マイケル・ジャクソンやプリンスをはじめとする、今なお色あせることのないアーティストが数多く活躍した1980年代の洋楽シーン。
長い音楽史の中でも異彩を放っている年代です。
鈴木英人氏がイラストを手がけたカセットテープや、FM誌「週刊FM」「FMレコパル」などを覚えている方も少なくないでしょう。
1980年代の洋楽おすすめ曲
しんみりとした情緒的なタイトルを集めました。
ぜひ聴いてみてください。
「Alone」Heart(ハート)
「Alone」は、1987年にHeartがリリースしたバラードナンバーです。
Heartは1973年より現在まで音楽活動を続けており、2013年にロック界の殿堂入りを果たしました。
「Alone」の魅力は、恋人を想いながらひとりで過ごす切なさと恋しさをストレートに表現した歌詞にあります。
「Time After Time」Cyndi Lauper(シンディ・ローパー)
Cyndi Lauperの「Time After Time」は、彼女ならではのかわいらしい歌声が魅力のバラード曲です。
1983年にリリースされたこの曲は、翌1984年にアルバムからシングルカットされ全米チャート1位を獲得。
世界的メガヒットを記録しました。
「Making Love Out Of Nothing At All」Air Supply(エア・サプライ)
Air Supplyが1983年に発表したのが、日本では「渚の誓い」というタイトルで親しまれている「Making Love Out Of Nothing At All」です。
Air Supplyの代表曲で、イントロのピアノとサビの高音が魅力のひとつ。
ボニー・タイラーをはじめ、さまざまなアーティストによってカバーされています。
「Joanna」Kool & the Gang(クール&ザ・ギャング)
「Joanna, I love you(ジョアンナ、愛してるよ)」というストレートで印象的な歌詞から始まるこの曲は、1983年にリリースのKool & the Gangの代表曲。
片思いの女性に対する恋心を表現した歌詞が魅力的です。
陽気なメロディながらも、甘酸っぱさも感じられるロマンチックな楽曲です。
「Almost Paradise」Mike Reno & Ann Wilson(マイク・レノ & アン・ウィルソン)
「Almost Paradise」は、Mike Reno & Ann Wilsonによって1984年にリリースされたラブソングです。
映画「フットルース」のテーマ曲としても有名です。
LoverboyのボーカルとHeartのボーカルという豪華メンバーがデュエットを組んだことから、大きな話題を呼びました。
1980年代洋楽好きな人に捧げるラブソング
さっそく、80年代の洋楽ベストヒットソングラブソング編を紹介します。
「With Or Without You」U2(ユートゥー)
U2が1987年にリリースした代表曲「With Or Without You」は、さまざまな解釈を呼ぶ歌詞が特徴のひとつ。
波乱を描く単なるラブソングかと思いきや、宗教的側面もあるのでは、という解釈もあり、テーマが難解な曲です。
なお、U2はこの曲で初めて全米1位を獲得しています。
「Every Breath You Take」The Police(ポリス)
The Policeといえばこの曲、「Every Breath You Take」です。
1983年に発表された楽曲で、邦題は「見つめていたい」。
翌1984年のグラミー賞では最優秀楽曲賞に選ばれ、ロック界に大きく名前を残しました。
イギリス出身のThe Policeは、80年代の洋楽を語るうえで欠かせないバンドといっても過言ではありません。
「I’m Your Man」Wham! (ワム!)
