ピアノの調律を考えているけれど、値段の相場が分からないので迷っているという人も多いのではないでしょうか?
特に初めてお願いする、放置したものをお願いするケースだと不安に感じてしまい、依頼を戸惑ってしまうものですよね。
この記事のもくじ
ピアノ調律の値段の相場
ピアノの調律をお願いする上で多くの人が気になる、値段の相場。
できれば事前に知って、どのくらいの出費になるか把握しておきたいものですよね。
そこではじめに、ピアノ調律の値段の相場を紹介します。
通常時と10年〜30年放置していた場合に分けて解説しているので、ご自身の状況と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
通常時の場合
通常時のピアノ調律の値段は、縦型のアップライトピアノで1回12000円前後、グランドピアノであれば15000円前後となります。
もちろんお願いするピアノ調律所や調律師、お店によっても異なりますが、おおよそこれくらいの金額になりますよ。
メンテナンス費や出張費といった、調律費以外の料金が発生するケースが多い点には要注意。
そのため、調律を考えているなら、費用は基本料金の相場よりも少し高めの金額を想定しておいたほうが良いでしょう。
10年~30年放置していた場合
10年〜30年ほど放置していた場合のピアノ調律料金は、放置した年数に応じた割増料金やその他の費用が必要になるため通常時よりも割高です。
その値段も最低でも2万円以上で、状態によっては5万円以上、全体的な修理(オーバーホール)が必要な場合は50万円前後と高額になる場合も。
もちろん、しっかりとメンテした上で調律すれば弾けるようになりますが、作業料金が通常時の倍以上になる可能性もあるので注意しましょう。
また、事前に見積りを依頼すれば、ある程度正確な金額を教えてもらえるので、自宅にある放置したピアノの調律値段を知りたい人はぜひ利用してみてくださいね。
ピアノ調律の値段が高くなる理由
放置していたピアノの調律費用が高くなる理由は2つあります。
1つ目は放置した年数に応じた追加料金。
こちらは、通常時の値段に上乗せとなるもので、1年放置するごとに1000円、最大で8000円〜10000円が基本料金にプラスされます。
2つ目の理由は、メンテナンス作業やパーツ交換、修理が必要になるから。
実は放置されたピアノは調律だけでは、快適に演奏できる状態になりません。
快適な状態にするためには、鍵盤の動きを調節する「整調」、音量や音色のバランスを整える「整音」、劣化したパーツの交換・修理などを行う必要がありますよ。
もちろん、これらの施工は別料金。
そのため、料金もメンテや修理の内容に応じて高くなってしまうのです。
定期的に調律していれば大幅に値段が高くなるケースは少ないのですが、長期間放置していた場合は基本的に倍以上になると覚えておきましょう。
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ピアノ調律の必要性
ピアノ調律のおおよその料金、値段の相場は分かったけれど、できれば必要性を理解してからお願いしたいという人も多いのではないでしょうか?
お金を払ってからお願いをするものなので、やはりメリットを知っておきたいものですよね。
そこで次は、ピアノ調律の必要性を紹介します。
依頼を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ピアノ本体が長持ちする
定期的なピアノ調律は、本体を長持ちさせることにつながります。
直接的な関連があるわけではないですが、定期的に調律師に見てもらうことで楽器の異常や異変を早期発見でき、早めに対処できますよ。
また、弦を正しい張力で安定させることにより、弦本体の寿命を多少伸ばせるのもポイント。
ピアノをキレイな状態に保てるというメリットもあるので、楽器を大切にしたい人は定期的に調律するようにしてみてくださいね。
修理費用を抑えられる
ピアノ修理のトータルコストを抑えられるのも、定期的に調律することのメリットです。
定期的なピアノ調律と聞くと、出費がかさむというイメージを抱く人も多いでしょう。
ですが、毎回の調律でピアノを良い状態に調節してもらっておけば、大きな故障を未然に防げるので、その分の修理費用も節約できますよ。
久しぶりの調律による、弦の痛み・切れなどを防げるのもポイントです。
ピアノの上達につながる
調律・メンテナンスには、ピアノの上達につながるというメリットもあります。
