友達とカラオケに行くなら好きな曲を歌っても盛り上がりますが、50代の年配者と行く時はそういうわけにはいきません。
年齢層に幅があるからこそ「全員が楽しめる」という点を重視した選曲スキルが求められるのです。
この記事でわかること
カラオケの選曲ポイント
カラオケでは「好きな曲を好きなように歌う」という楽しみ方もあります。
しかし、時には参加している年齢層や状況を把握して、適切な選曲を行うというテクニックが求められる場合もあります。
では、その場をしらけさせない正しい選曲をするにはどうしたらいいのでしょうか。
選曲する時は以下のポイントを押さえて、参加者全員が楽しめる曲を披露しましょう。
参加者が知っている曲を選ぶ
カラオケを盛り上げるには、その場にいる参加者が全員知っているヒットソングを選びましょう。
若い人しか知らない曲を歌うと、50代前後の参加者がしらけた雰囲気になってしまいます。
一方で、50代以上の人が知っている曲でもマイナーなものを選ぶと若い世代がついていけず盛り上がりに欠ける可能性があります。
そこで、参加している年齢層が広い時は、参加者の中で一番上の世代で流行した「懐メロ」の中から世代を超えて歌われている人気曲を選ぶことをおすすめします。
ヒットした懐メロなら、若い世代の人も「なんとなく聞いたことがある」というものが多いので、老若男女誰でも楽しくカラオケを楽しめるでしょう。
状況に合わせて曲を選ぶ
カラオケでは、場の状況に合わせた選曲をするのも大切なポイントです。
カラオケの序盤ではまずは場の空気を一気に温めるために、アップテンポで全員が盛り上がれるような曲が正解です。
参加者の「歌う」という行為へのハードルを下げる気持ちで明るめな曲を元気よく歌いましょう。
一方で、後半になって歌が一段落して食事やお酒が進んで来たら、ゆったりと聞けるスローテンポな曲にするのがおすすめです。
疲れている人もいるので、後半にアップテンポの曲を歌っても盛り上がりきれずに終わってしまう可能性があります。
「もう少し歌いたいけど曲はどうしよう…」
と思っている人が歌いやすいように、場の空気をじっくり保温しておくような気持ちで選曲しましょう。
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50代にウケる歌いやすいカラオケ曲【女性ボーカル編】
50代の参加者と一緒にカラオケを楽しむなら、当時人気だった女性ボーカルの曲もおすすめです。
懐メロを中心に、今の世代でも「知ってる!」と盛り上がれる曲を選べば皆が聞いて楽しめ、中には一緒に歌って盛り上がってくれる人もいるでしょう。
ここでは、50代の人にウケる女性アーティストが歌う楽曲を5曲紹介します。
赤いスイートピー / 松田聖子
「赤いスイートピー」は1982年にリリースされた松田聖子のシングルです。
作曲したのは松任谷由美で、作詞家の松本隆が「ライバルの曲を作ってみないか」と提案したことがきっかけなのだとか。
これに対して、松任谷由美は「呉田軽穂」としてなら作ると請負いこの名曲が誕生したのです。
春をイメージした可愛らしい歌詞はやや高音域なので、女性らしい声色が引き立つでしょう。
メロディはゆっくりめなので、カラオケの中盤から終盤の空気が落ち着いた頃に歌うことをおすすめします。
フレンズ / REBECCA
「フレンズ」は1980年代後半に活躍していた人気ロックバンドREBECCAの代表曲です。
「ハーフポテトな俺たち」というドラマのエンディング曲に起用されたことがきっかけでヒットし、バンドの代表曲となりました。
この曲はボーカルNOKKOが中学3年生の時に付き合っていたボーイフレンドに向けた想いを歌詞にしているそうです。
若い女性のリアルな恋愛観が描かれた歌詞は、誰もが青春時代を思い出せるような世代を問わない名曲に仕上がっています。
