日本の娯楽において確固たる地位を確立したカラオケ。
友達や恋人との遊び、飲み会や合コン、はたまた練習のために1人カラオケ(ヒトカラ)をする人まで。
ありとあらゆる場面で利用されるカラオケですが、部屋に入っていざ大熱唱しようとしたときに、ふと気になることはありませんか?そう、監視カメラの存在です。
今回の記事では、カラオケの監視カメラについて徹底解説します!
この記事でわかること
カラオケの室内には本当に監視カメラがあるの?
部屋に入っていざ曲を入れようとした瞬間、ふと目に入る監視カメラらしきなにか…
あなたはこれが監視カメラなのかどうか、もしも監視カメラだとしたら作動しているものなのか、それともダミーなのか気になったことはありませんか?
「この監視カメラらしき存在のせいでカラオケに集中できない!」なんてことにならないようにしっかりご説明します。
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設置されている店舗が多い
そもそも監視カメラは本当に設置されているのかどうか。この質問は多いのですが、回答はYESです。
特に天井に設置されているタイプのものは間違いなく監視カメラで、基本的にはどのカラオケ店でも設置されていることが多いのです。
カラオケは密室ですから、ついついカップルで盛り上がってしまい、家にいる時のような行為をしてしまうことや、酔っ払いすぎて常識の範囲外の行動をとってしまうこともあるかもしれません。
しかし、監視カメラがあることを忘れてはいけません。
以前、カラオケ店の店員が監視カメラの映像を携帯で撮影してツイッターに投稿してしまい、騒動になったことがありました。
撮影された側にとってはたまったもんじゃありません。
このことをきっかけに、カラオケ店の監視カメラの存在が認知されはじめました。
もしも、このように店舗の従業員に映像を晒される側になってしまった場合は、従業員側が個人情報保護法に違反していますので、法律の専門家や場合によっては弁護士に相談するようにしましょう。
部屋によってはカメラがない場合もある
確かに監視カメラが設置されている場合は多いですが、必ずというわけではありません。
どうして監視カメラのない部屋が存在するのでしょうか。
その理由は主に2つです。
- 莫大な費用がかかる
- お客様からの印象がよくない
大きな店舗の場合、ひとつの建物に何十もの部屋が存在しています。
もちろん監視カメラの設置にはそれ相応に費用がかかりますよね。
そのため各部屋に監視カメラを設置するのは難しいというのが現状のようです。
また、冒頭でも触れたように、監視カメラがあることで「気になって歌に集中できない!」なんて方も多いはず。
それで、カラオケに行くのを避けている人もいるでしょう。
お店としても監視カメラがあることによって、機会損失をしたくないというのが本音のようです。
部屋に設置されているカメラの種類
特別悪いことをしているわけでもないのに、監視されていると思うとそわそわしてしまいますよね。
カラオケの部屋に入ったら、監視カメラの位置をいち早く把握するという人もいるでしょう。
では、監視カメラの種類を見分けるポイントはどこにあるのでしょうか?
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ボックス型
ボックス型カメラは四角い形状をしており一目で監視カメラだと認識できます。
そのため、カメラを設置しているというだけで防犯効果があります。
昔からあるカラオケ店に設置されていることが多いです。
ドーム型
ドーム型カメラは、天井に設置されている丸い形状のカメラのことです。
背景に溶け込み一見カメラとは思えないようなデザインです。
最近ではこのドーム型の監視カメラの方が見かける機会は多いかもしれません。
カメラが黒いドーム型のケースに覆われているため、どこを撮影しているのかがわかりづらいのが特徴です。
TVの前に設置されているものは監視カメラではない
ドーム型カメラに似たようなものが、TVモニターの前に置かれているのを見たことはありませんか?
あれを監視カメラだと勘違いしてしまう人も多いですが、実はそうではありません。
これはカラオケをSNSに投稿する用のカメラで、そういった機能を利用しない限り作動はしませんのでご安心ください。
防犯以外にも!監視カメラを設置する理由
監視カメラを設置する理由のひとつに、防犯カメラの役割をさせるというのがありますが、ほかにはどのような理由があるのでしょうか?
ひとつずつ見ていきましょう!
