ギターは手軽に始めやすいため、独学で学んでいる人が多いと思います。
ただ一人で練習するギター初心者は「自分の練習方法が合ってるのか分からない」「教室に通わないと上達しないんじゃない?」と不安になりますよね。
挫折せずに独学でギターを上手くなるには、押さえておくべきポイントを知っておくことが重要です。
ココがおすすめ
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この記事のもくじ
ギターは独学でも習得できる?
結論からいえば、ギターを独学で習得することは可能です。
ロックやポップスなどポピュラー音楽のギタリストの中には、独学でギターを習得し長く音楽活動を続けている人や、プロになっている人もたくさんいます。
また、近年はYouTubeにクオリティの高い教則動画があったり、好きなミュージシャンの映像を手軽に見ることができるようになりましたよね。
動画がなかった時代に比べると独学でもかなり学びやすくなっています。
独学でのメリット・デメリット
インターネットが発達したおかげで、ギターを独学で学ぶことのハードルは下がってきています。
しかし、独学で学ぶことと教室で習うことにはどのような違いがあるのでしょうか?
メリット
始めてすぐは独学でギターを学ぶことに不安を感じるものですが、少ないストレスで上達できるメリットがあります。
マイペースに学びたい人には独学がおすすめです。
コストがかからない
ギター教室に通うと1時間当たり数千円のレッスン料が発生しますが、独学ならコストはかかりません。
今ではインターネットに無料の教則サイトやブログや動画がたくさんあり、教則本も一冊2,000円以下で買えるので、なるべくお金をかけずにギターを練習することが可能です。
空いた時間で学べる
ギター教室で学ぶ場合、決まったスケジュールでレッスンを受ける必要がありますが、独学なら空いた時間に自分のタイミングで練習することができます。
毎日長時間取れなくても、コツコツとマイペースに練習を重ねることで上達することができます。
デメリット
ギターを独学で練習するデメリットは、自分の悪い点を指摘してもらえないため、何が正しくて何が間違っているのかを判断することができません。
デメリットを知って、ギター教室で習うこととの違いを確認してみてください。
上達するスピードが遅い
独学でギターを習得する初心者は「自分の演奏の何が悪いのか」「どこを直せば良いのか」気づかないため、上達するまでのスピードが遅いというデメリットがあります。
逆にギター教室では教材やカリキュラムがしっかりしているので、効率よくスピーディに上達することができます。
また、先生に指摘してもらえることや課題をクリアすることで、モチベーションを高く保つことができ、練習に身が入る人という人も多いです。
変な癖がついてしまう
独学で練習する場合、自分が目指す音楽に合っていない弾き方や、弾く時のフォームなど、間違った演奏方法で練習を続けてしまうことで、変な癖がつく可能性がデメリットになります。
一人で弾いていると自分の癖や効率の良いフォームが分からず、一度ついた癖が上達を妨げることもあります。
ギター教室で習うと間違った変な癖をつけずに、効率よく綺麗なフォームで上達することができます。
最初に学ぶべき基本知識
ギターを始めるなら最初が肝心で、特に独学の場合は最低限の知識を知っておくことでスムーズに練習することができます。
次に、ギターを独学で習得するために最初に学ぶべき基本知識を紹介します。
チューニング方法
ギターを弾く前には必ずチューニングをしましょう。
チューニングとは各弦の張力を調整して正しい音程に合わせることで、6弦~1弦に向かって「E A D G B E」の順番に合わせます。
ギターのヘッドについているペグを回して音程を上下させ、ペグをしめると音は高く、ゆるめると低くなります。
「チューナー」を使うことで、音楽経験のない初心者でも正しい音程に合わせられます。
また、スマホのチューナーアプリなどもおすすめですよ。
コード
コードとは複数の弦を押さえて弾く「和音」のことであり、「C」「Am」「G7」などアルファベットと数字で表記され、これらを「コードネーム」や「コードシンボル」と呼びます。
楽曲はコードを連結させた「コード進行」で成り立っています。
初心者は好きな曲のコードを弾いてみたり、弦2~3本だけで弾く簡単な「パワーコード」から始めるのも良いでしょう。
TAB譜の読み方
