カラオケは好きだけど「もっと上手ければなぁ…」と、自分の歌声に悩んでいる人は多いでしょう。
できればプロのような美しい歌声を手に入れたいものですよね。
プロ並みの歌声に近づくためには、まずは高音を磨くことがおすすめです。
そこで今回の記事では、美しい高音ボイスの出し方と練習方法をご紹介していきます。
この記事でわかること
プロ並みの歌声の出し方の前に確認!歌が上手い人の3つの基準
歌が上手な人の歌声はいくつかのポイントをおさえています。
プロ並みの歌声を目指す前に、まずはそこを把握しましょう。
音程・リズムをつかめている
歌うまを目指す第一条件ともいえるのが、音程・リズムをつかむことです。
音程やリズムは歌の土台ともいえる重要な部分。
ここがしっかりしていないと、歌は上手く聴こえません。
音程やリズムを正確につかむために、とにかく歌を聴き込みましょう。
声量がある
歌の上手な人は声量があります。
プロの歌手とアマチュアの最も大きな違いは、声量だといわれています。
プロのライブやコンサートに行くとわかりますが、マイクを使っているとはいえ、素人とは比べものにならないほどの声量ですよね。
歌が上手くなりたいなら、まずは大きな声を出すことが大切です。
低音・高音が歌える
歌の上手い人は、低音や高音の歌いにくい音域であってもしっかり声を出すことができます。
プロの歌い手ともなると、音域に関係なくしっかり発音できているので歌詞が聴き取りやすいです。
母音の発音を意識すると、より聴き取りやすい歌になります。
【プロ並みの歌声の出し方】音程・リズムをつかむコツと練習方法
しかし、いくら曲を聴き込んでも思ったように歌えないという人もいるでしょう。
そこで、プロの歌声に近づくべく、音程・リズムをつかむための効果的な練習法をご紹介します。
歌詞を無視して曲をしっかりと聴く
なかなか上手く歌えない曲は、細かいメロディーラインを意外と覚えていないことが多いです。
それは歌詞に意識が行き過ぎているからかもしれません。
そのため、最初は歌詞を無視して、メロディーラインとリズムを頭に叩き込みましょう。
曲にしっかり集中することで、正しいメロディーラインが覚えやすくなるはずです。
アカペラで口ずさむ
メロディやリズムがある程度頭に入ったら、アカペラでのボイストレーニングのステップに進みましょう。
歌詞は見ながらでOKです。
実際に歌ってみるとわかりますが、アカペラで正確に歌うのは意外と難しいもの。音程やリズムが頭に入っていないと、きちんと歌えないのです。
少しでもあやふやなところ、違うような気がするところがあったら、原曲を確認しましょう。
原曲を確認しながらアカペラ練習を繰り返すことで、正しい音程・リズムを身につけることができます。
自分の歌声がわかるように密室で歌う
練習する際は、自分の歌声がはっきり聴こえる密室で歌いましょう。
余計な音の聴こえる場所で練習しても、集中できず、本当の自分の歌声がわかりません。
思いっきり声の出せる密室がないならカラオケボックスを利用しましょう。
自分の歌声がわからないなら録音・再生する
歌っている時の自分の音程が、正しいかどうかよくわからないという人もいるでしょう。
その場合は、スマートフォンの無料録音アプリなどで歌声を録音することがおすすめです。
録音した歌声は自分の声ではないようで、慣れないうちは変な感じがするかもしれません。
聴くのも恥ずかしいという人もいるでしょう。
そこを乗り越えて聴くことができれば、自分の歌声のマイナス面やプラス面を客観的に把握できるはずです。
プロ並みのイケボを目指すなら、ぜひ試してみて欲しい方法です。
【プロ並みの歌声の出し方】声量を身につけるコツと練習方法
練習しても、なかなか思うようにならないのが声量ではないでしょうか。
続いては、プロの歌声に近づくための声量を身につけるコツを解説していきます。
(1)単調にならないでメリハリをつける
まずは、恥ずかしがらず歌声にメリハリをつけることです。
プロの歌は単調ではなく、曲の盛り上がりに合わせて声量にもメリハリがついていますよね。
