スポーツに励む息子や娘を陰ながら支える、母や父の愛情を描いたアクエリアスのCMを見て、感動した人もいるのではないでしょうか?
涙を誘う物語に加え、Uruがカバーした「Funny Bunny」の楽曲が相まって「泣ける」と話題になりました。
この記事でわかること
アクエリアスのCMが泣けると話題
Uruがカバーしたthe pirrowsの楽曲「Funny Bunny」を使用した、アクエリアス2019秋冬キャンペーンのテレビCMが話題を集めました。
CMにも関わらず、公開されてすぐに
- 「涙が止まらない」
- 「まさかアクエリアスのCMで泣くなんて」
などの声がネット上に続出したのです。
ここでは、何故このCMが「泣ける」と話題になったのかを、CMの内容と楽曲に分けて詳しく解説します。
頑張っている人を応援する物語
本キャンペーンのCMでは「見えない「がんばれ」が詰まってる。」をキーメッセージに、スポーツに励む息子や娘を陰ながら支える母や父の愛情が描かれています。
このCMは
- 「少年野球編」
- 「サッカー部編」
- 「バレー部編」
普遍的な日常を丁寧に切り取った物語は、自分の経験と重ねやすく、子供目線でも親目線でも感情移入することができます。
素直に「ありがとう」と言えなかった子供時代、親になって気付いた我が子を応援する気持ちが、多くの人の心の刺さったのではないでしょうか。
視聴者の年代によって、感動の理由が変わってくるのも話題となったポイントと言えるでしょう。
シンガーソングライター・Uruとは?
CMソングを担当したのは、女性シンガーソングライターのUru。
聴く人の心にそっと寄り添うような、透き通った歌声が魅力の人気アーティストです。
メジャーデビュー以前より、YouTubeに有名曲のカバー動画を多数アップロードしており、その経緯もあり、アルバム「オリオンブルー」の初回生産限定盤には「Funny Bunny」を含むカバー盤が収録されました。
また、あまりライブを行わないことでも有名で、年に数回しか彼女のライブは開催されません。
元々少なかった彼女のライブですが、2020年に開催予定だったライブは新型コロナウイルス感染症の影響により、全公演中止となってしまいました。
振替公演日の開催もなく、既にチケットを購入していたファンには払戻しが行われたようです。
Uruがカバーした「Funny Bunny」
アクエリアスのCMに使用された「Funny Bunny」は、1999年にリリースされた「HAPPY BIVOUAC」に収録されているthe pillowsの楽曲です。
シングルカットされていないにも関わらず高い人気を誇っているこの楽曲は、多くのアーティストによってカバーされてきました。
バンドだけでなく、TVアニメ内の劇中歌として使用されたり、アイドルがカバーしたことで、音楽ファンのみならず漫画・アニメファンやアイドルファンなどの、幅広いファン層から支持されています。
発売から20年が経過した現在も、歌い継がれる名曲だと言えますね。
この楽曲の特徴である「君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ」というサビの歌詞がCMで描かれた物語とリンクし、Uruの透き通るような歌声で寄り添うように届けられたことで、多くの人の心を動かし「泣ける」と話題になりました。
アクエリアスの爽快感のある歴代CMソング
アクエリアスのCMソングとして話題になったのは、「Funny Bunny」だけではありません。
爽やかな商品イメージを持つアクエリアスの魅力を引き立てる楽曲は、これまでに数多く使用されてきました。
うるおいやみずみじしさを感じさせるアクエリアスのCMは、夏のイメージと結びつく、爽やかな印象の楽曲ばかりです。
そんなアクエリアスの「爽快感のある歴代のCMソング」を年代順に紹介していきます。
Galaxy Girl/角松敏生
80年代の日本・シティポップシーンを牽引したシンガーソングライター・角松敏生の17枚目シングル「Galaxy Girl」。
この楽曲は1991年にリリースされ、アクエリアスのCMソングに使用されました。
おもわず夏に聴きたくなるサウンドは、清涼飲料水のイメージソングらしく爽やかさたっぷりです。
ミドルテンポに乗せた伸びやかな歌声と力強いブラスサウンドは、広い青空の下に立ち、周囲を風が駆け抜けていくような印象を与えます。
深夜の都会をイメージさせるシティポップらしい楽曲を、世に多く送り出している角松敏生としては、珍しいテーマの楽曲と言えるでしょう。
