGER CREW(マッド トリガー クルー)」 - シブヤ・ディビジョン代表チーム
「Fling Posse(フリング ポッセ)」 - シンジュク・ディビジョン代表チーム
「麻天狼(まてんろう)」 - オオサカ・ディビジョン代表チーム
「どついたれ本舗(どついたれほんぽ)」 - ナゴヤ・ディビジョン代表チーム
「Bad Ass Temple(バッド アス テンプル)」
の6チーム総勢18人のキャラクターです。
ストーリーだけでなく、登場人物の複雑な過去や人間関係が徐々に明らかになっていくのもヒプマイの面白いところ!
ただの楽曲プロジェクトとしてだけでなく、1つの壮大な物語として楽しめます。
豪華声優陣によるラップが凄い
ヒプマイが人気の大きな理由、登場キャラクターの声を務める豪華声優陣をご紹介します。
ドラえもんのジャイアンの声を務める木村昴や、BLEACHの藍染惣右介役の速水奨、龍が如くの桐生一馬役の黒田崇矢など、ベテラン声優陣をはじめ、天﨑滉平、浅沼晋太郎、白井悠介、など、有名声優が顔をそろえています。
驚きなのは、参加している声優陣のほとんどがラップ未経験ということ。
ラップという難易度の高いジャンルをこなす姿は、さすがプロだと感動します。
著名なアーティストが参加
ヒプマイがアニメ・声優ファン以外からも人気を集める理由は、著名なアーティストによる楽曲提供です。
例えば、デビュー当時からHIPHOP界のトップを牽引し続けたZeebra(ジブラ)、「サンキュー!!」や「少年ハート」など、アニソン界でも人気を博したHOME MADE 家族のKURO、日本最強のフリースタイルラッパーR-指定と、DJバトル世界チャンピオンのDJ松永が結成したユニット「Creepy Nuts」など、ラップ・HIPHOPファンなら知らない人はいない有名アーティストたちが参加しています。
さらには、“チャラ男芸人”として活躍するオリエンタルラジオ藤森慎吾も参加するなど、バラエティに富んだラインナップです。
HIPHOPやラップ好きが聴けば、「この人が作ったの分かる!」と感じる曲も多く、色々な視点からも楽しめますよ。
キャラクターが魅力的
ヒプマイのキャラクターたちは、とにかくイケメンばかり!
それぞれ職業やユニークな人間性まで細かく設定されているのも面白いポイントです。
例えば、アニメ鑑賞好きなオタクの萬屋や、ヤクザの世界で悪事を働く警察官、天真爛漫で愛されキャラのファッションデザイナー、オヤジギャグを連発するお笑い芸人などなど…。
全員がまったく違ったキャラクターで、知れば知るほどその世界観に入り込んでしまいます。
ヒプマイ初心者に聴いてほしい人気曲
ヒプマイの楽曲は、初回限定版の特典曲やCD付き限定版の公式ガイドブックに収録された曲を含めると100曲以上になります。
これからヒプマイを聴こうと思っている人からすると、何から聴くべきか迷いますよね。
これまでにたくさんの曲が発表されていますが、第1弾・第2弾のMVがヒプマイ全体を象徴しています。
まずはその2曲から聴いてみるのがおすすめですよ。
Division Rap Battle
「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」が、ヒプノシスマイクの第1弾です。
リリース当初から参加していた12人のメインキャスト全員がそろってラップを披露していて、登場キャラクターの自己紹介楽曲にもなっています。
この曲を聴いて、気になったキャラクターやチームがいれば、そのディビジョンを聴いてみましょう。
また、この曲をスタートに他の曲を聴いてみて、またこの曲に戻ってくると違った聴き方ができるかもしれません。
Division Battle Anthem
「ヒプノシスマイク-Division Batlle Anthem-」は、ヒプマイ楽曲の中で最も動画再生回数の多い楽曲です。
楽曲の中ではラップバトルが繰り広げられていて、その上でそれぞれのキャラの個性が光る、とても完成度の高い1曲に仕上がっています。
発表当初は12人体制でしたが、2018年に新たに6人が参戦し、2020年には18人全員バージョンの「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- +」が発表されました。
18人全員の中から好きなキャラクターを探すなら、新バージョンを聴くのがおすすめです!