はじめから終わりまで声量MAXで歌うのは大変です。
最初は、サビとそれ以外とのメリハリをつけることを意識しましょう。
マイクを通せばある程度大きな声に聴こえるはず、とは思わず、意識して大きな声を出すことが重要です。
(2)姿勢を正してリラックスする
声量を出すには姿勢が大切です。
猫背や反り腰になると息をスムーズに出せず、声が小さくなってしまいます。
お腹からまっすぐに肺、気管、喉を通して声を出すイメージを持って、頭から腰までポジションを一直線に保つようにしましょう。
また、力み過ぎも良くありません。
体に力を入れず、リラックスした方が声は良く響きます。
声量を出すためには、姿勢を正しつつリラックスすることを心掛けましょう。
(3)喉を使わず腹式呼吸を意識する
喉から出す声は、声量が少なく息も続きにくいです。
声量を出すためには、喉声に頼らずお腹から声を出しましょう。
お腹から声を出すためには、腹式呼吸を意識することが大切です。
以下の練習法で腹式呼吸の感覚を掴みましょう。
- 腹式呼吸(吐き出すときにお腹が凹む呼吸)を意識しながら、歯の隙間から息を吐きだす
- 息を吐き出し切ったら、そのまま5秒間キープ
- 次に息を限界まで吸い込み、そのまま3秒間キープ
- 1から3までを何度か繰り返す
【プロ並みの歌声の出し方】低音・高音を出すコツと練習方法
(1)高音は徐々にキーを上げて練習する
歌は基本的にサビで盛り上がるものです。
しかし、そのサビで声が出ないという人は多いのではないでしょうか。
その場合、サビに至るまでのAメロ・Bメロの声の出し方の調整が上手くいっていない可能性があります。
Aメロ・Bメロの高音を出すことに力を入れ過ぎて、サビの高音を出す余力が残っていないのではないでしょうか。
高音のサビだけなら問題なく声が出るのに、通して歌うと出ないということがあるはずです。
そのような場合は、出ない高音を含むワンフレーズ(息継ぎから次の息継ぎまでの間)をできる限り低い音程まで下げて歌ってみましょう。
そして歌えたら1音ずつ上げていきます。
このトレーニングをすると出せる高音の音域を広げることができます。
高音が出しやすくなると、サビで力尽きることなく、1曲余裕をもって歌えるようになるでしょう。
低音が出ないときは
逆に、低音が出しにくい人もいますよね。
けれども、低音の音域を広げることは困難です。
なぜなら声帯を長くする手術でもしないと不可能だとされているからです。
ただ、本当は出せる低音を実際に出せるようにすることはできます。
そのためには、とにかく全身の力を抜くことです。
胸にも力が入らないようにリラックスして声を出してみましょう。
(2)鼻腔共鳴を意識する
鼻腔(鼻の奥)から喉の間に声を響かせる「鼻腔共鳴」というテクニックがあります。
高音を安定して出せる人は、この鼻腔共鳴を行っていることが多いです。
高音域をしっかり出したいなら、鼻腔共鳴を意識しつつ声を出すと良いでしょう。
(3)裏声やヘッドボイスを使う
音域を広げるためには、裏声やヘッドボイスをマスターすると良いでしょう。
とはいえ、裏声は音程や声量の調整が難しいというデメリットがあります。
そのため、裏声を上手く使えない人は、地声のように出せるヘッドボイスを練習するのがおすすめです。
ヘッドボイスとは、声帯を閉じたまま出す高い声のことです。
音程や声量の調整もしやすく、身につければ高音を安定して出すことができます。
ヘッドボイスを出すときのポイントは、声をおでこや頭に響かせるよう意識することです。
上手くヘッドボイスが出せるようになると、耳の後ろや頭まで振動が伝わる感覚が掴めるようになります。
- 口を閉じた状態で、上顎と下顎、舌をくっつけるように力を入れる
- そのまま裏声を出すイメージで発声する(すると鼻腔共鳴の状態に)
- 声が頭の上の方を出ていくイメージで発声すると、頭にも振動が伝わり、響きのある高音に
練習にピッタリのおすすめ曲を男女別に紹介!
声の出し方がわかってきたら、あとは実践あるのみです!
