BEGIN(ビギン)は、比嘉栄昇・島袋優・上地等による3人組バンド。
1990年にデビューし、今では沖縄を代表するアーティストとして愛されています。
そんなBEGINの楽曲は、沖縄を感じる曲から泣けるラブソングまで名曲揃い。

この記事のもくじ
BEGINの代表曲|これだけは押さえておきたい定番の歌
まずはBEGINの楽曲の中から、「これだけは押さえておきたい!」という定番曲をピックアップします。
いずれもタイアップを受けたりカバーされたりした楽曲なので、耳にしたことがあるはず!
島人ぬ宝
「島人ぬ宝(しまんちゅぬたから)」は、2002年5月にリリースされた23枚目のシングル。
同曲はボーカル・比嘉が中学校教師を務める友人に「生徒たちの島に対する思いを書いてもらいたい」と依頼し、そこで綴られた生徒たちの言葉を受けて制作されました。
そのため、サウンドにもメロディにも歌詞にも、沖縄愛が溢れています。
2003年には第3回山本健吉文学賞歌詞部門を受賞、その後「沖縄本土復帰30周年」のイメージソングに起用、さらに一部の地域では沖縄の伝統芸能・エイサーの曲に使用されるなど、沖縄の人から愛され続ける名曲です。
涙そうそう
「涙そうそう」は、BEGINが作曲、歌手・森山良子が作詞を手がけた楽曲です。
BEGINは2000年3月に18枚目のシングルとしてリリースしましたが、実は同曲を最初に世に送り出したのは森山良子。
1998年にアルバム『TIME IS LONELY』の収録曲としてリリースされました。
同曲のタイトルは、沖縄の方言で「涙がポロポロこぼれる」という意味。
優しく包み込むようなメロディーに乗せ、亡くなった兄を思う森山良子の気持ちが表現されています。
沖縄出身の女性シンガー・夏川りみのカバーで同曲を知った方は、ぜひBEGINバージョンもチェックしてみてください。
三線の花
「三線の花(さんしんのはな)」は、2006年10月にリリースされた30枚目のシングル。
2005年に上演された舞台『ニライカナイ練金王伝説』のために書き下ろされた楽曲です。
同曲のテーマは、亡くなった祖父との思い出。
楽曲の世界が映像として頭に浮かぶほど情景の描写がリアルで、聴くと思わず涙してしまう人は少なくないはず。
温かみのあるメロディーにも癒されます。
間奏で披露される「口説(くどぅち)」にも注目しながら聴いてみてください。
海の声
「海の声」は、2016年6月に配信された38枚目のシングル。
元々はCMソングとして書き下ろされた楽曲で、CM内で浦島太郎を演じた俳優・桐谷健太が同曲を歌いました。
作曲はBEGINのギター・島袋ですが、作詞はCMプランナーである篠原誠が担当。
BEGINメンバーが書いた歌詞ではないのに、BEGINの世界観にピッタリとハマっています。
桐谷健太がハスキーな声で歌う「海の声」も魅力的ですが、BEGIN・比嘉による深みのある「海の声」も要チェックです。
BEGINの人気曲|沖縄を感じる歌
続いては沖縄出身のBEGINらしさ溢れる、沖縄感たっぷりの爽やかな歌を紹介します。
沖縄旅行中はもちろん、沖縄気分を味わいたい時はぜひ次の4曲で盛り上がりましょう!
ライブUtaTenの関連記事!
-
-
【琉球】沖縄出身の有名なバンドは?沖縄のおすすめの歌やアーティストを紹介!
