「音域を広くするには?」
カラオケで思うように歌えず、悩んでいる方も少なくありません。
自分に合った適切なトレーニングをすれば、自分が出せる音域を広げられるでしょう。
今回の記事では、音域を広げる方法や音域別のおすすめ曲などを解説します。
この記事でわかること
音域とは
音域とは、その人が出せる音の範囲のことを指します。
基本的に音域は、男性の場合はより低いキーがメインで、女性の場合はより高いキーがメインであることが多いです。
音域は成長するごとに変化していき、第二次性徴の時期に合わせて特に低い音が出しやすくなっていきます。
男性の声変わりがその良い例ですが、女性も男性ほどではないものの音域は広がります。
しかし、ある程度まで広がったところで止まってしまうので、それ以上の音域を望む場合にはトレーニングが必要です。
音域を広げるためには、下記で紹介するトレーニングの他、ボイトレにプロにお任せするのもおすすめです。
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音域を広げるトレーニング方法
音域は「筋トレをして腹式呼吸を安定させる」「鼻腔共鳴を意識する」などの方法で広げられます。
高い音や低い音が出しづらく、歌うことに苦手意識がある方は、是非試してみてください。
筋トレ
音域を広げる方法として、筋トレをするのが効果的です。
腹筋・背筋・横隔膜周辺の筋力をトレーニングすると、腹式呼吸が安定します。
腹式呼吸は発声の土台であり、音域を広げるためにも重要です。
また、筋トレによって姿勢が改善すると、声の通りが良くなり、高音や低音が出しやすくなるともいわれています。
● スクワット:全身の代謝アップと姿勢改善
● ドローイン:呼吸筋のコントロールを強化
● ピラティスやヨガ:筋力+柔軟性+呼吸制御
腹式呼吸
まずは音を出すための基本的な呼吸方法です。
本格的な声楽や合唱などでもよく用いられる呼吸方法で、胸や肺ではなくお腹を使って空気を出し入れするのが特徴です。
この腹式呼吸を使って歌を歌うと、喉に余計な力が入りにくくなるので、高音・低音ともに出やすくなります。
またこれを習得できると、喉を痛める危険性も減るので、是非練習しておきましょう。
ボイストレーニングを受けてみる
音域を広げる方法として、プロのボイストレーニングを受けてみるのもおすすめです。
個々人の声の特性に合わせたトレーニング方法を指導してもらえるので、無理なく効果的に音域を広げることができます。
また、音域を広げるだけでなく、発声方法やリズムの取り方など、より上手に歌うためのテクニックも身に付きます。
まずは、自分に合ったボイストレーナーや教室を探してみましょう。
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鼻腔共鳴
鼻腔共鳴とは、鼻の穴から喉までの通り(鼻腔)に声を響かせることで、高音を安定的に出す方法です。
この方法を習得できると、高音がかすれてしまったりするのを防げるため、より歌いやすくなるというメリットもあります。
この鼻腔共鳴を練習するには、「眉を上げて歌うこと」。
眉を上げて声を出すことで自然に鼻腔の通りが良くなり、音を簡単に響かせられるようになります。
また、鼻腔共鳴を意識することで顎を引いて歌う癖がつくので、高音を出していても声が続きやすいです。
裏声をしっかり出す
高音域を最も出しやすい方法は、「裏声」を使うことです。
裏声を使うと地声では出せない高い音まで出せるので、簡単に音域を広げることができます。
ただ裏声はしっかり出さなければ、か細い声になりやすく、かえって歌が上手に聞こえづらくなってしまうというデメリットもあります。
しっかり息を吐き出しながら出すことを意識し、地声と同じくらいの音量を目指しましょう。
また、十分な声量が難しい場合には、腹式呼吸などの呼吸方法を見直して、安定した息の量を確保できるように心がけてください。
ピアノアプリを使う
