今、海外を中心に人気を集めているAMV(アニメミュージックビデオ)。
日本のアニメ映像と楽曲を合わせて作られたミュージックビデオは、アニメファンだけでなく音楽ファンでも楽しめます。
また、日本ではMAD(マッド)動画という独特な文化もありますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?
この記事でわかること
AMVとは
AMVとは「Anime Music Video」の略語で、アニメの映像を音楽に合わせて繋ぎ合わせたミュージックビデオのことを言います。
アニメやアーティストのファンが自主的に制作することが多く、アーティストが公式に制作することはほとんどありません。
アニメエキスポやAnime Weekend Atlantaなどで上映会やコンテストが行われていましたが、近年ではインターネットでの配布も行われています。
AMVとMADの違い
AMVに似たような二次創作物に「MAD」がありますが、厳密には一緒ではありません。
MADは1970年代の日本が発祥であり、アニメだけでなくゲームや動画などさまざまな素材を繋ぎ合わせて作られ、中には音楽を使用しないものもあります。
そのためMADは、アニメ映像と曲のみを使用するAMVよりも広い意味で使われる言葉です。
AMV・MADにおすすめの人気曲
ネットや動画サイトには数えきれないほどのAMVやMAD動画がありますが、アニメ映像との相性が良い曲にはどんな曲があるのでしょうか。
アニメの主題歌はもちろん、誰もが聴いたことのあるヒット曲も、意外にアニメ映像との相性が抜群だったなんてこともあるでしょう。
最後に、AMV・やMAD動画を探す時におすすめの人気曲を紹介します。
完全感覚Dreamer / ONE OK ROCK
言わずと知れたONE OK ROCKの代表曲で、疾走感のある曲調と力強いサウンドと歌詞が特徴です。
アップテンポで激しいロックサウンドはバトル系のアニメにぴったりで、サビ部分ではアニメ映像を細かく切り替える編集が楽曲に合っているでしょう。
大サビ前のブレイクでアニメの名セリフを挿入し、大サビで一気にボルテージを上げる演出も人気です。
創聖のアクエリオン / AKINO
テレビアニメ「創聖のアクエリオン」の主題歌で一般的な知名度も高く、AMVやMADも多く作られている曲です。
元々がアニメ主題歌なので、アニメの映像と合わせても違和感はほとんどありません。
「命」や「愛」をテーマにした歌詞や曲調が特徴で、バトルアニメはもちろん、時代背景などの設定が凝っている壮大なアニメとの相性は抜群でしょう。
F / マキシマム ザ ホルモン
マキシマムザホルモンの「F」もAMVやMADで人気の曲です。
アニメ「ドラゴンボール」の人気キャラが歌詞に登場する歌詞で、政治や貧困、新興宗教などの社会問題をホルモンらしく表現しています。
激しいサウンドやシャウトが印象的なので、激しいバトルアニメのシーンや政治的なニュース映像などを繋ぎ合わせたカオスな演出もぴったりでしょう。
Lemon / 米津玄師
米津玄師のヒット曲「Lemon」もAMVやMAD動画人気が高く、多くの作品が存在します。
落ち着いた曲調で語りかけるような歌い方なので、人と人の関わりを描いたヒューマンドラマ系のアニメ映像を使った作品が多いです。
切なくも希望が伺えるような歌詞はアニメの名シーンとの相性も抜群で、アニメファンの涙腺を刺激する作品もたくさんありますよ。
お願いマッスル / 紗倉ひびき、街雄鳴造
テレビアニメ「ダンベル何キロ持てる?」のOPの「お願いマッスル」は、特にMAD動画人気が高い曲です。
筋トレや健康について明るく歌った曲で、シュールな世界観が話題となりました。
ユーモラスな合いの手が各所に入るため、その部分にアニメのセリフを上手く挿入する手法のMAD動画が数多くあります。
あえてシリアスな世界観のアニメでMADを制作することで、思わずくすっと笑えるような動画も多いですよ。
正しくなれない / ずっと真夜中でいいのに。
ずっと真夜中でいいのに。の「正しくなれない」もMAD動画やAMVで人気の曲です。
2020年公開の映画「約束のネバーランド」の主題歌として書き下ろされた曲で、映画の名シーンを繋ぎ合わせたAMVが多く、映画を観た人ならグッとくるのではないでしょうか。
切ない歌詞や透き通った歌声、ピアノとストリングスの美しい旋律、力強いバンドサウンドはシリアスなアニメの世界観にぴったりです。
アスノヨゾラ哨戒班 / Orangestar
ボカロP・Orangestarの「アスノヨゾラ哨戒班」は、AMVやMADが多数存在する人気の曲です。
原曲はボーカロイドのIA(イア)が歌っており、たくさんの歌い手がカバーしています。
中でも歌い手の「ゆある」によるカバーは人気で、力強くまっすぐなハイトーンとアップテンポな曲調は、さまざまなアニメと相性抜群です。
泥中に咲く / ウォルピスカーター
「高音出したい系男子」で知られているウォルピスカーターの「泥中に咲く」も、AMVとの相性がよく、多数の作品が投稿されています。
ミドルテンポのバラード曲で、透明感のあるハイトーンボイスで歌う切ない歌詞が特徴です。
透き通ったサウンドと力強い歌声は、感動系のアニメの名シーンを彩ってくれるでしょう。
AMVは世界規模で人気!独特な世界観のアニメ映像を堪能しよう
海外発祥のAMV(アニメミュージックビデオ)は、日本だけでなく世界中のアニメファン、音楽ファンの間で人気の文化になっています。
さまざまなアニメや楽曲を繋ぎ合わせ、アニメの名シーンと楽曲の素晴らしさ、両方を引き立てる名作も珍しくありません。
たくさんのAMVやMAD動画に触れて、アニメ映像や楽曲の世界観を楽しみましょう。
この記事のまとめ!
- AMVはアニメ映像を繋ぎ合わせたミュージックビデオで、世界規模で大人気
- MADは日本発祥で、アニメ以外にもゲームやニュース映像、イラストなど様々な素材を使う
- アニメの主題歌はアニメ映像との相性が良く、他のアニメ作品を使ったAMVも多い
- アニメとは関係のないヒット曲でも、意外にAMVとの相性が良い曲もある