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【必見】ボーカルが知っておくべき機材の知識は?マイクやミキサーの使い方を覚えよう! 2024年4月

2019年12月14日 #PR

ボーカル機材

バンドでボーカルを担当することになって「自分は楽器じゃないから歌の練習だけすればいいや」と思っていませんか?

ボーカルも必要最低限、マイクの使い方をきちんと覚えておかなければ、スタジオで曲を合わせる際に使いこなすことができません。

また、スタジオ練習でも音を出すためには自分で音響機材を触らなければなりません。

スタジオに行ってから全く分からないという状態では、せっかく予約したスタジオの時間が無駄になってしまいます。

Live編集部
ここでは、ボーカルが使う機材とその使い方を説明します!

ココがおすすめ

この記事の目次はこちら!

ボーカル機材使い方

ケーブル巻き方8の字巻き

ボーカルが知っておくべき機材

音を出すためには、マイク以外にも必要な音響機材がたくさんあります。

実際にライブでは自分が触らない機材も、知っておくことでリハーサルや本番で役立ちます。

まずは、ボーカルが知っておくべき機材について紹介していきましょう。

マイク

ボーカルマイク

マイクはボーカルの声を電気信号に変換する機械です。その電気信号を他の音響機器を介して音を大きくし、スピーカーで鳴らします。

マイクには大きく分けて「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の2種類があります。

コンデンサーマイクコンデンサーマイク

ダイナミックマイクダイナミックマイク

コンデンサーマイクは感度が高いので、レコーディングなどの高音質で録音したい際に使い、ダイナミックマイクは周囲の無駄な音やノイズを広いにくく、ハウリングしにくいのでライブやスタジオで使うことが多いマイクです。

ボーカルの人がスタジオ練習やライブで実際に使用することになるのは、ほとんど場合ダイナミックマイクになります。

そんなダイナミックマイクの中でも、スタジオやライブハウスで一般的に普及しているのが「SHURE」というメーカーのマイク。

クリアな音質が特徴的で、耐久性もありバランスがいいので、初めて自分用マイクを買う方にもおすすめできるメーカーです。

マイクスタンド

ボーカルマイクスタンド

楽器を弾きながら歌う場合や、両手を空けてパフォーマンスをしたい場合はマイクスタンドが必要になります。

ライブやスタジオで使うマイクスタンドは「ストレートタイプ」と「ブームタイプ」の2種類です。

楽器を弾かないボーカルはスタンドを使う必要がありませんが、あえてスタンドを使って演出にこだわりたい場合はストレートタイプのスタンドを使いましょう。

楽器を弾きながら歌う人には角度を調整できるブームタイプがおすすめです。

ミキサー

ミキサー

ミキサーとは楽器やマイクの音をミックスさせる機械で、1つのスピーカーにマイクや楽器などの複数の音響機材をつなげるための装置です。

マイクから送られてきた電気信号がケーブルを伝ってミキサーへと入り、ミキサーに入った電気信号は増幅されてスピーカーから出力されます。

ライブに出演する際はPAさんが調整してくれるのでミキサーに触ることはありませんが、スタジオ練習ではミキサーの使用を避けては通れません。

ボーカルは必要最低限の触り方を覚えておきましょう。

基本的にスタジオで使用するのは、ボリュームを大きくする「GAIN」、音を微調整する「フェーダー」、音質を調整する「イコライザー」の3つです。

実際に使う方法は【ミキサーのセッティング】で紹介しますね。

パワーアンプ

パワーアンプはミキサーから出力された電気信号を増幅させ、メインスピーカーに繋ぐ働きをします。

パワーアンプに入力される前のアンプからは、メインスピーカーを鳴るせるほどの大きな電気信号を出すことができないため、パワーアンプを使う必要があるのです。

パワードミキサー」というミキサーや、「パワードスピーカー」というスピーカーにはパワーアンプが内蔵しており、このタイプのミキサーやスピーカーを使う場合は、別でパワーアンプを用意する必要がありません。

スピーカー

メインスピーカー

メインスピーカー

ライブハウスであれば客席側に向けてあり、スタジオであれば部屋の内側に向けて置いてある大きなスピーカーです。

ライブハウスの場合は、各楽器やマイクから出たすべての音をミキサー通してメインスピーカーから流し、観客に音を聴かせるために設置されています。

スタジオの場合は、ギターやベースはアンプから直接音を出し、ドラムは生音のまま叩くので、ボーカルやキーボードの音を流すためだけに設置されています。

モニタースピーカー

モニタースピーカー

ライブの出演者が演奏や歌唱しやすように、自分たちの音を出すスピーカーです。ライブハウスのステージ上では演奏者側に向けてあります。

モニタースピーカーは「コロガシ」や「モニター」と呼ばれることもあり、モニタースピーカーから出る音のことを「返し」と呼びます。

スタジオには基本的になく、ライブをする際に必要となるスピーカーです。

ボーカルが使う機材の使い方

ボーカル機材使い方

楽器パートの人がコーラスをする場合もマイクを使いますが、ここではボーカルのマイクの使い方を説明します。

「マイクを持って歌うだけじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、スタジオ練習の場合はまずミキサーの使い方を知っておかなければいけません。

また、マイクは持ち方や向きも重要です。ボーカルの人はきちんとマイクの使い方を覚えてスタジオ練習やライブに挑みましょう。

ミキサーのセッティング

ライブハウスではミキサーのセッティングはPAさんが行ってくれるので、ボーカルが触る必要はありません。

しかし、スタジオ練習をする際はボーカルが自分でミキサーを触ることになります。

ミキサーは間違った使い方をすると故障させてしまうこともあるので、ボーカルはスタジオ練習に行く前に必ず使い方をマスターしておきましょう。

すべてのつまみやボリュームが0になっているか確認

マイクはミキサーを通してスピーカーから音を出しますが、マイクを繋ぐ前に必ずミキサーの電源がOFFで、「GAIN」や「フェーダー」が0になっていることを確認してください。

