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Your Friends、地元・新潟でゼロから作り上げた音楽フェス「秋の音2017」ついに開催! (1/2)

10月14、15日の日程で新潟県立植物園・屋外園地にて今年初めて開催された音楽フェス「秋の音2017 supported by麒麟山」。新潟の自然の中で音楽や食を楽しめる、そんな温かい空間をレポートします。
新潟県秋葉区の新潟県立植物園・屋外園地にて、今年初めて開催された音楽フェス「秋の音2017 supported by麒麟山」。
10月14、15日の2日間開催され、1万2千人の観客動員を集めた。音楽シーンは常に、東京中心に展開されているが、地方で音楽を盛り上げようと熱い気持ちを持ったアーティスト・Your Friends(ユアフレ)が一から作り上げた新潟発信の音楽フェス。東京発信の音楽とはまた別の、ぬくもりや可能性が感じられる…それが「地方発信」。
彼らの熱い想いと、新潟の自然の中で音楽や食を楽しめる、そんな温かい空間をレポートする。

活動11年目…音楽人生の大事な「仲間」たちに恩返しをしたい

今回の企画を主催したのは、新潟を中心に活動する、ボーカルのTATSUとDJ・WATARUの二人組、「ユアフレ」の愛称で親しまれるYour Friendsだ。



「僕たちYour Friendsは新潟を拠点に活動して11年目になりました。でも全国的にまだまだ知られていないミュージシャンです。そんな僕たちに11年の音楽人生で何が大事に思えるか?を考えた時…それは『仲間』でした」とYour Friendsのボーカルであり「秋の音」実行委員会のTATSUはそう説明する。
「そんな、音楽を使って繋がった仲間と新潟(地元)に音楽で恩返しをしたい…そんな気持ちから『秋の音』の企画が生まれたんですよ」。

しかし、音楽フェスを開催するとなるとスポンサー探しや、出展者を探す必要がある。今回は食もテーマとし、地元の店が提供するフードやドリンクが食べられるブースの出展を企画した。

「初めての開催ということもあり、苦労しました。ミュージシャンの友達はいても、他の業種の方々との接点は少ない僕たちです。その方々と信頼関係を作り、ゼロから会場を作り上げなければいけません。また、地域の理解を得る、ひとつひとつの活動が一番苦戦しました」と、TATSUは語る。Your Friends のまっすぐな誠意が届いたのか「新潟の地元で音楽フェス」という、成功するかも未知数の大きな挑戦に賛同する人たちが数多く現れた。

「企画書を持って、企業様・出展者様を回り、理解してもらいました。そして、以前から新潟のTVCMで、僕らの音楽を使っていただいた縁のある、麒麟山酒造さんにスポンサーになっていただけました」。
また、地元の「一般社団法人 新津青年会/議所」の協力を得られたことも、地元に根付くイベントを開催する上で重要なポイントになったという。こういった努力の結果が「入場無料」という、普段、音楽ライブに訪れることが少ない家族連れ、年配の方々、子どもたちにも大きく扉を開くイベントになったのだと思う。
「特にイベント制作会社の『Quality』さんは、僕らの提案に当初から賛同してくれて…ゼロから企画に携わってくれました。その協力なしでは出来上がらなかったと思います。実行委員会の皆さんも、自分のことのように頭を下げて各方面にお願いしてもらって…皆さんの協力に心から感謝しています」。

新潟の自然と音楽のコラボ…「音楽×食×自然=愛」



「秋の音」の会場入り口に入ると、30店舗以上の飲食店のブースが並ぶ。地元の飲食店が数多く出店し、入場者は思い思いのフードを買ってベンチや芝生で食べることが出来る。
もちろん、スポンサーである麒麟酒造のブースもあり、オリジナルラベルの「秋の音カップ酒」も販売されていた。

また、メイン会場のステージ横では植物園の大きな池を利用したカヌー体験会も非常に人気になっており、「旅するテント」がコーディネートを担当したアウトドア空間が、まるでグランピングに来たかのような癒される雰囲気。新潟の自然を存分に生かしたライブステージだ。
ステージの前の芝生に、家族でシートを敷いて食べ物を食べつつ、くつろぎながら音楽を聞いている人も多かった。私は東京のライブハウスで音楽を聴くことが多いが、自然の中で音楽を楽しめる、その開放感にすっかり魅了されてしまった。

また、参加アーティストはYour Friendsに接点のあるミュージシャンが数多く参加した。
多くのミュージシャンが、Your Friends の新しい試みに快く協力して新潟に集結してくれたそう。「1日目は新潟にゆかりのあるミュージシャン、2日目は僕らの活動の中で馴染みが深い、ミュージシャンを中心に集まってもらいました」。
新潟出身、新潟に拠点を置いて活動するアーティストはこの試みに胸を熱くしたことだろう。また、長年、共に音楽の世界で歩んで来た仲間たちは東京から駆けつけてくれた。その絆は、ステージでも自ずと伝わってくる。

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