innocent world/Mr.Children
発売から2ヶ月足らずで100万枚以上の売り上げを記録し、1994年のオリコン年間シングルチャート1位を獲得した、Mr.Childrenの言わずと知れた名曲「innocent world」。
この楽曲も過去にアクエリアスのCMソングとして使用されています。
湿っぽい歌い出しから始まるこの楽曲は、直接的に爽快感とは結びつきにくいかもしれません。
しかし、Bメロからサビに向けて少しずつ盛り上がっていく高揚感と、扉を蹴り開けたようなサビでの開放感からは、十分に爽やかさを感じられるでしょう。
全体的にどんよりとした暗いイメージではありますが、希望に満ちた言葉が使われる歌詞が強く印象に残ります。
この楽曲はオリコンチャートだけでなく、カラオケ年間チャートでも1994年と1995年の2年連続で1位を獲得しました。
いかすぜOK/↑THE HIGH-LOWS↓
↑THE HIGH-LOWS↓の「いかすぜOK」は、2002年のアクエリアスCMソングに使用されました。
サウンドの激しさとどこまでも真っ直ぐな歌が、まぶしく飛び散る綺麗な汗を連想させ、泥臭くも美しく見える青春のような爽快感を持っています。
歌い出しの「8月が1000もあるような白い白い午後」といった歌詞からは、「夏」というワードを使っていないにも関わらず、何よりも夏を感じますよね。
真島昌利らしい独特な歌詞と、良い意味で暑苦しいバンドサウンド。
真夏に聴くのも良いですが、どんな季節に聞いても夏を感じることができますよ。
春の歌/スピッツ
スピッツの通算30枚目シングル「春の歌」は、2005年のアクエリアスCMソングに起用されました。
タイトル通り、春の陽気に包まれた楽曲は、そっと背中を押してくれるような爽やかさを持っています。
軽やかなドラムのビートと歩みに寄り添うようなベースラインは、気持ちを前へ前へと運んでくれるようです。
ストレートに声援を送るような歌詞はないはずなのに、自然とポジティブになれる楽曲ですね。
うるわしきひと/いきものがかり
いきものがかりの「うるわしきひと」は、2007年にアクエリアスのCMソングに使用されました。
この時のいきものがかりは、デビューから1周年を迎えたばかりでした。
サウンドが持つ爽やかさに加えて、アーティストとしてまだまだフレッシュな印象が相まって、CMに爽快感を与えてくれています。
「うるわしきあいのうた いつの日も変わらずに あたしの前でずっと歌っていて お願い」というシンプルな歌詞からもどこか若さを感じますよね。
思春期に戻って「もう一度全力で走りたい」と思っている人に聞いて欲しい楽曲です。
夏空グラフィティ/いきものがかり
いきものがかりの「夏空のグラフィティ」は、2007年にアクエリアス・ビタミンガードのCMソングに使用されました。
「うるわしきひと」に続き、連続でいきものがかりの楽曲が選ばれています。
どちらも爽快感のある楽曲ですが「夏空グラフィティ」は「うるわしきひと」と違って夏らしさ全開の曲です。
「まぶしい太陽のキラメキのなか」での恋を歌ったこの楽曲には、燃えるようなパワーがあります。
暑い理由が「夏のせいなのか恋のせいなのかわからない」そんな一夏の苦悩と情熱を感じられる楽曲です。
裸の太陽/ユニコーン
2010年のバンクーバーオリンピック期間にアクエリアスCMソングとして使用された、ユニコーンの「裸の太陽」。
作曲は奥田民生と手島いさむの共作となっており、ボーカルは奥田民生が務めています。
そのせいか、奥田民生のソロ曲のようなマイペースな雰囲気が少し見受けられ、これまでの歴代CMソングに比べると、爽やかさに欠けていて地味に感じてしまうかもしれません。
パッと聴いただけでは、まったりと横たわるように落ち着いた地味な曲に聞こえますが、聴けば聴くほどに味わい深くなっていき、最後には爽やかさを見出すことができます。
サイハテアイニ/RADWIMPS
有限会社voque tingに所属するRADWIMPSが、2017年にリリースした「サイハテアイニ」は、アクエリアスのCMソングとして書き下ろされた楽曲です。
アクエリアスのために書き下ろされたため、サウンドは常に疾走感を纏っており、思わず身体が走り出しそうな爽快感があります。
歌詞中には「渇いた胸に注がれる愛」など、水分から連想された「渇き」という単語もありますが、基本的な歌詞の内容や意味は、アクエリアスをあまり意識していません。
