アニメ「風夏」の最終回は原作と違う？声優やあらすじ・主題歌を紹介！ 2024年11月

アニメ「風夏(ふうか)」は漫画をアニメ化した作品で、高校生のもどかしい三角関係とバンド活動での成長が描かれています。

恋愛ストーリーを得意とする瀬尾公治の原作で、彼の他作品キャラクターが登場することでも話題を集めました。

アニメ「風夏」とは

「風夏」は、2017年1月から放送開始されたアニメ作品です。

原作は、2014年から2018年にかけて週刊少年マガジンで連載されていた瀬尾公治の同名漫画。

瀬尾は「君のいない街」や「涼夏」など、恋愛をテーマにした作品を多く生み出している人気漫画家で、予想外の展開で先が読めない作風が特徴です。

「風夏」は、恋愛にバンド活動という音楽的要素も加えられた、音と映像で楽しめるアニメ化にぴったりな作品。

作品をより深く味わうために、まずはあらすじや魅力をチェックしていきましょう。

 

風夏のアニメあらすじ

主人公の榛名優(はるな ゆう)は、両親の仕事の都合で転校を繰り返していた内気な少年。

ある時、両親の海外赴任が決まり榛名優だけが日本に残ることになります。

姉のもとに身を寄せ東京の学校の通い始めた榛名優は、スマートフォンを眺めて一人で過ごす毎日を送っていました。

しかし、そこで秋月風夏(あきつき ふうか)と運命的な出会いをはたし、バンド活動を始めることに。

活動によって人との交流が増え、充実した毎日を過ごす榛名優ですが、ある日SNSがきっかけで幼馴染の氷無小雪(ひなし こゆき)と再会します。

風夏と小雪の間で揺れ動く榛名優は、一体どちらの気持ちに答えるのでしょうか。

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風夏のアニメの見どころ

「風夏」は青春恋愛ストーリーと音楽を楽しめる作品ですが、いくつか押さえておきたい見どころがあります。

事前の情報無しで観ても楽しめるアニメですが、ポイントを知っておくと作品の世界観や意外な関連性をより深く味わえるでしょう。

「風夏」を観るにあたって知っておきたい見どころをまとめたので、ぜひ観る前にチェックして下さいね。

 

主人公の三角関係

「風夏」の中でも特に注目の見どころは榛名優と秋月風夏、そして氷無小雪の三角関係です。

二人の少女はそれぞれ榛名優に対して恋心を抱いていますが、3人の気持ちはすれ違い、もどかしい時間が続きます。

売れっ子歌手という立場から大胆な行動を取る氷無小雪に対し、素直になれず強い態度を取る秋月風夏。

違うタイプの女子に心を揺れ動かす榛名優が最終的にどちらを選ぶのか、3人の関係が深くなればなるほど気になります。

視聴者がどちらの少女を推すかによっても、物語の楽しみ方は変わってくるのではないでしょうか。

 

「涼風」のキャラが登場

「風夏」は、瀬尾公治の第2作目「涼風(すずか)」から数十年後の世界を描いた作品です。

「涼風」を知っている人はピンと来るかもしれませんが、ヒロインの1人である秋月風夏は「涼風」の登場キャラクター秋月大和と朝比奈涼風の娘なのです。

どちらの作品も板橋区成増を舞台にしていることや「陸上」のキーワードが度々現れることなどから、2つの作品が同じ世界線であることがわかります。

「風夏」だけでも充分楽しめる名作ですが、「涼風」を読んでからアニメを観れば、より深く作品の世界観に浸れますよ。

 

