友達との会話でなかなか聞き取ってもらえないほど、声が小さい人っていますよね。
そんな声量が少ない人はカラオケにいったときも、
- 声が響かない
- 採点が低い
- 高い声が出ない
など、いろいろなことが気になって、のびのびと歌うことができない場合があります。
声量は歌を上手く聴かせるコツのひとつでもあるため、自信を持って気持ちよく歌えるようになるには、声量UPが欠かせません。
しかし、もともと声が小さいことにコンプレックスを持っている人でも、声量はあるコツを知って練習をすることで、簡単に上げることができるのです。
今回の記事では、その声量UPする方法や練習曲について紹介します。
この記事でわかること
カラオケでの声量=音量ではない
しかし、カラオケでの声量=音量ではありません。
では、カラオケでどうすれば声量を上げることができるのか、詳しく解説していきましょう。
歌声を響かせることが大事
カラオケで声量を上げるには、歌声を響かせることがとても大事です。
歌声を響かせるために、声を大きくする必要はありません。
「どういうこと?」と思った人は、ギターをイメージしてみましょう。
弦を軽く弾くだけでもよく響きますよね。
それは声も同じで、大きな声でなくても響かせることが可能です。
声を響かせることができれば、音量がそれほど大きくなくてもしっかり声が通ります。
また音量がそれほど必要ない分、疲れにくいので長時間歌うことができるというメリットもあります。
高音の部分も出しやすくなるため、カラオケで響く声はとても重要なポイントです。
大声はうるさい?実はありすぎもよくない
「声量を出す=大きな声を出す」と思っている人も少なくありません。
たしかにある程度の声の大きさは必要ですが、カラオケでは当然マイクで歌うことになります。
マイクは日常会話程度の声量があれば、十分声を拾ってくれます。
むしろマイク越しに大きな声を聴いたとき、スピーカーが音割れしてうるさく感じることもあります。
また、1曲をずっとその大きな声で歌い続けることができるでしょうか。
大声は自分が思っている以上にエネルギーを使うため、途中から疲れてしまって、声が極端に小さくなったり、枯れてしまったりすることもあるでしょう。
抑揚をつけるためであれば、歌の途中で上がったり下がったりする声量の調節は、上手く聴かせるコツではありますが、ただのスタミナ切れで上手いと感じる人は少ないでしょう。
無理のない音量で声を響かせて歌うことを意識する方が、ただ大声で歌うよりよっぽど歌を上手く聴かせることができるのです。
声を響かせる「共鳴発声」のコツ
ここでは、声を響かせる発声法「共鳴発声」のコツを説明します。
口の中に空間をつくる
まず共鳴発声をおこなうには、空間が必要です。
たとえばお風呂場で歌うと、いつもよりも歌が上手く聞こえることはありませんか。
お風呂場という高さのある空間の中で声を出すと、音が響くため歌が上手く聞こえるのです。
つまり空間を口の中に作ることで声を出せば、共鳴させて響きのある歌声を出すことができるようになります。
空間を作るためにも、歌うときは口を縦に開くことを意識しましょう。
あくびの喉頭を下げる
声量を上手に出すときのポイントは「喉頭」の位置に注目です。
「喉頭」は、いわゆる喉仏のことを指します。
喉頭が低い位置にあると声が出しやすくなったり、よく響く声が出せるようになったりします。
初心者の人は喉頭が上がってしまいがちです。
では、どうすれば喉頭の位置を下げることができるのか説明しましょう。
実はその方法はいたって簡単、ボイストレーニングでもおこなわれる「あくびをするように歌う」ことで喉頭の位置を下げることができます。
喉頭が下がっているかわかりにくいときは、喉仏のあたりを手で触りながらやってみましょう。
あくびのイメージで歌うことが難しい場合は、まずあくびだけをしてみて、喉仏の位置を確認してみてください。
位置の確認と練習を続けることで、響く声が出るようになるので継続してを続けてみてくださいね。
鼻声にならないよう注意
声が通るように響かない…なんて人は、鼻声になっているのかもしれません。