正しい音程の楽器で演奏することで、感性や耳をしっかりと育めます。
また、安定した弾き心地で練習を進められるので、変なクセがつくリスクも抑えられますよ。
弾きやすく、さらにキレイな響きも楽しめるため、モチベーションを保ったまま練習を続けられるのも魅力の1つです。
ピアノ調律の値段を抑えるための保管方法
ピアノのコンディションを保つために重要な調律とメンテですが、実はいくつかの工夫を実践すればトータルの出費を抑えられます。
その工夫も難しいものではなく、演奏頻度や保管に関わるシンプルなものが中心なので、ピアノ初心者でも簡単に実践できますよ。
楽器のコンディションを保ち、寿命を長くする効果があるのも魅力の1つ。
最後にそんな楽器にとってもメリットがある、ピアノ調律の値段や調律費用を抑えるための保管方法、工夫を紹介します。
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適正な温度・湿度で保管する
ピアノ調律の値段を抑えたい、良いコンディションのまま保管したいなら、温度と湿度をしっかりと管理しましょう。
ピアノは温度や湿度の影響を受けやすい、木と金属で作られています。
そのため、この2つをしっかりと管理してあげるだけでも、良いコンディションを保ちやすくなりますよ。
目安として温度は15度〜25度ほど。
湿度は夏なら40%〜70%を目安に、冬であれば35%〜65%を目安に調節すると良好な状態を保ったまま保管できるでしょう。
設置場所を考える
設置場所もピアノのコンディションを左右する要素の1つです。
見落としがちな要素ではありますが調律の値段はもちろん、ピアノ本体の寿命にも影響するのでしっかりと気を配るようにしましょう。
NGな場所は「直射日光が当たる部屋」「床暖房のある部屋」「水気や煙の多い部屋」「窓際」など。
これらを避けながら、湿度や温度の調節がしやすい場所に置けば快適に管理できますよ。
あわせて、グランドピアノは左側面、アップライトは背面を壁に向けるとより湿度・温度の影響を減らせるのでおすすめです。
放置しすぎず適度に弾く
放置過ぎず、適度に弾くこともピアノのコンディションの維持に役立ちます。
実は、ピアノは弾く期間が空くほど劣化が早くなってしまう楽器です。
多少時間が空くぶんには問題ありませんが、長い間弾かないと鍵盤部分の動きが悪くなったり、汚れがたまったりしてしまいます。
このような状態が続いてしまうと、本格的な整調やメンテが必要になってしまうので注意しましょう。
短い時間でも十分なので、コンディションを維持したいなら適度に弾いてあげてくださいね。
定期的に調律する
メンテナンス費用を抑えるのはもちろん、コンディションも維持したいなら定期的に調律するようにしましょう。
最低でも年に1回、余裕があるなら2回ほど調律してあげるだけでもピアノのコンディションが良くなり、大がかりなメンテ・修理が発生するリスクを減らせますよ。
内部や弦を安定した状態に保つことで、楽器本体の寿命を伸ばせるのもポイント。
ピアノを長く愛用したい、メンテ費用を抑えたいなら定期的に調律してあげるようにしましょう。
自分で調律する
ピアノ調律にかかる費用を減らすテクの1つに「自分で調律する」というものもあります。
スキルや道具などは必要になりますが、上手く行けば調律費用をゼロにできますよ。
しかし、調律そのものが難しいほか、トラブルがあった際には通常の倍以上の修理費が必要になるといったリスクも。
そのため、調律の練習をしたい人、スキルがある人以外はプロにお願いしたほうが無難でしょう。
ピアノ調律の値段は放置された年数によっても変化!こまめに手入れをして料金を安く抑えよう
ピアノ調律の値段は、放置された年数やコンディションによっても変化します。
定期的にメンテナンスしていれば1回の料金は抑えられますが、あまりにも長く放置してしまうと思わぬ出費になってしまうので注意しましょう。
ライトに演奏を楽しむ予定であれば、年1回ペースでピアノ調律師さんに見てもらうのがおすすめ。
楽器のコンディションを重視するなら、年2回ペースで調律すると快適に演奏を楽しめますよ。
この記事のまとめ!
- ピアノ調律の値段は、楽器のコンディションや放置した年数によって変わる
- 放置したピアノの調律費用が高くなるのは、放置年数に応じた追加料金とメンテナンス・修理の手間が発生するから
- 定期的な調律にはピアノの寿命が伸びる、演奏が上達しやすくなるといったメリットがある
- ピアノ調律の値段を抑えたいなら、保管方法や弾く頻度を工夫してみるのがおすすめ