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あいみょん「シガレット」好きな人を思い出させてしまう 切ない曲

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あいみょんの『シガレット』は、2020年9月9日に発売された3rdアルバム『おいしいパスタがあると聞いて』の収録曲です。アルバムを聴いたファンからも歌詞への共感の声が止まりません。今回は『シガレット』の歌詞を独自の観点から読み解きます!

切ない歌詞にポップな曲調「シガレット」

▲説明を入れます

『シガレット』のポップなイントロから、明るい曲だと思った方も多いのではないでしょうか?

しかし歌詞に描かれているのは、過去の恋愛に囚われ、次の恋愛に進めない女性の切ない想い

ポップな曲調に切ない歌詞を乗せる。

そうすることでリアリティが増し、切なさが浮き立ってきます。

『シガレット』ではどの様な切なさが描かれているのか、歌詞を追いながら解説していきます。

女性の恋は上書き保存?


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あの頃より好きな人に
出会うまでにどれくらいの
お金と身体と時間が
あればいいですか

ありきたりに傷ついては
出会い頭でまたつまずく
ありがと ごめんね さよなら
もういいから

出来損ない
出来そうもない
忘れること
ウソもやめること
≪シガレット 歌詞より抜粋≫
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冒頭から、あいみょん特有のストレートな歌詞が印象的ですね。

主人公はいまだに、過去の恋愛を忘れられない女性

あいみょんは、そんな女性の気持ちを代弁して歌っているのではないでしょうか。

この歌詞の「体」でなく「身体」を使うことで、主人公は好きな人には都合の良い女性なのではと想像ができます。

「ありがとう」「ごめんね」をしっかり言ってくれるのに、自分の用事が済んだら「さよなら」「もういいから」と冷たく突き放す彼。

人は過去の恋愛を忘れるために、必死で次の恋をしようとします

しかし彼を超える人には出会えず、必死で見つけようとするほど、彼のことが気になってしょうがない。

特に、「お金」「身体」「時間」という3つのワードが一層、リアルな大人の恋愛をイメージさせますね。

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ふんわり落ちてく煙と
その苦笑いに手を振って
やっぱり落ち着く香りに
もう仕方なく身体を埋めるのです
≪シガレット 歌詞より抜粋≫
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1番のサビは、彼と一緒にいた頃を思い出しているシーン。

タバコを吸っていた彼の姿と、毎回別れ際に見せた苦い顔

きっと、彼を好きになれば辛くなると分かっているはずなのに、落ち着く彼のところへ戻ってきてしまいます。

そんな自分の辛い思い、全部吸い込んで消えればいいのに


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味わいましょう
苦味も旨味も涙も笑いも
吸い込みましょう
あの感触もあの声も
≪シガレット 歌詞より抜粋≫
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この歌詞から、自分を肯定する内容に変化していきます。

普段は吸わないものの、彼が吸っていた銘柄の煙草を、コンビニで買ったのでしょう。

ただ単に、煙草を買っただけ。

でも、普段吸わない人が煙草を買うのは、結構ハードルが高いですよね。

これは女性なりの彼との決別なのでしょう。

「この気持ちが収まるならば、全部吸い込んでしまえ!」と、前向きな決意がこの歌詞から伝わってきます。

「シガレット」の煙で恋愛成仏しよう


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ふんわり落ちてく煙と
その苦笑いに手を振って
やっぱり落ち着く香りに
もう仕方なく身体を埋めるのです
シガレット 空に蒔く
あとちょっと 空に泣く
≪シガレット 歌詞より抜粋≫
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女性は買った煙草を吸ってみます。

香りって時に、残酷ですよね。

自分の気持ちと裏腹に嗅いだときの感情が蘇ってくるものだから。

煙草から彼と同じ香りがすると、同時に彼との思い出が蘇ってきます。

2番のサビと、1番のサビの歌詞はほぼ同じです。

しかし1番と2番、女性の心境は異ります。

1番は彼からの直接的な匂い、2番は煙草から間接的に彼の香りを思い出しているのです。

彼女にとっては大きな第一歩。

なぜならこの煙草があれば、彼に会わなくても落ち着くことができるから

最後の「シガレット 空に蒔く」という歌詞は、彼の煙草を吸うことで、吐いた煙が辛い恋愛を成仏してくれるだろうという意味が込められているのではないでしょうか。

切ない女性の恋心を描いた『シガレット』。

でも、聴いた後は心がすっきりしていませんか?

兵庫県西宮市出身シンガーソングライター。 16年11月にシングル「生きていたんだよな」でメジャーデビュー。 17年5月に2ndシングル「愛を伝えたいだとか」、8月に3rdシングル「君はロックを聴かない」 を発表し、 9月にリリースした1stフルアルバム「青春のエキサイトメント」は現在もロング···

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