ロックバンドテイストの強いパワフルでアップテンポな曲調なので、序盤にカラオケを盛り上げるのにぴったりです。
いい日旅立ち / 山口百恵
「いい日旅立ち」は昭和を代表する女性歌手の一人、山口百恵の人気楽曲です。
この曲を作ったのはシンガーソングライターも谷村新司で、彼が得意とする哀愁を感じるしみじみとした曲調が魅力的な仕上がりとなっています。
山口百恵は言わずと知れた超有名歌手なので若い世代の人でも
「名前は知っている」
「歌を聞いたことがある」
と盛り上がれるでしょう。
また、最近では実の息子である三浦祐太郎がカバーアルバムを出したことでも知名度がさらにアップしています。
ちなみにこの曲は当時、国鉄(現JR)のキャンペーンのために作成されたものです。
そんな豆知識も知っていれば、50代の人との話もさらに盛り上がりそうですよね。
ルージュの伝言 / 荒井由美
「ルージュの伝言」は荒井由美(松任谷由美)の楽曲で、ジブリ「魔女の宅急便」の主題歌として有名な人気曲です。
荒井由美は50代の人にはぴったりな年代の歌手なうえ、ジブリ映画で起用されているため知名度は抜群。
松任谷由美をよく知る50代から「魔女の宅急便」を見ていて曲を覚えた世代まで広く知られているため、まさに老若男女誰でもカラオケで歌いやすい1曲といえます。
歌詞がかわいらしく、テンポもちょうどいいミドルテンポなのでどんな状況でも場の空気を壊しにくいでしょう。
時代 / 中島みゆき
「時代」は1975年にリリースされた中島みゆきのヒット曲の一つです。
ゆったりとしたスローテンポの曲調が哀愁を感じる楽曲ですが、歌詞は「辛いことがあってもいつか笑えるようになるよ」と励ましてくれるような優しい言葉であふれています。
中島みゆきの曲は歌い方が個性的でカラオケでは難しいものが多いのですが、「時代」は比較的音域が狭めでシンプルなメロディなので歌いやすいでしょう。
カラオケ終盤に全員でゆったりと歌えるおすすめソングです。
天城越え / 石川さゆり
「天城越え」は静岡県伊豆半島にある天城山という場所を舞台にした石川さゆりの名曲です。
女性の恋の情念を感情豊かに歌いあげるこの曲は、歌っている方も聞いている方も思わず力が入ってしまう迫力が魅力で、演歌の中でも激しい部類といえます。
一曲歌うだけで体力を使う曲ですが、曲に気持ちを入れて感情表現たっぷりで歌い切りましょう。
演歌は年配者には受けても若い世代はしらけてしまうこともありますが、「天城越え」は有名で聞いたことがある人が多いです。
曲自体の抑揚がはっきりしていて聞きやすいので、カラオケの中盤から終盤に歌えば全員で盛り上がれるでしょう。
50代が盛り上がるカラオケ曲【男性ボーカル編】
50代の人と歌うシーンといえば、やはり圧倒的に会社の新年会や忘年会といった飲み会の席ですよね。
上司に多い年代なので、50代男性が盛り上がれて一緒に歌える男性ボーカルの曲を押さえておけば今までよりずっと上司と打ち解けることができるでしょう。
仕事でも一層チームワークを強められるように同じ曲を歌って距離を縮めましょう。
男性ボーカルのおすすめ曲は5曲あります。
状況によって歌い分けられるさまざまなテイストの曲を集めたので、練習してみてくださいね。
いとしのエリー / サザンオールスターズ
「いとしのエリー」は1979年にリリースされたサザンオールスターズのシングルです。
TBSの人気ドラマ「ふぞろいの林檎たち」の主題歌に起用され、その人気に拍車をかけました。
サザンオールスターズの曲は夏らしいアップテンポでやんちゃな歌詞の曲が目立ちますが、「いとしのエリー」はしっとりとしたバラード調のメロディが魅力です。
音域が平均的で、キーを調節すればどんな男性でも歌いやすいので歌詞に気持ちを込めてしっとりと歌いましょう。