イギリス出身のジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーがタッグを組むWham!による楽曲は、デビュー曲からいずれも世界的な人気を誇りました。
特に1985年にリリースされたポップ曲「I’m Your Man」は、テンポのよさが特徴で、甘くセクシーな歌声が情熱的な歌詞にもマッチしています。
「Take My Breath Away」Berlin(ベルリン)
1986年に発表された「Take My Breath Away」は、映画「トップガン」の主題歌としても知られるBerlinの曲です。
日本でもホンダ車のCMソングに使われたことがあり、聞き覚えのある方は多いはず。
日本語では「愛は吐息のように」というタイトルがついています。
「I Like Chopin」Gazebo(ガゼボ)
イタリア出身のGazeboが歌う「I Like Chopin」は、日本では「雨音はショパンの調べ」というタイトルで知られています。
イタリアのほかドイツ・オーストリア・日本でもヒットチャート1位を獲得した名曲で、日本では小林麻美さんがカバーしました。
聴いてて楽しい1980年代洋楽ロック
続いてはロック編として、1980年代ならではのポップな雰囲気が魅力の楽しい楽曲を紹介していきます。
「Take On Me」A-ha(アーハ)
A-haはノルウェー出身のバンドで、「Take On Me」は1985年に発表されたヒット曲です。
メンバー全員が作詞者・作曲者でもあり、世界中で絶大な人気を誇りました。
手書き風アニメーションによるミュージックビデオも注目を集め、翌1986年の「MTV Video Music Awards」では6部門の賞を総ナメにするという大記録を残しています。
この曲は当時、定番ディスコ・ミュージックとしても定着していました。
「Eye Of The Tiger」Survivor(サバイバー)
「Eye Of The Tiger」は、「ロッキー3」のテーマとして用いられた楽曲です。
1982年には全米チャート1位を獲得し、その後6週にわたって1位を記録しました。
当時、俳優のシルヴェスター・スタローンがSurvivorを気に入り、映画のテーマ曲を依頼したというエピソードも知られています。
Survivorは同シリーズの「ロッキー4」のテーマも手がけることになり、こちらも大ヒットしました。
「Karma Chameleon」Culture Club(カルチャー・クラブ)
「Karma Chameleon」は、1983年に発売されたCulture Clubの代表曲で、邦題は「カーマは気まぐれ」。
世界16カ国でチャート1位を獲得した名曲の中の名曲です。
曲名は知らなくとも、サビのメロディを聴いたことがある方は多いのではないでしょうか。
独創的なミュージックビデオも話題を呼び、楽しげな雰囲気の中に隠されたメッセージ性には、多くの人々が心を奪われました。
「You Give Love A Bad Name」Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)
「You Give Love A Bad Name」は、Bon Joviによる1986年発表の楽曲です。
「禁じられた愛」の邦題でも親しまれたポップス曲であり、日清カップヌードルのCM曲に起用されたこともあります。
お笑い芸人の椿鬼奴さんがネタに使う曲でもあり、どこかで聞いたことのある方も多いでしょう。
「Bon Joviというバンド名だけ聞いたことがある」という方も多いでしょうね。
「You Spin Me Round」Dead Or Alive(デッド・オア・アライヴ)
「You Spin Me Round」は、1985年にリリースされたDead Or Aliveの代表曲です。
発売当初より注目を集め、1996年、2003年にはリミックスバージョンが発表されました。
2016年にはバンドのリーダー、ピート・バーンズの訃報が世界中を驚かせました。
日本人歌手によるカバー曲が何組もリリースされるなど、国内にも根強いファンがいる楽曲です。
1980年代の洋楽を聴いてあの頃を思い出そう!
当時の懐かしい音楽をもう一度楽しみたい方は、80年代の洋楽ヒット曲や定番曲を集めたヒットパレードオムニバスアルバム「グレイテスト80’s」がおすすめです。
今回ご紹介した曲はもちろん、
- ビリー・ジョエル の『アップタウン・ガール』
- ネーナ の『ロックバルーンは99』
- デュラン・デュランの 『ハングリー・ライク・ザ・ウルフ』
- ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース の『パワー・オブ・ラヴ』
- アイリーン・キャラ の『フラッシュダンス・・・ ホワット・ア・フィーリング』
2004年には80年代洋楽の懐かしの名曲を収録したCDに、キャンディをセットした「洋楽パラダイス(発売元:ハピネット・ロビン)」といった商品も発売されました。
また、80年代洋楽をピアノで演奏してみたいとお考えの方にぴったりの、ピアノソロ曲集の楽譜も販売されています。
ピアノソロ初級・中級とあるので初心者の方も安心です。
結婚式やグループの集まりなど、さまざまなシーンで80年代洋楽を演奏してみてください。オンライン上でも簡単に購入できますよ。
「一発屋が多い」と辛口評価されたり、「お気楽」「能天気」と揶揄されたりする80年代ですが、色あせない名曲が数多く存在することには違いありません。
80年代に青春の1ページを謳歌した方は、ここで紹介したヒットソングや当時お気に入りだった楽曲を聴いて、あの頃の思い出に浸ってみてはいかがでしょうか?
この記事のまとめ!
- 1980年代の音楽は「楽しい」イメージが強く、映画のサントラも数多く誕生した
- 代表的なラブソングとして、The Policeの『Every Breath You Take』などがある
- 大ヒットしたロック曲としては、A-haの『Take On Me』が有名
- 豪華メンバーによるバラード『Almost Paradise』は、映画にも起用された