「自分は音痴だから歌えない…」と諦めていませんか?
いくつになってもカラオケは友達同士、合コン、会社での忘年会などで自分が行きたいと思わなくても行く機会があります。
カラオケが好きな人はいいですが、音痴で苦手意識があると辛いですよね。
しかし音痴も正確な音程の取り方などコツを覚えれば改善できます。
また今は練習用のアプリなども豊富なので、プロに習いに行ったりすることなく上達できます。
この記事でわかること
そもそも「音程」ってなに?
音程(おんてい)は歌うを歌うのに大切な要素ですが、そもそも音程とは何なのでしょうか?
音程(インターバル)とは曲の中にある音符と音符同士の高さの差のことを指します。
具体的に楽譜に置き換えると、「ド」は「レ」よりも下にあり、高さに差がありますよね。この差を音程といいます。
その差の違いがうまく表現できないうまく発声できないと、「音程が取れない」ということになります。
ただ音はピアノで表すと白鍵だけでなく、黒鍵の半音部分もあるので、その違いも表現できなければなりません。
音程を表す言葉
ちなみに音程は、完全 ・ 重減 ・ 減 ・ 短 ・ 長 ・ 増 ・ 重増という言葉で表現します。
音と音の間が音階上どれだけ離れているかを示す数字を「度数」といい、離れるだけ数字は大きくなります。1度、2度、3度…と表しますが、この「度」は結合辞です。
また、ピアノの鍵盤でいうと、白鍵、黒鍵に関わらず鍵と鍵の間に1つ鍵をはさんでいる場合は全音離れている、はさまない場合は半音離れているといいます。
もっと詳しく知って、本格的な作曲をしてみたいという人は、音楽辞書や楽典、基礎音楽理論を参考にしてみてください。
とはいえ、まったくの初心者には難しいので、まずはとっつきやすいブログ記事を読んでみるのもひとつの手です。
音程とピッチの違いについて
音楽の世界には、音程以外にも「ピッチ」という言葉があります。
ピッチとは、音の高さ自体(音高)のことを表します。
音程が音同士の差を表すのとは異なり、一つ一つにスポットが当たっている状態です。
具体的には、歌い出しに「ド」があったとします。
しかしその「ド」を誤って「レ」の高さで発声してしまうと、曲の感じは別物になってしまいますよね。
これが「ピッチが合わない」という状態です。
歌にとって音程はもちろん大切ですが、同じくらいピッチも重要な役割を持っています。
音程が合わない原因
音痴の基本的な原因は正しい音階で歌えず、音程が合わないことです。
ではなぜ音程を合わせて歌えないのでしょうか?
その原因を大まかに2種類にわけ、解説していきます。
運動性音痴
音程が合わない原因のひとつ目が、「運動性音痴」です。
運動性音痴とは、音符同士の差は理解していても、それを正確に表現できないタイプのことです。
耳で音程を聴いた時点では音を理解していても、声に出したときにズレてしまいます。
その理由は声を出す力が弱いためです。
歌を歌うためには、ある程度の声を出す力が必要です。
しかしその力が弱いと思い描いた音を正確に出すことができず、音程が取れていないように聞こえてしまいます。
自分自身が音痴だと理解している人は、主にこのタイプの人です。
改善方法は、声を出す力を鍛えることです。
発声方法や呼吸法を身につけたり、歌い方を見直したりすることで解決可能です。
感覚性音痴
音程が合わない原因の二つ目に、「感覚性音痴」が関係しています。
感覚性音痴とは、音を正確にとれないことなので、発声される音も自然と異なってしまいます。
つまり曲を聴いても、音程がきちんと理解できていないということです。
感覚性音痴の場合は、音を聴く力が弱いです。
音の差を正確に聞き取れないので、歌っても自分の音程が外れているかわかりません。
音痴に自覚がないということですね。
改善方法は、音を聴く耳の力を鍛えることです。
そのためには1曲をしっかり聞き込み、音程のイメージをつかむことが大切です。
音を聞き流すのではなく、集中して音を追う癖をつけ、音感を身につけましょう。
音痴の改善法
音痴には運動性音痴と感覚性音痴があり、音程が取れない理由が大まかにわかっています。
原因がわかれば、難しい音楽理論などがわからなくても訓練で音痴を改善も可能です。
そのための3つのトレーニングを紹介します。
【知る】自分の音域・音程のズレを確認
音痴を改善するためには、まず自分の音域や音程のズレを確認することが大切です。
ズレを自覚できれば、改善のポイントを意識できますよね。
そのためには、カラオケなどで自分の歌を録音し、聴いてみるのがオススメです。
自分に聞こえる自分の声と、実際の自分の声には差があるため、録音を聞いてみると、違いに驚くかと思います。
しかし自分で聞くことで声の出し方を客観的に分析し、気をつけるべきポイントが絞られていきます。
【聴く】曲をしっかり聴いて覚える
音痴の原因のひとつに、音をしっかり聴けていないことが挙げられます。
曲を聞き流すだけで、イメージで歌ってしまうと音はズレやすくなります。
その改善方法が、1曲をしっかり聴いて覚えることです。
音程のひとつひとつをきちんととらえて覚えることで、発声もしやすくなります。
頭の中の音と実際の曲の音を合わせ、声のズレをなくしていきましょう。
【見る】楽器やメトロノームで視覚的に認識
音程を取れない理由の一つに、実際のテンポのイメージが取れないことが挙げられます。
どの曲にも特有のテンポがあり、それに合わせて歌います。
しかしそれがズレてしまうと音程も取りづらく、音痴になってしまいます。
そこで歌う前に実際の楽器やメトロノームを見て、テンポのイメージをするといいでしょう。
