エンタメの視聴からビジネスまで幅広く使われている「プロジェクター」。
導入を考えているけれど、どんな商品があるか分からない、選び方が分からないので購入を迷っているという人も多いのではないでしょうか?
この記事でわかること
プロジェクターとは
プロジェクターとは、動画や画像などをプロジェクタースクリーンに映し出す機能を持つ機器のことです。
投影に特化した機器で、その機能をフルに発揮するためにはスクリーンや白い壁、モデルによってはスピーカーが必要になります。
主な用途は映画館における映画の上映、ビジネスのプレゼンなどで、最近では個人がエンタメを楽しむために導入するケースも増えていますよ。
生活に欠かせないものではありませんが、1台持っておくと毎日の生活がより快適になり、便利な機器です。
プロジェクターの種類
プロジェクターといっても、実はいくつかの種類があります。
スクリーンに映像や画像を投影する機能を持っている点は同じですが、その他の機能は種類ごとに大きく異なっているのです。
この違いを意識せずにプロジェクターを買ってしまうと、購入後に後悔する可能性もあるので、導入を考えている人はぜひ覚えておきましょう。
ホームプロジェクター
「ホームプロジェクター」は、自宅での使用に適した据え置きタイプのプロジェクターです。
他のタイプよりも画質が高めに設計されているのが特徴。
高性能なスピーカーを搭載したモデルも多く、エンタメを楽しむことに特化した性能になっています。
動きの滑らかさに影響する「リフレッシュレート」の最大値が高いモデルも多いので、ゲーム用としてもおすすめ。
価格はやや高めですが、快適にエンタメやゲームを楽しみたい、ホームシアターを構築したいなら「ホームプロジェクター」を選ぶと良いでしょう。
ビジネスプロジェクター
スライドや資料の投影に適した設計になっているのが「ビジネスプロジェクター」です。
パソコンとの接続に適した画面比率を採用したタイプで、主に明るさと利便性を重視した設計になっています。
画質が控えめなこともあり、比較的リーズナブルな価格になっているのも特徴の1つ。
ゲームや映画には不向きですが、コスパ良く導入できる仕事用のプロジェクターが欲しいなら、こちらのタイプがおすすめです。
モバイルプロジェクター
「モバイルプロジェクター」は脱着式バッテリーや内蔵バッテリーで作動する、コンパクトな設計のプロジェクターです。
小型なため据え置きのホームプロジェクターと比べると性能は控えめですが、気軽なエンタメ視聴やゲームなら十分に対応できる画質を備えていますよ。
携帯性にも優れるため、外出や旅行のお供として使えるのもポイント。
省スペース設計なので、一人暮らし向けのお部屋にも気軽に設置できるでしょう。
プロジェクターのおすすめの選び方
用途や好みに合ったプロジェクターを見つけるためには、選び方が重要です。
もちろん、簡単な商品説明やルックスで選んでも自分好みの1台が見つかる場合もあります。
しかし、選び方を意識すればよりスムーズに製品選びを進められますよ。
次は、プロジェクターのおすすめの選び方を紹介するので、ぜひ製品選びの参考にしてみてくださいね。
設置方法
プロジェクターを選ぶときには、自分が希望する設置方法に対応しているかをチェックしましょう。
プロジェクターには棚や机に置くタイプと、証明用のダクトレールやシーリングなどを使うタイプがあります。
家電のように設置して使うなら、棚や机に置くタイプ。
天井に設置したいなら、ダクトレールやシーリングを使うタイプを選ぶと快適に使えますよ。
また、置くタイプも業者に工事を依頼する、DIYなどの方法で天井設置が可能です。
好みのモデルが天井設置に非対応の場合はこちらも検討してみましょう。
解像度・アスペクト比
画質の良さや見え方にこだわりたいなら、解像度とアスペクト比も要チェックです。
解像度とは、画質を表すもので「1920×1080」といった数値や「フルHD・4K」といったフレーズで表記されます。
ビジネス利用なら控えめな1280×800でも十分ですが、快適にエンタメを楽しみたいならフルHD(1920×1080)や4K(3840×2160)に対応したプロジェクターを選ぶと良いでしょう。
縦と横の比率を表すアスペクト比に関しては、ビジネス用ならパソコンと同じ「16:10」、エンタメ利用は映像の定番比率「16:9」を採用したものがおすすめです。
明るさ
プロジェクターを選ぶ上で、必ずチェックしておきたい項目が「明るさ」です。
