コロナ禍で自粛ムードになったこともあり、以前よりも注目を浴びているDTM。
DTMで必要なものといえばオーディオインターフェースですが、オーディオインターフェースはどの商品を買えばよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事のもくじ
オーディオインターフェイスとは
オーディオインターフェースとは、楽器やマイクの音をパソコンに取り込むときや、パソコンから音を流す際に使う機材のことです。
オーディオインターフェースを使うことでいい音で録音することが可能になるので、クオリティの高い曲作りができるようになります。
オーディオインターフェースは、昔はプロの現場でしか使わないというイメージがありましたが、現在では自宅でも簡単に曲作りができるようになったため、DTMをするほとんどの人が保有しており、DTMerにとって必須アイテムと言えるでしょう。
ライブUtaTenの関連記事!
-
-
【制作】DAWのおすすめランキング8選!初心者にも使える無料・有料のDTMソフトを紹介
続きを見る
ミキサーとの違い
オーディオインターフェースとミキサーは、音の入出力のために使うという面では同じですが、違いは一体何でしょうか。
一番の違いはオーディオインターフェースは音の出力をデジタルで行うのに対して、ミキサーはアナログで音の出力を行うことです。
そのため、録音時にパソコンなどの電子機器と接続する場合はオーディオインターフェースが適しており、バンド練習などで使うときはミキサーを使うのがいいでしょう。
また、最近ではミキサーとオーディオインターフェースが一体化した商品も多く出ているので、配信ライブなどを行う人はそのような商品を選ぶといいでしょう。
オーディオインターフェイスの選び方
オーディオインターフェースといっても商品はたくさんあり、価格もピンキリです。
そのため、初心者の人はどの商品を買えばよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
自分の作りたい音楽や用途によって必要な機能や性能が変わってくるので、自分の使い方あった商品を選ぶことが重要です。
ここでは、オーディオインターフェースの選び方を紹介します。
ライブUtaTenの関連記事!
-
-
【最適】シンセサイザーの選び方とは?初心者向けからDTM・作曲向きまでおすすめ8選を紹介
続きを見る
接続端子で選ぶ
オーディオインターフェースを買う際には、自分の使っているパソコンがどの接続端子に対応しているのかを確認しておきましょう。
オーディオインターフェースには「USB」「Thunderbolt」の接続方法があり、USBはどのパソコンにも対応していますが、Thunderboltに対応していないパソコンもあるので注意が必要です。
また、マイクやギターを繋ぐ入力端子の数や、パソコンやスピーカーに出力する出力端子の数も確認しておく必要があります。
用途で選ぶ
用途によっても選ぶ商品は変わります。
例えば、マイクしか使わない場合は入力端子の数は一つあれば十分ですが、ドラムなどのたくさんのマイクが必要な場合はそれなりの入力端子の数が必要です。
そのため、DTM用で使う場合とライブ配信などで使う場合では選ぶ商品も変わります。
また、ギターやベースなどの録音する際には「HI-Z」という入力端子が搭載している商品を選びましょう。
コンデンサーマイクを使用する場合は、48vファンタム電源が搭載されているものを選ぶ必要があります。
自分が使う楽器や用途をしっかりと確認してから選びましょう。
音質で選ぶ
商品によって音質の善し悪しも変わるので確認しておきましょう。
音質は「量子化ビット数」と「サンプリングレート」という指標があり、どちらも数値が高いほうが高音質です。
量子化ビット数はbitという単位で表示されCDでは16bitになっており、サンプリングレートはHzという単位で表示され、CDでは44,1kHzです。
現在では24bit/192kHzでCDよりも高音質で録音できる商品もあります。
また、カタログなどには24bit/192kHzという風に表示され、この数値が高いほうが高音質です。
しかし、同じ数値でも音質は変わるので、実際にスピーカーなどに出力してみて自分の耳で確かめるのがいいでしょう。
値段で選ぶ
オーディオインターフェースは1万円で購入できる商品から、10万円以上する商品もあります。
高価な商品のほうが多機能で高音質で録音できる商品が多いですが、必ずしも高価な商品が必要というわけではありません。
最初はシンプルな機能の安価な商品から試してみて、慣れてきたら様々な機能のついた商品を試してみるのがおすすめです。
自分の予算と使い方にあった商品を選びましょう。
オーディオインターフェイスのおすすめ【2万円以下】
オーディオインターフェースは安いもので1万円台から購入できる商品も多くあります。
2万円以下のオーディオインターフェースでも使いこなせれば十分なクオリティーの楽曲を作ることができますよ。
DTMの初心者は2万円以下の商品から試してみるのがおすすめです。
ここでは、2万円以下のオーディオインターフェースを紹介します。
ライブUtaTenの関連記事!
-
-
【採録】バンドレコーディング初心者にはセルフがおすすめ?スタジオとの違いや全体の流れを解説!
