真空管エフェクターおすすめ11選！真空管が作り出す音の特徴とは？ 2024年11月

ワンランク上のサウンドが欲しくて、真空管を搭載したエフェクターの購入を検討しているという人も多いのではないでしょうか。

真空管搭載エフェクターは、真空管らしい音楽的なサウンドを出すことができ、ギターの音を引き立ててくれます。

 

ココがおすすめ

真空管搭載エフェクターとは

真空管搭載エフェクターとは、音を増幅したり歪ませたりするためのパーツに真空管を採用したエフェクターのことです。

真空管を搭載しているアンプと回路設計が似ているため、オペアンプやトランジスタで歪みを作る、一般的なエフェクターとは音質や性能が異なります。

まずは、真空管パーツについてや具体的なサウンドの違い、真空管を初めて搭載したエフェクターを紹介します。

 

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真空管パーツ

真空管は、小型で細長い電球のような形をしたパーツです。

音の電気信号を増幅する役割があり、かつてはラジオや無線、テレビなど色々な機器に使われていました。

衝撃に弱く、メンテナンスや交換の必要があるというデメリットがあるため、近年の家電製品では真空管はあまり使われず、ダイオードやトランジスタが主流になっています。

一方で、オーディオや楽器の世界では自然で音楽的な音が支持されるため、現在でも多くの機器に使われています。

スタジオでよく見かける

は真空管を搭載したギターアンプです。

 

音の特徴

真空管は太くウォームな音で、音域が広いのが特徴です。

倍音も豊かで自然な歪み方をするので、ニュアンスにこだわるギタリストに人気があります。

クリーントーンでも真空管の良さは十分に体験できますが、歪ませたサウンドだと倍音や音の立体感が強調されるので、より一層真空管の素晴らしさを味わえるでしょう。

また、真空管搭載エフェクターは音抜けが良く、ヴィンテージ寄りのサウンドです。

そのため、

など色々なジャンルに合いますよ。

 

世界初の真空管内蔵エフェクター

世界初の真空管内蔵エフェクターは、Chandlerが制作した「Tube Driver」です。

オーバードライブの名機TS-9に近い、中音域がハッキリとした音が特徴で、自然な歪みを足すことができます。

サウンドに強いこだわりを持つ

などの使用が有名で、現在でもエリック・ジョンソンファンを中心に根強い人気があります。

生産終了後は色々なメーカーが復刻モデルの生産を行っていましたが、現在では中古販売や、オリジナルモデルをデザインした職人の受注生産でしか入手できません。

 

真空管を使ったエフェクター

真空管を使ったエフェクターは、有名エフェクターメーカーやアンプメーカーなど色々なメーカーが開発しています。

種類も多く、サウンドの個性も違っているので、どのモデルが良いのか分からなくなってしまいますよね。

おすすめの真空管を使ったエフェクターを、機能やサウンドにも触れながら紹介するので、エフェクター選びの参考にしてみてくださいね。

 

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 Ibanez / NTS -NU TUBE SCREAMER

「NTS -NU TUBE SCREAMER」は、IbanezとNutubeのコラボレーションにより誕生したオーバードライブペダルです。

中音域が強調されたTUBE SCREAMER系のサウンドを持ち、真空管らしい広い音のレンジ、優れた反応性を備えています。

真空管には小型で省電力設計の新製品Nutubeを採用。

一般的なコンパクトエフェクターと同等のサイズにもかかわらず、ハイクオリティな真空管サウンドを実現しています。

 

 

MAXON / TOD9 True Tube Overdrive

MAXONの名オーバードライブOD9に、真空管のエッセンスをプラスしたエフェクターが「TOD9 True Tube Overdrive」です。

OD9の中音域が強調されたパワフルな音に、真空管特有の音域の広さ、豊かな倍音がプラスされ、存在感のあるサウンドに仕上がっています。

ツマミは、

を搭載。

音量や歪みを足すブースターから、メインの歪みまで幅広く使えるエフェクターです。

 

