よみ:かぞく
家族 歌詞 舞台「MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN 2020~」挿入歌
友情
感動
恋愛
元気
結果
- 文字サイズ
- ふりがな
- ダークモード
十七じゅうしち、八はちの頃ころ…荒あれに荒あれて
毎日まいにちケンカに明あけ暮くれた
女手おんなで一ひとつで育そだててくれた母親ははおやに心配しんぱいばかりかけていた
そんな自分じぶんを見みられるのが恥はずかしくて
大好だいすきだった劇団げきだんにも顔かおを出ださなくなっていった…
「ろくでもない知しり合あいのツテで、ヤクザの下したっ端ぱみたいな仕事しごとを
始はじめた俺おれは、仕事しごとを見みつけたと母親ははおやにウソをついた。せめてもの親孝行おやこうこうの
つもりで毎月まいつき家いえに金かねを入いれたが、汚きたない仕事しごとをしてる後うしろめたさも、
ずっと感かんじてたままだった。
銀泉ぎんせん会かいの会長かいちょうに会あったのは、そんな時ときだ…」
「…しつけえんだよ!」
「金かね返かえせコラ!」
「おい」
「おい、わけえの…おめえさん、どうしてそんなに金かねがいるんだい」
「ズブ濡ぬれで体中からだじゅう痛いたくて頭あたまも回まわってなかった。朦朧もうろうとする意識いしきの中なかで、
俺おれは自分じぶんの身みの上うえを話はなした。母親ははおやに心配しんぱいばかりかけて生いきてきたこと…
親孝行おやこうこうのために汚きたない仕事しごとをしていること…そんな自分じぶんが後うしろめたいこと…
洗あらいざらい全部ぜんぶな」
「…気きに入いった。拾ひろってやるからうちに来きい。
うちは義理ぎり人情にんじょうを重おもんじる古ふるい組くみだ。まっとうなヤクザの稼かせぎ方かた、
てめえに教おしえてやる。…今日きょうからおめえは、俺おれ達たちの家族かぞくだ」
家族かぞくに背せを向むけて
生いきてきた俺おれには
その言葉ことばがやけに懐なつかしく思おもえた
あの通とおり雨あめが
引ひき合あわせてくれた
「家族かぞく」と呼よべる存在そんざいが増ふえた夜よる
毎日まいにちケンカに明あけ暮くれた
女手おんなで一ひとつで育そだててくれた母親ははおやに心配しんぱいばかりかけていた
そんな自分じぶんを見みられるのが恥はずかしくて
大好だいすきだった劇団げきだんにも顔かおを出ださなくなっていった…
「ろくでもない知しり合あいのツテで、ヤクザの下したっ端ぱみたいな仕事しごとを
始はじめた俺おれは、仕事しごとを見みつけたと母親ははおやにウソをついた。せめてもの親孝行おやこうこうの
つもりで毎月まいつき家いえに金かねを入いれたが、汚きたない仕事しごとをしてる後うしろめたさも、
ずっと感かんじてたままだった。
銀泉ぎんせん会かいの会長かいちょうに会あったのは、そんな時ときだ…」
「…しつけえんだよ!」
「金かね返かえせコラ!」
「おい」
「おい、わけえの…おめえさん、どうしてそんなに金かねがいるんだい」
「ズブ濡ぬれで体中からだじゅう痛いたくて頭あたまも回まわってなかった。朦朧もうろうとする意識いしきの中なかで、
俺おれは自分じぶんの身みの上うえを話はなした。母親ははおやに心配しんぱいばかりかけて生いきてきたこと…
親孝行おやこうこうのために汚きたない仕事しごとをしていること…そんな自分じぶんが後うしろめたいこと…
洗あらいざらい全部ぜんぶな」
「…気きに入いった。拾ひろってやるからうちに来きい。
うちは義理ぎり人情にんじょうを重おもんじる古ふるい組くみだ。まっとうなヤクザの稼かせぎ方かた、
てめえに教おしえてやる。…今日きょうからおめえは、俺おれ達たちの家族かぞくだ」
家族かぞくに背せを向むけて
生いきてきた俺おれには
その言葉ことばがやけに懐なつかしく思おもえた
あの通とおり雨あめが
引ひき合あわせてくれた
「家族かぞく」と呼よべる存在そんざいが増ふえた夜よる