続きを見る
UR22mkII / Steinberg
YAMAHAの子会社でDAWソフトなどのソフトウェア商品でも有名なSteinbergのUR22mkIIは、オーディオインターフェースの名機として人気商品です。
24bit/192kHzでの録音に対応しているため、CDよりも高音質で録音ができます。
また、HI-Zの入力端子や48Vファンタム電源に対応しており、DTM初心者に必要最低限の機能が搭載されていることもこの商品の魅力です。
1万5千円から購入することができるので、DTM初心者にはおすすめの商品と言えるでしょう。
Steinberg スタインバーグ 2x2 USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR22mkII
AG03 / YAMAHA
YAMAHAのAG03はゲーム配信などウェブ配信をする人に特化した商品として人気です。
一つ一つのつまみが大きくシンプルなデザインのため、直感的な操作ができます。
また、ループバック機能が搭載されており、マイクで入力した音声にBGMなどを加えて配信することができるため、より高いクオリティでの配信が可能です。
他にも簡単にエコーがかけられるワンタッチDSPや、PCソフトウェアをダウンロードするとアンプシュミレーションも使えるのでより幅広い用途で使えるようになります。
ヤマハ YAMAHA ウェブキャスティングミキサー オーディオインターフェース 3チャンネル AG03 インターネッ...
Scarlett Solo / Focusrite
Scarlett Soloはギターやベースの録音がメインという人におすすめの商品です。
24bit/192kHzに対応しているので、高音質な録音が可能となっています。
また、起動が素早く、操作も簡単なのでストレス無く使用することが可能です。
コンパクトなデザインで持ち運びもしやすく、録音がしたいときにさっと取り出せるのもいいところでしょう。
UM2 U-PHORIA / Behringer
コスパのいい商品が多いことでも人気の高いメーカーBehringerのUM2 U-PHORIAもDTM初心者から人気のある商品です。
5千円前後で購入できる商品にもかかわらず、48Vファンタム電源やHI-Zが搭載されているので、ギターやボーカルの録音などには問題なく使用することができます。
また、音量調節のつまみが上部に配置されているので、操作がしやすいデザインになっているのもこの商品の魅力でしょう。
とにかく安く購入したい人にはおすすめです。
Rubix22 / Roland
電子楽器メーカーとして有名なRolandのRubix22も、低価格で購入できるオーディオインターフェースの中でも人気の高い商品です。
48Vファンタム電源やHI-Z端子はもちろん、MIDI端子も搭載されているのでキーボードやシンセサイザーなどの電子楽器の接続も可能になっています。
また、DAWソフトのAbleton Live Liteが付属しているので、購入したその日から制作が可能というところもこの商品の魅力でしょう。
オーディオインターフェイスのおすすめ【2万円~10万円】
2万円以下の商品では物足りない人や、もっとこだわりたい人は高価な商品を選んでみるのもおすすめです。
高価な商品は音質がいいだけでなく、操作性やデザインにも優れているのが多いので、より楽しく楽曲制作ができるでしょう。
ここでは、2万円~10万円のオーディオインターフェースのおすすめ商品を紹介します。
UR-RT2 / Steinberg
UR-RT2は初心者から上級者まで幅広い層から人気のある商品です。
メタル製で頑丈な作りになっているので、落としてしまっても壊れてしまう心配がありません。
オーディオ機器の有名メーカーであるRupert Neve Designsのトランスフォーマーが搭載されており、抜けのあるいい音でも録音が可能です。
DTMに慣れてきた人や、よりこだわりたい人におすすめの商品でしょう。
スタインバーグ Steinberg 24bit/192kHz対応 USBオーディオインターフェイス UR-RT2 RND社製トランスフォー...
Rubix24 / Roland
Rubix24はRubix22の上位機種の商品です。
Rubix22と機能はそれほど変わりませんが、Rubix22は2in2outですが、Rubix24は2in4outなので、ヘッドホンやスピーカーなど同時に出力が可能です。
また、ハードウェアコンプレッサーが搭載されているので、レコーディングがよりしやすくなります。
SERIES 102i / TASCAM
TASCAMのSERIES 102iも人気の商品です。
SERIES 102iはS/MUX光入力端子を装備されており、拡張すれば10チャンネルの同時録音が可能になります。
また、たくさんのDAWソフトがバンドルされているため、このオーディオインターフェースがあれば、録音から編集までを完結することができるでしょう。
AXE I/O SOLO / IK Multimedia
AXE I/O SOLOはギタリストのために考え抜かれた商品です。
高音質で録音することが可能で、遅延も少なくより録音がしやすい環境にできます。
また、チューナーも内蔵されているため、接続したままチューニングが可能となっています。
ギターを録音したい人にはおすすめの商品です。
IK Multimedia AXE I/O Solo ギター向け オーディオインターフェイス z-tone インピーダンス 2イン / 3アウ...
Apollo Solo / Universal Audio
Universal Audioはデザイン性に優れており、使うのが楽しくなる商品です。
高音質なヘッドホンアンプは録音時にもいい音でモニターができます。
また、たくさんのアンプシュミレーションが搭載されているので、様々な音作りを楽しめるでしょう。
macにも対応しているので、macユーザーにはおすすめの商品です。
Universal Audio Apollo Solo USB アナログ2イン/4アウト USB 3 接続 ACアダプタ駆動 レコーディング向けオ...
オーディオインターフェイスのおすすめは安いものから高いものまである!最強にコスパのいい機材を選んで使ってみよう
オーディオインターフェースには、安いものから高いものまであり、商品ひとつひとつにそれぞれの特徴や強みがあります。
また、DTMには必須のアイテムなので、慎重に選ぶようにしましょう。
選ぶ基準や自分の用途をしっかりと把握することで失敗を防ぐことができますよ。
自分にあった商品を選んで、DTMを楽しみましょう。
この記事のまとめ!
- オーディオインターフェースとはマイクや楽器をパソコンに入出力するために使う機材
- 接続端子や用途などを基準に選ぶのがいい
- 初心者は2万円以下の商品を選び、慣れてきたら高価な商品をためしてみるのがおすすめ