明るさとは最大の全光束を意味する「ルーメン(lm)」、もしくは世界的な規格「ANSI(アンシ)ルーメン」で表されるもので、数値が大きいほど明るくなります。
暗い場所のみで使うなら300ルーメン、または200ANSIルーメン。
鮮明な映像が好き、明るい場所でも使う予定なら3000lm、もしくは1800ANSIルーメン以上のものを選ぶと良いでしょう。
また、暗い場所での利用がメインだけれど、明るい見え方が好きという人には1500ルーメンや、900ANSIルーメンの少し明るめのプロジェクターがおすすめですよ。
投影距離
レンズからスクリーンまでの距離と、映像の大きさに関わる数値「投影距離」も、プロジェクターを選ぶ上で重要となる項目です。
基本的にどのプロジェクターも投影可能な距離の範囲と、映像サイズの最小・最大値が決まっています。
たとえば、ホームタイプの定番モデルであれば1.68m〜4.22mで、画面サイズは60インチ〜150インチ。
モバイルタイプの人気モデルなら1.6m〜3.18m、画面サイズは60インチ〜120インチです。
設置場所の広さも影響するため具体的な数値は出せませんが、設置予定の部屋に余裕を持って設置できるものを選べば、快適に使えるでしょう。
また、30cm〜150cmほどでも十分なサイズの映像を映せる短焦点タイプもあるので、狭い部屋で使う予定ならこちらのタイプもチェックしてみてくださいね。
投影方式
好みや用途、予算にマッチしたプロジェクターが欲しいなら、投影方式にも注目してみるのもおすすめです。
他の数値ほど重要ではないため細かく覚える必要はありませんが、それぞれの特徴をざっくりと把握しておくだけでも、自分好みの1台を見つけやすくなりますよ。
3種類の定番投影方式について、特徴を以下にまとめたので、ぜひ参考にして商品選びに役立ててみてくださいね。
LCDタイプ
プロジェクター内部に搭載された光源と液晶を使って映像を投影するのが「LCDタイプ」です。
最も普及率が高いスタンダードなタイプで、鮮やかな色合と強い明るさを兼ね備えているのが特徴。
黒の表現が苦手なほか、最大解像度も控えめですが、明るい場所でも安定した映像が楽しめるタイプです。
DLPタイプ
「DLPタイプ」は映画館でも良く使われる、高コントラストかつ黒の表現も得意な投影方式です。
内部のミラーを使って映像を作り出すタイプで、残像が少なく、画質も高めなので、ゲームや映画も快適に楽しめますよ。
全体的に高性能ですが、映像に若干のクセがあるほか、安すぎるモデルの場合は色ズレが発生しやすいため注意が必要です。
LCOSタイプ
ハイエンドモデルに採用されることが多い、高画質な投影方式が「LCOSタイプ」です。
LCDを発展させた仕組みを導入することで、より滑らかで解像度の高い映像を実現。
コントラストも高いので、リアルかつ鮮やかな映像が楽しめるでしょう。
本体が大きくなりがちで、価格も高いというデメリットがありますが、映像美を追求したいならチェックしておきたいタイプです。
ホームプロジェクターのおすすめ3選
ドラマやアニメ、映画などを最高の映像表現で楽しみたいという人には、据え置きタイプの家庭用プロジェクターがおすすめです。
価格は少し高めのものが多いですが、どのモデルも高画質なので快適にエンタメを楽しめますよ。
搭載しているスピーカーを使えば、高音質なサウンドが楽しめるのもポイントです。
次は、家庭用におすすめなホームプロジェクターの人気モデルを3機種紹介します。
Nebula Cosmos Laser 4K / Anker
「Nebula Cosmos Laser 4K」はAnkerらしい、高性能・高コスパなホームプロジェクターです。
レーザー光源と4K画質による、鮮やかでリアルな映像が楽しめるのが特徴。
高品質な10Wのスピーカーと5Wのツイーターを2基ずつ搭載しているほか、3Dサラウンド音響のDolby Digital Plusにも対応しています。
そのため、臨場感のあるサウンドが楽しめるでしょう。
日中でも気軽に使える2200ANSIルーメンの明るさと、TV向けOS・Android TVによる利便性も備えているのもポイント。
価格は20万円前後と少し高めですが、全体的なコスパはバツグンな商品なので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
Anker Nebula Cosmos Laser 4K (レーザープロジェクター / 4K UHD Android TV 10.0対応 スマート プロジェ...