スローテンポなので、カラオケの終盤に歌うことをおすすめします。
歌唱力に自身が無い場合は、桑田佳祐のような歌い方を少し練習しておくと「ものまね風」になって盛り上がりやすいですよ。
明日があるさ / ウルフルズ
「明日があるさ」は元々、1963年に坂本九が発表した楽曲です。
カラオケでおすすめしたいのは、この曲を2001年にウルフルズがカバーしたバージョンです。
ジョージアのCMで起用され、吉本興業の芸人たちが出演したことでも評判を集めました。
50代前後の社会人が「あるある」と頷いてしまうような今の社会をコミカルに描いた歌詞になっているので、カラオケの締めの1曲にぴったりです。
「明日がある」と言いながら前向きに生きていく印象が強いので、会社行事でも歌いやすいでしょう。
仮面舞踏会 / 少年隊
「仮面舞踏会」は1985年リリースされた少年隊のデビュー曲です。
この曲はなんと、オリコンランキング初登場1位を獲得し、いまでも少年隊最大の大ヒット曲といわれています。
イントロの「Tonight ya ya~tear」という掛け声は若い世代から年配の世代までほとんどの人が1度は聞いたことがあるでしょう。
「仮面舞踏会」はジャニーズ事務所の社歌にもなっているといわれ、故ジャニー社長も最高傑作だと評価するまさに「ジャニーズの代表曲」です。
アップテンポでノリ良く歌え、踊りや合いの手もいれやすいのでカラオケ中盤に場が一番盛り上がったタイミングで歌いましょう。
ワインレッドの心 / 安全地帯
「ワインレッドの心」は1983年に安全地帯がリリースした4枚目のシングルで、井上陽水が作詞を手掛けた楽曲です。
当時のプロデューサーはヒット曲が無い安全地帯を思い作曲も井上陽水に依頼しようとしていました。
しかし、自身での作曲という部分にこだわった玉置浩二がそれまでのテイストから全く違うメロディを生み出し大ヒット曲となったのです。
大人の色気満々のしっとりとした歌声とスローテンポな曲調が美しい1曲。
事前に練習して、歌唱力をつけてから披露すれば参加者の感動を誘うでしょう。
壊れかけのradio / 徳永英明
「壊れかけのradio」は1990年に徳永英明によってリリースされたバラード曲です。
同年の人気ドラマ「都会の森」で主題歌に起用され、2006年と2009年には紅白歌合戦でも披露されているので50代の人はもちろん若い世代の人も耳馴染みがある曲でしょう。
徳永英明の曲は男性ボーカルながらキーが高めなので、自分の声に合ったキー設定を事前に確認しておきましょう。
スローテンポなメロディで思春期の思いを歌ってるので、カラオケの終盤に歌えば若い頃を思い出してしんみり聞ける曲です。
浪漫飛行 / 米米クラブ
「浪漫飛行」は1990年に米米クラブによってリリースされ、同年の年間オリコンチャートで2位を記録した米米クラブを象徴する楽曲です。
この曲の制作背景は航空会社とのタイアップで、実際にJALのCMに起用されました。
落ち着いたミドルテンポで音域も広くないので、歌唱力に自信が無い人でも気軽に歌って盛り上げられるでしょう。
すこし落ち着いて全員が休憩しつつのんびり歌っているタイミングで歌うことをおすすめします。
50代が喜ぶおすすめカラオケ曲【デュエット編】
50代の人をカラオケで喜ばせたいなら、デュエットソングを選んでお相手をお願いしてみましょう。
仕事の飲み会や忘年会などで上司と交流するのに最適ですし、ナイトワーク系の仕事ではお客さんと距離を縮めるのにもぴったりです。
50代の人が知っていて歌いやすいデュエットソングを事前にチェックして練習しておけば、相手を楽しませることができます。
最後に、おすすめのデュエットを4曲紹介するのでチェックしてみてくださいね。