声だけで合わせるのは難しいですが、楽器などに合わせれば具体的なイメージがつかみやすいですよね。
またメトロノームは、曲の正確なテンポを教えてくれるのでオススメです。
アプリで気軽にトレーニング!おすすめ5選
音痴改善はアプリを使ったトレーニングがオススメです。
歌の練習はカラオケなどでしかできないと思われがちですが、実はアプリを使うと自宅でも簡単に練習することができます。
またアプリなら操作も簡単なので、ポイントを絞って繰り返し練習しやすいのもメリットです。
実際にオススメの5つのアプリを紹介します。
カラオケJOYSOUND+
カラオケに用意されている機械で有名な「JOYSOUND」から登場したアプリ「JOYSOUND+」。
歌の練習用として常に上位にランキングしている人気アプリです。
使い方もカラオケのデンモクに似ており、使い勝手が良いのも魅力です。
「JOYSOUND+」には3つのモードがあり、「採点モード」「ガイドボーカル」「録音」が選べます。
採点モードとガイドボーカルは、カラオケでもお馴染みのモードですよね。
特にガイドボーカルは、歌に苦手意識のある方にオススメです。
正しい音程の声が入っているので、それに合わせて歌う練習ができます。
録音の際にはイヤホンが必須なのですが、イヤホンをして歌うと音程がズレてしまいがちなので注意が必要です。
みんなの前で得点がさらされるカラオケ採点で歌いたくない、かといって、一人カラオケに行くのは抵抗がある、という方におすすめです。
チューナー n-Track Tuner
「n-Track Tuner」は、元々ギターやベースなど楽器のコードをチェックするためのアプリです。
ですが楽器以外でも、声を吹きこむことで音程を視覚的に表示してくれます。
例えば「ドレミ」を正しく歌っているつもりでも、チューナーアプリでは「ドミファ」と表示されることがあります。
そういった音のズレを正し、音の完全系をこちらのアプリで調整できます。
ただあくまでも楽器のためのアプリなので、表現力のある歌には対応しづらくなります。
具体的にはビブラートやこぶしの効いた歌声は、感情豊かで素晴らしいです。
しかし機械には「音のズレ」と認識される場合があり、あまり向いていません。
sing sharp
「sing sharp」は様々な歌い方のトレーニングができるアプリです。
具体的には歌う前のウォーミングアップの声出しボイストレーニングシンギングレッスンなどで、歌の上達を助けてくれます。
練習するだけでなく、新しい技術を学んで歌唱力アップを目指しましょう。
ただやはりアプリなので、歌声を再生する際に多少のズレがあるようですね。
ウタエル
「ウタエル」は、自分の音域から曲の歌いやすさを判定してくれるアプリです。
他のアプリとは異なりますが、こちらも実際に歌うときのいい目安になります。
男性は女声ボーカルが歌いづらく、女声には男声ボーカルが歌いづらいですよね。
そこで「ウタエル」に自分の音域を入力すると、歌いたい曲の「歌える可能性」を診断してくれます。
また基準音を決めて「自分は何オクターブまで出せるのか」を把握できるので、曲も選びやすくなります。
カラオケでも入れた曲が思いのほか歌いづらく、キーの高さを調節することがありますよね。
それをあらかじめ調べておけるのが「ウタエル」の機能です。
ボイトレアプリ
動画付きでボイスレッスンをしてくれるのが「ボイトレアプリ」です。
名前の通りボイストレーニングが幅広く用意されており、自宅で簡単に練習を積むことができます。
また記事だけでなく、実際に動画で解説してくれるのも嬉しいですね。
ただ無料で見られる動画には制限があり、有料部分があるのでご注意ください。
音程の練習におすすめなカラオケ曲5選
音痴改善トレーニングをしたら、次は実際に歌う練習に移ります。
しかし曲にはそれぞれ難易度があり、初心者が歌うのは難しいものもあります。
そこで音程の練習におすすめなカラオケ曲を紹介します。
「Story / AI」
AIの代表曲のひとつ「Story」は、女性に練習におすすめの1曲です。
比較的音程が取りやすく、高温が続くフレーズが少ないのが特徴です。
高音が続く曲は女性でも歌いづらくなってしまうので、あまりおすすめできません。
「チェリー / スピッツ」
誰もが知るスピッツの「チェリー」は、男性の練習におすすめの1曲です。
聞きなれた曲は音程が覚えやすいので、自然と歌いやすくなります。
反対にうろ覚えの曲は正しい音程が取れないのでおすすめしません。
「ひまわりの約束 / 秦基博」
ドラえもんの映画の主題歌として有名になった秦基博の「ひまわりの約束」。
こちらも男性の練習におすすめの1曲です。
テンポがゆっくりなので焦らず歌えます。
また音程を確認しながら歌えるのも魅力ですね。
「糸 / 中島みゆき」
有名アーティストのカバーが多い中島みゆき「糸」。
こちらの曲はさまざまなアーティストがカバーしているので、自分に1番あった音域のキーを選ぶと歌いやすくなります。
またテンポがゆっくりなのも、音程が取りやすいです。
正確に音程がとれると歌うことがもっと楽しくなる!
歌が苦手になる原因のほとんどが、音程がとれないことです。
しかし音程はトレーニングをすることで、徐々に取れるようになっていきます。
音程が正確になるほど歌のテンポやリズムはスムーズになり、上手に聞こえるようになります。
まずは簡単にできる自宅練習方法からはじめて、歌上手を目指しましょう。
この記事のまとめ!
- 音程は、「知る」「聴く」「見る」でぐんと良くなる
- 音程をとるためにはリズム感も大事
- アプリで気軽に音程を取る練習ができる