TikTokフォロワー180万人超えの幻。[なんばHatch]で異例の“入場無料”ワンマン開催!!
公開日:2023年1月9日
幻ONE MAN LIVE #マボフェス2023 at. [なんばHatch]
高田稜治、TatsuyA、SHU、SHOTA、井上 奨の5人からなるグループ「幻」は、結成からわずか2年でTikTokのフォロワー180万人超えの注目アーティスト。アメ村のライブハウスを中心としたワンマンライブや彼らの本拠地[DEF MUSIC MALL]でのライブを経て、パフォーマンスを磨いてきた。
そんな彼らは2023年1月8日にワンマンライブ「#マボフェス2023」を開催。[なんばHatch]という大舞台にも関わらず、入場料はなんと無料。2023年のスタートダッシュとして規格外なワンマンとなり、活動の歴史に新たな1ページを刻んだ。この記事では、そんな幻のワンマンライブの様子に迫る。
常にマボダチファースト。楽しませることに全力を注ぐ!
「#マボフェス2023」は、幻5人がワンマンに向けた赤裸々な想いを語る映像からスタート。
高田 稜治の「ワンマンの時はいろいろ準備や工夫もするけど、一番は『マボダチのみんながついてきてくれてるかな?楽しんでくれてるかな?』ということを意識します」や、SHUの「もう終わった後は歩けないってくらいまで楽しんでもらえるように、最後までやり切ります!」という言葉に見られる通り、常に“マボダチファースト”な彼らの姿勢がより一層分かる映像だった。
セットリストはこちら。
1, New World
2, move in on
3, めっちゃヤバい
4, Energy Boyz
5, Go up
6, Ghost
7, Who’s that
8, It’s Time
9, no matter what
10, 蝶々結び
11, in my room
12, FULL OUT
13, Ready Set Go
14, Love for you
15, Christmas Date
16, HANABI
アンコール
17, FULL OUT
18, めっちゃヤバい
幻ワンマンで初の“声援OK”。コールアンドレスポンスで生まれる一体感。
「今まで何度もワンマンをやってきたけど、マボダチの声を聞くのは今日が初めてです。みんなの声を受け取って、さらに大きい想いにして曲で返します。」ライブ中、噛み締めるように静かに語ったのは井上 奨。
過去のどんなワンマンも全力で臨むのが彼らの持ち味だったが、コロナ禍に活動開始した幻と、それをサポートするマボダチにとって、初めて声援OKになった今回のワンマンは、いつも以上に感慨深いものだったに違いない。
声援OKの嬉しさを爆発させるように、マボダチも1曲目の『New World』からスタンディング&大歓声!マボダチの声援の大きさに、SHOTAは思わず「ちょっとびっくりしたわ!」と喜びを滲ませる。TatsuyAの「Say Ah Yeah!!」の掛け声にマボダチも全力で応えるというコールアンドレスポンスも、新鮮で熱い光景だった。
惜しみなく披露される新曲!この日だけのスペシャルな演出も。
「今日は隠し球をいろいろ用意してきました!」というSHOTAの言葉通り、中盤からは『FULL OUT』『Who’s that』『in my room』など新曲を続々披露してくれた。このうち、この日初披露だった『in my room』では、クールなスーツ姿だったところから徐々にシャツがはだけ、鍛え上げられた5人の筋肉が露わに。この日一番の嬉しい悲鳴が客席から上がる。
そして過去のワンマンでも歌ってきた人気の曲も、小道具を使いながらスペシャルな演出に挑戦。『Go up』では、1つのボストンバッグをメンバーが順に掴みながら展開していく。さらに稜治がそのバッグから取り出した仮面をつけて『Ghost』につなげるなど、この日限りのパフォーマンスを見せた。
さらにMVの再生回数も2万回にのぼる人気曲『Date』が、クリスマスバージョンに生まれ変わった新曲『Christmas Date』も披露。SHOTAは「早すぎるんか遅すぎるんかわからんけど、僕たちからのクリスマスプレゼントです!」と、はにかんだが、「まさかこの曲もやってくれるなんて!」と歓喜の声をあげるマボダチの姿も多かった。
さらに終盤の『Love for you』では、客席のマボダチにスマホのライトをつけてもらい、幻想的な景色に。ステージと客席が最も一体化した瞬間だった。
いくつもの顔を見せる幻。鍛え上げた地肩は終盤も衰え知らず!
幻ワンマンの見どころは、なんといっても5人のいろんな顔を見られること。『Energy Boyz』『めっちゃヤバい』『FULL OUT』ではアグレッシブでアクセル全開な一面。『蝶々結び』『no matter what』では、切なく思い詰める一面。
『in my room』『Christmas Date』では甘く誘(いざな)う大人な一面。曲によって彼らの年齢も、無邪気な少年のような感じから、グッと大人っぽい雰囲気まで、自然と変わっていくような不思議さがあった。個人的には、彼らのボーカルやラップがどんなテンションの曲にも心地よくハマるのも不思議なところだが、ここは作曲を手掛ける敏腕プロデューサー、Meloの手腕といえる。
先のプレイリストで挙げた通り、今回は全18曲を披露したのだが、終盤でも一切疲れを見せない姿はさすがの一言。なんならアンコールで再登場してから披露したのは、『FULL OUT』『めっちゃヤバい』という幻の曲のなかでもトップレベルに運動量の多い曲。
それでも最後の最後まで、SHOTAのダンスのキレも鋭く、SHUのボーカルアレンジにも拍車がかかっていた。この地肩の強さはなんといっても2022年に半年にわたるワンマンや、日々の[DEF MUSIC MALL]でのライブの賜物だろう。会場の大小に左右されず、いつでも全力のパフォーマンスを届ける地肩の強さがうかがえた。
2つのビッグニュース解禁!「#人類皆マボダチ計画」に向けて。
さて、ライブ中もしくはライブ後に嬉しいサプライズを投下してくれる幻のワンマン。今回も例に漏れず大きなニュースが2つ飛び込んだ。まずは、2023年2月8日リリースのシングル『Who’s that』のCDを、[タワーレコードNU茶屋町店]にて販売することが発表された。
もしかしたら幻のCDの横に、タワレコならではのスタッフのレコメンドのPOPが作られたりするかも!?と期待が膨らむ。さらにワンマンライブの終盤には、2つめのニュース。なんと2023年3月に、東京・名古屋・大阪の3都市を巡るワンマンツアーが決定したことがスクリーンに映し出される。いずれのニュースもおおいにマボダチを喜ばせた。「#人類皆マボダチ計画」を掲げ、大阪を中心に活動してきた彼らだが、タワレコでのCD販売、東名阪のワンマンツアーと、これから、より一層活動範囲を拡大することを宣言するかのようだった。
井上 奨が「2023年も“めっちゃヤバい”年にします!」と宣言して、80分にわたるワンマンライブは幕を閉じた。[なんばHatch]という大舞台でのワンマンで成功をおさめ、これ以上ないスタートダッシュを切った幻。彼らを止めることはできない。
Photo : Hoshina Ogawa
Text : Seiji Horiguchi