ベースを買ったら、さっそく音を出してみたいですよね。
コード(和音)弾きや単音弾きなどさまざまな奏法がありますが、とりあえず「ドレミファソラシド」を弾けるように練習しましょう。
また、五線譜をすらすらと読めないうちは「TAB譜」というわかりやすい譜面を使うと便利ですよ。
この記事のもくじ
ベースのドレミファソラシド
ベースやギターなどの弦楽器は、鍵盤楽器と同じように「ドレミファソラシド」の音階があります。
弦が細くなるほど音が高く、フレット数が大きくなるほど音が高くなるため、ドレミの弾き方は1種類だけではありません。
ドレミの弾き方を覚えるために、ベースの音の並び方や楽譜の基本的な見方を解説していきます。
ヘ音記号の楽譜の読み方
五線譜を見る時、一番左に上記の記号(ヘ音記号)がある場合は、五線譜の一番上の線に1本足した線が「ド」になります。
そこから1オクターブ低い「ド」は、五線譜の下から2番目の線と3番目の線の間です。
そこから線の半分あがる(下から3番目の線)が「レ」、レのもう半分上(下から3番目と4番目の線の間)が「ミ」、と音階が上がっていきます。
ベースの音の並び方
上記の画像のように、ベースの「ド」の横には「ド♯」があり、その横には「レ」があります。
鍵盤楽器には「ド(白鍵)」の右上に「ド♯(黒鍵)」があり、右横に「レ(白鍵)」がありますよね。
ベースは鍵盤楽器と違って、黒鍵と白鍵が交互に並んでいると考えるとわかりやすいでしょう。
また、複数の弦があるため、4弦5フレットと3弦の開放弦など、全く同じ音階があるのも弦楽器の特徴です。
TAB譜と音階
エレキギターやエレキベースでは、五線譜のほかに「TAB譜」という特殊な表記の楽譜があります。
4本の線はそのままベースの弦を現しており、押さえるフレット数が数字で書かれているので五線譜よりも直感的です。
五線譜のように、基準の位置を覚えたり難しい記号もあまりないので、初心者の間はTAB譜で練習を始めてみましょう。
TAB譜に書かれている4本の横線がベースの1~4弦、線の上に書いてある数字がフレット数なので、より直感的に楽譜を読めますよ。
詳しい読み方については、以下の記事を参考にしてくださいね。
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ベースのドレミの位置
楽譜の読み方がわかったところで、実際にベースでドレミを弾いてみましょう。
弦楽器は鍵盤楽器と違って複数の弦があるので、同じ音階が鳴るポイントがいくつかあります。
そのため、ドレミの弾き方は何通りもあるのです。
まずは自分のやりやすい弾き方で、色々なドレミファソラシドを弾けるように練習していきましょう。
開放弦あり
まずは開放弦(弦を押さえずに弾くこと)を用いたドレミの弾き方です。
初めの「ド」は3弦3フレットで始まり、2弦開放弦、2弦2フレット、2弦3フレット、1弦開放弦、1弦2フレット、1弦4フレットと進み、1弦5フレットで再び「ド」に戻ります。
2フレットが人差し指、3フレットが中指、4フレットが薬指、5フレットが小指と押さえる指もわかりやすいのがメリットです。
中指からのドレミ
次は、中指から弾き始めるドレミの弾き方です。
4弦8フレットの「ド」から始まり、4弦10フレット、3弦7フレット、3弦8フレット、3弦10フレット、2弦7フレット、2弦9フレットと進み、2弦10フレットで1周します。
開放弦を用いた時と同じように、押さえる指が1フレットにつき1つなのでわかりやすいですね。
4弦8フレットではなく、3弦3フレットからスタートしても全く同じ指の形でドレミが弾けます。
人差し指からのドレミ
中指だけでなく、人差し指から始まるパターンもあります。
3弦3フレットを人差し指で押さえ、3弦5フレット、3弦7フレット、2弦3フレット、2弦5フレット、2弦7フレット、1弦4フレット、1弦5フレットと移動しましょう。
人差し指から始められるので、指を動かす順番がわかりやすくなります。
