歌を歌うときに大切な「声量」。
声量があるだけで歌の安定感が格段に上がりますし、声に力強さが生まれます。
ハツラツとしてハリのある声は、聞いていて気持ちがいいですよね。
しかし、「声量を上げるためには、大きな声を出せる環境やレッスンが必要」だと思っていませんか?
意外にも声量は、ボーカルスクールに通わなくても、今すぐにでもできるような簡単なトレーニングで鍛えることができます。
ボイトレで声量をあげて歌唱力をアップしましょう。
この記事でわかること
声量がある歌手は?
「声量」といわれてもなかなかピンとこない方もいるでしょう。
そこで、声量のあるアーティストを紹介します。
実際に歌声を聴いて、圧倒的な声量を体感してみましょう。
男性編
声量がある男性アーティストを紹介します。
有名歌手は基本的にしっかりした声量の持ち主ですが、なかでも素晴らしい力を持った人を挙げています。
平井堅
平井堅は日本でもトップクラスの声量を持ったアーティストです。
彼は声量もさることながら、ビブラートや抑揚による豊かな表現力を持っています。
「歌がうまいアーティスト」でもよく名前の挙がる男性シンガーですね。
稲葉浩志(B’z)
長年数多くのファンを魅了し続けるB’zの稲葉浩志は、年々実力をアップさせ続けるアーティストです。
ライブなどでも声量や技術にブレがなく、高音にも安定感のある歌声が特徴です。
ATSUSHI(EXILE)
EXILEのボーカルをつとめるATSUSHIは、繊細かつ力強い歌声に定評のあるシンガーです。
バラードなどしっとりとした歌も、確かな声量で安定した歌声を響かせます。
女性編
声量がある女性アーティストを紹介します。
女性は一般的に男性よりも声が高く、遠くまで響きにくいとされています。
しかし、プロのシンガーはそれをものともしない声量を持っています。
絢香
独特のテンポと歌声で人気の絢香。
彼女はミドルボイスを使った心地よい歌声が魅力で、さまざまなドラマや映画の主題歌として起用されています。
高音でも安定した声量を発揮でき、ビブラートやしゃくりなどの技術が存分に活かされます。
吉田美和
DREAMS COME TRUEのボーカル吉田美和は、ライブでもブレない卓越した声量の持ち主です。
高音ボイスも難なく歌い上げる技術と、動いてもブレないだけの声量が魅力です。
伊藤由奈
映画「NANA」の劇中歌で一躍有名になったシンガー伊藤由奈。
彼女は女性ながら安定した歌声と、発音のいい英語と日本語の組み合わせが魅力のアーティストです。
声量が小さい人の原因
声量は歌声を安定させる上で、大変重要な役割を持っています。
では、声量が小さい人にはどんな原因があるのでしょうか?
その特徴を3つにまとめました。
姿勢が悪い
人間の声は声帯や喉を通って口から発せられます。
しかし、その通り道が狭まると自然と声は小さくなっていきます。
その原因が姿勢の悪さです。
姿勢が悪いと喉や口が大きく開かれなくなり、大きな声を出しづらい状態になってしまいます。
できるだけ姿勢を正し、顎を引いて声を出す意識を持ちましょう。
声帯が閉じていない
人間は呼吸をするときには声帯が開き、声を出すときには声帯が閉じます。
しかし、姿勢が悪かったり、普段大きな声を出し慣れていないと、声帯がしっかり閉じていない場合があります。
そのときには体をリラックスさせて声を出し、徐々に大きな声に慣れていきましょう。
口の開きが小さい
声は口から発せられるので、口の開きが小さいと当然声も小さくなります。
口の開きが狭いと口の中で声がくぐもってしまい、その状態の発声方法では聞こえづらくもなります。
そのため声を出すときにはできる限り大きく口を開き、声を前に出すイメージをしてください。
声量を上げるには?