声の出し方の練習にオススメなのが、スマホなどのアプリを使うことです。
よく本格的な歌のレッスンでも、音を確認するためにピアノやキーボードを使いますよね。
それをスマホの楽器アプリで代用します。
ピアノなどで音を出しながら発声することで正確な音を出せるので、自分の音域を簡単に確認することができます。
また音を聞き分ける練習にもなるので、音程のずれなどを解消するトレーニングにもなります。
またこの楽器の音を参考にして、自分の歌いやすい曲を見つけるのも良いですね。
音域を広げるトレーニングをする時の注意点
音域を広げるトレーニングをする際、ストレッチなどのウォーミングアップをしていない状態で始めると、喉を傷めるかもしれません。
また、間違ったトレーニング方法をしていたら、かえって音域が狭くなる可能性もあります。
以下で紹介する注意点に気を付けながら、音域を広げるトレーニングをしましょう。
地声だけで音域を広げている
音域を広げるトレーニングをする時に、地声だけを出すと、声帯への負担が大きく声が枯れやすいです。
喉を枯らすことなく音域を広げる方法として、地声と裏声の使い分けが大切です。
また、地声と裏声の中間である「ミックスボイス」という発声方法を意識するのもおすすめ。
ミックスボイスを意識すれば、地声の強さをキープしながら、裏声の高音域まで幅広い声域を出すことができます。
ウォーミングアップをしていない
音域を広げるトレーニングをする前にウォーミングアップをしていないと、声帯を傷めやすいです。
また、ウォーミングアップをすることにより、腹式呼吸がしやすくなり、声が通りやすくなるといったメリットもあります。
音域を広げるトレーニングをする前には、以下のようなウォーミングアップをしましょう。
- 首を前に倒す → 戻す → 後ろに倒す(各5秒キープ)
- 左右にゆっくり倒す → ゆっくり回す(1周10秒×2周)
- 肩を大きく後ろに10回、前に10回回す
- 両肘を肩の高さに上げ、肩甲骨を寄せるように10回ほど動かす
- 顔全体を「思いっきり変顔」のように動かす(目・口・頬を大きく開閉)
- 唇をとがらせて左右に動かす → 頬を膨らませて口をすぼめる
高い/低いキーだけを歌っている
高いキーや低いキーだけをトレーニングしていても、音域が広がるわけではありません。
音域を極端に広げようとすると負担が大きく、声帯を傷めてしまう原因にもなります。
少しずつ音域を広げていき、焦らず地道にトレーニングを続けることが、音域を無理なく広げることができる方法だといえるでしょう。
【音域別】カラオケで歌いやすい曲~男性編~
音域を広げる練習を積んだ後には、実際に歌を歌いながら練習していきましょう。
しかしトレーニングといっても、どんな歌でも良いわけではありません。
自分の音域を徐々に広げていけるようなアーティストやシンガーを選べると良いです。
ここでは、カラオケでおすすめの男性アーティストを音域別に紹介します。
選曲に悩んでいる方は是非参考にしてください。


低音~中音域向けおすすめ曲
back number「水平線」
back number「水平線」は、静かなメロディと中低音域の落ち着いた音域が特徴のバラードです。
夢や挫折、前向きな想いを淡々と描いた歌詞が心に響きます。
高音を張り上げずとも感情を込めやすく、カラオケ初心者にもおすすめ。
原曲キーでも無理なく歌える一曲です。
スキマスイッチ「奏 (かなで)」
スキマスイッチ「奏 (かなで)」は、優しいピアノと中低音域の旋律が魅力の感動バラードです。
高音を張り上げる必要がなく、地声で自然に歌いやすいので、音域が広くない男性にもおすすめの曲。
音域に自信がない人でも、安定して歌える安心感がありますね。
優里「ベテルギウス」
優里「ベテルギウス」は、中音〜やや高音域で構成されており、ミックスボイスが苦手でも挑戦しやすいバランスの取れた一曲です。
サビは感情的に盛り上がりますが、キー自体はそこまで高くなく、地声で乗り切れるでしょう。
