月刊少年マガジンで連作されていた人気のバンド漫画「BECK」。
佐藤健主演で実写映画化されたことでも話題になりましたが、実は映画よりも前にアニメとして放送されていました。
しかし、「興味はあったけれど、まだ見ていない」という人も多いのではないでしょうか。
この記事のもくじ
アニメ「BECK」とは
ハロルド作石の「BECK」は月刊少年マガジンで連作されていた漫画です。
アニメ化されたのは2004年で、主人公がバンドマンとして成功していく姿が描かれています。
原作とほぼ同じ内容でストーリーは進んでいきますが、著作権の関係などで登場する楽曲にはオリジナルのものが使われたりと、アニメでしか楽しめないポイントも。
2004年10月から2005年3月まで全26話が放送され、アメリカ遠征の直前までが描かれています。
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BECKのあらすじ
BECKは主人公で14歳の少年、田中幸雄がバンド活動をしながら様々な出来事を乗り越えていく音楽青春アニメです。
世の中に不満を抱きながら過ごしていた田中幸雄は、学校の帰り道に偶然助けた犬の飼い主、南竜介と出会いお礼にギターをもらうことから音楽の世界に入っていきます。
竜介と共にバンドBECK（ベック）を結成し、挫折や成功を繰り返しながらバンドマンとして成功していく姿を描いた作品です。
BECKのアニメキャラクター・声優一覧
BECKのバンドメンバーを中心に、アニメにはたくさんのキャラクターが登場して作品を盛り上げています。
並外れた才能を持つメンバーたちは、様々なバックグラウンドを持っており、バンドが成功するのもうなずける細かい設定なども魅力です。
また、メンバーたちが様々な困難にぶつかり葛藤する姿も人間味があふれており、見所の1つになっています。
早速、BECKのアニメキャラクターと声優一覧を見ていきましょう。
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田中幸雄 / コユキ（CV:浪川大輔）
コユキこと田中幸雄は14歳の中学生。
平凡な生活を送っていた主人公で、南竜介に出会ったことで音楽の世界に入り込むことになります。
バンドBECKでは、ギターボーカルを担当。
世界の著名なミュージシャンもうならせるほどの天性のボーカリストでバンドを成功に導いていきます。
声優は「ハイキュー！」の及川徹や「君に届け」の風早翔太などを演じている、浪川大輔が担当しました。
南竜介（CV:上野裕馬）
ギター担当の南竜介は、16歳の青年です。
ニューヨークで暮らしていたことがある帰国子女で、アメリカで大人気のロックバンド「The Dying Breed」を結成する前のエディとバンドを組んでいました。
お金や女性トラブルなどが多いろくでなし男で、バンドを様々な問題に巻き込んだり、攻撃的な性格のトラブルメイカー。
音楽に対しては妥協を許さない情熱の持ち主で、エモーショナルなギター演奏をする腕前はかなりのものです。
声優は本作が声優として代表作にもなっており、俳優としては映画「異形ノ恋」や「HEAT灼熱」などにも出演している上野裕馬が担当しました。
千葉恒美（CV:大畑伸太郎）
千葉恒美はバンドのムードメーカーで人を惹きつける才能の持ち主。
その魅力を活かし、バンドではボーカルとMCを担当しています。
曲がったことが嫌いで感情をストレートに表現する人間味あふれる性格です。
作中では、ユユキの成長を目の当たりにして自分の居場所に悩む姿や、自分だけが「夢」を持っていないことに葛藤する姿なども描かれています。
声優は 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」のデニや「サカサマのパテマ」のポルタも担当している大畑伸太郎が務めました。
平義行（CV:野島健児）
18歳の青年平義行はベースの担当です。
最年長ということもあり、バンドのまとめ役で精神的な支柱とも言える存在。
メンバーの仲を取り持つなど面倒見の良い性格で、バンド内からの信頼が厚く、バンドでは経理も担当してます。