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犯罪発生のリスクを減らす
カラオケの部屋は、周りの目を気にしなくてもいい、ちょっとしたプライベート空間です。
ホテルや旅館などに比べると、かなり安価で密室空間を利用できます。
裏を返せば、入室するまでのハードルかかなり低いため、犯罪の温床になってしまう可能性もあるのです。
さらにカラオケはホテルなどとは違い、防音性に優れています。
外から覗き込まない限り、室内でどのようなことが起こっているのか把握することが難しいです。
監視カメラには、強姦や暴力、ドラッグなど、警察沙汰になるような事件や犯罪行為の発生リスクを抑える役目があります。
客の迷惑行為を防ぐ
深夜にカラオケに行くことがある人であれば、一度は出くわした経験があるかもしれない「利用客の迷惑行為」。
具体的には設備機器破損や、他の部屋への乱入、ナンパ行為などです。
実際に被害にあったことがあるなんて方もいるのではないでしょうか。
カラオケは居酒屋での飲み会の後の2次会で利用されることも多いため、迷惑行為の裏には「お酒」が存在していることも多々あります。
カラオケ店でも飲酒が認められていますから、すでに酔っている人が入店する場合、迷惑行為につながる可能性は高くなります。
それを未然に防ぐためだけでなく、早急に発見し対処するためにも、監視カメラは設置されるのです。
スタッフの不正行為防止
カメラに監視されているのは私たち利用客だけではありません。そこで働く従業員もまた監視されています。
いくら入社前の研修をしっかり受けていたとしても、魔が差さないとは言い切れません。
アルバイトや社員は各部屋への行き来を自由にできる環境にあり、ほかのスタッフの目が届かないところで、なにをしているのかわかりません。
お客様に不適切な態度を取っていないか、空室になっている部屋でサボっていないか、店内でまさかの犯罪行為をしていないか…従業員に不適切な行為がないように監視する役目も監視カメラは担っています。
監視カメラがなくても防犯対策されている
犯罪や迷惑行為を未然に防ぐために監視カメラが効果を発揮しているのに対して、監視カメラがない部屋では全く対策がなされていないかというと、そうではありません。
具体的には、下記のような対策がされています。
- ドアの窓ガラスを大きめの設定にしている
- スタッフの目視での巡回を小まめに行う
また、部屋全体ではなく、ドアの窓から見えない部分だけを撮影する監視カメラを設置している場合もあります。
以前は防犯面が不安で行きたくても行けなかったという女性は多いのではないでしょうか。
しかし、カラオケは今や「おひとりさま」がよくいく場所のランキングで必ずといっていいほど上位に入り、女性一人で「ヒトカラ」を楽しむのも当たり前になりつつあります。
それは、店側の防犯対策が知られてきたということも関係しているのでしょう。
学生の遊び場の定番で比較的安心な場所として位置付けられているカラオケ店ですが、未成年の場合、利用について年齢制限や時間制限が設けられています。
規定は地域や店舗によって異なるので、ご本人はもちろん、保護者の方も把握しておく必要があるでしょう。
個室に監視カメラがあったら実際どうなの?
個室に監視カメラがあることで、私たち利用客にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
デメリット
一番のデメリットは、プライバシーがない(と感じる)こと。
実際には通常の利用方法を守っている限り、カメラを通して店員さんにまじまじと見られる心配はなく、まったくプライバシーがないわけではありません。
しかし、部屋にある監視カメラが仮にダミーだったとしても、「誰かに監視されている・見られている」という感覚があることは確かですよね。
メリット
最大のメリットは防犯面で安心という点です。
カラオケを純粋に楽しみたいだけなのに、犯罪に巻き込まれてしまったり、他の利用客から迷惑行為を受けたりしたら、カラオケを楽しむことなんてできません。
万が一被害者になったときも、監視カメラの映像が証拠として役立つでしょう。
また、店員さんからしてもカラオケ店が治安の悪い場所になってしまうと、本来提供したいサービスをそのまま実行することは難しくなります。
それは、犯罪を防ぐためのサービスに重きを置かざるを得なくなり、お客さまに喜んでもらうため、という+αに注力する余裕がなくなってしまうからです。
ということは、逆に考えると、店員さんが安心して働ける職場なら、接客の質もよくなるはずです。
せっかくカラオケを利用するのなら、笑顔で働く従業員からいい接客を受けたいところ。
私たち利用客が安心して楽しむだけでなく、より良いサービスを受けるためにも防犯カメラは大きな役割を担っているのです。
カメラを気にせずカラオケを楽しもう!
いかがでしたか?
監視されていると思うと心からカラオケを楽しむことはできませんよね。
ですが、私たちがカラオケを全力で楽しむためには、カラオケという空間が安心安全でなければいけません。
監視カメラに対して「正義感をふりかざしてプライベート侵害をしないでほしい」と思わずに、なにかあったときに私たちを守ってくれるものだと認識しましょう。
そして、歌うときは監視カメラのことを気にせずに全力で歌いましょう!
この記事のまとめ!
- ほとんどの店舗が監視カメラを設置している
- 監視カメラの設置には莫大な費用がかかるため、設置されていない部屋もある
- 犯罪や迷惑行為を未然に防ぐだけでなく、早期発見で早めの対処ができる
- カラオケを安心して楽しむためには、監視カメラは必要