ヒプノシスマイクおすすめ曲
ヒプマイの世界には、6つのディビジョン(地区)それぞれに代表チームがあり、基本的にチームごとに楽曲を発表しています。
それぞれのチームに個性があり、ファンの中でも派閥が生まれるほど。
イケブクロ、ヨコハマなど、実在する地名が掲げられているだけあって、それぞれ実際の地域にちなんだ曲になっています。
各チームごとのおすすめ曲を紹介するので、気になったチームがあればぜひ参考にしてみてくださいね。
イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」
イケブクロ・ディビジョン代表の「Buster Bros!!!(バスター・ブロス!!!)」は、ヒプマイの中でもメインを担うチーム。
チームのメンバーは
- 山田一郎(やまだ いちろう)
- 山田二郎(やまだ じろう)
- 山田三郎(やまだ さぶろう)
の3人で、名前からも分かる通り3人兄弟で構成されています。
正統派なラップ曲が多く、圧倒的なライムと力強いフロウのラップが特徴です。
兄弟ならではの息ピッタリな歌も魅力の1つになっていますよ。
ラップの王道が好きという方におすすめのチームです。
おはようイケブクロ
「おはようイケブクロ」は、Buster Bros!!!の2曲目の楽曲です。
“おはよう”のタイトル通り、爽やかで明るくポップな曲調になっています。
3兄弟がラジオのパーソナリティのように歌う、3人の自己紹介曲です。
曲の途中の「二郎三郎愛してるぜ」というセリフがファンの中で話題になっているのだとか。
一郎推しの人にとっては、たまらないセリフですよね。
独特なポップサウンドを生み出し、幅広い層の音楽ファンから愛される□□□(クチロロ)の三浦康嗣が作曲をつとめました。
「おはようイケブクロ」も彼らしい、独特ながらどこか惹かれるサウンドが魅力です。
IKEBUKURO WEST GAME PARK
池袋と聞くとまず初めに「池袋ウエストゲートパーク」を思い出す人もいるのではないでしょうか?
小説家の石田衣良が原作で、2000年に実写化されて話題となったドラマです。
この曲は「池袋ウエストゲートパーク」を文字って作られたもので、MVでも池袋の町並みがセピアで映し出されていて、どこかドラマのオープニングを彷彿とさせる映像になっています。
「おはようイケブクロ」のポップな曲調とは打って変わって、アップテンポで爽快感のあるかっこいい曲ですイケブクロという少しアウトローな街で強く生き抜く3兄弟が表現されています。
WAR WAR WAR
この曲は、ヒプマイの2ndシーズン”Battle Season”スタートとともに発表されたアルバム「Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW」に収録された楽曲です。
ラップバトルがテーマで、3兄弟のバトル相手は、ヨコハマ・ディビジョンの「MAD TRIGGER CREW(マッド・トリガー・クルー)」。
作曲・編曲には、TOC(Hilcrhyme)や般若、輪入道など、HIPHOP、フリースタイルダンジョン界の第一線で活躍するアーティスト組んではランキング1位を獲得してきた音楽プロデューサー、Yuto.comとKiwyが参加しました。
曲中では、本格的なラップバトルが繰り広げられています。
ヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」
ヨコハマ・ディビジョン代表チーム「MAD TRIGGER CREW」は
- 碧棺左馬刻(あおひつぎ さまとき)
- 入間銃兎(いるま じゅうと)
- 毒島メイソン理鶯(ぶすじま めいそん りおう)
の3人です。
彼らはそれぞれヤクザ、裏社会で悪事を働く警察官、元軍人とかなりアウトロー。
3人とも個性が強く、関係性は不安定ながらも、突然息が合う瞬間もあり、ギャップがとてもかっこいいと人気を集めています。
彼らのラップスタイルは、暴力や麻薬などの犯罪をテーマにした「ギャングスタ・ラップ」で、それぞれが悪事を披露して相手を挑発する歌詞が多いのも特徴です。