続きを見る
オジー自慢のオリオンビール
「オジー自慢のオリオンビール」は、ビールメーカー・オリオンビールのために制作された楽曲。
キャッチーなメロディーに乗せて沖縄での生活やオリオンビールの美味しさが歌われており、耳にすれば必ずオリオンビールが飲みたくなる一曲です。
野外フェス等で披露されることが多い楽曲なので、ライブ・コンサートに行く予定がある方は必聴。
同曲は2002年7月にリリースしたアルバム「ビギンの島唄 〜オモトタケオ2〜」に収録されています。
国道508号線
「国道508号線」は、沖縄らしい陽気なサウンドが心地よい一曲。
歌詞にも沖縄弁が多用されており、サラッと聴くと「何語だろう?」と不思議にな感覚になります。
ちなみに、国道508号線は実在しない架空の道路。
同曲を聴きながら国道508号線をドライブすることはできないものの、沖縄旅行に行った際はぜひBGMに取り入れてみてください。
2012年10月にリリースしたアルバム「トロピカルフーズ」に収録されてる他、同年9月には沖縄限定でシングル曲としてもリリースされています。
パーマ屋ゆんた
「パーマ屋ゆんた」は、門出を歌った泣けるバラードです。
登場人物はパーマ屋の店主と、小さい頃からヘアカットに通っていた女性。
沖縄から本土へと旅立つ前日にパーマ屋を訪れたのか、パーマ屋の店主がその女性に対し、思い出をぽつりぽつりと語りかけるような歌詞が印象的です。
「パーマ屋ゆんた」が実在するのか、同曲が実話なのかは詳しくわかっていませんが、ストーリー性抜群で楽曲の世界観に引き込まれること間違いなし。
2010年9月にリリースされたアルバム「ビギンの島唄 〜オモトタケオ3〜」の収録曲されています。
BEGINの泣ける曲|心に染みる感動の歌
BEGINは心にジーンと染みるような、泣ける曲たちも外せません。
続いては感動できる曲を5曲紹介するので、落ち込んだ時や心洗われたい時に聴いてみてください。
ライブUtaTenの関連記事!
-
-
夏の恋愛ソング16選!片思い・両思いのラブソングを紹介
続きを見る
誓い
「誓い」は、甲子園のドキュメンタリー番組「熱闘甲子園」のために書き下ろされた楽曲です。
バイオリンやチェロなどの弦楽器を加えた壮大なサウンドに乗せ、力強く前向きなメッセージが歌われています。
甲子園球児はもちろん、夢や目標に向かって頑張る人ならきっと励まされるはず。
同曲は2004年8月に27枚目のシングルとしてリリースされ、その後BEGINが考案した楽器「一五一会」でのアレンジバージョンも発表されました。
笑顔のまんま
「笑顔のまんま」は、2009年1月にリリースされた34枚目のシングル。
正確にはBEGIN名義ではなく、明石家さんまをはじめとする人気お笑い芸人を加えたユニット「BEGIN with アホナスターズ」名義でリリースされました。
同曲は27時間テレビのテーマソングとして書き下ろされたもので、明石家さんまが作詞した関西弁の歌詞が印象的。
「生きてるだけでまるもうけ」というポジティブなメッセージと、ホッとする優しいメロディーが心地よく、自然と笑顔になれます。
その時生まれたもの
「その時生まれたもの」は、2003年6月にリリースされた25枚目のシングル。
沖縄電力の30周年を記念するイメージソングとして書き下ろされたもので、目にした景色の美しさ、苦しみに対して感じた愛しさ、そして大切な人を想う気持ちが切々と歌われています。
感動的なメロディーとともにじっくり聴き込むと、何気ない毎日や今ある日常をより大切にしたくなる名曲です。
一五一会でのアレンジバージョンはさらに染みるので、泣きたい人はぜひ聴いてみてください。
花待ち人
「花待ち人」は、1993年11月にリリースされた7枚目のシングルです。
同曲では「君」の支えになろうとする気持ちが歌われていますが、恋人からのメッセージなのか、それとも家族や友人からのメッセージなのか、明確にはわからない点がポイント。
不明確だからこそ、誰にでもどんなシチュエーションにも当てはまり、聴けば「ひとりじゃない」と思わせてくれます。
心温まりたい時に聴くのはもちろん、誰かを励ましたい時に送るのもおすすめの一曲です。
僕らのこの素晴らしい世界
「僕らのこの素晴らしい世界」は、2008年6月にリリースされた32枚目のシングル。
ピアノソロからはじまる美しいサウンド、温かみ溢れる歌詞が印象的な楽曲です。
エネルギッシュな応援ソングではなく、まるで「ありのままでいいよ」とそっと寄り添ってくれるような優しさが魅力的。
無理に頑張らなくても、素晴らしい世界が待っていると教えてくれるようで、疲れている時に聴くと心身ともにかなり励まされます。
BEGINの隠れた名曲|ファンが選ぶ通な歌
最後に、BEGINファンがおすすめする隠れた名曲をピックアップします。
次の4曲を押さえておけば、あなたもBEGIN通になれるかもしれません。
ライブUtaTenの関連記事!
