新世代のミュージカル映画として、多くの人から支持される映画「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」。
挿入歌やBGMが素敵だと思ったけれど、登場シーンやタイトルが思い出せないという人も多いのではないでしょうか?
この記事でわかること
「ラ・ラ・ランド」ってどんな映画?
「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」は2016年にアメリカ、2017年の2月には日本でも公開されたミュージカル映画です。
ドラマーの師弟関係を描いた映画「セッション」で有名なデイミアン・チャゼルが監督としてメガホンを取り、エマ・ストーンとライアン・ゴズリングが主演を務めました。
アメリカらしさを保ちつつも、ヨーロッパ映画のような洗練されたストーリー、クラシックとジャズをベースにしたモダンな音楽が、多くの映画ファンから高く評価されています。
第89回アカデミー賞では主演女優賞と主題歌賞、作曲賞を含む6部門を受賞し、映画関連の専門家からの評価が高いのも特徴。
ひたすらに明るい作品ではありませんが、深みのあるストーリーが好きな人や音楽好きならきっと楽しめる素敵な映画です。
あらすじ
主人公はブレイクを目指し奮闘する女優・ミア(エマ・ストーン)と、自分の店を持ちたいと願うジャズピアニスト・セブ(ライアン・ゴズリング)の2人。
夢のために努力しているものの、上手くいかず焦りを感じる日々を送っていた2人ですが、街中での偶然の出会いを重ね親しい関係になります。
お互いの夢を応援しあいながら絆を深めていく2人でしたが、セブが学生時代の友人のバンドに加入し、成功を収めたことですれ違うように。
夢に向かって頑張る2人の苦悩と現実、そして恋の行方を描いた、ほろ苦いストーリーのミュージカル映画です。
ラ・ラ・ランドのテーマ曲「Another Day of Sun」
「Another Day of Sun」は「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」のオープニングを飾る曲です。
高速道路の上で人々がダンスや歌を披露するシーンで歌われたナンバーで、豊かに響くハーモニーと明るい雰囲気が際立ったミュージカル映画にピッタリの仕上がりになっています。
「夢を追うことは苦しいけれど、前進し続けたい」というメッセージが込められた歌詞も、映画のメインテーマとマッチした内容になっていますよ。
色々な人種のキャストが、それぞれのルーツや個性を全面に出してダンスや歌を披露するという、多くの文化が混在するLAらしさを意識した演出になっているのもポイント。
「ラ・ラ・ランド」の世界観を映像と歌詞、音で表現した作品を象徴する名曲です。
ラ・ラ・ランドの人気曲12選【挿入歌】
映画「ラ・ラ・ランド」には「Another Day of Sun」以外にも、素敵な曲がたくさん登場します。
登場人物の気持ちをリアルに表現しているのはもちろん、音楽としてのクオリティも高いので普段のリスニングタイムに聴いても楽しめますよ。
次は、映画「ラ・ラ・ランド」の人気曲を挿入歌からBGMまで幅広く紹介します。
Someone in the Crowd
努力が報われずに悩むミアを、ルームメイトがパーティに連れ出すシーンで歌われていた曲が「Someone in the Crowd」です。
パーティの盛り上がりやワクワク感をイメージさせる、軽快で明るい雰囲気のサウンドになっているのが特徴。
乗り気ではないミアに「もしかしたら、成功に導いてくれる人や素敵な人と出会えるかも」と語りかけるような、前向きな歌詞もサウンドとマッチしていますよ。
聴いていると、思わず歌ったり踊ったりしたくなる「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」の挿入歌です。
Mia &Sebastian’s Theme
「Mia & Sebastian’s Theme」はセブがジャズバーでピアノ演奏をするシーンで使われた曲です。