 

Blackstar / HT-DUAL

「HT-DUAL」はイギリスに拠点を置くアンプ・エフェクターメーカーのBlackstarが販売する、ベストセラーの真空管搭載エフェクターです。

真空管らしい抜けが良く太いサウンドを持ち、クリーンからディストーションまで幅広いドライブサウンドが出せます。

2chのスイッチ機能搭載、たった1台でクリーンとディストーション、クランチとディストーションなどの音色の使い分けができます。

中音域がしっかりとしたバランスの良いエフェクターなので、ハードロックや、ギターが目立つ音楽が好きな人におすすめです。

 

 

Fender / MTG Tube Distortion Pedal

「MTG Tube Distortion Pedal」は、Fenderが展開するエフェクターシリーズ「FENDER EFFECTS PEDALS」の真空管を搭載したディストーションペダルです。

ノブ類は、

と似た仕様。

加えて低音のキャラクターを調整するTIGHTノブやブーストスイッチ、ブースト時の音量とゲイン調整ノブを搭載しています。

電源電圧を9Vから150Vに昇圧するシステムも備え、ハリと迫力のあるサウンドを実現したディストーションペダルです。

 

 

Hughes & Kettner / TUBE FACTOR

ドイツのアンプメーカー「Hughes & Kettner」が販売する、真空管を搭載したオーバードライブが「TUBE FACTOR」です。

他の真空管搭載エフェクターと比べると固めのきらびやかなサウンドで、アルペジオやコードも豊かに響きます。

低音域や高音域もハッキリとしていますが、中音域が一番強く出るので、

を演奏する人におすすめのエフェクターです。

 

 

VOX / V8 Distortion

中音域がパワフルな、ハイゲインディストーションが好みの人におすすめなのが「VOX / V8 Distortion」です。

と定番のツマミに、中音域をブーストするスイッチを搭載し幅広い音作りができるようになっています。

真空管らしい太く温かい音で、ハードロックやギターの音を活かしたメタルにピッタリのエフェクターです。

電源は9VのACアダプターや、単3乾電池が使用できますが、電力を多く使用するのでパワーサプライを使う時には動作確認をしておきましょう。

 

VOX / Straight 6 Drive

「VOX / Straight 6 Drive」は定番のTUBE SCREAMER系のサウンドに、真空管のエッセンスを加えた使いやすいオーバードライブです。

歪みの幅も広く、ブースターからメインの歪みまで、幅広い使い方ができます。

ツマミはV8 Distortionと同様の定番仕様で、Straight 6 Driveは高音域をブーストするBrightスイッチを搭載しています。

GAINを最大にしても音の輪郭がハッキリとしているので、ニュアンスを重視する人やギターの原音を活かしたい人におすすめのエフェクターです。

 

 

VOX / Flat 4 Boost

サウンドに歪みや音量を足したい時に役立つ、真空管搭載エフェクターが「VOX / Flat 4 Boost」です。

ONにすると、フェンダーのコンボアンプのようなハリ、真空管の自然で暖かなエッセンスをギターの音にプラスしてくれます。

イコライザーの効き、音のバランスも良いので、初心者でも使いやすい真空管搭載のブースターです。

 

VOX / MYSTIC EDGE

「VOX / MYSTIC EDGE」は、VOXの有名アンプAC30のサウンドを目指して作られた歪みエフェクターです。

AC30と同じく、中音域から高音域に独特な音のクセがあります。

Nutubeを搭載し、BOSSのコンパクトエフェクターと同等のサイズを実現。

コンパクトなボディには、

を搭載しています。

このエフェクターはNAMM2020で発表された「VALVENERGYシリーズ」の製品で、現時点では価格や発売時期は未定です。

 

 