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カナダからの手紙 / 平尾昌晃&畑中葉子
「カナダからの手紙」は1978年にリリースされた、まさに昭和のデュエットソングといった雰囲気の曲です。
男性パートの平尾昌晃は自身のミュージックスクールでオーディションを行い、畑中葉子が見事デュエット相手の座を勝ち取りました。
年代が古い楽曲ですが、「ラブ・レター・フロム・カナダ」という歌いだしは有名なので若い人でも盛り上がりやすいおすすめソングです。
デュエットソングの中ではハモリパートがやや多いので練習しておくと安心かもしれません。
上手くハモれればお互いに気持ち良く歌える曲ですよ。
居酒屋 / 五木ひろし&木の実ナナ
「居酒屋」は五木ひろしと木の実ナナの楽曲で、50代の人と歌って盛り上がるデュエットソングの鉄板ともいわれています。
大御所演歌歌手の五木ひろしと、当時大人気だった女性歌手の木の実ナナの組み合わせは注目を集め、平成における「著作権使用料分配額」が年間2位になったほどの人気曲です。
「著作権使用料分配額」とは、カラオケなどで使用された利用料を表しているので、当時は多くの男女がこのデュエットソングを楽しんだということでしょう。
ハモリが少なく、男女パートが独立しているのでデュエットの経験があまりない若い人でも歌いやすくなっています。
3年目の浮気 / ヒロシ&キーボー
「3年目の浮気」はヒロシ&キーボーが1982年にリリースしたデビュー曲で、夫婦が浮気について掛け合いしているような歌詞が人気を集めました。
浮気をしたけれど奥さんが好きという男性のかわいい部分と、怒りながらもどこか甘えた感じが残る女性の愛らしさが魅力的です。
聞いている人もつい笑ってしまうようなコミカルな歌詞が、カラオケの盛り上がりを誘います。
デュエット曲としては軽快なテンポで歌いやすい曲なので、50代の人とのデュエットも自然に行えるでしょう。
男と女のラブゲーム / 葵司朗 & 日野美歌
「男と女のラブゲーム」は 葵司朗と日野美歌が歌うデュエットの定番曲です。
元々は、武田鉄也と芦川よしみがテレビCMで披露した曲ですが、レコーディングには至らなかったという裏話があるといわれています。
「飲みすぎたのはあなたのせいよ」から始まる歌詞は、夜の仕事についている女性とそのお客さんの会話を描いています。
強がる女性と大人な男性の掛け合いは50台前後の男性なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
少しアルコールが入ったタイミングで歌えば、情緒たっぷりで盛り上がれるでしょう。
50代のウケを狙うならデュエットソングも欠かせない!老若男女問わず一緒にカラオケで盛り上がろう
カラオケは老若男女問わず楽しめる遊びですが、全員が盛り上がるには選曲のセンスが欠かせません。
特に参加者の中に50台前後の人がいる場合は、その年代の人も分かる懐メロの中から世代を超えた名曲を選ぶ必要があります。
年齢層や状況を呼んで選曲を行えば、会場がより一層盛り上がり「この人とカラオケに来ると楽しい」と評価してもらえるでしょう。
また、50代の人を楽しませる時にはデュエットソングも欠かせません。
事前にデュエットの人気ソングをチェックして、「歌いたいけれど恥ずかしい」としり込みしている50代の人を引っ張り出すような気持ちでデュエットに誘ってみましょう。
この記事のまとめ!
- 幅広い世代が参加するカラオケでは全員が分かり、状況に合った曲を選ぼう
- 50代にウケる女性ボーカルの曲は山口百恵や松田聖子など人気歌手が多い
- 男性ボーカルで50代と盛り上がるなら一緒に歌えるジャニーズ系もおすすめ
- デュエットソングは有名曲を選んで事前に練習しておくと相手に合わせやすい