シノギ(Dead Pools)
MAD TRIGGER CREWの第2曲目となる「シノギ(Dead Pools)」は、アウトローなチームらしいダークな雰囲気漂う1曲です。
MAD TRIGGER CREWの生き様を表すような、攻撃的で挑戦的な歌詞になっています。
久保田利伸やKREVA(クレバ)、般若など名だたるアーティストをプロデュースしてきたALI-KICKが手掛けるこの楽曲は、ローテンポで低音を響かせたフロウが心臓にズンズンと響きます。
ヨコハマ・ディビジョンならではの「ハマにハマれ」という力の抜けるフレーズと、ダークな曲調とのギャップもこの曲の魅力です。
Yokohama Walker
この曲は、前述したBuster Bros!!!の「WAR WAR WAR」と同様、”Battle Season”に発表された「Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW」に収録されたラップバトルがテーマの楽曲です。
もちろん、バトルの相手はBuster Bros!!!で、MAD TRIGGER CREWはこの曲で、見事Buster Bros!!!に勝利、Final Battleに進みました。
ヨコハマの海を彷彿とさせる、爽やかで流れるようなフロウですが、よく聴くとやはり強さと悪事を示したMAD TRIGGER CREWらしいリリックなのが分かりますよ。
ベイサイド・スモーキングブルース / 入間銃兎
「ベイサイド・スモーキングブルース」は、MAD TRIGGER CREWのメンバーの1人、入間銃兎のソロ曲です。
曲タイトルに“ブルース”とあるように、ブルースチックで大人な雰囲気な1曲になっています。
この曲には、銃兎が抱える日々の想いや、ヤクザたちとの関係の築き方、ラップへの想いなど、銃兎の腹黒さが詰め込まれています。
銃兎のファンならば一度は聴いてほしい1曲です。
シブヤ・ディビジョン「Fling Posse」
シブヤ・ディビジョン代表チーム「Fling Posse(フリング・ポッセ)」は
- 飴村乱数(あめむら らむだ)
- 夢野幻太郎(ゆめの げんたろう)
- 有栖川帝統(ありすがわ だいす)
の3人組で、“シブヤ”という街のイメージにぴったりなおしゃれさとポップさが特徴のチームです。
メンバーの3人はとてもキャラが際立っていて、それぞれの魅力的な個性が光っています。
彼らの楽曲はポップスに近いヒップホップで、MVがとてもおしゃれですね。
あまりラップを聴いたことがない人でも楽しめる、聴きやすい曲もたくさんそろっていますよ。
Shibuya Marble Texture -PCCS-
「Shibuya Marble Texture -PCCS-」はFling Posseらしいメロウな曲で、誰が聴いても耳に馴染むおしゃれな歌詞とメロディです。
作詞・作曲は、R&BやJAZZ、FUNKをルーツに持つ楽器隊と、対照的な2人のMCで活動するAFRO PARKER(アフロパーカー)のメンバーが手掛けました。
これまでヒップホップを聴いてこなかった人には、特におすすめの曲となっています。
Stella
物語のプロローグのようなセリフから始まるこの曲は、作家の夢野幻太郎が描いた物語という設定です。
曲中には、飴村乱数が研究者、夢野幻太郎が盗賊、有栖川帝統が元王族として登場します。
謎が多いFling Posseの過去や背景が語られたようなフレーズが多くあることから、ファンの中ではさまざまな考察が繰り広げられている1曲です。
シナリオライアー / 夢野幻太郎
Fling Posseのメンバーの1人である夢野幻太郎は、普段からミステリアスで「嘘やデタラメばかり話す」キャラクターです。
そんな彼のソロ曲が「シナリオライアー」で、曲名にも「嘘つき」を意味する「ライアー」が含まれていますね。
夢野幻太郎の過去について語られているのですが、歌詞の中にも嘘がたくさん含まれていて、どこが嘘で、本当かがわからない不思議な曲です。
夢野幻太郎ファンなら、この曲を一度聴いて彼の世界観に入り込んでみてはいかがでしょう?