AURA / XGIMI
「多少高くてもいいのでキレイな映像を楽しみたい」「高画質な短焦点プロジェクターが欲しい」
そんな人におすすめのAndroid TV搭載プロジェクターが「AURA」です。
製造は中国発のプロジェクター専門ブランド・XGIMIが手掛けています。
4K画質と複数の技術を組み合わせることで、メリハリがありながらも豊かな色合いを実現しています。
壁から20cmで100インチ、40cmで150インチの画面が投影できる超短焦点設計になっているのも魅力の1つ。
JBLやAKGなどを傘下に持つハーマンのブランド・Harman Kardonのスピーカーを搭載し、音質にもこだわって作られた高性能モデルです。
X3000i / BenQ
PC用モニターやゲーミングモニターが人気のBenQが手掛ける、ゲームプレイに特化した性能を持つプロジェクターが「X3000i」です。
遅延が少ないだけでなく4K画質なら60Hz、フルHDなら最大で240Hzのリフレッシュレートに対応しているのが特徴。
なめらかで低遅延な映像が楽しめるので、アクションゲームはもちろんFPSのようなタイミングやスピードが要求されるゲームも、快適にプレイできるでしょう。
また、Android TVを搭載しているのはもちろん、3000ANSIルーメンの明るさと豊かな映像表現力も備えているのでゲーム以外も快適に楽しめますよ。
ビジネスプロジェクターのおすすめ3選
「パワーポイントや資料の表示に最適化された商品が欲しい」「仕事用に1台持っておきたい」
そう思うならビジネスプロジェクターがおすすめです。
画質はホームタイプと比べると控えめですが、ビジネスに必要な機能をしっかりと備えた、高コスパなモデルが揃っていますよ。
それぞれにコスパや画質差、光源の強さといった違いがあるので、好みを考えながら自分に合ったプロジェクターを見つけてみてくださいね。
EB-W06 / EPSON
EPSONの「EB-W06」は予算を抑えたい人でも気軽に導入できる、高コスパなビジネスプロジェクターです。
リーズナブルな価格ながらも、映像の自動補正機能と3700ルーメンの明るさを備えています。
画質も1280×800のWXGAと、ビジネス利用には十分な性能になっていますよ。
HDMI端子やUSB端子といった端子類が充実しているほか、Wi-Fiにも対応するなどビジネスに役立つ機能も充実したおすすめのビジネスプロジェクターです。
PJ WXL4760 / RICOH
プリンターが有名なRICOHが手掛ける、使い勝手に優れたビジネスプロジェクターが「PJ WXL4760」です。
90cmで80インチの画面が投影できる短焦点設計になっているので、狭い会議室でも快適に使えます。
レーザー光源とDLP方式により、鮮やかな色合いを実現しているのもポイント。
4000ルーメンと、しっかり明るい設計になっているのも魅力の1台です。
LV-WU360 / Canon
「LV-WU360」はプリンターやカメラが有名なCanonが手掛ける、高画質なビジネスプロジェクターです。
最大で1920×1200のWUXGAまでと、他の定番モデルよりも1ランク上の画質に対応しているのが特徴。
LCD方式を採用しているので、資料の色合いもしっかりと再現してくれます。
3600ルーメンの十分な明るさと、2種の補正機能も備えた使い勝手に優れるビジネスプロジェクターです。
一人暮らしに最適!モバイルプロジェクターのおすすめ4選
一人暮らしでも気軽に使えるものが欲しい人には、モバイルプロジェクターがおすすめです。
どのモデルもコンパクトな設計になっているので、スペースに余裕がない場合でも簡単に設置できますよ。
小型ながらも、ハイクオリティなサウンドや映像な映像が楽しめるのも魅力的です。
最後に、一人暮らしのお部屋にピッタリの、おすすめモバイルプロジェクターを4つ紹介します。
Nebula Vega Portable / Anker
Ankerの「Nebula Vega Portable」はモバイルタイプながらも、優れた性能を実現したプロジェクターです。
幅と奥行が19.2cmとコンパクトな設計ですが明るさは500ANSIルーメン、画質はフルHDと普段使いには十分な性能を備えています。
さらにHDR10に対応することで、リアルな黒と豊かな色彩も実現していますよ。
Dolby Digital Plusに対応したスピーカーやAndroid TVを搭載するなど、機能面が充実している、おすすめのモバイルプロジェクターです。
Anker Nebula (ネビュラ) Vega Portable (フルHD 1080p Android TV搭載 ホーム プロジェクター) 【500ANSI ...
