ライブに参戦していると「ディッキ族」という言葉を耳にしたことがある人は、多いのではないでしょうか?
ディッキ族という言葉は、普通の意味で使われることもあれば、マナーの悪いファンやライブキッズを指して言う場合もある多種多様な意味を持つライブ用語です。
しかし、ディッキという言葉は本来、動きやすくてライブに向いているハーフパンツを指しています
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「ディッキ族」が意味するものは?
ライブ会場やフェスで、「ディッキ族」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
ディッキ族とは特定のファッションでライブに参戦する人たちを指す言葉として使われていますが、浸透していくにつれて別の意味を持つようになっているのです。
まずは、
- ディッキ族がどんな人なのか?
- ディッキ族の「ディッキ」とはなんなのか?
を見ていきましょう。
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ディッキとは
「ディッキ」とは、Dickies(ディッキーズ)というワーカー系ブランドのハーフパンツを指す言葉です。
Dickies(ディッキーズ)は元々つなぎ作業着やワーカー系のクラシックオーバーオールを作っていました。
しかし、今ではおしゃれなワーカー系ファッションを多く展開しています。
ディッキは股下のワタリが深くゆとりがあるデザインが多いので、メンズストリートファッションやヒップホップ系男子の中で広く着用されているのです。
比較的安価でカラーバリエーションが多いため、ライブに参戦する若い世代を中心に好んで着用されるようになりました。
動きやすいデザインなので、
- ライブ
- フェス
- アウトドアイベント
などの「身軽に動き回りたい」でも人気を集めています。
ディッキ族が「嫌い」と言われる理由
「ディッキ族」が嫌いと言われる理由は、ディッキを履いている人たちの行動です。
ディッキ族には、
- テンションが高い
- 周りの迷惑を考えない騒ぎ方をする
- モッシュやダイブなどのアクションを好んで行う
人が多い印象があります。
しかし、これはディッキを履いている人が問題を起こすのではなく、ディッキを履いている人の中の「一部の人」が問題を起こす傾向があるというだけの話です。
ディッキはライブ参戦用のパンツとして人気なので着用者が目立ちます。
そのため、何か問題を起こしている人を見たら「ディッキを履いていた」と言われることが多く、ディッキ族そのものが敬遠される理由に繋がっているのです。
例えディッキを履いていても、マナーを守ってライブを楽しんでいれば無差別に嫌われることはないでしょう。
ライブキッズと呼ばれることも
ライブキッズとは、音楽フェスによく通う常連のファンを指した言葉です。
キッズといっても10代や20代を限定しているわけではなく明確な定義はありません。
ライブキッズの特徴は、音楽に合わせて激しく踊ったり動いたりして盛り上がることを好む点です。
ライブを全身で楽しむのは良いことですが、マナーの悪いファンのことをライブキッズと例えられることが多くなっています。
- 好きなアーティストのバンドTシャツを着る
- ディッキを履く
- バンドグッズのタオルやアクセサリーを身に着ける
という組み合わせがライブキッズの定番コーデです。
そのため、「ディッキ族=ライブキッズ」という印象が強くなっているのでしょう。
ディッキ族の年齢層は?
ディッキ族の多くは、10代~20代前半の若い年代の人たちが多いです。
価格が安くバンド向けのパンツなので、若い人でも無理なく購入できることが理由の一つでしょう。
一方で、20代後半以降の人でもディッキを履いている人も少なくありません。
しかし、年齢層が高い人は、
- 黒
- 紺
- 茶色
などの落ち着いたカラーのディッキを選ぶ人が多いです。
ディッキ族はダサい?
ディッキに対して、「ダサい」「古い」というイメージを持つ人も多いでしょう。
確かにディッキがライブ会場で目立つようになったのは、2010年~2013年頃と言われています。
また、ディッキは短足に見えたり全体的なシルエットが太って見えがちなデザインです。
- ワイドシルエット
- 微妙な丈感
- ウエストでは無く腰で履くスタイル
などが原因で、体型がもっさりしていてダサいと思われてしまうのでしょう。
ディッキのメリット・デメリット
ディッキはライブでとても人気がありますが、着用することのデメリットも存在します。
ディッキをライブに着ていく時は、ディッキが好まれているメリットと、逆に敬遠されるデメリットをしっかり確認しておきましょう。
良い面と悪い面を知ることで、
- 自分にディッキが合っているか?
- 自分が行くライブにディッキがふさわしいか?