日本人離れしたプレイが魅力で、アフリカ系アメリカ人から「ファンキーだ」と言われるほどのセンスの持ち主です。
声優は代表作に「BANANA FISH」の奥村英二や「PSYCHO-PASS サイコパス」の宜野座伸元がある野島健児が担当しました。
桜井裕志 / サク（CV:奈良徹）
ユユキの同級生でサクこと桜井裕志は、ドラムを担当する14歳です。
いじめを受けていたユユキの唯一の味方で、しにゅドラムは兄の影響で7歳から始めました。
いつもニコニコしていて穏やかな性格ですが、エディの言葉に影響を受け、自分の信念を貫く芯の強い人です。
声優は映画 「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」のハナホ人・だいだらぼっちとしても出演している奈良徹が担当しました。
南真帆（CV:斉木美帆）
南真帆は南竜介の父違いの妹です。
ユユキとは恋人同士で、彼の才能をいち早く見つけて、支えてくれる大切な存在でもあります。
容姿端麗でボーカリストとしても素晴らしく、アニメの中で歌っているシーンもあります。
BECKを陰ながら支えてくれているバンドにかかせない存在です。
担当した声優は「少年陰陽師」の中宮定子役にも出演している斉木美帆です。
BECK（CV:麻生智久）
バンド名の由来にもなった「BECK」は南竜介の飼い犬です。
なぜかユユキにだけ攻撃的な性格の犬で、つぎはぎだらけの見た目をしています。
元々はRJレーベルをまとめている音楽プロデューサーのレオン・サイクスが飼っていましたが、竜介が盗んでしまったのです。
後にレオンはベックのための首輪を竜介に託し、和解することとなります。
声優はナレーターとしても活躍中で「To LOVEる シリーズ」の骨川先生や、アニメ「進撃の巨人」のニック司祭としても出演している麻生智久が担当しました。
益岡弘美（CV:山川琴美）
益岡弘美はユユキの高校の同級生です。
軽音楽部に入部しましたが、自分のギターの才能のなさを実感し、中学時代にやっていた新体操部へ転部します。
ユユキとアルバイト先が隣だったことからギターを習うようになり、ユユキを通じてサクと両思いになるのです。
BECKの物販なども手伝ってくれるキャラクター。
声優は「GAD GUARD」のメリー 役や「機動新撰組 萌えよ剣」の猫又 役でも活躍した山川琴美が担当しました。
BECKのアニメを観た人の評価
まだアニメを観ていないという人は、実際に作品を観た人の評価も気になりますよね。
BECKは音楽ファンはもちろんのこと、音楽のことをあまり知らない人でも楽しめる作品になっており、作品を観た人たちからもそういった声が多いです。
また、音楽好きなら特にロック好きだと楽しめるという意見も。
ここからは、BECKのアニメを観た人の評価をチェックしていきましょう。
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10代・女性
ギターは下手でも歌がうまい、ユユキがどんどんアーティストに成長していく姿が良かったです。
バンド特有の汚い雰囲気などがユユキにはなく、純粋に音楽が好きという感じも好印象でした。
他のキャラクターもみんな魅力的で、応援したくなる人たちばかりです。
私的にはちょっと古い感じもしましたが、十分に楽しめる作品でした。
20代・男性
あらすじとしては、目的や夢、やりがいを見いだせない中学生男子が、ふとしたきっかけでROCKに情熱を燃やす青年に出会い、人生を変えていくストーリー。
特質しているのは、本格的なROCKアニメということ。
バンドがメジャーに行くのはこれほど大変なのかという現実や、練習方法、ギターの種類や、はてはメンバー募集、ライブハウス誘致など、当時のバンド活動をリアルに作品に取り込んでます。
作画・背景美術はあまり綺麗ではないのですが、逆にわざとそうした感じもあります。結果、作品にいい味わい出てます。
40代・男性
ラブストーリーあり、ヒューマンドラマありで、音楽を知らない人でも楽しめる物語。
自分はバンドや音楽に関わることなく過ごしてきましたが、バンドやってたらなぁと思った。