ここでは、歌うまを目指すための練習にぴったりな曲を男女別で紹介していきます。
男性におすすめの練習曲
まずは、男性におすすめの練習曲を3曲紹介します。
奏|スキマスイッチ
君が大人になってくその時間が
降り積もる間に僕も変わってく
たとえばそこにこんな歌があれば
ふたりはいつもどんな時もつながっていける
スキマスイッチは、伸びやかな歌声と爽やかなメロディで人気の男性デュオです。
『奏』はシンプルなリズムの曲なので、カラオケビギナーでも練習しやすいです。
サビ部分には高音が入るので声が出しづらいかもしれませんが、盛り上げ所なのでぜひマスターしましょう。
はじめは音程を下げ、歌えたら徐々にキーを上げていくトレーニング法を取ると良いでしょう。
家族になろうよ|福山雅治
いつかお父さんみたいに大きな背中で
いつかお母さんみたいに静かな優しさで
どんなことも越えてゆける 家族になろうよ
音域が低めの人におすすめなのが、福山雅治さんの『家族になろうよ』です。
ミドルテンポの歌いやすい曲なので、十分な声量で歌声を響かせる練習に向いています。
腹式呼吸を使って低音を響かせながら丁寧に歌うことで、しっとりとした雰囲気を演出できますよ。
君に届け|flumpool
君に逢えたこと 本当によかったと
そう言える その笑顔を守りたい
高音域をしっかり練習したいという上級者は、人気バンドflumpoolの『君に届け』にチャレンジしてみましょう。
覚えやすいメロディーラインである一方、サビ部分はかなりの高音域。
この音域が出せるようになれば、男性ボーカルの高音に自信をもって良いでしょう。
女性におすすめの練習曲
女性の歌の練習におすすめなのは以下の3曲です。
難易度は高めですが、歌い切ればきっとレベルアップできるはずですよ。
貴方の恋人になりたいのです|阿部真央
貴方と出会ったあの日から 他に欲しいものはないよ
決して派手な恋じゃなくていいから、貴方の恋人になりたいのです
高い歌唱力で知られる女性ソロシンガーの阿部真央さん。
彼女のセカンドシングル『貴方の恋人になりたいのです』は、中音域~高音域を巧みに切り替える必要のある、なかなか難易度の高い曲。
その分、高音ながら伸びやかな歌声を手に入れたい人にとっては持ってこいの練習曲です。
GLAMOROUS SKY|NANA starring MIKA NAKASHIMA
あの虹を渡って あの朝に帰りたい
あの夢を並べて 二人歩いた GLAMOROUS DAYS
ロックテイストな曲をマスターしたいなら、中島美嘉さんの『GLAMOROUS SKY』がおすすめ。
自身が主演した映画「NANA」の主題歌として大ヒットしました。
聴いたときの印象よりもキーがそれほど高くなく、覚えやすいメロディーなので練習しやすいです。
かっこいいサビが聴かせどころ。
とはいえ、メロ部分があってこその盛り上がりなので、サビにたどり着くまでも丁寧に歌いましょう。
メリハリを効かせる練習にうってつけの曲です。
三日月|絢香
君がいない夜だって
そう no more cry もう泣かないよ
伸びやかで力強い歌声を手に入れたい人は、絢香さんの『三日月』をマスターしましょう。
彼女の作品は音域が広く、歌に自信がないとなかなか難しいことで知られています。
この曲も決して簡単ではないのですが、比較的シンプルなメロディーラインなので、ちょっと骨のある曲にチャレンジしたい人にはおすすめです。
歌は練習を重ねれば上達する!
歌が上手い人の歌声を聴いて「うらやましい…」と思った経験は誰にでもあるはず。
歌唱力を上げるためには、音程やリズムが原曲と合っている、声量がある、低音と高音が幅広く出せるなどのポイントを押さえられるよう発声練習をすることが大切です。
これらの基礎をマスターしたら、ビブラートやミックスボイスなどのテクニックも手に入れましょう。
ぜひ紹介してきた練習法で、プロ並みの歌声を手に入れてくださいね!
この記事のまとめ!
- 歌の上手い人は、音程とリズム、声量、幅広い音域をしっかりカバーしている
- プロ並みの歌声を身につけたいなら、まずメロディラインやリズムをしっかり覚えることが大事
- 腹式呼吸やヘッドボイスを意識することで、より歌の技術は向上する!