ミアとセブの関係を象徴するテーマソングで、作中ではアレンジ違いのバージョンが何度も登場しています。
クラシックや現代音楽のソロピアノ的な雰囲気ながらも、ジャズらしい不協和音がちりばめられたサウンドは、セブのジャズに対する情熱を表しているかのよう。
切なくもおしゃれなメロディが際立った「ラ・ラ・ランド」の重要曲です。
I Ran
LAらしさ全開の、明るく爽快なサウンドが楽しめる曲が「I Run」です。
夏のパーティにてミアがコピーバンドにリクエストしたナンバーで、戸惑いながらも演奏するセブの姿が印象的なシーンで使われました。
元はイギリスのニューウェイブバンド・A Flock Of Seagullsの有名曲のカバーですが、ロックなアレンジにより、パーティのシーンとマッチした仕上がりになっていますよ。
ロックで踊れる雰囲気のサウンドが好きな人にピッタリの曲なので、ぜひ配信サービスやサントラでチェックしてみてくださいね。
A Lovely Night
パーティで再会したミアとセブが、お互いの車に戻るシーンからタップダンスをするシーンにかけて披露された曲が「A Lovely Night」です。
お互いに「恋愛対象じゃない」と思っていながらも、なぜか気になってしまう。
そんな複雑な気持ちを表現した歌詞は、恋の始まりを予感させます。
ジャズボーカルの名曲をイメージさせるクールなサウンドから始まり、迫力満点の演奏に移り変わる展開も、2人の気持ちの高ぶりを上手く表現しているかのよう。
ロマンティックなシーンでの、複雑な心境を描いた「ラ・ラ・ランド」の人気挿入歌です。
Herman’s Habit
「Herman’s Habit」は「ジャズが嫌い」というミアを、セブがジャズバーに連れていくシーンで演奏されていた曲です。
60年代のモダンジャズやビバップをイメージさせる楽曲で、少数編成のコンボジャズらしい楽器同士の掛け合いが繰り広げられています。
参加しているのが一流のミュージシャンばかりなのも、見どころの1つです。
それぞれが本格的な演奏を披露しているので、ジャズの魅力を感じられる仕上がりになっていますよ。
セブがジャズの魅力について熱く語るシーンともマッチした、アツい演奏が楽しめる楽曲です。
City of Stars
「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」のメインテーマである夢追い人の苦悩と恋を、リアルに表現した曲が「City of Stars」です。
「スターの街よ、その輝くは誰のため?」と問いかけるフレーズから始まるナンバーで、その後の歌詞はセブやミアの心情に合わせて変化しているのが特徴。
デートの約束をしたセブが桟橋で歌うシーンでは恋の始まりを期待する歌詞、ミアとセブが自宅で過ごすシーンではお互いを想う気持ちが優しく歌われていますよ。
悲しげな旋律の中に、穏やかな歌が入ってくるサウンドは、まるで夢の厳しさと人の温かさの両方を表現しているかのよう。
ラストシーンを彩る「Epilogue」の終盤でもメロディのみが登場するなど「Mia & Sebastian’s Theme」と同様に重要な役割を担っている挿入歌です。
Planetarium
「Planetarium」は2人がグリフィス天文台に向かったシーンで流れていた曲です。
優しいワルツ調の演奏から始まり、2人の気持ちの高鳴りに合わせて壮大なサウンドへと変わるドラマティックな展開になっています。
中盤〜後半では「Mia & Sebastian’s Theme」のメロディを主旋律にした演奏が登場し、より2人だけの世界を強調した表現になっているのもポイント。
きらびやかでロマンティックな雰囲気の、リラックスタイムにピッタリの楽曲です。
Summer Montage/Madeline
爽快で明るいジャズサウンドが楽しめる「ラ・ラ・ランド」の劇伴曲が「Summer Montage/Madeline」です。
登場するのはミアとセブが幸せな時間を過ごすシーン。
管楽器のキャッチーなメロディと軽快なピアノ演奏が際立った、ビッグバンドジャズ風の仕上がりになっています。
アグレッシブなドラムと軽快なベースも最高で、聴いていると思わず身体を動かしたくなってしまいますよ。