和気あいあいとした、バンドの仲の良い感じなど憧れます。
サクセスストーリーだけども、とんとん拍子で話が進むわけではない。
そこは人によって良し悪し分かれるかもしれません。
原作も知っていたらもっと楽しめたかも。
BECKのアニメテーマ曲
音楽アニメと言えば、どんなテーマソングが使われたのかも気になるポイントですよね。
ロックバンドを題材にした作品ということもあり、OPやEDもロックテイストな曲をイメージする人が多いかもしれませんが、BECKでは様々な雰囲気のナンバーが起用されているところにも注目です。
次では、BECKのアニメテーマ曲を紹介します。
Do You Remember That？ / Sowelu
アニメBECKのエンディングソングに起用されたのがSoweluの「Do You Remember That？」です。
セクシャルな雰囲気のある大人っぽいナンバーで、低音を強調したビートは、R＆Bやブラックミュージックをイメージさせてくれます。
出だしや曲中で使われているハープもサウンドに艶を与えていますよ。
疾走感あるロックなどのアニソン王道ではないサウンドも、音楽にこだわったBECKならではのチョイスではないでしょうか。
My World Down / meister
「My World Down」はエンディングソングに起用されました。
meisterというプロジェクト名で発表されたこの曲は、ボーカリストにMark Gardner(ex-RIDE)を迎え制作されました。
エッジに効いたギターが活躍するロックなかっこいいナンバーで、80年、90年代に活躍したアーティストがたくさん登場する映像にも注目です。
HIT IN THE USA / BEAT CRUSADERS
3人組のロックバンド「BEAT CRUSADERS」が歌う「HIT IN THE USA」は、アニメのオープニングソングとして起用されました。
BEAT CRUSADERSはこの曲でブレイクし、多くの人に知られたのです。
疾走感のある爽やかなナンバーで、まさにアニメのオープニングにふさわしい1曲。
ポップスよりも洋楽よりの雰囲気があるロックな曲です。
MOON ON THE WATER / Sowelu
第21話から26話のエンディングソングとして起用されたのが「MOON ON THE WATER」です。
アコースティックギターがメインの落ち着いたテイストの曲で、BECKのオリジナルサウンドトラックCD「KEITH」にも収録されています。
満月を眺めながら、今は別れてしまった大切な人を想っている切ないナンバーです。
BECKのアニメが無料で観れる配信サービス
BECKは2004年に放送されていたアニメです。
そのため「今すぐ作品を楽しみたい！」という場合は、レンタルや中古DVDを購入する必要があります。
しかし、無料で作品を楽しめたら嬉しいですよね。
アニメBECKはU-NEXT、dアニメストアで配信されています。
配信サービスには登録していないという人でも、はじめの1ヶ月は無料で楽しむことができるので、この機会に登録してみましょう。
BECKのアニメは音楽好きにおすすめ！物語の世界観に合った主題歌に注目しながらアニメを観よう
バンド漫画が原作のアニメ「BECK」は、バンドがメジャーアーティストへと成功していく姿を描いた作品です。
音楽好きはもちろんのこと、ラブストーリーやヒューマンドラマも多いので、音楽に詳しくなくても楽しむことができます。
主題歌は幅広いテイストの曲が起用されており、音楽へのこだわりが感じられますよ。
無料配信をしているサービスもあるので、この機会にぜひ試してみてくださいね。
この記事のまとめ！
- 原作・ハロルド作石の「BECK」は月刊少年マガジンで連作されていた漫画のアニメ
- 平凡な中学生ユユキがバンドマンとして成功していく姿を描いている
- バンドメンバーをはじめとした個性的なキャラクターが作品を盛り上げている
- ラブストーリーなどもある青春物語なので、音楽に詳しくなくても楽しめる
- 幅広いテイストの主題歌にも注目