ギター専用の楽譜を「TAB譜」といい、6本の線でギターの各弦を表し、線の上の数字でどこを押さえるのかが分かります。
線は下からギターの6弦~1弦の順番になっていて、数字は押さえるフレット数になっています。
1番上の線に9と書かれていたら、「1弦の9フレットを押さえて弾く」ということです。
このTAB譜の読み方に慣れることで、さまざまな曲を効率よく練習することができるようになりますよ。
音符
TAB譜やコード譜は数字やコード記号で弾く場所が分かるので、ピアノの5線譜が読めなくても理解することができます。
しかし、リズムは音符から長さを判断する必要があります。
「8分音符」「16分音符」など最初は難しく感じるかもしれませんが、音源を聞き比べながら練習することで、だんだん理解できるようになってきますよ。
- 「C:チョーキング」
- 「H:ハンマリングオン」
- 「S:スライド」
など、ギター特有の奏法を表す記号も学んでおきましょう。
独学でのギター練習方法
ギターを独学で練習する場合は、誰かに「この練習をやった方がいいよ」と教えてもらえるチャンスがないため、初心者は練習方法がわからず、なかなか上達しない可能性があります。
ここでは「独学でのギター練習方法」と「初心者にもおすすめの簡単な曲を4つ」を紹介します。
音階を弾いてみる
音階(スケール)とは「ドレミファソラシド」のように音を順番に並べたもので、ギターに限らずどんな楽器でも最初にやる定番の練習です。
最初は以下の押さえ方でドレミファソラシド(Cメジャースケール)を弾いてみましょう。
ド | 5弦3フレット |
レ | 5弦5フレット |
ミ | 4弦2フレット |
ファ | 4弦3フレット |
ソ | 4弦5フレット |
ラ | 3弦2フレット |
シ | 3弦4フレット |
ド | 3弦5フレット |
ギターは同じ音がいろいろなポジションにあるので、慣れてきたら他の場所でも同じ音階を探してみると良いでしょう。
コードを弾いてみる
音階と共に、ギターの基本練習で必須なのがコードです。
初心者は開放弦(押さえずに弦を鳴らす)を使う「オープンコード」から始めて、1本の指で複数の弦を押さえる難易度の高い「セーハコード(別名バレーコード)」に移行するのがおすすめです。
どちらも難しく感じるなら、押さえる弦の本数が少ない「パワーコード」から始めてギターの演奏に慣れましょう。
ストロークの練習をする
ストロークとは、コードを押さえて右手を上下に振って音を出す奏法です。
ポイントは「オルタネイトピッキングを守る」ことで、オルタネイトとは、腕を振り下ろす「ダウンストローク」と振り上げる「アップストローク」を交互に続けることを指します。
音を鳴らさない「休符」部分や音を伸ばす所も、上下のストロークをキープすることでリズムが安定します。
カッティングや弾き語りのコード弾きなど、今後習得するギター技術の基盤になるので、しっかりとマスターしておきましょう。
簡単な曲を弾いてみる
初心者はまだ指も動かないですし、なかなかきれいな音が出ないので、難しい曲をいきなり練習すると挫折してしまうことが多いです。
そのため、初心者はバンドでコピーしたい曲、弾き語りにぴったりな簡単な曲から練習を始めるのがおすすめです。
曇天 / DOES
疾走感のあるテンポと歪んだギターがかっこいい曲ですが、実はそんなに難しい技術は必要ありません。
4つのコードだけでシンプルに構成されており、パワーコードのストロークだけで弾けるのでエレキギター初級者でも簡単に弾くことができます。
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曇天 歌詞 DOES 銀魂 OP ふりがな付 - うたてん
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ヒロイン / back number
バンドサウンドの中にアコースティックギターの音色が心地良いこの曲は、バンドでもアコギのストローク練習にも最適です。
所々出てくるセーハコードは初心者にとっては最初の壁ですが、攻略できれば色々な曲を弾けるようになるので、頑張ってマスターしましょう。
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ヒロイン 歌詞 back number JR SKISKI CMソング ふりがな付 - うたてん
