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映画「いま、会いにゆきます」が感動を呼んだ魅力とは?あなたもきっと雨が好きになる!

映画『いま、会いにゆきます』は、雨の季節の奇跡を描いた感動の名作映画。幻想的で美しい風景と、人間味のあるキャラクターが交わる独特な世界観が、心地良く心に残るでしょう。映画『いま、会いにゆきます』が時を経ても愛されている理由をご紹介します。
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奇跡を通して本当の幸せを知る作品


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土井裕泰監督が手がけた映画『いま、会いにゆきます』は、市川拓司著の同名ベストセラー小説を原作とし、2004年に公開されました。

ファンタジーな内容でありながらも、誰もが身近に感じるような心情を描いて感動を呼んだ『いま、会いにゆきます』の魅力をご紹介します。

雨の季節に帰って来た死んだはずの妻

▲いま、会いにゆきます(プレビュー)

18歳の誕生日を迎えた秋穂佑司の元に、洋菓子店からの誕生日ケーキが到着。

いつものように森へと向かう佑司は、小学1年生の頃の不思議な体験を思い出します。

それは12年前、佑司の母・澪が亡くなってから1年が経った頃。

巧は自身も脳内の化学物質が異常分泌するという奇病を抱えながらも、男手ひとつで佑司を育てていました。

佑司は「死んだ人はどこにいるの?」と巧に尋ね、巧は澪が遺した絵本を思い出し「アーカイブ星にいるんだよ」と答えました。

また、その絵本には雨の日になると帰ってくることも描かれてたので、二人は澪が帰ってくるのではないかと期待していました。



そんな二人の元にも雨の季節がやってきます。

近くの森へと出かけた巧と佑司は、廃墟の扉の前で座り込んでいる澪の姿を見つけました。

しかし澪は記憶を失い、二人が誰なのかが分かりません。

澪を自宅へと連れて帰り、巧は家族写真を見せます。すると澪はそこに写っているのが自分だと、はっきり認識できました。

澪を迎えた巧と佑司の間で、2つの約束が交わされます。

澪が帰って来たことを周りには内緒にすることと、澪自身に1年前に死んでしまった事実を告げないことです。

澪は巧との出会いからの馴れ初めを知りたがります。それに応え、巧は澪との関係を語り始めました。

雨の季節に訪れた6週間の奇跡と家族愛に、心温まるファンタジー映画です。

ストーリーに命を吹き込んだキャストたち



主人公の巧を演じたのは、歌舞伎俳優の中村獅童。

奥手で病気ゆえに自分に自信がない巧の、優しい人柄を魅力的に表現されています。

中村獅童の演技あってこそ、澪という女性が浮き彫りとなり多くの人の感動の涙を誘いました。

澪を演じたのは、女優・竹内結子。

当時24歳で今作が自身初の母親役でしたが、美しくも繊細で儚げな印象の澪役を抜群の存在感で魅せました。

その演技が評価され、第28回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しています。

幼少期の佑司役には、武井証を起用。

無邪気なかわいさと演技力の高さが見込まれ、2005年に放送されたテレビドラマ版でも佑司役を演じました。

秋穂家族を取り巻く周囲の人たちも、実力派の俳優陣が起用されています。

じっくり観ると意外なキャストを見つけることができるかもしれません。

夢のような淡く香り立つ世界観



「どこかの町」という舞台設定に合わせ、劇中では特定の地名を指すようなものは出てきません。

そのことが町の風景を空想のような雰囲気に見せると同時に、観客に自分のすぐそばで起こっている出来事のように感じさせます。

森の中の廃墟や広大な向日葵畑など、物語に大きく関わる景色も魅力いっぱいに演出。

どこも淡い色彩で、澪を失った巧の切なさや、この再会が孕む儚さ、それらを上回る家族の温もりが伝わってきます。

雨の季節が鍵となるストーリーであるため、湿っぽいシーンが多いこともこの映画の特徴。

シーンによって異なる雨の降り方も幻想と現実を結びつけ、香りや感触さえ感じられるような独特な雰囲気が、巧と澪の関係をより美しく浮かび上がらせています。

陰鬱な雰囲気で苦手な人が多い雨の季節が来るたびに、この映画のさわやかさが思い出されるでしょう。

映画の温もりと重なる主題歌「花」

▲花 - ORANGE RANGE


映画『いま、会いにゆきます』の主題歌は、5人組の人気ロックバンド・ORANGE RANGEが歌う『花』です。

映画のヒットに伴い主題歌も世代を越えて評価され、ORANGE RANGEを代表する1曲となりました。

優しいメロディに乗せた印象的なサビから始まり、テンポのいいドラムの音が心地良く、ORANGE RANGEらしくラップも織り交ぜていますが、終始バラード然とした曲調で耳にすっと入ってきます。

完成された映画を観てから一晩で作詞されたという歌詞は、映画の世界観に寄り添っています。

澪の死を乗り越えて前へ進もうとする巧、何に変えても愛を選んだ澪。

夫婦どちらの立場とも重なる歌詞で、その想いの深さに胸が熱くなります。

PVには佑司役の武井証が出演。

終始不安そうな表情だった少年が、花びらが舞い散る中で安心した表情を見せるところに映画とのリンクを感じます。

映画ファンは合わせてPVもチェックしてみてください。


映画「いま、会いにゆきます」は大切な人が恋しくなる名作!



中村獅童・竹内結子が夫婦役を演じた純愛ストーリーが話題となり、大ヒットした映画『いま、会いにゆきます』。

家族愛の深さや本当の幸せについて考えさせてくれる物語は、心をじんわりと温かくしてくれます。

恋人、夫婦、親子。どの関係でも、生きている間に愛を伝えなくては意味がありません。

同じ時間を過ごせる今の瞬間がどれほどかけがえのないことかを、映画で再確認することができるでしょう。

『いま、会いにゆきます』は、観た後に大切な人に会いたくなる映画です。

深い愛の温もりをじっくり味わってみてください。


TEXT MarSali

沖縄出身の5 人組ロックバンド。 2001 年に結成し、2002 年2 月22 日にアルバム「オレンジボール」でインディーズデビュー。 2003 年シングル「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たす。 2021 年に結成20 周年イヤーに突入。 ジャンルにとらわれない自由かつ高い音楽性と、卓越したポピュラ···

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