声量が上がると声の通りが良くなったり、歌が上手に聞こえるようになります。
そこで声量を上げる方法を紹介します。
特別なスタジオやレッスンを受けなくても、声量は上げることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
呼吸の仕方
人間が呼吸をするときには、基本的に肺や胸が開きます。
しかし、歌を歌うときには腹式呼吸がいいでしょう。
腹式呼吸は空気を吸うことでお腹が膨らむ呼吸法で、声を出すのにより適しています。
歌うときには呼吸の方法を変えて、歌うようにトレーニングをしてみましょう。
肺活量を鍛える
大きな声量を支えているのは、鍛えられた肺活量です。
肺活量が多いほど体に入る空気量が増え、たくさん吐き出すことができます。
吐き出される空気量が多いと大きな声を出しても安定し、力強い歌声が実現できます。
肺活量はスポーツだけでなく、息を止めたり普段から深く呼吸することで鍛えられます。
まずは簡単にできるトレーニングから始めてみましょう。
腹筋を鍛える
安定感のある歌声を出すには、お腹の底から声が出てくるイメージがいいとされています。
そこで腹筋を鍛えると自然にお腹に力が入りやすくなり、声にもハリが生まれます。
ハリのある声は声量も安定するので、腹筋を鍛えるのがおすすめです。
簡単にできるトレーニング
声量など歌のトレーニング方法は、特別なスタジオやレッスンが必要だと思われがちです。
確かにボイススクールでトレーナーに教わる方法もありますが、なかには自宅でできる簡単なトレーニング法もあります。
今回は簡単な練習方法を4つ紹介します。
ロングブレス
「ロングブレス」とは、名前の通り長く呼吸をする練習法で、このボイストレーニングを行うと肺活量も鍛えられます。
また、喉の筋肉を鍛えることもできます。
やり方は口を軽く開けて息漏れするように、歯の隙間から息を吐き出します。
その時の息の量は一定にしつつ、吐ききったら腹式呼吸で空気を吸い込みます。
吸いきったら数秒とめ、また息をゆっくりと吐き出します。
これを繰り返すことで息の量をコントロールしやすくなり、声量がアップします。
ペットボトル訓練法
「ペットボトル訓練法」も肺活量を鍛えられる訓練です。
ペットボトルに隙間なく口をつけ、思い切り吸い込みます。
するとペットボトルの中の空気が吸い込まれ、ボトルは圧力でへこみます。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、繰り返すうちに感覚をつかんで吸う力がついていきます。
表情筋トレーニング
大きな声を出すのには、普段は使わない力が必要です。
そこでおすすめなのが「表情筋トレーニング」。
口を大きく開けると、自然と表情筋が上がります。
そのため表情筋を鍛えると声量が上がりやすくなります。
表情筋は口角を上げるイメージで表情を作ったり、割り箸を口にくわえるなどで鍛えるのがおすすめです。
滑舌・発音トレーニング
滑舌や発音が悪いと、歌が聞きづらく上手に聞こえませんよね。
そこで歌う前に滑舌・発音を意識した発声練習をしましょう。
滑舌や発音はゆっくり一音一音を意識して発声することが大切です。
また、アーティストの発音の仕方、歌い方を真似るのもいいですね。
声量の練習におすすめ!盛り上がるカラオケ曲TOP5
自宅でできるトレーニングが進んだら、今度は実際に歌う練習をしましょう。
なかでも声量アップにつながる5つの練習曲を紹介します。
基本的に練習曲はノリが良く盛り上がれるようなものの方が、声を張りやすいのでおすすめです。
また、大きな声を出すのでカラオケなどで練習しましょう。
【5位】Mr.Children「しるし」
Mr.Childrenの「しるし」は、高音を安定して出したい男性の練習曲に最適です。
Mr.Childrenは、サビの高音が非常に安定しており、声量と技術力の高さが伺えます。
声量だけでなく音域を広げたい人にもおすすめですね。
【4位】コブクロ「流星」
コブクロ「流星」は、力強く芯のある歌声が特徴です。
高音だけでなく低音も遠くまで響く曲なので、声量アップを目指す男性の練習曲におすすめです。
【3位】中島美嘉「GLAMOROUS SKY」
中島美嘉「GLAMOROUS SKY」は、低音にブレのない安定感があります。
繊細かつ力強い女性の声が印象的ですが、無理なく大きな声が出せていますよね。
低音から高音まで安定して声量を出したい女性におすすめの楽曲です。
【2位】アンジェラ・アキ「手紙~拝啓 十五の君へ~」
アンジェラ・アキ「手紙~拝啓 十五の君へ~」は、表情豊かな歌声が魅力的な一曲です。
気持ちが乗っているのに声量に安定感があり、聴く人を引き込みます。
また高音でも声量が落ちないのが特徴なので、ブレのない歌声を目指す女性に最適な練習曲です。
【1位】Superfly「愛をこめて花束を」
Superfly「愛をこめて花束を」は、技術力が高いパワフルな歌声が印象的な一曲です。
フレーズの強弱がはっきりしており、とくにサビには圧倒的な力強さがありますよね。
また音域も広いので、低音・高音の練習にもなります。
声量を鍛えてカラオケで気持ちよく歌おう
声量の大きさは歌唱力をアップさせる重要な鍵です。
声が小さい人は大きな声を出すことに抵抗があるかもしれませんが、練習することで徐々に慣れていきましょう。
声量を鍛えるトレーニングは、自宅でできる簡単なものも多く、気軽に始められます。
また、無料体験レッスンを行っているボイストレーニングの場もあります。
本格的に鍛えたいという方にはおすすめです。
声量アップのトレーニングはカラオケボックスなどを利用すると、より大きな声が出しやすくなります。
声量をアップして安定した歌唱力を手に入れましょう。
この記事のまとめ!
- 声量は体の使い方で鍛えられる
- ロングブレスやペットボトル訓練で、自宅でも声量をあげられる
- 歌って練習するときは、声を張れる曲を選ぶ