原作とは違う最終回

アニメ版「風夏」最大の特徴は、原作漫画とエンディングが違うところです。

アニメと原作のラストを変えるターニングポイントは、榛名優のバンド「The fallen moon」が初ライブを行う日。

この日のとある出来事が、榛名優、そして秋月風夏のその後の人生を大きく変えてしまうのです。

原作版の展開はとても感動的で、作者の瀬尾公治も間違った選択ではなかったと考えているそう。

その一方で、アニメでエンディングを変えたことについても「思った以上に面白い結果になった」と語っているので、どちらも作者公認のラストと言えるでしょう。

原作との違いは、ぜひその目で確認してくださいね。

風夏のアニメキャラクター・声優一覧

「風夏」は学生のバンド活動をテーマにしているので、登場キャラクターのほとんどは現役高校生です。

主人公の榛名優を含め、彼を取り巻くキャラクターたちは個性豊かで、アニメの中ではそれぞれの魅力がたっぷりと披露されています。

榛名優がどんな友人たちに囲まれ成長していくのか、主要キャラクターの特徴や演じている声優をチェックしていきましょう。

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秋月風夏（CV:Lynn）

秋月風夏(あきつきふうか)は「風夏」のヒロインの一人で、榛名優を変えた張本人です。

こだわりがとても強い性格で、「携帯電話は持たない」「CDプレイヤーで音楽を聴く」など他人とは違う行動を貫くことも。

榛名優に想いを寄せていますが、素直に慣れずつんつんとした態度をとってしまうことが多い「ツンデレ」系のキャラクターです。

また、彼女は瀬尾公治の作品「涼風」の主人公たちの娘という背景もあります。

秋月風夏を演じるLynnは、2012年にデビューした女性声優で、トーンが高く幼さが残る少年少女の声質を得意としています。

 

榛名優（CV:小林裕介）

榛名優(はるなゆう)は「風夏」の主人公です。

両親の仕事の都合で転校を繰り返していたため、人付き合いが苦手でツイッターばかりの高校生活を送っています。

しかし、秋月風夏と出会いバンド活動を始めたことで、彼の生活に大きな変化が訪れるのです。

そんな榛名優を演じるのは、2010年からナレーション・声優として活動している小林祐介。

声優として本格的に活動を始めたの2014年頃ですが、「アルスラーン戦記」のアルスラーン役や「暁のヨナ」のスウォン役など、重要なキャラクターを多数演じています。

 

氷無小雪（CV:早見沙織）

氷無小雪(ひなしこゆき)は「風夏」のもう一人のヒロインです。

榛名優とは幼い頃からの幼馴染ですが、ある事情で離ればなれになったきり、一度も会わずに生活していました。

その間にトップアイドルに上り詰めた彼女ですが、ツイッターがきっかけで榛名優と再会します。

一途に榛名優を想っているためとても積極的で、自分にとても素直な性格。

氷無小雪の声優である早見沙織は歌唱力が高く、風夏の他にも「アイドルマスターシンデレラガールズ」など歌が必須の役柄を演じる実力派です。

「風夏」でも得意の歌声をたっぷりと披露しているので、彼女の歌声を堪能しましょう。

 

石見沙羅（CV:小松未可子）

石見沙羅(いわみさら)は、榛名優らが通う高校の先輩です。

実の兄が人気バンド「ヘッジホッグス」でギタリストをしているため、本人も高いギタースキルを持っています。

その技術は兄も認めるレベルですが、バンド仲間に恵まれずさまざまなバンドで脱退・加入を繰り返しています。

一見クールで怖そうな印象をもたれがちですが、榛名優とはSNS上でやりとりする相互フォローの関係もあり、人懐っこい性格を見せています。

石見沙羅を演じるのは、声優や女優として活躍している小松末可子です。

2003年に『藤井隆のオールナイトニッポンR』がきっかけでデビューし、2010年にアニメ「HEROMAN」のジョーイ役で声優デビューを果たしました。

 

三笠真琴（CV:斉藤壮馬）

三笠真琴(みかさまこと)は榛名優と秋月風夏のクラスメイトで、イギリス系ドイツのクォーターです。

長身でイケメンという女性にモテる典型的なビジュアルですが、同性愛者であることを公表しています。

バンドのメンバーに誘われた時は「面白そうだ」と即決し、キーボード担当に。

観察眼が鋭く、常に人間関係に気を配る優しい一面もあります。

三笠真琴を演じているのは、81プロデュース所属の斉藤壮馬です。

アニメ「ぼくらの」で謎の存在コエムシを演じた声優石田彰に憧れ、2008年に第2回81オーディションに参加、優秀賞を受賞しました。

その後も大学に通いながら声優養成所を卒業、81プロデュースにて声優活動を続けています。

 

那智一矢（CV:興津和幸）

那智一矢(なちかずや)は榛名優が通う高校の先輩。

秋月風夏の陸上の才能を見出して部活動へしつこく勧誘しますが、逆にバンド活動に巻き込まれ、ドラムを担当することになった人物です。

兄がバンド活動をしているため機材を持っており、自宅が練習場所に使われるようになります。

演じる興津和幸は、2007年から声優活動を行っている実力派男性声優です。

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」で主役のジョナサン・ジョースター役に抜擢されるなど声優としては確実にキャリアを重ねている人物です。