シンジュク・ディビジョン「麻天狼」
シンジュク・ディビジョン代表チーム「麻天狼(まてんろう)」は、
- 神宮寺寂雷(じんぐうじ じゃくらい)
- 伊弉冉一二三(いざなみ ひふみ)
- 観音坂独歩(かんのんざか どっぽ)
の3人組です。
彼らは医者とホストとサラリーマンという不思議な組み合わせですが、とても仲が良く、そこがファンの心を掴んではなしません。
また、このチームは「ヒプノシスマイク第一回韻踏闘技大會~優勝発表會~」のチャンピオンチームでもあります。
他チームに比べて平均年齢が高く、どこか怪しげな大人な雰囲気漂うチームですが、曲を聴くと、彼らの生活や心に抱える闇も垣間見えます。
光と闇のコントラストが彼らの魅力を引き立たせているので、ぜひその点にも注目して聴いてみてください。
The Champion
「The Champion」は、”Battle Season”にて開幕されたトーナメントの決勝「MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼」で麻天狼が優勝した記念に作られた1曲です。
チャンピオンの楽曲ということで、ANARCHYやKOHHを始めさまざまなアーティストをプロデュースしている理貴(りき)と、日本一のラッパーZEEBRA2人のビックネームが制作に参加しています。
勝利を祝いながらもその先を見据えた強さが表現されています。
チャンピオンの実力が詰まったこの曲を、ぜひ一度聴いてみてください。
パピヨン
「パピヨン」は、麻天狼の海釣りに出かける3人の休日をテーマにした曲です。
普段はどこか怪しげな曲が多いのですが、この曲は大人っぽい爽やかなフロウで、そのギャップがファンからの注目を集めました。
3人の仲睦まじい姿と、普段とは打って変わってゆったりとした雰囲気が楽しめる曲なので、麻天狼ファンにはぜひ聴いてほしい1曲です。
パーティーを止めないで / 伊弉冉一二三
「パーティーを止めないで」は、麻天狼のメンバーの1人、伊弉冉一二三のソロ曲で、楽曲を提供したのは、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔です。
鬼龍院の印象が、ホストの伊弉冉一二三と重なりますよね。
ゴールデンボンバーの曲を何度か聴いたことある人であれば、イントロを聴いた瞬間に「ゴールデンボンバーっぽい!」と分かるほど、鬼龍院翔さんの色が全面に出た1曲です。
鬼龍院翔が手掛けていることもあってラップ感はあまりなく、とてもキャッチーな楽曲なので、カラオケで歌っても盛り上がること間違いなしです。
シャンパンゴールド / 伊弉冉一二三
「シャンパンゴールド」も伊弉冉一二三のソロ曲の1つで、この曲の作詞を担当したのは、なんとオリエンタルラジオの藤森慎吾。
チャラ男として知られる藤森もまた、ホストの伊弉冉一二三とキャラが似ていますよね。
「パーティーを止めないで」はホストの病んだ部分が表現されていた反面、この「シャンパンゴールド」ではハイテンションな“お仕事中”のホストが表現されています。
元々は女性恐怖症だけれど、スーツを着ると別人のように変わり、“ホスト”の顔になるという伊弉冉の人間性を見事に表現した楽曲です。
オオサカ・ディビジョン「どついたれ本舗」
オオサカ・ディビジョン代表チーム「どついたれ本舗」は
- 白膠木簓(ぬるで ささら)
- 躑躅森盧笙(つつじもり ろしょう)
- 天谷奴零(あまやど れい)
の3人組ユニットで、2019年9月に新たにヒプマイに加わった新チームです。
これまでのチーム名とは違って「どついたれ本舗」という日本語で親しみやすい名前にファンをどよめかせました。
ちなみに「どついたれ」とは関西弁で、標準語にすると「殴り倒してやれ」という意味です。
リーダーの白膠木簓の職業がお笑い芸人という、“オオサカ”の地域性も垣間見える独特なチームになっています。
あゝオオサカdreamin’night
どついたれ本舗の一曲目となる「あゝオオサカdreamin’night」の楽曲を手掛けたのは、Creepy Nutsです。
今人気沸騰中の2人が制作したということもあって、HIPHOP界からもかなり注目されました。
作詞を担当したR-指定さんは、フリースタイルダンジョンのレジェンド的存在で、言葉遊びのレベルの高さは誰もが感心するほど。
「あゝオオサカdreamin’night」にも、R-指定さん独特のハイレベルな言葉遊びが盛り込まれています。
曲を聴くときには、ぜひ隠された言葉遊びを探してみてくださいね!
