映画「グレイテスト・ショーマン」は2017年公開のミュージカル映画。
『This Is Me』などのエモーショナルな歌やキレッキレのダンスシーンが気になって、思わず何度も動画をチェックした人も多いのでは?
映画「グレイテスト・ショーマン」全曲まとめ
映画「グレイテスト・ショーマン」は、19世紀のアメリカに実在した興行師P・T・バーナムの実話をミュージカル化した作品です。
全曲書き下ろしによるオリジナルサウンドトラックのアルバムは、映画とともに国際的な大ヒットを記録。
65カ国でiTunesランキング1位を獲得しました。
そんな魅力いっぱいの映画「グレイテスト・ショーマン」の全曲を紹介しましょう。
The Greatest Show
映画「グレイテスト・ショーマン」のオープニングは、私たちを今まで観たことのないようなショーの世界へと引き込む『The Greatest Show』。
主演のヒュー・ジャックマンがメインとなり、共演のキアラ・セトル、ザック・エフロン、ゼンデイヤもコーラスで参加した迫力のある曲で、物語はスタートします。
ミステリアスなイントロから徐々に盛り上がる展開と「THIS IS THE GREATEST SHOW!」というシャウトに、期待が高まりドキドキしてしまう曲です。
A Million Dreams
『A Million Dreams』は、貧しい家庭出身のバーナムと裕福な家庭で育ったチャリティの、子供時代から結婚生活を始めるまでのシーンの曲です。
決して順調ではなかった2人の過去から、愛を貫いて結ばれた現在、そして未来への希望が1曲の中で表現されている、ミュージカルらしいシーン。
夢を見ることを諦めないバーナムと、そんな彼を信じ続けるチャリティの深い愛が感じられる曲です。
A Million Dreams(リプライズ)
常に野心を持ち続けるバーナムですが、いつも生活は苦しくついには会社をクビになってしまいます。
チャリティーや2人の娘たちに良い暮らしをさせたいのにうまく行かないと、理想と現実に悩むバーナム。
『A Million Dreams(リプライズ)』は、そんなバーナムの背中を押してくれた幼い娘たちの歌です。
可愛らしい2人の歌声を聴いたバーナムは、忘れかけていた夢見ることの素晴らしさを再び思い出します。
そして新しい夢を叶えるために再び歩き始めるのでした。
Come Alive
『Come Alive』はバーナムにとって人生の転機となった初めて出演したショーで歌われた1曲。
バーナムとパフォーマーたちが全員で歌う、ポップスのような明るい曲調の歌です。
博物館の経営に失敗したバーナムは、今まで人目を避けて日々を過ごしていた人たちを集めてショーを行うアイデアを思いつきます。
それは隠れて生きてきた人たちにとって、とても勇気のいることでした。
しかし、彼らはバーナムの励ましにより人前でパフォーマンスをする決心をして、初めて人を笑顔にする喜びを体験します。
この曲は映画「グレイテスト・ショーマン」のメッセージの1つである「勇気を出して前進することの大切さ」を伝えてくれるポジティブな曲です。
The Other Side
『The Other Side』は、バーのカウンターでバーナムとザック・エフロンが演じるフィリップの曲で、映画「グレイテスト・ショーマン」のみどころの一つ。
ショーで成功したバーナムですが、上流階級の人から認められていないことに不満を持ち、人気の劇作家フィリップをスカウトしようとします。
上流階級で成功に息苦しさを感じつつ、違う世界へ飛び込むことには戸惑うフィリップと、言葉巧みに誘うバーナムの掛け合いは、2人の歌とダンスの激しいバトルに。
ついにグラスを使って支払い条件の交渉をするところまでこぎつけた2人は、パートナーになる契約を結びます。
Never Enough
フィリップのコネでイギリス女王に謁見したバーナムは、ヨーロッパのオペラ歌手ジェニーリンドと出会い、アメリカでの興行をオファーします。
『Never Enough』はジェニーがオーケストラをバックにコンサートで歌って、アメリカの上流階級の人々にも絶賛されたシーンの曲。
ジェニーを演じているのはレベッカ・ファーガソンですが、この歌を吹き替えているのはローレン・オルレッドです。
凛とした歌声と満たされない思いをせつなく歌い上げた歌唱力は、誰もが心を奪われるでしょう。
This Is Me
映画「グレイテスト・ショーマン」の主題歌でもある『This Is Me』は、髭を生やした歌姫ルッツを演じたキアラ・セトルの歌。
力強い歌声とサーカスの仲間たちによるパフォーマンスのシーンは、この映画の一番の見どころと言っても良いでしょう。
ジェニーの公演や上流階級の人々との付き合いに夢中になって、ショーやメンバーとは距離を置こうとしているバーナムに傷つく仲間たち。
そんなバーナムや世間からの冷たい視線をはねのけるように、メンバーは「This Is Me」と歌ってパフォーマンスし、自分への誇りをアピールします。
この曲はゴールデン・グローブ賞の主題歌賞を獲得、キアラ・セトルの高い歌唱力も高く評価されました。
Rewrite The Stars
ゼンデイヤが演じる綱渡り芸人アンとフィリップの辛い別れのシーンの歌は『Rewrite The Stars』。
愛し合う2人でしたが、身分や人種の違いから周りから偏見に満ちた態度を受けます。
深く傷つき、もう関係を続けられないと宣言するアンと、それでも彼女を追い求めるフィリップ。
2人のすれ違う心を表すように、綱渡りのロープを使った2人のダンスとデュエットは、悲しくも美しいシーンでした。
Tightrope
『Tightrope』はチャリティ役のミシェル・ウィリアムズが、夫不在の家庭で1人寂しく歌う曲です。
バーナムの夢をいつも黙って応援し、彼の幸せが自分の幸せだと信じてきた心優しいチャリティは、綱渡りのようなバーナムとの生活も一緒に耐えてきました。