が見極められるようになりますよ。
ここではディッキのデメリットとメリットを解説します。
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デメリット
トップスと合わせにくい
ディッキは大き目でゆとりのあるシルエットなので、トップスとのコーディネートが難しいです。
- バンドTシャツ
- マンウィズTシャツ
- ロスTシャツ
などの派手なデザインのシャツと合わせている人も多いですが、ディッキのカラーと上手くコーデできていないと会場内で浮いてしまう場合があります。
特に初めてディッキデビューをする場合は、SNSなどでディッキコーデをチェックしておきましょう。
ライブによっては目立ちすぎる
ライブやフェスで人気のディッキですが、ライブの雰囲気によってはディッキをあまり見かけないこともあります。
特に落ち着いた音楽ライブや、規模の小さいライブにディッキを履いて出かけてしまうと、悪目立ちしてしまうこともあるでしょう。
- ライブの雰囲気
- 音楽の方向性
を確認して、ディッキを履いても浮かないか見極めてくださいね。
悪いイメージを持つ人がいる
ディッキはライブで激しく動いたり、踊りたい人に好まれるショートパンツです。
そのため、ライブ参戦者の中には「ディッキを履いている人はマナーが悪く、騒ぎすぎる」という悪い印象を持つ人もいます。
例え普通にライブを楽しむつもりでディッキを履いていっても、先入観で悪いイメージを持たれる可能性があるのです。
もちろん、正しいマナーを守ってライブを楽しんでいれば非難されることはありません。
しかし、ディッキ族がトラブルを起こした時にディッキを履いていると、周りから冷やかな目で見られることもあるため着用する時は注意しましょう。
メリット
ポケットが大きい
ディッキには500mlのペットボトルが入る深型のポケットが付いています。
ペットボトルを手に持ったままだと音楽に集中できず、邪魔になることもあるでしょう。
ディッキなら、ポケットにペットボトルをしまって手ぶらの状態で動けるので、音楽を聴く時も移動する時もストレスなくライブやフェスを楽しめますよ。
また、大き目のポケットはペットボトルだけでなく、最低限の荷物を入れておくのにも最適です。
ただし、チャックやボタンはついていないので貴重品の扱いには注意しましょう。
動きやすい
ディッキのメリットはなんといっても、その動きやすさです。
ライブでは音楽に合わせて身体を大きく動かしたり踊ったり、激しく動くことが多いでしょう。
Dickies(ディッキーズ)は元々、作業着やワーク系のオーバーオールを作っていたブランドなので、素材も作りも強く動きやすいデザインとなっています。
ディッキを履いていけば動きにくさや不快感を感じることなく、全力でライブを楽しめるでしょう。
色や柄の種類が多い
ディッキは豊富な色や柄が特徴です。
- 黒や紺などのコーデしやすい色
- 赤や黄色などの派手な色
までさまざまなカラーを展開しているので、自分が好きなバンドの色を選ぶなどの楽しみ方もできます。
また、柄も
- ストライプなどの定番系
- 総柄
- ロゴのワンポイントタイプ
まで色々なデザインがあるので、他の人と被らない自分だけのコーデが作れるでしょう。
ディッキ族おすすめハーフパンツ
Dickies(ディッキーズ)が作っているハーフパンツは全てディッキと呼ぶことができますが、ディッキの中にもいくつかのモデルがあります。
モデルによって、
- デザイン
- シルエット
- 素材
が異なるので、どのモデルがどんな特徴をしているのかを確認しておきましょう。
日本人に合ったデザインになっているモデルもあるので、自分が着て一番おしゃれに見えるものを探してみてください。
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42283
「423283」はもっともベーシックな定番モデルです。
インターネットショップでは、USAモデルやWD42283という名前で販売されていることもあります。
「423283」の特徴
- 生地が厚く硬めでシルエットが崩れにくいのが特徴。
- だぼっとした大きめシルエットのディッキらしい雰囲気が楽しめる。
- ショップによって価格は異なるが、4,000円程度の相場感なので購入しやすい。
US42283
「US42283」は定番モデルである「42283」をベースに、日本規格の素材やデザインを採用したモデルです。
「US42283」の特徴
- 股上が少し浅く、すっきりとしたシルエットになっているので細身の男性や女性でも履きこなしやすいタイプ。
- 「ディッキを着たいけどスタイルが悪くならないか心配」と思っているフェス大好き女子にもおすすめ。
FES42283
「FES42283」は、定番モデル「42283」のディティールを改良したリプロダクトタイプのパンツです。
「FES42283」の特徴
- 生地の織り方を変えることでワークファッションの独特な雰囲気を残しながら、柔らかく滑らかな質感を実現。
- 定番モデル「42283」よりもさらに動きやすい。
- 移動が多いフェスや踊って盛り上がるロックライブなどにおすすめのモデル。
ディッキ族とはディッキーズのハーフパンツをはいてライブに行く人のこと!ディッキをはいてライブを楽しもう
ディッキ族とはDickies(ディッキーズ)のハーフパンツをはいて、ライブやフェスに参戦する人たちの総称です。
ディッキの人気が高まるにつれてその人口は増加し、トラブルが発生した時に「ディッキを履いていた」と言われることも増えています。
その結果、ディッキ族はマナーが悪いから苦手、という評価を受けることもありますが、ディッキ族は決して悪い意味で使われ始めた言葉ではありません。
むしろディッキは動きやすくライブを快適に過ごせるパンツなので、一部で言われている悪い評価は気にせず好きなデザインのディッキでライブを楽しみましょう。
この記事のまとめ!
- ディッキはDickies(ディッキーズ)が作っているハーフパンツを指す言葉
- ディッキ族は騒いだり暴れたりするライブキッズが多いと悪い印象を持たれることもある
- ディッキを履いている人が少ないライブでは浮いてしまうこともあるので注意が必要
- ディッキの丈夫な生地とワイドなデザインは動きやすく、ライブやフェスに向いている
- 自分の体形に合ったモデルのディッキを選ぼう