風夏のアニメ挿入歌

「風夏」はバンド活動を通して成長していく内気な少年の青春を描いた物語です。

そのため、作中にはさまざまなテイストの挿入歌が登場します。

主人公たちのバンドが歌っている曲は勿論、作中に登場する別のバンドの曲もあるので「いろいろな雰囲気の曲が聞きたい」という人も全編通して楽しめるでしょう。

ここでは作中に登場する挿入歌について何話で聴けるのか、どんな曲なのかを紹介します。

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MEMORIES / 早見沙織

「MEMORIES」は第1話と第2話で登場する楽曲で、トップアイドルである氷無小雪の歌です。

メロディはゆったりとした女性らしいバラード調で、早見沙織の高い歌唱力がたっぷりと披露されています。

歌詞の「You 君に恋してる」など、榛名優に対する氷無小雪の密かな想いが感じられるでしょう。

物語の序盤で流れる曲ですが、彼女の気持ちを知ってから聞くとまた違った印象になりますよ。

 

星の降る町 / 沼倉愛美

「星の降る町」は第2話、第8話、第10話で披露される曲ですが、それぞれ歌うキャラクターが違います。第2話では人気バンド「ヘッジホッグス」のボーカル「たま」が歌い、第8話では秋月風

夏と氷無小雪、第10話では秋月風夏のソロと、さまざまなテイストが楽しめます。

この曲は、作中でスターバンド的な立ち位置にいるバンドの持ち歌なので、良い意味でプロらしい雰囲気に仕上がっています。

原作では結末に関わる重要なキーソングでもあるため、原作を知っている人はより感慨深い気持ちで聴けるでしょう。

 

for you / Lynn

「for you」は、第10話と第12話で秋月風夏が歌う楽曲です。

アップテンポな曲調に秋月風夏のクールな歌声が映え、思わずリズムに乗りたくなる疾走感たっぷりな雰囲気が魅力。

歌詞の中には「強がりだけをまとって無理して笑っていた」「知らないふりしてさ、自分なんて諦めて」など、榛名優と出会う前の秋月風夏の気持ちを表したフレーズが多くちりばめられています。

挿入歌の中でも特にロック感が強いので、「かっこいい系の曲が聞きたい！」というときにおすすめです。

 

Fair wind / Lynn

「Fiair wind」は最終話の第12話で使用された楽曲で、秋月風夏が歌っています。

こちらもかなり疾走感が強い曲で、ラストを飾るだけあって前向きで、キャラクターそれぞれの気持ちを表す名曲です。

榛名優が秋月冬夏のために作った楽曲、それを初ライブで披露するシチュエーションに、高揚感アップ間違いなし。

秋月風夏の中性的な歌声も曲によくマッチしています。

 

風夏のアニメ主題歌

「風夏」は、主題歌にも力を入れている作品です。

どちらも原作者の瀬尾公治がかかわっているため、作品の世界観にとてもよくマッチし、アニメとの一体感が強く感じられます。

どちらの曲もとても人気なので、作品を見る時は是非オープニングからエンディングまで余すところなく堪能してくださいね。

曲の世界観をより楽しめるように、それぞれの特徴や雰囲気をまとめました。

 

climber'S High! / 沼倉愛美

「climber'S High!」は「風夏」のオープニングテーマです。

この曲は、作中に登場する超人気バンド「ヘッジホッグス」の楽曲で、そのボーカルを務める「たま」役の沼倉愛美が歌っています。

原作者である瀬尾公治が作詞を手掛けているので、主題歌から作り込まれた世界観が楽しめるでしょう。

沼倉愛美はコメントで「プレッシャーを感じているけれど、いろんな角度から作品に関われることはとても光栄です」と語っていました。

 

ワタシノセカイ / 中島愛

「ワタシノセカイ」は「風夏」のエンディングテーマで、オープニングテーマ同様、原作者の瀬尾公治が作詞を手掛けました。

歌っているのは歌手の中島愛で、アニメ版では第9話で「桐島柚希」役でゲスト出演もしています。

ちなみに、このキャラクターは瀬尾公治の人気コミックス「君のいる町」のヒロインです。

曲調はとてもさわやかで、アニメの雰囲気に通じるアップテンポな疾走感を感じられます。

また、「ワタシノセセカイ」は2014年に無期限活動休止を発表した中島愛の復帰作でもあります。

本人や、ファンにとっても感慨深い一曲と言えるでしょう。

 

風夏のアニメは音楽がかっこいい！原作と違った世界観や人気の声優たちにも注目

瀬尾公治が得意とする、青春のもどかしい恋愛事情を堪能できる「風夏」は、登場する音楽もかっこいいおすすめのアニメ作品です。

ストーリーだけでなく、作中で奏でられる本格的な挿入歌や主題歌も必見。

原作とはラストの展開が違いますが、「原作では見られなかったifの世界が見られる」と人気を集めています。

高校生のもどかしくも甘酸っぱい青春を感じて、ときめきの時間を過ごしましょう。