音域を広げたい人のステップアップ曲としても最適で、表現力+音域練習を両立したい方におすすめです。
中音~高音域向けおすすめ曲
優里「ドライフラワー」
優里「ドライフラワー」は、サビの高音が山場となる一曲です。
前半は中音域中心で歌いやすいですが、サビでは地声・ミックスボイスの切り替えが求められます。
感情表現と音域の両方を試されるため、中〜上級者向けの挑戦曲ともいえます。
高音域に慣れてきた人にはぜひチャレンジしてほしい楽曲です。
Mrs. GREEN APPLE「インフェルノ」
Mrs. GREEN APPLE「インフェルノ」は、高音域寄りのアップテンポ曲です。
特にサビのhiB〜hiCの連続は男性にとって高めの挑戦ゾーンで、ミックスボイスや裏声のスキルが試されます。
一方で、音域に慣れてくると非常に歌っていて爽快感のある曲なので、音域を広げたい中〜上級者にぴったりの一曲です。
【音域別】カラオケで歌いやすい曲~女性編~
続いては、カラオケでおすすめの女性アーティストの楽曲を、音域別に紹介します。
自分の音域に合った曲を参考にしてみてください。
低音~中音域向けおすすめ曲
Aimer「カタオモイ」
Aimer「カタオモイ」は、比較的低め〜中音域に収まる楽曲。
高音を張り上げる箇所が少なく、地声ベースでやさしく歌えるのが魅力です。
感情を丁寧に込められるバラードで、初心者にもおすすめ。
深みのある声や落ち着いたトーンが活きる一曲です。
あいみょん「マリーゴールド」
あいみょん「マリーゴールド」は、中音〜やや高音域まで広がる楽曲。
サビでやや高めに跳ね上がるものの、ミックスボイス不要で乗り切れる範囲でしょう。
メロディが自然体で、口ずさみやすく感情も込めやすいです。
地声で気持ちよく歌える曲を探している方にぴったりでしょう。
aiko「カブトムシ」
aiko「カブトムシ」は、中低音域メインの構成です。
サビも地声で届く範囲で、女性らしいやわらかい表現が活きるバラードです。
激しい高低差がなく、歌いやすさと情感表現のバランスが取れた名曲。
音域が狭めな人でも無理なくチャレンジできる一曲です。
中音~高音域向けおすすめ曲
YOASOBI「アイドル」
YOASOBI「アイドル」は、音域が高めの楽曲。
サビの連続高音&テンポの速さが難しく、高音が得意な人には歌いごたえ抜群で、表現力も試されます。
息継ぎのタイミングも限られているので、リズム感とスタミナも必要。
中〜上級者向けの「映える系チャレンジ曲」として人気です。
yama「色彩」
yama「色彩」は、音域は広めですが、裏声やミックスを使えば安定して歌いやすい楽曲。
Aメロ〜Bメロは比較的落ち着いていて、声をコントロールしやすいです。
サビは感情を乗せて一気に盛り上がるので、表現力重視の方におすすめ。
高音に挑戦したいけど無理はしたくない人にも最適でしょう。
音域を広げる方法を知り曲のレパートリーを増やそう!
音域を広げるためには、さまざまなトレーニング方法があります。
今回は自宅でも簡単にできるボイストレーニングやコツ、発声練習を紹介しました。
本格的に練習したいならボイストレーナーの元でミックスボイスやヘッドボイス、ファルセットなど技術を磨くのもオススメです。
また、ボイストレーナー以外にも表現力をアップする演技講座や声優講座も効果的です。
高い音や低い音を無理に出そうとすると声帯を痛めてしまったり、喉の筋肉群を痛めてしまうこともあるので、練習は無理のない範囲にとどめておきましょう。
練習を重ねれば重ねるほど、地声に対して音域は徐々に広がっていきます。
歌が好きな方も苦手意識がある方も、ぜひ試してみてください。
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この記事のまとめ!
- 音域はトレーニングで広げることができる
- 音域を広げるためには呼吸法、発声方法を見直す
- 音域を広げるための練習ができるアーティストや楽曲を選ぶ