一方、人差し指が3フレットと4フレットを移動することになる点は注意が必要です。
小指からのドレミ
小指から始まるパターンは、4弦8フレットから始まり、3弦5フレット、3弦7フレット、3弦8フレット、2弦5フレット、2弦7フレット、1弦4フレット、1弦5フレットと進みます。
横移動も縦移動も大きく、1つの指が複数のフレットを担当することになるので、他の弾き方より難しいかもしれません。
小指をしっかりと使う練習にもなるので、ゆっくり練習してみましょう。
15フレットからのドレミ
15フレットから始まるドレミのパターンは、4弦8フレットから始まる時よりも1オクターブ高くなります。
4弦8フレットから始まるパターンと指の位置関係が同じで、指の形をそのまま移動するだけなので簡単です。
フレットの間隔が狭く、1フレットにつき1つの指で弾けるので、この形をしっかり覚えておきましょう。
横に大きくスライドするドレミ
最後は、横方向に大きくスライドするドレミです。
3弦3フレットから始まり、最後は2弦10フレットまで移動します。
横方向に大きく動き、押さえる指も広い範囲を移動するため、全体を広く見渡しながら練習しましょう。
すらすらと弾くのは難しいかもしれませんが、運指の練習にもなるのでゆっくり練習してくださいね。
ベースのドレミの覚え方
ベースを弾くには最低限TAB譜が読めれば問題ありませんが、オリジナル曲を作る時など、指板の音を覚えておくのは重要です。
しかし、ドレミの押さえ方にはたくさんの種類があり、初めのうちはなかなか覚えられないでしょう。
最後に、ベースのドレミを覚える手順を紹介するので、慣れるまで練習の参考にしてくださいね。
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まずは5フレットまでを覚える
まずは5フレットまでに範囲を絞って音階を覚えるのがおすすめです。
3弦3フレットの「ド」を基準にして、中指から始まるパターンでドレミを覚えましょう。
すると1弦5フレットで音階が1周し、1オクターブ高い「ド」になります。
あとは、3弦2フレットが「シ」、4弦5フレットが「ラ」、4弦3フレットが「ソ」、というふうに、3弦3フレットより低い音を覚えていきましょう。
次は7フレット~10フレットまで
5フレットまで覚えたら、次は7フレット~10フレットまでを覚えます。
4弦8フレットと2弦10フレットの「ド」の音を基準として覚えていきましょう。
5フレットまでの時と指の位置関係は同じなので、5フレットまできちんと覚えていれば簡単です。
この時、弦が変わると音階が5フレット分ずれることを頭に入れておくと、すんなりと覚えられるかもしれません。
12フレット以降はオクターブの関係
ベースは、同じ弦で12フレット移動するとオクターブが1周します。
例えば、1弦の開放弦(0フレット)の音は「ソ」で、1弦12フレットは1オクターブ高い「ソ」です。
1フレットと13フレット、2フレットと14フレットなど、それ以降も同じように、フレットが移動してもこのオクターブの関係は変わりません。
フレット数が大きくなって音階がすぐに思い出せない場合は、この関係に当てはめて考えてみましょう。
ベースのドレミの押さえ方はひとつじゃない!位置を把握して練習曲にも挑戦しよう
鍵盤楽器と違い、ベースやギターのドレミの押さえ方はいくつもあります。
その分少し複雑ですが、パターンや原理が頭に入ってしまえばあまり難しくはありません。
しっかりと位置を把握することで、簡単な練習曲にも挑戦できるようになります。
まずはゆっくりとドレミを押さえる練習を繰り返し、だんだんステップアップしていきましょう。
この記事のまとめ!
- ベースのドレミの押さえ方は、いくつも種類がある
- まずは5フレットまで音階を覚え、次に7フレット~10フレットを覚えるのがおすすめ
- 弦が変わると5フレットぶん音階がずれ、同じ弦で12フレット移動すると1オクターブ分音が変わる