しかし、自分が鼻声であると気が付いていない人がほとんどです。
客観的に聴けばわかるので、一度自分の歌声を録音して聴いてみましょう。
鼻声だとわかった人は、口を大きく開けて前に声を出すイメージで発声してみてください。
鼻声は口の開きが小さく、口よりも鼻から息が出ている方が多いです。
鼻よりも口から息を出すように意識することで、鼻声の改善につながります。
最初はわかりづらいかもしれないので、鼻と口を手で覆って、どちらの方がより息が出ているか確かめながら練習してみましょう。
声量を上げるための声の出し方
声量を上げるためには、声の出し方にコツがあります。
意識を変えるだけで声量がUPする方法、しっかり練習して徐々に声量をUPしていく方法を、順番に説明していきます。
今すぐ改善!正しい姿勢を意識する
スポーツで正しいフォームがあるように、歌うときにも正しい姿勢があります。
声量を上げるための正しい姿勢とは、リラックスした状態をいいます。
リラックスした状態といっても、だらけた姿勢ではありません。
身体に余分な力が入っていない自然な状態のことを指しています。
具体的にいうと、肩幅に足を開き、背筋は反りすぎない程度にまっすぐに伸ばし、あごを軽く引いた状態が歌うときの正しい姿勢です。
このような姿勢で歌えるようになると、腹式呼吸でしっかりと声を出すことができるようになります。
ぜひ歌うときには姿勢を意識してみてください。
息をコントロールする
呼吸法を意識して息を上手くコントロールすることでも、声量を上げることができます。
まずはボイトレでも重要な「腹式呼吸」を使用して、しっかりと息を吸って吐くことを意識しましょう。
吐くときは、下腹を風船に見立てて膨らますイメージでおこなってみてください。
腹式呼吸ができるようになったら、声帯をしっかり閉じることを意識しましょう。
声帯を閉じれるようになると、少ないエネルギーで声を出すことができ、声量を保つことができます。
いつも自然と声帯を閉じて声を出していますが、これを意識して声のコントロールをするには練習が必要です。
- 息を吸ったあと、吐きながら「あー」と声を出してつなげていく方法
- 口を閉じた状態で「んー」と裏声を出した後、息を止める方法
どちらも前後で声帯が開いた状態から閉じた状態に変化しています。
この違いを意識できるようになるまで、トレーニングが必要です。
しっかりと息をコントロールできるようになって、声量UPを目指しましょう。
筋力トレーニングをやってみよう!
息を上手にコントロールするためには、筋肉も必要となります。
腹式呼吸をおこなうときに、重要なポイントは肺活量とインナーマッスルの2つです。
それではまず、肺活量を鍛える筋トレ方法から紹介していきます。
準備するものは、ペットボトルだけでOKです。
- 500mlのペットボトルを用意する
- 息を吐いた後ペットボトルをくわえ、息を吸ってペットボトルをつぶす
- 息を吐いてペットボトルを膨らませる
ポイントは、できるだけつぶれやすい薄めのペットボトルを使うことです。
次にインナーマッスルを鍛えるトレーニング方法を紹介します。
インナーマッスルを鍛えるには「クランチ」がおすすめです。
- 仰向けに寝て、ひざを90度に曲げて、かかとを台の上にのせる
- 両手を耳の横で固定する
- おへそに向かって身体を丸めるようにゆっくり起こす
- 限界まで起こしたら一時停止し、ゆっくりと元に戻す
また、インナーマッスルを鍛えるには、軽めの腹筋としっかりめの背筋をおこなうのもおすすめです。
ここでポイントとなるのは、【軽め】に腹筋をおこなうということ。
腹筋を鍛えすぎると、筋肉が固くなってしまいインナーマッスルの動きがにぶることがあります。
横隔膜が活発に動けなくなり、息がたくさん吸えなくなる恐れがありますので、やり過ぎには気を付けましょう。
また、これらの練習をコツコツと続けるのがつらいと感じたときは、バックミュージックを掛けて気分を盛り上げながらおこなうと、メリハリがつき楽しく筋トレができますよ。