ギターやベースのアンプと同様、電源を入れたまま抜き差ししてしまうと機材の故障に繋がってしまいます。

マイクをミキサーと接続

マイクとミキサー接続

次はマイクとミキサーをケーブルで繋ぎます。

この時、接続に用いるのは3芯で接続するタイプの「XLR端子」がついたケーブルです。

XLR端子オスとメス

XLR端子にはオスとメスがあり、マイク側にメス、ミキサー側にオスを接続します。

マスターフェーダーを0dBまで上げる

マスターフェーダー

接続できたら、電源を入れマスターフェーダーを「0dB」まで上げます。

0dB以上にすると、音が歪んだりスピーカーへの負担が大きくなるので注意してください。

チャンネルをONにしてフェーダーを0dBまで上げる

マイクを接続しているチャンネルをONにし、そのチャンネルのフェーダーを0dBまで上げます。

この時点で音が出るようになりますが、十分な音量ではありません。

GAINを上げて音量調節

そして、必要な音量が出るまでGAINのつまみを上げていきます。ここまでで音量の調整は完了です。

イコライザーで音質調節

最後に「イコライザー」で音質を調整します。

HIGH(高音域)」「MID(中音域)」「LOW(低音域)」の3つの音域を調整することができるので、声を出しながら調整してみましょう。

マイクの持ち方と向き

マイクで音を拾うための先端部分を「グリル」、マイクを握る部分を「グリップ」と呼びます。

グリルを握るのはNG

よくグリルを握りこんで歌ってしまうボーカルがいますが、音を拾うための重要な部分なので、グリルには絶対に触れないでください。

グリル部分を持つと、音がこもったりハウリングしたりする可能性があるので、グリップの中央部分を持つようにしましょう。

グリップの中央を持つ

マイクは向きも重要です。しっかり音を拾うために、マイクが顔と垂直になることを意識してください。

マイクのグリップ側を極端に持ち上げて歌うアーティストもいますが、ダイナミックマイクは一方向からしか音を拾わないので、あまりおすすめできません。

また、マイクの先端はスピーカーに向けないように持ちましょう。スピーカーとマイクの間で音がループしてしまい「キーン」とハウリングを起こしてしまいます。

スタジオやライブハウスのスピーカーの位置を確認して、ハウリングが起こらないように気を付けましょう。

マイクスタンドのセッティング

楽器を弾きながら歌う場合はブームタイプのマイクスタンドを使用することになります。自分の使いやすい角度や位置にセッティングしなければいけません。

マイクスタンド調整

まずは角度を調節するために棒状のネジを緩めて、ブームの角度をある程度決めましょう。

次にブームの長さを調節するためにダイヤル上のネジを緩めて、長さの調節を行います。

短すぎても楽器が弾きにくく、長すぎるとマイクの重みで倒れることもあるので、バランスのいい長さで固定しましょう。

高さが足りなければ、ハンドル状のネジを緩めて調節します。この時点でマイクの角度が微妙に足りなければ、マイクホルダーで微調整するといいでしょう。

調整が終わったら、スタンドの各ネジがしっかり締まっていることを必ず確認してください。

しっかり締まっていないと、演奏中に角度や長さが変わってしまう可能性があります。

ケーブルの巻き方

ケーブル巻き方

ライブハウスではスタッフの方が片付けてくれますが、スタジオの場合はきちんと自分で片付けて帰らなければいけません。

マイクのケーブルも使用後は巻いて帰るのがマナーですが、ケーブルには主流の巻き方があります。

普通にぐるぐるとケーブルを巻き取ってしまうと、次伸ばしたときにねじれた状態になってしまうので、これを避けるため「8の字巻き」という巻き方で巻く必要があります。

「8の字巻き」とは

同じ方向に巻いていく「順巻き」とは違って「順→逆→順→逆・・・」のように、順巻きと逆巻きを交互に行う巻き方です。

①.まずは左手でケーブルの先端を持ちます

8の字巻き

②.右手でケーブルを持って輪を作ります

8の字巻き

③.ケーブルを持った手を逆手にして内側に巻き込みます

8の字巻き

8の字巻き

④.交互に②と③を繰り返していけば完成です

8の字巻き完成

順巻きと逆巻きを繰り返していることで重なり方が交互になります。逆方向のねじれ同士でねじれを打ち消し合い、絡まらずに綺麗に伸ばすことができるのです。

8の字巻き床

ギターやベースで使用するシールドでも同じ巻き方をするので、覚えておくといいでしょう。

ボーカルも使う機材についてしっかり学んでおこう!ミキサーは手順を守って使用することが大事

楽器を弾かないボーカルも自分が使うマイクやマイクに接続する機材については学んでおく必要があります。

特にミキサーは使い方を間違えると故障にも繋がるので、手順をしっかりと覚えておきましょう。

また、スタジオ練習のあとは次に使用する人が使いやすいように、ミキサーやマイクは元通りにしておくのがマナーです。

機材の使い方やマナーを知ってこそ一人前のボーカリストですので、ライブやスタジオ練習前にきちんと覚えておきましょう!

この記事のまとめ!

  • ライブやスタジオで使用するマイクは「ダイナミックマイク」であることが多い
  • ボーカルはミキサーの使い方をしっかり覚えておこう
  • 綺麗な音を拾うためにマイクの持ち方や向きにも注意が必要
  • 練習の後はミキサーを元通りに戻しマイクのケーブルは「8の字巻き」で巻こう

 

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