-
-
ありがとうの歌26選!感謝を伝える泣ける曲を邦楽・洋楽別に紹介
続きを見る
ボトル二本とチョコレート
「ボトル二本とチョコレート」は、2002年2月にリリースされた22枚目のシングル。
お酒の席をテーマにした、人情溢れる一曲です。
楽しげなサウンドが印象的ですが、実は同曲はボーカル・比嘉の友人のお通夜の日を描いたもの。
タイトルの「ボトル二本とチョコレート」はその時店に置いてあったもので、亡き友人を思いながらみんなで飲んだ思い出が歌詞・サウンドで表現されています。
ストーリーを知ると泣ける一曲なので、ぜひチェックしてみてください。
防波堤で見た景色
「防波堤で見た景色」は、1998年8月にリリースされた16枚目のシングル。
同曲もボーカル・比嘉の実体験に基づくもので、沖縄から遠く離れた街で旧友に再会し、共にお酒を飲みながら当時を思い出し語らうという、ノスタルジックなストーリーが描かれています。
心の緊張が解けるような柔和なメロディーも印象的で、思わず自分の思い出と重ねたくなってしまう人は少なくないはず。
同曲はBEGINとしての活動に行き詰まっていた頃、ニューヨークで生まれた楽曲であることも明かされています。
愛が走る
「愛が走る」は、1997年11月にリリースされた13枚目のシングル。
時代劇「南町奉行事件帖 怒れ!求馬」の主題歌に起用されました。
同曲は沖縄音楽ではなく、ラテン音楽っぽいイントロからはじまるラブソング。
アップテンポではないもののどこか疾走感のあるメロディーで、まさに「愛が走る」と形容できるような熱い気持ちが歌われています。
「ポケベルにふりまわされて」という、時代を感じるフレーズにも注目です。
恋しくて
「恋しくて」は、1990年3月にリリースされたBEGINのデビュー曲。
「イカ天」の愛称で親しまれたオーディション番組内で初めて披露され、大きな反響を呼びました。
哀愁たっぷりのメロディーに乗せ、別れた恋人を想う切ない気持ちが歌われており、失恋直後なら涙なしでは聴けません。
歌詞の端々から感じる後悔も非常にリアルで、失恋していなくても感傷に浸りたくなります。
中島美嘉や倖田來未などさまざまなアーティストによってカバーされているため、ぜひ聴き比べも楽しんでみてください。
BEGINは沖縄の温かさを感じる名曲ばかり!人気曲や隠れた名曲を聴いて夏を感じよう
「島人ぬ宝」や「国道508号線」など、BEGINの楽曲には沖縄を感じる名曲がたくさん!
沖縄感溢れる楽曲は夏によく合うので、沖縄に行く予定がない人もぜひBEGINを聴いて夏を満喫してくださいね。
また、「恋しくて」や「ボトル二本とチョコレート」「笑顔のまんま」など、BEGINには沖縄がテーマではない名曲もたくさんあります。
いずれも親しみやすいメロディーで耳馴染みがよく、カラオケでうたっても盛り上がるはず!
ぜひこれを機にBEGINの楽曲を聴いて、BEGIN沼にハマりましょう!
この記事のまとめ!
- BEGINは1990年にデビューした、沖縄出身の3人組バンド
- 定番曲は「島人ぬ宝」「三線の花」「涙そうそう」「海の声」
- 「オジー自慢のオリオンビール」「国道508号線」など、沖縄を感じられる曲が多い
- 「笑顔のまんま」「誓い」「恋しくて」など、心に染みる名曲もある