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CHE.R.RY / YUI
軽快なテンポのバンドサウンドに透明感のある歌声で、明るさと切なさが同居したこの曲は、アコギの弾き語りにぴったりです。
セーハコードが複数登場するので、弾きこなすことができればかっこよく演奏することができますよ。
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CHE.R.RY 歌詞 YUI ふりがな付 - うたてん
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マリーゴールド / あいみょん
パワフルな歌声で歌われるポップなメロディで、女性の弾き語り曲として人気のこの曲。
基本的なコードばかりで構成されていて、ちょうど良いミドルテンポで弾きやすいため、歌わないギター初心者にもおすすめの曲です。
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マリーゴールド 歌詞 あいみょん ふりがな付 - うたてん
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初心者がつまずくFコードの攻略法
ギター初心者が最初につまずいてしまう「Fコード」は、人差し指で複数弦を押さえる「セーハ(バレー)」を使って6弦全て押さえなくてはいけないので、なかなか音が鳴らずに挫折してしまうギタリストが多いです。
ネックの背に親指を置く
Fコードを引く時は、ネックの背に親指を置くようにすることが大切です。
親指がネック上にあると人差し指をしっかり寝かせられないので、音の出ない弦が出てしまいます。
また、親指と人差し指でネックを挟み込むようにすることで、力を伝えやすくなります。
親指がネック上にある方が弾きやすいコードもあるので「親指の移動」を意識して練習するようにしましょう。
人差し指は6・2・1弦を押さえるように意識
基本的にFコードは人差し指で全弦押さえますが、実は人差し指で押さえるのは6弦・2弦・1弦だけで良いのです。
人差し指は全ての弦に触れてはいるのですが、5弦~3弦は他の指が押さえているため全弦を押さえ切れてなくても大丈夫です。
そのため、6弦・2弦・1弦を意識して押さえる練習しましょう。
手首を前に出してみる
Fコードを押さえる時は、手首を少し前に出してみましょう。
手首を前に出すことで、親指の位置も自然に下がるのでより理想的なフォームに近づきますよ。
さらに、ネックを体の正面に対して斜め前に出すイメージで構えると「ネックが前に進む力」も加わってより押さえやすくなるでしょう。
人差し指は1フレットのギリギリに置く
人差し指を1フレットのギリギリに置くことにより、安定した綺麗な音程になります。
Fコードは人差し指の音がきれいに鳴りにくいので、なるべく1フレットの近くを押さえることを意識しましょう。
中指・薬指・小指が他の弦に振れていないか確認
コードがきれいに弾けない原因のひとつとして、ちゃんと弦を押さえているのに「他の指が弦に触れてミュート(消音)」してしまっていることが挙げられます。
Fコードの場合、人差し指はちゃんと押さえられいるのに他の指が寝ていてミュートされてしまい、音が出ないというケースがとても多いです。
慣れるまでは意識的に中指・薬指・小指を立てるようにしましょう。
プロでも独学でギターを習得した人もいる!まずは基本を学んでから簡単な曲を弾いてみよう
ギターを独学で練習していると「本当に弾けるようになるんだろうか?」と不安になることもあるでしょう。
しかし、今の時代はインターネットのおかげで、独学でギターの練習することも比較的にやさしくなってきています。
また、独学は自分のペースで続けられるので、コツコツと練習を重ねれば必ず上達できます。
ギター教室や音楽学校に通わずにプロギタリストになった人もたくさんいるため、まずは基本知識を身につけて、簡単な曲にチャレンジしながら楽しく始めてみましょう!
この記事のまとめ!
- 上手くなるために努力をすれば、独学でもギターを習得することはできる
- 独学はコストがかからず、自分のペースで学ぶことができる
- 独学だと自分の問題点が分かりづらいため、上達が遅くなったり変な癖がついてしまう可能性がある
- ギターを始めるにあたって、チューニング・コード・TAB譜・音符の知識を身につけよう
- Fコードはコツを理解して攻略できればギターの世界が広がる