VOX / COPPERHEAD DRIVE

Marshallアンプのタイトな低音、豊かな中高域が好きな人におすすめの真空管搭載エフェクターが「VOX / COPPERHEAD DRIVE」です。

真空管らしい太くて温かいドライブサウンドが特徴で、クランチ～オーバードライブまでの歪みが作れます。

深く歪ませても芯が残る、弾き手のニュアンスを活かすオーバードライブなので、ハードロック系の音楽でソロやリフを弾く人にピッタリのエフェクターです。

こちらの商品もMYSTIC EDGEと同様に価格や発売時期は未定なので、気になる人は公式サイトをこまめにチェックしておきましょう。

 

 

VOX / CUTTING EDGE

VOXのVALVENERGYシリーズの中で、最もハイゲインな歪みエフェクターが「CUTTING EDGE」です。

エドワード・ヴァン・ヘイレンの使用で有名なアンプPeavey 5150のサウンドをイメージしたエフェクターで、音のレンジが広く、低音がパワフルで迫力があります。

歪みはハードな音楽にも使えるディストーション～ギターの原音を活かしたオーバードライブまで対応。

ハードな歪みと粘りのある太いサウンドを求める人にピッタリのエフェクターです。

CUTTING EDGEも同シリーズのモデルと同じく、価格や発売時期は未定となっています。

 

 

真空管を搭載したその他のおすすめ製品

歪みペダルはお気に入りの1台があるので、歪み以外の真空管搭載エフェクターの情報を知りたい人も多いでしょう。

歪みペダル以外にも真空管を搭載した製品は沢山あり、

など色々な種類が販売されています。

真空管を搭載したハイクオリティなサウンドのエフェクター、色々な場面で使える便利なエフェクターを紹介します。

 

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Beyond / Beyond Tube Booster

「Beyond Tube Booster」は東京に本社を置く株式会社シングスが、クラウドファンディング支援により開発したハンドメイドのブースターです。

アナログならではの音楽的なサウンドを求めたエフェクターで、厳選されたパーツのみで作られています。

ノブは音量と歪みを加えるゲインのみ、ONにするだけでブースト効果と真空管の太く温かいサウンドを手に入れることができるエフェクターです。

 

 

Beyond / Beyond Tube Buffer+

株式会社シングスが手掛けるブランド「Beyond」の、バッファー機能とブースト機能を備えたエフェクターが「Beyond Tube Buffer+」です。

Beyond Tube Buffer+をONにするだけでノイズや劣化対策ができ、真空管らしい音の太さをプラスできます。

特に

におすすめのエフェクターです。

 

 

TWO NOTES / Le Crunch

「TWO NOTES / Le Crunch」は、60年代後半のMarshallアンプのサウンドをイメージして作られた真空管搭載型のプリアンプです。

真空管を搭載しているので、デジタルエフェクターのモデリング機能よりもリアルで音楽的なサウンドが出せます。

など色々な入出力端子を搭載。

環境や機材に左右されずに良いサウンドが出せるので、ライブやレコーディングに便利なプリアンプです。

 

 

Lee Custom Amplifier / 12AU7Buffer/Booster

鎌倉の工房にてアンプの制作を行う「Lee Custom Amplifier」が開発した、真空管搭載のバッファー・ブースターが「12AU7Buffer/Booster」です。

金属製のボディにボリュームノブが1つというシンプルなデザインで、エフェクター初心者でも簡単に使えるように設計されています。

ボリュームノブを一番左まで回すとバッファーモード、ボリュームを上げていくとブースター・バッファーモードに切り替わります。

接続するだけで

がサウンドに加わり、ノイズ対策もできる便利なエフェクターです。

 

真空管が搭載されたエフェクターはワンランク上の音質！サイズや価格を見比べて自分にぴったりの1台を見つけよう

真空管が搭載されたエフェクターは温かく太いサウンドが特徴で、他のエフェクターよりもワンランク上の音質を手に入れられます。

自然な音で、中音域が豊かによく響くモデルが多いので、ギターの音を活かしたサウンドを出したい人や、ニュアンスを大切にしたい人にピッタリです。

のペダルなど色々な製品があるので、サイズや価格、サウンドを比べながら、自分に合った1台を見つけましょう。