しかし自分の夢を追いかけるため、ジェニーの公演に夢中になっているバーナムに違和感を覚え、そんな生活を続けることに疑問を感じ始めます。
Never Enough(リプライズ)
『Never Enough(リプライズ)』はバーナムとの別れを決意したジェニーの歌で、ローレン・オルレッドが吹き替えて歌っています。
オリジナルの『Never Enough』の歌詞から「you」が消え、か弱い声で歌うジェニーに哀れさを感じる歌に変わりました。
バーナムとのコンサートツアーで、バーナムに仕事の関係以上の気持ちを持っていたジェニーですが、バーナムは家族のもとに帰ることに。
自分もバーナムにとって単なるビジネスの道具だったと絶望したジェニーは、この曲を歌い公演を中止してしまいます。
From Now On
ジェニーの公演が失敗に終わったことで借金を作り、全てを失って人生最大の危機を迎えたバーナムが歌うのが『From Now On』。
満たされない心の隙間を埋めるように、野心に駆られて走り続けてきたバーナムですが、全てを失って初めて、本当に大切なことが何だったのかに気付きます。
ヒュー・ジャックマンの力強い歌声とサーカス仲間たちのコーラスで、再び勇気が沸き起こる、映画「グレイテスト・ショーマン」の終盤の見せ場です。
グレイテスト・ショーマンの歌の魅力
映画「グレイテスト・ショーマン」の歌は、ブロードウェイミュージカルなど既成の作品の映画化とは異なり、全て映画のために書き下ろされたオリジナルソングばかり。
誰も知らなかった曲にも関わらず、予告編などの動画は映画の公開前から話題となり、映画と共にサントラも大ヒットという現象が起こりました。
「グレイテスト・ショーマン」の曲はなぜこんなに人気が出たのか、劇中歌の魅力を紹介します。
こだわり抜かれたキャスト
映画「グレイテスト・ショーマン」の音楽の魅力は、こだわり抜かれたキャストによる完成度の高いミュージカルシーンです。
主演のヒュー・ジャックマンは「レ・ミゼラブル」などで活躍の、ハリウッドでも屈指の実力派ミュージカル俳優。
「グレイテスト・ショーマン」は彼が10年近く温め続けていた、こだわりのミュージカル作品です。
彼以外にも「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン、ブロードウェイのミュージカル女優キアラ・セトル、歌手のゼンデイヤなどエンターテイメントのプロばかり。
映画を観る前から期待が高まるのも無理はない、贅沢なキャスティングでした。
強烈なパフォーマンス
映画「グレイテスト・ショーマン」は音楽とダンスのシーンがほとんど、と言っても良い作品ですが、特にショーのパフォーマンスは強烈な印象を残すでしょう。
主題歌の『This Is Me』のシーンはその代表的なシーンで、髭のある歌姫ルッツたちの力強いパフォーマンスには、胸が熱くなりました。
世間からの酷い評価にも、仲間だと信じていたバーナムの裏切りにも負けず「言葉の刃に傷つけられても負けない、これがありのままの私」とショーを続けるメンバーたち。
キアラ・セトルのソウルフルな歌声とともに、メッセージ性の高い歌詞はミュージカルに馴染みの薄い若い世代の観客の心もつかみました。
パセック&ポールによる作詞作曲
映画「グレイテスト・ショーマン」のオリジナルの劇中歌を作詞作曲したのは、ベンジ・パセクとジャスティン・ポールによるパセク&ポールのコンビ。
ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」で印象的な音楽を担当した2人がタッグを組み、全11曲のオリジナルソングを完成させました。
サウンドトラックの曲はどれも名曲ばかりです。
パセク&ポールは、アンセムとして印象を残した『This Is Me』に続いて、映画実写版アラジンではジャスミン姫が歌って注目された『スピーチレス』の作詞も担当しました。
記憶に残るキャッチーさ
映画「グレイテスト・ショーマン」の設定は19世紀ですが、音楽はオープニングの『The Greatest Show』を始めとする現代風でキャッチーな曲を多く使用しています。
これは10年以上も「オリジナルの楽曲によるミュージカルを」と企画を温めてきたヒュー・ジャックマンのこだわりが活かされているから。
これにはストーリーや劇中歌を知らない人にとっても、エモーショナルな音楽と動画にインパクトを受けて、映画に興味を持つという効果がありました。
また映画を鑑賞した後の人にとっては、強烈な楽曲とパフォーマンスが記憶に残り、つい何度も観たくなってしまうという中毒性を与えています。
「グレイテスト・ショーマン」の曲は全て傑作!歌が織りなす感動ストーリーをサントラでも体験
「グレイテスト・ショーマン」は実在の興行師P・T・バーナムの伝記をミュージカル化した映画で、曲は全て書き下ろしの傑作ばかり。
キャッチーでインパクトのある現代風な音楽とパフォーマンス、メッセージ性の高い歌詞はミュージカルファン以外の心もつかみました。
ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロンたちのパフォーマンス、キアラ・セトル、ローレン・オルレッドの歌声が、感動的なストーリー全編を織りなしています。
「グレイテスト・ショーマン」を配信などで楽しんだ後は、全曲おすすめのサントラもぜひチェックしてみて下さいね。
この記事のまとめ!
- 「グレイテスト・ショーマン」の曲は全曲オリジナルで、ミュージカル映画の枠にとらわれないキャッチーな名曲ばかり
- 歌って踊れる豪華キャストのパフォーマンスが、感動のストーリーを彩る
- エモーショナルな歌詞にも注目すると、作品のメッセージを受け取ることができる
- 「グレイテスト・ショーマン」の感動は、サントラでも体験してみよう