ギターフレーズが生み出す爽やかさやサビに入る時のブレイクなど、音楽の良さを身体で直感的に感じ取れる魅力的な楽曲です。
月色ホライズン/[ALEXANDROS]
2019年にCMソングに使用された[ALEXANDROS]の「月色ホライズン」は、キャッチーさと爽快感が一体感となった曲です。
楽曲全体を通して、爽やかさが意識されていることは間違いなく、歌詞を見てみると「光と闇」、「子供と大人」の間で揺れるティーンエイジャーの苦悩を鮮明に描き出していることがわかります。
一見爽やかに見える青春の裏には、煮え切らない悩みが数え切れないほど息を潜めているのでしょう。
そんなテーマが込められた楽曲は、ティーンエイジャーから絶大な支持を得て、デジタル配信スタート後、瞬く間に各ダウンロードサイトでのリアルタイムチャート1位を獲得しました。
アクエリアスの盛り上がる歴代CMソング
アクエリアスのCMソングに使用された楽曲は、爽快感を持つものだけではありません。
気分を高めてくれる盛り上がる曲も、アクエリアスのCMソングに使用されてきました。
一度聴けば夏らしく弾けられるだけでなく、カラオケで歌えば盛り上がること間違いなしの楽曲ばかりです。
そんな「アクエリアスの盛り上がる歴代CMソング」を年代順に紹介していきます。
夏なんだな/↑THE HIGH-LOWS↓
↑THE HIGH-LOWS↓の「夏なんだな」は、2003年のアクエリアスCMソングです。
↑THE HIGH-LOWS↓らしく突き抜けた、夏にぴったりのロックンロールナンバーであるこの楽曲は、夏が来る度に必ず聴きたくなってしまう魅力を持っています。
歌詞に描かれているのは小学生の夏休みを再現したような童心溢れる「夏」で、サウンドの激しさの影にはノスタルジーを感じます。
友人たちと一緒になって歌えば、あの頃の夏に戻れるかもしれませんね。
明日に架かる橋/レミオロメン
バラード曲のイメージが強いレミオロメンですが、彼らの楽曲も2006年にアクエリアスのCMソングに使用されています。
使用されたのは3rdアルバム「HORIZON」に収録された「明日に架かる橋」。
電子音のビートに乗ったアップテンポなサウンドと、グッと背中を押す応援歌的な歌詞によって構成された楽曲は、落ち込んだ気持ちも吹き飛ばす明るさが特徴です。
「自分の心にある境界(HORIZON)の向こう側を見てみたい」という思いが込められた楽曲の歌詞には、励ましの言葉が多く、その気がなくても気持ちが盛り上がっていくような力があります。
「渡っちゃいな」と砕けた表現で送られるエールもその理由の一つです。
みそか/スピッツ
2005年に発売されたアルバム「スーベニア」に収録された「みそか」は、翌年の2006年にアクエリアスのCMソングとなりました。
イントロやAメロだけを聴いていると「全然盛り上がらないじゃん!」と思われてしまいそうな曲調ですが、サビではスピッツらしからぬ盛り上がりを見せます。
ビートが倍になり、単純に疾走感が増しただけでなく「越えて越えて越えて行く」というストレートな歌詞が、聴く者の心を打ちます。
WAO!/ユニコーン
1993年に解散したユニコーンの再始動シングル曲となった「WAO!」は、2009年にアクエリアスのCMソングに使用されました。
この楽曲のボーカルは、奥田民生ではなくキーボードの阿部義晴が担当しており、奥田民生以外のメンバーがボーカルを務めた楽曲がシングルとなったのは、この楽曲が初めてです。
内から湧き上がるように歌われるサビは、じわじわと心を盛り上げてくれると同時に、タッピング奏法に徹したギターと軽快なビートによって爽やかな疾走感も与えてくれます。
また、サビにはメンバー全員がコーラスで参加しており、みんなで歌う一体感も気持ちを盛り上げてくれる要因と言えるでしょう。
アクエリアスのCMソングは爽快感抜群!歴代のアクエリアスCMソングを歌ってカラオケで盛り上がろう
爽快感抜群の歴代アクエリアスCMソングを紹介しましたが、お気に入りの楽曲は見つかりましたか?
爽快感のある曲、盛り上がる曲など、多彩なジャンルの曲がありましたよね。
自分好みのアクエリアスCMソングを見つけて、是非カラオケで歌ってみてください。
爽やかな楽曲が、その場を盛り上げてくれること間違いなしですよ。
この記事のまとめ!
- アクエリアスのCMが泣ける理由は「物語・歌声・歌詞」にある
- アクエリアスCMソングのジャンルは様々
- 爽快感のあるCMソングはアクエリアスのイメージにぴったり
- お気に入りの楽曲を見つけてカラオケで歌ってみよう