中島みゆきは1975年『アザミ嬢のララバイ』でシングルデビューして以来、数々の名曲を発信し続けているシンガーソングライター。
ドラマやCMの主題歌やリバイバルヒットなども多く、他のアーティストに提供した楽曲を含めて広い世代から親しまれています。
この記事でわかること
中島みゆきの名曲ランキングベスト10
中島みゆきは1970年代から数々のヒット曲を発表し、それぞれの時代の世相を反映するような名曲をたくさん歌い続けてきました。
失恋の歌から人生への応援歌まで様々な歌がありますが、どれも聴き手に寄り添った優しい視線が感じられる曲ばかりです。
また、ドラマやCMなどの主題歌に起用されて、世界観を印象づけた楽曲も多いですよね。
そんな中島みゆき名曲集10選をランキング形式で紹介します。
【10位】わかれうた
『わかれうた』は1977年リリースのシングルで、自身初のオリコンシングルチャート1位を獲得した曲です。
中島みゆきは1970年代のこの曲から1980年代、1990年代、2000年代と4つの年代で、シングルチャート1位を達成しました。
「途に倒れて だれかの名を 呼び続けたことが ありますか」という悲惨な歌詞から始まる失恋ソングの名曲で、研ナオコや伍代夏子など多くのアーティストにカバーされています。
【9位】誕生
「生まれてくれてwelcome」という慈愛に満ちた歌詞に、誰もが温かい気持ちになる『誕生』は1992年発売のシングル曲。
映画『奇跡の山 さよなら、名犬平治』の主題歌に起用され、中学や高校の教科書にも採用されました
今は辛い環境にいるとしても、誰もが誕生した時から現代に至るまでに、素晴らしい瞬間があったことを思い出させてくれる、人生への讃歌と言える名曲です。
【8位】ヘッドライト・テールライト
『ヘッドライト・テールライト』は『地上の星』と共にNHKテレビ「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」の主題歌として制作され、2000年にリリースされた曲です。
シンプルなフレーズが繰り返される穏やかな曲調は、夢を追い続ける人を描いた番組の世界観にマッチし、番組の最終回では中島みゆきがスタジオでこの曲を熱唱しました。
【7位】悪女
『悪女』は1981年発売のシングルで、オリコンチャート1位を記録した1980年代の中島みゆきの代表的なヒット曲。
浮気に走る恋人を突き放すため、わざと悪女を装う健気な女性の歌で、それまでフォークソング歌手のイメージだった中島みゆきの転換期となった、ポップな曲調です。
サビの「悪女になるなら月夜はおよしよ 素直になりすぎる」という歌詞には、悪女になりたくてもなりきれない女性のいじらしさが感じられ、せつなくなります。
【6位】空と君のあいだに
『空と君のあいだに』は、ドラマ「家なき子」の主題歌として大ヒットした曲で『ファイト!』とともに、1994年両A面シングルとしてリリースされました。
「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」という過激にもとれる歌詞は、ドラマ「家なき子」の主人公すずといつも一緒にいる、愛犬リュウの目線で書かれたとか。
槇原敬之や絢香など多くのアーティストにカバーされている名曲です。
【5位】ファイト!
