ルシファー エデンを追われた天使 歌詞 GOD座 ふりがな付

「ルシファー」
「神かみの子こ」
「あらゆる」
「命いのちを」
「慈いつくしみ」
「抱だきしめ」
「救すくう」
「神かみの子こ」
「ルシファー」
「神かみの子こ」
「ルシファー」

「しかし人間にんげんは」
「弱よわき人間にんげんは」
「己おのが欲望よくぼうのため」
「彼かれの愛あいを」
「唯一ゆいいつ愛あいする人ひとを」
「破壊はかいした」

「僕ぼくは彼かれらを愛あいしていた」
「何なにも、求もとめたことはなかった」
「だが彼かれらは」
「己おのれの欲望よくぼうのために」
「誰だれかの何なにかを」
「奪うばえるというのか」

「弱よわい。あまりにも、人間にんげんとは」
「欲望よくぼうとは、なんだ?」

「僕ぼくが君きみたちを救すくうよ。愚おろかで哀あわれな君きみたちを」
「悲かなしい存在そんざいのままで生いきるよりも、全すべてなくなった方ほうがいい」
「僕ぼくが人間にんげんを、救すくうんだ」

「神かの子この剣つるぎは」
「風かぜを吹ふかせ」
「地ちを凍いてつかせ」
「劫火ごうか巻まき起おこし」
「世界せかいを焼やき」
「雷鳴らいめいを呼よび」
「空そらを引ひき裂さき」
「母ははなる水みずもて」
「全すべて押おし流ながした」

「神かの子この翼つばさからは」
「傲慢ごうまん」
「羨望せんぼう」
「色欲しきよく」
「暴食ぼうしょく」
「強欲ごうよく」
「堕落だらく」
「憤怒ふんぬ」
「あらゆる欲望よくぼうが撒まき散ちらされた」

「見みろ。これが人間にんげんだ。奴やつらの本性ほんしょうだ。滅ほろべよ、それが救すくいだ。
互たがいに、互たがいを救すくい合あえ!」

「気持きもちや綺麗事きれいごと。美うつくしくて聞きこえのいい言葉ことば。それだけじゃ辿たどり着つけない場所ばしょがある。この景色けしきじゃなきゃできないことがあるんだ。レニさんはそれを見みせてくれる。誰だれにも譲ゆずらない。誰だれにもたどり着つかせない。丞たすく、お前まえの失うしなったもの全部ぜんぶ使つかって、お前まえの芝居しばいをここで壊こわす」

「そうだ、晴翔はると。演出えんしゅつ意図いとに忠実ちゅうじつな美うつくしくブレのない肉体にくたい。作品さくひん解釈かいしゃくに伴ともなう音程おんてい、リズム、強弱きょうじゃくによる豊ゆたかな音声おんせい。計算けいさんし尽つくされた完璧かんぺきな調和ちょうわにこそ、人ひとは魅了みりょうされるのだ。見みせろ、GOD座ざの芝居しばいを。お前まえ自身じしんを捨すて、観客かんきゃくの為ための人形にんぎょうとなれ」

「君きみたちが最後さいごの二人ふたりだ」
「どちらが生いき残のこる?」
「互たがいを差さし出だせば、どちらかは最初さいしょの人間にんげんとして」
「この世界せかいに残のこることを許ゆるそう」

「だからいつかお前まえが戻もどってきたら、僕ぼくの背中せなかを追おわせてやる」

「救すくってやると言いっているのに」
「救すくいがないな、人間にんげんは」

「どうして…お前まえは…僕ぼくじゃないか」