ロックギターの基礎を築いた伝説的なギタリスト、ジミーペイジ。
ロックの素晴らしさ、ギターの可能性を発見させてくれる彼の演奏は、今でも多くのギタリストから支持されていますよ。
この記事のもくじ
ジミーペイジとは
本名 | ジェイムズ・パトリック・ペイジ |
生年月日 | 1944年1月9日 |
出身地 | イギリス |
血液型 | 不明 |
身長 | 180cm前後 |
ジミーペイジとは、60年代~70年代のロックシーンを牽引した、有名なプロデューサー兼ギタリストです。
エリック・クラプトンやジェフ・ベックと共に3大ギタリストとして数えられ、ローリングストーン誌の「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」でも上位にランクインしています。
多くのアーティストに影響を与え、現在も偉大なミュージシャンとして愛されているロックギタリストです。
10代からギタリストに
ジミーペイジが、ギタリストとしてのキャリアをスタートさせたのは10代前半です。
当初はカントリーやブルース、フォークなどをベースとしたジャンル・スキッフルのバンドに参加し、ルーツ音楽寄りの演奏をしていました。
15歳のときにエルヴィス・プレスリーの「Baby Let's Play House」を聴いたジミーペイジは、そのギターサウンドに魅了され、ロックスタイルを目指すように。
以降、アートスクールに通いながら有名ロックシンガーのバンドへの参加、セッションギタリストとしてのレコーディングなどを重ね知名度を上げていきます。
ヤードバーズ加入
ジミーペイジがヤードバーズに加入したのが1966年です。
当初はエリック・クラプトンの代わりとしてギタリストとして加入する予定でしたが、ジミーペイジはそれを断り、ジェフ・ベックを推薦し加入させます。
その後、ヤードバーズのリーダーの脱退によりベーシストとして参加、パート変更を経てジェフ・ベックとのツインギター体制になりました。
名曲や名演を数多く残したバンドでしたが、ジェフ・ベックの脱退やメンバー同士の音楽性の違いにより1968年に解散状態になってしまいます。
レッドツェッペリン結成
他のメンバーの脱退により、1人となったジミーペイジが新たに結成したバンドが、伝説のロックバンドのレッドツェッペリンです。
メンバー集めは契約の問題があり苦戦したそうですが、音楽仲間の推薦によりボーカルのロバート・プラントの加入が決定。
ベースにはジミーペイジと親交のあるジョン・ポール・ジョーンズが選ばれ、ドラムはプラントの推薦でジョン・ボーナムが参加することになります。
当初は「ニューヤードバーズ」という名前で活動していましたが、契約上の問題によりバンド名が使用できなくなり「レッド・ツェッペリン」へと改名していますよ。
その後、数々の名曲を残し、70年代を代表する人気バンドとなりました。
しかし、1980年にバンドサウンドの要であるジョン・ボーナムが亡くなり、同年の12月にバンドは解散してしまいます。
ジミーペイジのバンド解散後の歴史
レッドツェッペリン解散後のジミーペイジは、ジョン・ボーナムを亡くした悲しみから、しばらくの間音楽と距離を置いた生活を送っていたそうです。
解散翌年の1981年3月、ジェフ・ベックのライブに招かれ、演奏を披露し音楽活動を再開。
その後、映画のサウンドトラックの制作やチャリティコンサートへの参加、バンド活動などを開始していますよ。
プロフィールの次は、ジミーペイジのレッドツェッペリン解散後の音楽キャリアについて紹介します。
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ザ・ファーム・ハニードリッパーズを結成
レッド・ツェッペリン解散後の1984年、ジミーペイジが結成したバンドが、ザ・ファームとハニードリッパーズです。
ザ・ファームはBad CompanyやFreeでの活躍、Queenへのボーカル参加が有名なポール・ロジャースとの音楽プロジェクト。
ハニードリッパーズはロバート・プラントやジェフ・ベック、ナイル・ロジャースなどの豪華アーティストが参加する、ロック&ポップバンドです。
どちらのバンドも音楽的評価も高く、ツアーも好評でしたが短期間で活動を終了しています。
カヴァデール・ペイジ結成
ジミーペイジがザ・ファームや、ハニードリッパーズの次に結成したバンドが「カヴァデール・ペイジ」です。
ホワイトスネイク、ディープ・パープルのボーカルとして有名なデイヴィッド・カヴァデールとのバンドで、レッド・ツェッペリンに近いサウンドが話題となりました。
アルバムは1枚のみのリリースですが、パワフルなハイトーンボイスとジミーペイジの多彩かつ、ストレートなギターが合わさった本格サウンドは多くのファンを魅了しています。