発声練習におすすめのカラオケ人気ランキング
楽しく練習を続けるには、実際に歌ってみるのが1番です。
発声練習の曲を選ぶ基準は3つあります。
- キーが高すぎず低すぎず、音域がせまいこと
- 安定感のあるリズムであること
- 自分が楽しく歌える曲であること
それでは、発声練習におすすめ曲をランキング形式で紹介していきます。
【5位】浮舟|GO!GO!7188
君を待つ日々は足りない
切ない鳴り止まない
不協和音が響き合って
おすすめ人気ランキング5位は、和風ロックとして有名なアーティストGO!GO!7188の『浮舟』です。
サビの「足りない 切ない 鳴り止まない」の部分を発声練習のつもりで、思いっきり声を出して歌ってみましょう。
ドラムのリズムにノリながら歌うと、気持ちも盛り上がり、声量が出やすくなる1曲です。
【4位】リンダリンダ|THE BLUE HEARTS
リンダリンダ
リンダリンダリンダ
おすすめ人気ランキング4位は、THE BLUE HEARTSのデビューシングル『リンダリンダ』です。
80年代のヒット曲としても有名ですが、アサヒの缶コーヒーワンダのCMでもビートたけしが歌うなど、いまでも世代問わず愛されている名曲といえます。
リズムを取りやすく、カラオケが苦手な人でも歌いやすいため、盛り上がる定番曲です。
特にサビの『リンダリンダ』では歌詞を繰り返すだけなので、声を出すことだけに集中できます。
お腹から思い切り声を出して歌いましょう。
【3位】みんな空の下|絢香
あなたの笑顔は誰よりも輝き
くもり空まで晴れにしてしまう
おすすめ人気ランキング3位は、絢香の『みんな空の下』です。
女性がミックスボイスを出すための練習曲として、ボイストレーニング教室の講師の人たちもおすすめする1曲です。
絢香の力強い歌声を目指して、1フレーズごとにお腹から声を出すつもりで歌いましょう。
『みんな空の下』のミュージックビデオは、絢香が実際に歌っているところを収録しているので、身体の使い方や顔の動きなども参考にして練習するのもおすすめです。
【2位】リライト|ASIAN KUNG-FU GENERATION
消してリライトして
くだらない超幻想
忘れられぬ存在感を
おすすめ人気ランキング2位は、アニメ「鋼の錬金術師」の第4弾のOP曲、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『リライト』です。
「消して リライトして」の部分を、声を遠くに飛ばすつもりで発声しましょう。
少し音程が取りづらいかもしれませんが、はずすことを気にせずに思い切って歌うと声量が出る1曲となっています。
【1位】ultra soul|B’z
夢じゃないあれもこれもその手でドアを開けましょう
祝福が欲しいのなら悲しみを知り独りで泣きましょう
そして輝くウルトラソウル
おすすめ人気ランキング1位は、男性なら誰もが歌いこなしたいB’zの『ultra soul』です。
年代問わず知っている、カラオケで盛り上がる人気の定番曲ですね。
この曲の要である「ウルトラソウルッ」の部分を、感情を込めて叫ぶように声を響かせれば、かっこよく決まり気持ちよく歌い終えることができるでしょう。
リズムも取りやすく、音程の上下も激しくないため、練習にはもってこいの名曲です。
声量があればカラオケ上達&点数UPも夢じゃない!
いかがでしたか。
いままで「声量がないからカラオケに自信がない」と思っていた人も、ちょっとしたコツを意識したり、練習したりすることで声量はUPします。
声量が上がればカラオケも上達しますので、周りからも「上手になったね」なんて高評価をもらえるかもしれません。
採点の点数がなかなか上がらなかった人も、マイクに声が通ることでUPすることもあるでしょう。
自信を持って歌えるようになれば、思いっきりカラオケを楽しめるようになりますよ。
この記事のまとめ!
- 響く声がカラオケの発声では大事
- 響く声を出すためには口の中の空間が重要
- 姿勢と腹式呼吸を意識して声量UP
- 発声練習は好きな曲で楽しく練習することがおすすめ