ジャズ初心者に聴いてほしい!おすすめ名曲&名盤10選を徹底紹介

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ジャズ 特徴

ジャズというと、おしゃれなバーやカフェシーンで聴くような、ちょっとハードルの高い音楽というイメージが強いかもしれません。

けれども一度聴いたら癖になること間違いなしのジャンルなんです!

UtaTen編集部

この記事では初心者におすすめのジャズの名曲をご紹介します。

ジャズはどのように生まれた?

映画音楽やCM曲などで無意識に耳にする機会が多いジャズ。

では、そもそもジャズとはどんな音楽のことをいうのでしょうか?

 

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発祥はニューオーリンズ

ジャズは、ニューオーリンズというアメリカ南部の港町で誕生しました。

1863年の南北戦争以降のニューオーリンズでは、自由になった黒人奴隷たちがダンスホールや酒場などで、BGMに楽器を演奏することで生計を立てていました。

これが「ジャズ」の始まりだといわれています。

 

黒人たちによるアドリブの音楽

奴隷から解放された黒人のなかには、音楽の教育を受けている人もいなければ、もちろん楽譜を読める人もいません

では、どのように楽曲を覚えていたかというと、作曲家やピアニストの演奏を耳コピして覚えたのです。

もちろん耳コピのため、すべてを覚えているわけではありません。

曖昧な箇所が必ず出てきます。

そのうろ覚えの箇所はアドリブでアレンジして補完していました

「ジャズ」=「自由・アドリブ」という印象があると思いますが、それは初期の演奏者たちが譜面を読めなかったことに由来しているのです。

 

ギターなどの楽器が安く売られていた

それでは、なぜジャズが広まったのかというと、楽器が安く手に入ったからという点があります。

解放されたばかりの黒人奴隷は無職だったので、楽器を買うようなお金はありません。

けれども、南北戦争後は軍楽隊の使わなくなった楽器があふれ、安く売られていたのです。

そのため、ジャズで使用される楽器は、ピアノやドラム、トランペットやサックスなど、軍隊のマーチングで使う楽器とほぼ同じなのです

 

ジャズの3つの特徴

 

ジャズ 名曲ジャズの特徴を3つに分けてご紹介します!

 

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ピアノやサックスなどソロのアドリブ演奏がある

ジャズの最大の特徴は、ピアノやサックスなどのソロパートでアドリブ演奏がある点です。

基本的なジャズの構成は、ベースとなるメロディー、アドリブ演奏、そして再度ベースのメロディーに戻るという流れです。

また、アドリブ演奏をするプレイヤーにはルールがあります。

伴奏は原曲のままでメロディの方にオリジナリティを出しながら演奏するというものです。

その演奏スタイルを守らないと音楽に一体感がなくなり、何の曲を演奏しているかわからなくなってしまいます。

 

4ビート

ジャズの基本的なビートは、1小節に4分音符が4つ入る「4ビート」です。

けれども、同じ4ビートでもリズムの取り方に違いがあります。

日本の童謡や民謡、演歌などでリズムを取る際は、4拍あるうちの「1と3」にアクセントを置きます。

しかし、ジャズの場合は「2と4」の裏拍にアクセントを置くオフビート(アフタービート)を取るのが特徴です。

 

リズムセクション

リズムセクションとは、バンドやオーケストラの中で、リズムを担当するパートのことを言います。

ロックバンドなどでは、主にベースやドラムがリズムセクションになりますが、ジャズの場合、ピアノやサックス、ベースやドラムなどすべての楽器がリズムセクションを担います。

 

有名ジャズアーボーカル&ティストをご紹介

さまざまなアーティストに大きな影響を与えた有名なジャズシンガーをご紹介します。

 

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ベニー・グッドマン

スウィングの王様と称される「ベニー・グッドマン」は、アメリカのクラリネット奏者です。

1938年にはカーネギー・ホールで最初のジャズコンサートを開催しました

 

フランク・シナトラ

「フランク・シナトラ」は、1930年から1990年代までの長い間、現役の歌手として活躍したアメリカのジャズシンガーです。

おさえた低い声でささやき、つぶやくように歌う“クルーナー・ボイス”が特徴で、多くのミュージシャンに影響を与えました。

 