レッドツェッペリン再結成
再結成の可能性は無いと言われていたレッド・ツェッペリンですが、2007年にロンドンで一夜限りの再結成ライブを開催しています。
参加メンバーはロバート・プラントやジミーペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズらのオリジナルメンバーに、ジョン・ボーナムの息子ジェイソン・ボーナムを加えた4人。
このライブでは往年の名曲を含む16曲が演奏され、多くのロックファンを熱狂させました。
再結成ライブを収録したアルバム「Celebration Day」はグラミー賞の「Best Rock Album」を獲得するほどの名盤なので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
北京オリンピックの閉会式に出演
ジミーペイジは、2008年の北京オリンピックの閉会式にも出演しました。
次の開催地であるロンドンにオリンピック旗を引き渡すセレモニー中の出演で、イギリスの人気シンガーのレオナ・ルイスと共に「Whole Lotta Love」を披露しています。
ポップ・R&B系のシンガーとロックギタリストという異色のコラボでしたが、お互いの良さが引き立った素敵なパフォーマンスが披露されました。
ジミーペイジの現在
ジミーペイジは近年バンド活動は行っていませんが、現在でも音楽活動やプロモーション活動を精力的に行っています。
2018年のローリング・ストーン誌のインタビューでは、アルバムのリリースを考えていると語っていました。
また、デイヴィッド・カヴァデールが2023年のカヴァデール・ペイジの結成30周年に向け、ジミーペイジと連絡を取っていることもラジオ番組で明かしています。
ロンドンのロックダウン中には、毎日ギターを弾き音楽と向き合っていたという、ギタリストらしいエピソードもあるなど、今後の活躍を期待させる情報も多いですよ。
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ジミーペイジのギタープレイの特徴
バンドサウンドを引き立てるような、ストレートでロックフィーリング溢れるプレイがジミーペイジのギタープレイの特徴です。
ブルースやロックンロールをベースに、フォークやカントリーを取り込んだスタイルで、楽曲に合わせて色々なギターを使い分けています。
ハイセンスなリフやアルペジオも有名ですが、リズムや音の強弱などがハッキリした、音楽的でギターのお手本となるような演奏もたくさん残していますよ。
また、特殊なチューニングや、バイオリンの弓を使った奏法、スライドバーを使ったスライド奏法なども積極的に取り入れているのも特徴。
ジミーペイジのプレイは往年の名ギタリストと比べると、聴きやすい演奏が多いのでロックギター初心者でも親しみやすいのも魅力です。
ジミーペイジが使っていたギター
ジミーペイジは色々なギターや機材を使い、多彩なサウンドを生み出すギタリストとして有名です。
定番のエレキギターやアコースティックギターはもちろん、個性的なモデルもたくさん使用していますよ。
最後にジミーペイジが使っていたギターを紹介するので、彼のサウンドについて深く知りたい人、音作りを真似してみたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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Gibson / Les Paul Standard
ジミーペイジのトレードマーク的存在となっているギターが、Gibsonの「Les Paul Standard」です。
このLes Paul StandardはGibsonを代表する人気商品で、シンプルな仕様ながらもヴィンテージタイプからモダンなタイプまで幅広いバリエーションがあります。
ジミーペイジは50年代~60年代製のモデルを自分好みに改造した、No.1やNo.2、No.3と呼ばれる3本のレスポールを使用していたことで有名です。
No.1とNo.2は、仕様を忠実に再現したシグニチャーモデルもあるので、ファンの人はぜひチェックしてみてくださいね。
Fender / Telecaster(通称ドラゴンテレキャスター)
レッドツェッペリンの初期のライブや、レコーディングで使用されたギターがFenderの「Telecaster(通称ドラゴンテレキャスター)」です。
もともとはジェフ・ベックから譲ってもらった59年~60年製の通常塗装のテレキャスターで、しばらくはそのままの状態で使われていました。
その後、丸い鏡が取り付けられ、最終的にジミーペイジ本人により鏡と塗装を剥がされドラゴンテレキャスターへと生まれ変わっていますよ。