Tragic Transistor / 白膠木 簓
「どついたれ本舗」メンバー白膠木簓のソロ曲「Tragic Transistor 」。
吉本新喜劇のテーマ曲から入るユニークなイントロになっており、オオサカ色・芸人色を全面に押し出した曲となっています。
曲調は単調で、フロウを楽しむというよりは白膠木簓の語りと韻、リリックを楽しむ楽曲です。
作詞を担当したHIDADDYは、関西のフリースタイルダンジョンを引っ張ってきたラップMC。
彼独特の韻を大切にしたリリックと世界観にひき込まれます。
普段ラップを聴かない人にとって韻を理解するのは少し難しいですが、この韻はとても分かりやすいので、ラップ素人も楽しめますよ。
ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple」
ナゴヤ・ディビジョンの代表チーム「Bad Ass Temple」は
- 波羅夷空却(はらい くうこう)
- 四十物十四(あいもの じゅうし)
- 天国獄(あまぐに ひとや)
の3人組です。
チーム名を直訳すると「Bad Ass=イケてる」「Temple=寺」となり、この“寺”は名古屋弁で「すごい」を意味する「でら」から来てるのではと言われ、ファンからは「デラアス」という略称の他に「でらイケ」とも呼ばれています。
「どついたれ本舗」と同じく、2019年9月に新チームとしてヒプマイに加入しました。
メインMCの波羅夷空却の職業が僧侶ということもあり、和テイストのリリックが多いのが特徴です。
Bad Ass Temple Funky Sounds
Bad Ass Temple Funky Soundsは「Bad Ass Temple」のデビューアルバムに収録されている楽曲で、名古屋出身のHIPHOPアーティストで「ココロオドル」など大ヒット曲を世に生み出した「nobodyknows+」が手掛けました。
作詞から作曲まですべてをnobodyknows+のメンバーだけで行っていることもあり、nobodyknows+世代のHIPHOPファンからも支持されています。
「強欲なバカも 僧の名でバラす」など、僧侶にあるまじき説法ラップを披露するアンバランスさも、ナゴヤ・ディビジョンならではの魅力ですよ。
そうぎゃらんBAM / 波羅夷空却
この曲は、Bad Ass Templeのメンバー波羅夷空却のソロ曲です。
波羅夷空却の職業が僧侶なため、リリックには「伽藍」といった仏教系の単語も出てきます。
楽曲を手掛けたのは、多彩な音楽性でHIPHOP界に新しい風を吹き込んだSOUL’d OUTのMCDiggy-MO。
SOUL’d OUTの特徴である洋楽ポップス感を感じられる1曲です。
月光陰-Moonlight Shadow- / 四十物十四
月光陰-Moonlight Shadow-は、Bad Ass Templeのメンバー四十物十四のソロ曲です。
四十物にはナルシストな一面があり、曲の冒頭のセリフにはそんな彼の人間性が表れています。
曲を手掛けたのは、2017年にデビューしたばかりのヴィジュアル系バンドLeetspeak monsters。
四十物はラップの他にヴィジュアル系バンドのボーカルもしているため、上手くリンクしています。
曲調もヴィジュアル系色の強いラップになっています。
ヒプノシスマイクの曲は制作陣のレベルが高い!豪華声優の渾身のラップをカラオケで歌ってみよう
「ヒプノシスマイク」の人気の秘密は、イケメンなキャラクターと豪華な声優陣、そして著名アーティストが手掛けたクオリティの高い楽曲にあります。
ラップが素人の声優たちが歌っているからと侮ってはいけません。
レベル・完成度ともに高く、洗練された曲ばかりです。
ラップを歌ったことのない人にとっては少し難易度が高い曲も多いかもしれませんが、完コピできたらとてもかっこいいですよね。
あなたも豪華声優陣たちが歌う渾身のラップ曲を練習して、カラオケで歌ってみせんか?
この記事のまとめ!
- 「ヒプノシスマイク」は豪華声優陣がイケメンキャラに扮してラップを繰り広げる
- 著名なアーティストによる楽曲提供で音楽ファンからも注目されている
- 6つのチームごとにそれぞれの特徴とキャラクターがあるのも魅力
- カラオケで歌えたら盛り上がること間違いなし!