マイルス・デイヴィス

「マイルス・デイヴィス」は、アメリカのジャズトランペット奏者です。

時代に応じて常に自己の音楽を改革し、ジャズ界を牽引した彼は“モダンジャズの帝王”と呼ばれました。

1955年のアルバムは、世界最高峰のジャズレーベル「ブルーノート・レコード」からリリースされました。

彼の演奏を聴くなら、コール・ポーター作曲の「オール・オブ・ユー」がおすすめです。

このマイルス・デイヴィスと共に、ジャズに多大な影響を与えたといわれている、テナーサックス奏者のジョン・コルトレーンの演奏も要チェック。

また、マイルス・デイヴィスが認めた、モダンジャズの代表的なピアニスト「ビル・エヴァンス」にも注目。なかでも秋に聴きたい曲『枯葉』のピアノ演奏は必聴です。

ビル・エヴァンスはオリジナル曲も作っており、「ワルツ・フォー・デビイ」はとくに有名です。

 

日本にも大きく影響!ジャズのおすすめ名曲&名盤10選

ジャズ 名曲 おすすめ

ジャズの定番曲からジャズの影響を大きく受けた日本のアーティストの楽曲まで、全10曲をご紹介します!

 

Sing, Sing, Sing|Chicago

Sing ,sing, sing, sing

Everybody’s got to sing

Ooh ooh ooh ooh

Stick with us

We’ll have a ball

アメリカのロックバンド「Chicago(シカゴ)」は、ロックバンドにブラスを組み合わせた先駆的なグループだといわれています。

『Sing, Sing, Sing(シング・シング・シング)』は、“スウィンガーの王様”こと歌手・トランペット奏者のルイ・プリマによって1936年に発表された曲をカバーしたものです。

この曲はシカゴの他にも数々のビッグバンドにカバーされているジャズの定番曲です。

日本映画「スウィングガールズ」でも演奏されたので、普段ジャズを聴かない人でもイントロでわかるのではないでしょうか。

これぞスウィングというべき、ドラムのハイハットが印象的なリズムにグルーヴを感じずにはいられません。

聴いていて気分がよくなりますよ!

 

Uptight |Stevie Wonder

Baby, everything is alright

Up tight (and clean) out of sight

Baby, everything is alright

Up tight (and clean) out of sight

盲目の天才シンガー「Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)」のジャズの名曲といえば『Uptight(アップタイト)』です。

思わず体を揺らしてしまうようなノリのいいテンポと、ブラスの賑やかなサウンドが気持ちを上向きにしてくれる、明るいジャズのスタンダード曲です。

 

A列車で行こう|美空ひばり

窓にえがお……

あーロマンス列車よ“A”TRAIN

甘い夜風……

ばら色の夢をのせ

『A列車で行こう』は、もともとアメリカのジャズピアノ奏者「Billy Strayhorn(ビリー・ストレイホーン)」が作詞・作曲したジャズのスタンダードナンバーです。

ちなみに、ビリー・ストレイホーンに作詞・作曲を依頼したのは、ジャズ・ポピュラー界で音楽家・作曲者として名を馳せた、デューク・エリントンです。

美空ひばりさんの日本語カバーでなじみが深いこの楽曲。

キャッチーで一度聴いたら忘れないブラスのメロディラインは、何度でも聴きたくなります。

美空ひばりさんは、ほかにも、ナット・キング・コール『LOVE』の日本語バージョン『ラブ』も歌っています。

 

Moonlight Serenade|Chicago

I stand at your gate, and I sing you a song

In the moonlight

A love song, my darling

A moonlight serenade

『Moonlight Serenade(ムーンライト・セレナーデ)』も日本映画「スウィングガールズ」で演奏され話題になりました。

もとは1939年にトロンボーン奏者のグレン・ミラーによって作曲されたスウィング・ジャズ

「Chicago(シカゴ)」だけでなく、さまざまなバンドにカバーをされています。

 

Over the Rainbow|Judy Garland

Somewhere over the rainbow

way up high

There’s a land that I heard of

once in a lullaby

サントリー「ほろよい」やホンダ「NーBOX」など、日本のCMにも起用されているナンバー『Over the Rainbow(オーバー・ザ・レインボー)』。

1939年のミュージカル映画「オズの魔法使い」の劇中歌として歌われた楽曲ですが、今もなお世界中で愛されています。

 