Nebula Capsule 3 Laser / Anker
サイズが500mlの缶ジュースより一回り大きく、コンパクトな設計のモバイルプロジェクターが「Nebula Capsule 3 Laser」です。
レーザー光源を採用した世界初のモバイルプロジェクターで、レーザーならではの豊かな色彩と安定した明るさが楽しめます。
Android TVを搭載しているのはもちろん、Dolby Digital Plusにも対応。
連続再生時間も2.5時間と十分なバッテリー性能も備えた、持ち運びにピッタリのプロジェクターです。
Anker Nebula (ネビュラ) Capsule 3 Laser(フルHD モバイルレーザープロジェクター)【レーザープロジェク...
Halo+ / XGIMI
明るさもバッチリで、画質や音質にも優れた小型プロジェクターが欲しい人におすすめなのがXGIMIの「Halo+」です。
コンパクトな設計ながらも900ANSIルーメンと十分な明るさを備えているので、暗い場所はもちろん、夜なら電気を付けた状態でも十分に映像を楽しめるでしょう。
フルHDによる解像度の高さ、HDR技術による黒の豊かな表現も兼ね備えているのもポイント。
Harman Kardon製の高品質なスピーカーによる、立体音響が楽しめるのも魅力な、コンパクトで機能性にも優れたプロジェクターです。
XGIMI Halo+ モバイルプロジェクター 高輝度 700ISO ルーメン フルHD 1080p Android TV 10.0搭載 【家庭用/...
GV30 / BenQ
BenQの「GV30」は投影場所が自由に変えられる、ホイール式のボディを採用したモバイルプロジェクターです。
135度と直角以上まで角度を調節できるので、スクリーンや壁はもちろん天井にも簡単に映像を投影できます。
画質はHDとやや控えめですが、モニターメーカーならではの技術で、色合いや解像感に優れる、バランスの良い映像が楽しめるでしょう。
スピーカー2基とサブウーファーによる、迫力のあるサウンドが楽しめるのも魅力の1つ。
形は個性的ですが、使い勝手と映像の質はバツグンなので気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
BenQ GV30 HD モバイルLEDプロジェクター(天井投写対応/300ANSIルーメン/Android TV搭載/無線LAN内蔵/2.1チ...
プロジェクターは一人暮らしの人にもおすすめ!環境や用途に合ったものを選んで使ってみよう
大画面でエンタメが楽しめる「プロジェクター」。
ビジネス用に使いたい、家族と一緒に使いたい人はもちろん、一人暮らしの人でも十分に楽しめるおすすめのアイテムです。
気になる人は、選び方を参考に自宅環境や用途に合ったものを見つけて、導入してみてはいかがでしょうか?
そして手に入れたら、ぜひたくさん使って、大迫力のエンタメを存分に楽しんでみてくださいね。
この記事のまとめ!
- プロジェクターとはスクリーンや壁に映像を投影するための機器
- 投影距離や解像度、明るさなどの数値をしっかりとチェックして選べば、自分好みのプロジェクターが見つかる
- おすすめのホームプロジェクターならゲームや映画も大迫力な演出で楽しめる
- 仕事に使える高コスパなプロジェクターが欲しいなら、ビジネス向けの商品がおすすめ
- モバイルプロジェクターは一人暮らしの利用にピッタリ