気持ちよく聴ける、アップテンポなジャズが好きな人におすすめの曲です。
Engagement Party
「Engagement Party」はセブが結婚式のパーティにて、ピアノを披露するシーンで演奏された曲です。
悲しげなピアノの旋律が際立った楽曲で、新郎新婦の幸せを祝いつつも、孤独を感じているセブの心情をリアルに表現しています。
メロディは明るさが際立った「Someone in the Crowd」の間奏部分と同じですが、アレンジを大きく変えることで、より切なさを際立たせているのもポイント。
セブの切なさがひしひしと伝わってくる、悲しげなピアノソロ曲です。
Audition
「Audition」はミアの夢への情熱をリアルに表現した楽曲です。
オーディションを受けに行った際に「何かを語って」と言われたミアが、叔母の話をするシーンで歌われました。
冷たい川に飛び込み風邪を引きながらも、また川に飛び込みたいという叔母と、挑戦したいと願うミアの気持ちを重ねた歌詞は、彼女の想いの強さをリアルに表現。
歌声もはじめは自信の無さを感じさせますが、中盤からは伸びやかな歌声に変化し、パワフルに自分の想いを歌い上げていますよ。
ピアノと歌が中心のシンプルなサウンドながらも、聴く人を引き込んでしまう「ラ・ラ・ランド」の名曲です。
Epilogue
物語のラスト、切なくも晴れやかなシーンを彩った曲が「Epilogue」です。
「Another Day of Sun」や「Mia & Sebastian’s Theme」、「City Of Stars」などのメロディが随所にちりばめられた、物語の締めくくりにピッタリの曲になっています。
サウンドや映像は幸せに満ち溢れたものになっていますが、表現しているのは2人が選ばなかった未来と、切なさも感じさせる仕上がりになっているのも奥深いです。
「ラ・ラ・ランド」のストーリーを振り返りたいときにもおすすめのナンバーなので、普段はインストを聴かない人もぜひ聴いてみてくださいね。
Start A Fire
「Start A Fire」はセブが加入したバンドのザ・メッセンジャーズが、ライブをするシーンで披露した挿入歌です。
歌はR&Bの名曲「All Of Me」や実写版「美女と野獣」の主題歌「Beauty and the Beast」で有名なジョン・レジェンド(キース役)が担当しています。
ジャズと人気ジャンルを融合させ、ジャズの未来を切り開こうとしたキースらしいサウンドになっているのが特徴。
イントロはジャズ風ですが、歌が入るとポップスやR&B、ロックを感じさせるキャッチーなサウンドに変化するなど大衆受けを意識したサウンドになっています。
セブとミアのすれ違いのきっかけとなりつつも、ポップで耳馴染みの良いサウンドが聴く人の気持ちを明るくしてくれる「ラ・ラ・ランド」の挿入歌です。
ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)の曲は歌って踊れる名曲ばかり!主題歌や挿入歌をカラオケで歌ってみよう
映画「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」には、歌って踊れる名曲がたくさん登場します。
クラシックやジャズをベースにしたものも多いですが、作品の世界観にマッチしているのはもちろん、完成度も高いので普段はポップス・ロックしか聴かない人でも楽しめますよ。
まずは、好きなシーンで使われた曲や、好きなサウンドのものから聴いてみるのがおすすめ。
メロディや歌詞を覚えたら、ぜひカラオケで歌って楽しんでみてくださいね。
この記事のまとめ!
- 「ラ・ラ・ランド」は2016年に公開された、名作ミュージカル映画
- テーマ曲の「Another Day of Sun」はミュージカルらしさ全開の歌って踊れる名曲
- 映画「ラ・ラ・ランド」にはテーマ曲に引けを取らないほどの、素敵な曲がたくさん登場する
- 壮大なクラシックの曲や、本格ジャズナンバーが楽しめるのも「ラ・ラ・ランド」の魅力
エンドロールにジャパニーズフォークソングという文字が見えまた。何の曲ですか?