Tennessee Waltz|Patti Page

Yes I l lost my little darling

the night they were playing

The beautiful

Tennessee Waltz

ジャズの名バラード『Tennessee Waltz(テネシーワルツ)』。

もともとは1948年に発表されたカントリー音楽でしたが、1950年に「Patti Page(パティ・ペイジ)」がカバーして大ヒットしました。

映画「鉄道員」ではテーマ曲として使用されています。

休日の午後にコーヒーを飲みながらゆっくりと聴きたい楽曲です。

 

Que sera sera|Doris Day

Que sera, sera

Whatever will be, will be

The future’s not ours to see

Que sera, sera

Whatever will be, will be

1956年に映画「知りすぎた男」の主題歌として制作された『Que sera sera』。

ケセラセラ」という言葉がありますが、実はこの『Que sera sera』からきています。

Que sera seraがスペイン語で”なんとかなるさ”という意味なのです。

日本生命、キリンビールなど多くのCMソングに起用された、日本でもなじみ深い曲です。

 

All of Me|Frank Sinatra

Your goodbye left me with eyes

that cry

How can I get  on without you

You took the part that once was my heart

So why not, why not take all of me

1935年に生まれた『All of Me(オール・オブ・ミー)』は、数々のアーティストによってカバーされてきた、ジャズのスタンダードナンバーです。

1954年には「Frank Sinatra(フランク・シナトラ)」主演の映画「ダニー・ウィルソン物語」の主題歌に起用され大ヒットしました。

ちなみに日本では、セブンスターのCMに起用されたことでも有名になりました。

 

人生は夢だらけ|椎名林檎

これが人生私の人生鱈腹味わいたい誰かを愛したい私の自由

この人生は夢だらけ

日本のジャズナンバーでおすすめの楽曲が椎名林檎さんの『人生は夢だらけ』。

2017年に発売されたアルバム「逆輸入〜航空局〜」の収録曲です。

ジャズと椎名林檎さんの歌声がマッチ

大人の色気と踊りだしたくなるような前向きさが共存した、まさに”椎名林檎節”ともいえる名曲です。

 

銀河と迷路|東京スカパラダイスオーケストラ

磨かれた朝に夢を見た冷たさが

残り

想いあふれていた

駆け巡る街で流れつく恋を待つ

二人

相手探し求め

世界に誇る日本のスカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」。

彼らの代表曲『銀河と迷路』は、ジャズとジャマイカ音楽が合わさって誕生した”SKA”というそれまでになかったジャンルを日本中に広め、一大旋風を巻き起こしました。

この曲はフルアルバム「High Numbers」にも収録されています。

 

ほか、ジャズのおすすめといえば「ピアノトリオ」

ピアノ・ベース・ドラムのトリオ編成での演奏を指します。

有名ピアニストの上原ひろみさんもCD収録曲がすべてピアノトリオのアルバムを発売しています。

さまざまなレコード会社からピアノトリオをはじめ、さまざまな商品が発売されているので、ぜひチェックしてくださいね!

 

ジャズは誰もが魅了される音楽

今回の記事では「ジャズ」についてご紹介しました。ジャズの成り立ちを知ると、聴き方が変わりますよね。

ジャズの最大の魅力は「即興演奏を楽しめる」という点です。

だからこそ、ぜひ生演奏のジャズも聴いていただきたいです。

まずは、今回ご紹介した曲でジャズに触れてみてくださいね。

思いのほか、とっつきやすくておしゃれな曲ばかりなので、1日に1回ジャズタイムを作りたくなりますよ。

ジャズを聴きながら読書やハンドメイド…というのもいいですね。

あなたのベストジャズリストを作りましょう。

ジャズをギターソロで演奏してみたい人は、ギターソロのためのジャズ名曲セレクション(竹内永和 編)のような楽譜をもとに練習してみましょう。

有名な交響曲をジャズ風にアレンジした楽譜も販売されているので、それをジャズへの入り口にするのもいいかもしれません。

学習者としてジャズの理論を学びたい人は、CD付きの書籍で文章を読みつつ聴きつつで勉強をしてみてはいかがでしょうか。

 

この記事のまとめ!

  • ジャズの発祥はアメリカ南部のニューオーリンズという港町
  • 黒人たちによる即興音楽からジャズが生まれた
  • 軍隊のマーチングで使っていた楽器が安く手に入ったこともあり、その音楽が広まった

 

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