『ファイト!』は、『空と君のあいだに』と両A面シングルとして発売されました。
シリアスな内容の歌詞をポップな曲調で明るく歌い飛ばしている、中島みゆきワールド全開の応援ソングです。
この曲は、中島みゆきがラジオパーソナリティーをつとめた「オールナイトニッポン」に届いたハガキがきっかけとなって、生まれました。
頑張っても報われない人々にエールを送る名曲で、数々のCMソングに起用されただけではなく、震災の被害者への激励として歌われたこともある曲。
【4位】地上の星
中島みゆきの代表曲の1つ『地上の星』は、もともとアルバム「短編集」のみに収録予定の曲でした。
しかしNHK番組「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」が放映されると、番組の主題歌であるこの曲が大人気となり、急遽アルバムの先行シングルになったのです。
中島みゆきの力強い歌い方と無名の庶民たちの日々の努力を称えた歌詞が、番組の主な視聴者の中高年層を始めとした幅広い世代から支持され、ロングヒットになりました。
「NHK紅白歌合戦」で中島みゆきが黒部ダムからの生中継で歌った、印象的なシーンを覚えている人も多いでしょう。
【3位】銀の龍の背に乗って
2003年にリリースされた『銀の龍の背に乗って』は、テレビドラマ「Dr.コトー診療所」の主題歌として制作された曲。
主人公のDr.コトーは「海を超えてやって来た、傷ついた非力なヒーロー」と説明された中島みゆきは、波頭が光って輝いている光景を「銀の龍」と表現して作詞をしました。
壮大なスケール感が描かれた『銀の龍の背に乗って』は、ドラマがブレイクした影響もあって多くの人から愛される人気曲になりました。
【2位】時代
『時代』は1975年に中島みゆきの2枚目のシングルとしてリリースされた曲で、音楽の教科書に掲載されるなど、日本人なら誰もが知っているような名曲です。
「そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ」という歌詞は、辛いことや悲しいことの真っ只中にいる人に優しく寄り添ってくれるでしょう。
中島みゆき自身のベストアルバムへの収録やいろいろなバージョンで発表しており、多くのアーティストにもカバーされている人気の楽曲です。
【1位】糸
2022年現在、約40組以上のアーティストにカバーされている『糸』は、中島みゆきの1998年リリースのシングル曲です。
発売当時はテレビドラマ「聖者の行進」の主題歌に起用されましたが、2005年頃からCMソングやバラエティー番組などで頻繁に使われるようになり、今もヒットし続けています。
この曲から着想を得た映画『糸』が2020年に菅田将暉・小松菜奈主演で制作されるなど、その勢いは衰えることを知りません。
中島みゆきのシングルおすすめ名曲
中島みゆきの曲は、CMやドラマの主題歌として親しまれている名曲がたくさんあります。
また、他のアーティストに提供した曲やカバー曲など、いろいろな人が彼女の楽曲を歌っているので「これも中島みゆきの曲?」と驚く曲もあるかもしれません。
次は中島みゆき作詞作曲のシングル曲から、おすすめの曲を紹介します。
あした
『あした』は1989年リリースのシングル曲で、KDDのCMソングにも起用された曲です。
一緒にいてもすれ違ってしまう恋人たちの心を「何もかも愛を追い越してく どしゃ降りの一車線の人生」と、せつなく歌い上げています。
悲しげなメロディーですが、順調に進行しない恋でも、愛を信じて進んで行こうとする強い意思が感じられる、力強いラブソングの名曲です。
命の別名
1998年に『糸』と両A面シングルとしてリリースされた『命の別名』は、中島みゆきがドラマ「聖者の行進」のために書き下ろした曲です。
ドラマ開始当初は『糸』が起用されていましたが、シングルがリリースされた5話以降は新曲の『命の別名』に差し替えられました。
せつないメロディーと一言一言の歌詞が心にしみる名曲で、中島美嘉や工藤静香にもカバーされています。
荒野より
『荒野より』は2011年リリースのシングル曲で、テレビドラマ「南極大陸」の主題歌に起用された力強い応援ソング。
「世界の果てまでイッテQ!」内のイッテQ登山部では、登山プロジェクトのテーマ曲にもなっており、聞く人に勇気を与えてくれます。
大切な人を心から励ましたい気持ちや、自分を応援してくれた人への感謝の気持ちが沸き起こるような、しみじみと熱い名曲です。
麦の唄
NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌として制作された『麦の唄』は、中島みゆきの2014年発売シングル曲。
ウィスキー作りに奔走したドラマの主人公に因んで、ウィスキー作りの本場スコットランドの楽器バグパイプが使われていて、ちょっと異国のムードがある曲です。
「苦しい時代を生き抜く日本人への応援歌」とオファーされた中島みゆきが「ほんとに朝っぱらから中島でいいんですか!?」と驚いたエピソードは、彼女らしいですよね。
ルージュ
『ルージュ』は中島みゆき作詞作曲で、ちあきなおみが1977年にリリースしたシングル曲。
1977年発売の中島みゆきのセルフカバーアルバム「おかえりなさい」には、セルフカバーが収録されています。
1992年に、香港の歌手フェイ・ウォンが中国語でカバーしたバージョンがアジア圏で大ヒットし、日本だけでなく台湾やベトナムなど多くの国でも親しまれている名曲です。
中島みゆきのアルバムおすすめ名曲
中島みゆきの曲は、シングルカットされていないのにも関わらず「こんなに有名なのにどうしてシングルにならなかったんだろう」と驚くような有名曲も多いです。
次は、アルバム収録のみの楽曲で、名曲といわれる評価の高いおすすめの歌を紹介します。
世情
1978年リリースの中島みゆきのアルバム「愛していると云ってくれ」に収録の『世情』は、テレビドラマ「3年B組金八先生」で挿入歌に起用されて有名になった曲です。
繰り返されるサビの「シュプレヒコールの波 通り過ぎていく 変わらない夢を 流れに求めて」の部分には、鳥肌が立つような凄まじいメッセージ性が感じられます。
ドラマでは、校内暴力を起こした生徒たちが警察に逮捕され連行される、ショッキングなシーンでフルコーラスが使用されました。
タクシードライバー
失恋して泣いている女性の涙には触れず、わざと世間話をするタクシードライバーの優しさを歌った『タクシードライバー』は、1979年発売のアルバム「親愛なる者へ」の収録曲。
日常生活の、さり気ない優しさが愛おしく思える名曲です。
困難な時代に生きる人々へ中島みゆきが送るエールとして、2020年に発売されたアルバム「ここにいるよ」には、心に寄り添うエール「寄り添い版」にこの曲が収録されています。
うらみ・ます
バラエティ番組のBGMなどにも使われることがある『うらみ・ます』は、1980年発売の中島みゆきのオジリナルアルバム「生きていてもいいですか」に収録の曲です。
このアルバムには『エレーン』などの暗い曲が中心に収録されており、中島みゆきが「真っ暗けの極致」と評するほどのアルバム。
『うらみ・ます』は、嗚咽を伴った歌い方で、失恋による深い痛みが十分に伝わってくる悲しい歌として有名になりました。
南三条
札幌市の繁華街をタイトルにした『南三条』は、1991年に発売のアルバム「歌でしか言えない」に収録の曲。
もともとはアルバム発表の数ヶ月前にBunkamuraシアターコクーンで上演され、中島みゆきが構成・音楽を担当した、自由劇場の『ラヴ・ミー・テンダー』の劇中歌でした。
1992年に放送されたテレビドラマ「親愛なる者へ」は、この曲の世界観をもとに作られた作品で、中島みゆきが主題歌を手掛け一部出演もしています。
中島みゆきの名曲は世代を超えた人気曲がいっぱい!ランキングやシングル・アルバムの名曲も聴いてみよう
中島みゆきの歌は、辛い人や頑張る人に寄り添い元気を与えてくれる名曲ばかりです。
1970年代から現代に至るまで、CMソングやドラマ・テレビ番組の主題歌に多く起用されているだけでなく、他のアーティストに提供した曲、カバー曲も多く、広い世代から支持されています。
人気曲ランキングやシングル・アルバムの名曲で中島みゆきの名曲を聴いて、中島みゆきの世界を堪能してみませんか?
この記事のまとめ!
- 中島みゆきの歌は1970年代から2000年代まで全ての年代に1位を記録している
- CMソング、テレビやドラマの主題歌、カバーなどが多くあらゆる世代に人気がある
- 『糸』は約40組以上のアーティストがカバー
- アルバムからシングルカットされていない名曲も多い
- 中島みゆきの名曲を聴いて、世界観に浸ってみよう
中島みゆきの名曲の数々は、自分だけのプレイリストにして楽しもう!
中島みゆきの歌は、ドラマやテレビ番組、CMソングとのタイアップ曲も多く、聴くとそのシーンが浮かんでくる名曲ばかりですよね。
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