1stアルバムから50周年となる2019年には、丸い鏡が付いたミラード・テレキャスター、ドラゴンテレキャスターを再現したシグネイチャーモデルも生産され話題となりました。
Gibson / EDS-1275
「Gibson / EDS-1275」は、世界初の6弦と12弦のダブルネック構造を持つエレキギターとして有名なモデルです。
イーグルスのドン・フェルダーや、ラッシュのアレックス・ライフソン、イエスのスティーヴ・ハウの使用で有名ですが、ジミーペイジもライブで使用していますよ。
特に「Stairway To Heaven(天国への階段)」の伴奏での使用が有名で、ゆっくりとしたテンポの楽曲に、広がりのあるコードで幻想的な雰囲気をプラスしています。
特殊な仕様のため、Gibsonでもカスタムショップ製の1モデルのみの製造ですが、他のメーカーからも似たモデルが販売されているので気になる人はチェックしてみてくださいね。
Danelectro / 3021
ジミーペイジが変則チューニングやスライド奏法用のギターとして使用していたのが、Danelectroの「3021」です。
Danelectroとはアンプやエフェクターが有名なアメリカのメーカーで、個性的なエレキギターを作るメーカーとしても知られています。
他のギターとは違った雰囲気のルックスとサウンドを持ち、スペック面もボディ内部は空洞のあるホロウ構造、ピックアップには細身のタイプが搭載するなど個性的です。
3021はヴィンテージ品のみの流通であるため入手も難しいですが、似た仕様の「59-DC」「1959Guitars」であれば比較的簡単に入手できますよ。
Fender / Electric XII
「Electric XII」はFender初の12弦エレキギターとして開発されたモデルです。
プレシジョンベースのようなピックアップが特徴的なギターで、ボディシェイプはジャズマスターに似た丸みを帯びたものになっています。
ジミーペイジは、主にレコーディング用ギターとして使用。
「Stairway To Heaven」や「The Song Remains the Same」などのアルバムで、このギターのサウンドを聴くことができますよ。
Fender / 60s Stratocaster
ジミーペイジがアーミング用のギターとして使っていたのが、Fenderの60年代前半に製造されたStratocaster(ストラトキャスター)です。
レイクプラシッド・ブルーという青系のカラーのボディと、ローズウッド指板の組み合わせのモデルで70年代の中頃あたりから使用され始めました。
76年発売の「PRESENCE」や79年リリースの「In Through The Out Door」でストラトを使った演奏が聴けるので、気になる人はぜひ聴いてみてくださいね。
Fender エレキギター Made in Japan Traditional 60s Stratocaster®, Rosewood Fingerboard, 3-Color Sunburst
Martin / D28
Martinの「D28」はレッド・ツェッペリン時代のジミーペイジが、メインのアコースティックギターとして愛用していたモデルです。
ボディは大型のドレッドノートタイプとなっており、サイドとバック材はローズウッド、指板とブリッジはエボニーで作られています。
低音域が豊かに響くアコースティックギターなので、ロックミュージシャンだけでなく、フォークやポップ系のギタリストからも人気のモデルです。
Martin D-28 Modern Deluxe 2291156 アコースティックギター マーチン 10D28MODERNDELUXE
ジミーペイジのギターにはシグニチャーモデルも沢山!手に入れてギタープレイを真似してみよう
ジミーペイジは曲やバンドサウンドの雰囲気を生かす演奏ができる、素晴らしいギタリストです。
60年代~70年代の活躍以降、多くのギタリストから憧れられる存在で、彼が使用したレスポールやテレキャスターのシグネイチャーモデルも沢山販売されていますよ。
価格は高価なものが多いですが、ぜひ手に入れてみてジミーペイジサウンドを楽しんでみてくださいね。
この記事のまとめ!
- ジミーペイジは、ヤードバーズやレッドツェッペリンなどの有名バンドで活躍したロックギタリスト
- レッドツェッペリン解散後も精力的に音楽活動を行い、本格ロックサウンドを披露している
- ジミーペイジは現在でも音楽活動を続けており、今後のアルバムや新曲リリースも期待されている
- ロックフィーリング溢れるフレーズ、作曲家視点の曲を生かすような演奏がジミーペイジのギタースタイルの特徴
- ジミーペイジは定番ギターから特殊モデルまで幅広いギターを使い、独自の世界観を作り出している