カラオケで歌が上手い人の特徴の一つに「ハモリ」ができるということがあります。
ハモれるようになれば、歌う楽しみが何倍にも広がることでしょう。
「でもハモるのってすごく難しそう...」
そんなあなたも、コツさえ掴めば簡単にハモることができます。
今回は、ハモリの練習方法やうまくハモるためのコツをご紹介します!
この記事でわかること
最初に知っておきたいハモリの基本
苦手意識を持っている人が多い「ハモり」ですが、ハモるとはどういうことをいうのでしょうか?
歌手でいうとゴスペラーズやPENTATONIXなど、楽器を使わずに声だけで音楽を奏でるアカペラグループが思い浮かびますよね。
ここではハモりの仕組みについて徹底解説します!
ハモれてる?【気持ちよく】歌うためのハモリ方&おすすめハモリ曲
「ハモリ」とは
そもそも「ハモリ」とはなんなのでしょうか?
「ハモリ」の語源は「ハーモニー」からきています。
ハーモニーは和音の連なりのことで、一つのメロディに対して違う音程でも進行してハーモニーを作っていくことをハモリといいます。
ここで「ハモリ」に関して質問を、となると、恐らく多いのが「ユニゾン」との違いだと思うので、回答しておきます。
学生時代、合唱の授業で一度は聞いたことがあるであろう「ユニゾン」という言葉。
「ハモリ」と混同してしまう人も多いですが、全く意味合いが違います。
ユニゾンとは、同じ音程で同じメロディを歌うことをいいます。
アイドルの曲でよくあるサビのメロディを全員揃って歌うのが「ユニゾン」です。
一方、ゴスペラーズが同じメロディを違う音程で歌うのは「ハモリ」と覚えましょう!
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メインメロディーと「3度」ずらす
ハモる方法はいくつかありますが、初心者がまず意識したいのは、メインパートに対して3度ずらすということです。
これは和音の仕組みが理解できれば非常に簡単です。
それでは「和音」とはなんでしょうか?
ギターの演奏についての話になると「コード」といわれる謎の言葉が出てくることがあります。
実はコードも「和音」のことです。
例えばCコードとは「ド・ミ・ソでできた和音」のことで、Dコードは「レ・ファ#・ラでできた和音」のことをいいます。
和音を理解するということは、コードを理解するということです。
コードの仕組みは非常に簡単です。
基本的なコードは、主音に対して3度と5度の音を同時に鳴らすことで成立します。
「ん?3度?5度?それは水温ですか?」
いいえ水温ではありません。
Cコードの場合はドを主音にした和音で、3度はミになります。
3度プラスする、いわゆる「上ハモ」というものです。
鍵盤で考えると非常にわかりやすいのですが、ドとミの間には黒鍵も含めて「ド#・レ・レ#」の3つの音が間に入っています。
この3度の間隔はDコードもGコードでも変わりません。
一度楽譜の音符並びを確認してみましょう。
もちろん5度でハモることもできますが、5度よりも3度の方が主旋律の音に間隔が近いため、距離感を掴みやすいのです。
この感覚さえ掴めてしまえば、あなたがコーラスの専門家でなくとも、どんなメロディでもすぐにハモれるようになるでしょう!
初心者でもすぐにハモれるおすすめの練習方法
ここまで小難しい話をしてきましたが、実際にハモリを習得するための具体的な練習方法を伝授します!
【カラオケ好き必見】ハモりのやり方&ハモリやすいおすすめ曲を紹介\ハモリを本格的にマスターしよう/
ハモリ練習動画の音源を聴き込む
有名な楽曲であれば、ハモリを練習するための動画がYouTubeにアップされていたりします。
このハモリ練習動画を聴き込んで覚えるようにしましょう。
また、原曲音源の主旋律に合わせてハモリのメロディを歌う練習をすると、主旋律につられるということも少なくなるでしょう。
カラオケの練習機能を利用する
カラオケの練習機能を使う方法も有効です。
実際に家で声を出して歌うことが難しいという人もいるでしょう。
ハモリ練習動画を聴き込むだけでは、実際にしっかり発声して歌う練習はできていません。
練習動画で聴き込んだ楽曲をカラオケの練習機能を使い、❝声に出して歌う❞ことが重要です。
カラオケでなら、採点画面の音程表示を見ながら、基本的な音程やリズムを確認することもできます。
自分の音域に合ったキーコントロールができるのも嬉しいポイントです。
カラオケアプリを活用する
- 練習動画が上がっていないマニアックな曲を練習したい!
- カラオケで練習したいけど、お金や時間がなくて頻繁に練習できないよ
なんていう人におすすめの方法が、カラオケアプリを使うことです。
いくつかあるカラオケアプリの中でイチオシは「Smule」です。
世界中の人とデュエットをすることができるため、1人で練習することに限界を感じている人にもおすすめ。
楽しみながら歌いたい人は要チェックです!
コツをつかめば簡単
ここまでハモリの仕組みと練習におすすめのツールについてお話ししてきました。
それでは実際にハモリを習得するためのコツはどんなところにあるのでしょうか?
メイン&ハモリの音程を覚える
ハモリの仕組みで説明したように、和音の3度と5度の距離感を掴めるようになると、どんな楽曲でもその場でハモることができるようになります。
そのレベルまで達すると、歌うことがとにかく楽しく感じるようになるでしょう。
最初はなかなか難しいかもしれませんが、まずは主旋律とハモリパートを両方とも歌えるように練習しましょう。
ハモリパートごとに歌えるようになれば、主旋律につられることもなくなるはずです!
メインメロディーとのバランスが大事
ハモリパートの音程を覚えられたとき、覚えたてのハモリを披露したい気持ちがどんどん芽生えると思います。
しかし、一旦冷静になりましょう。もうひとつポイントがあります。
それはメインボーカル、つまり主旋律との音量バランスです。
ハモリは歌の醍醐味ではあるのですが、カラオケで嫌われる行為としても必ず上位にランクインします。
これはなぜでしょうか?
その理由は「主旋律を潰しているから」です。
ハモリはメロディラインを覚えるだけでは上手に聞こえません。
また、個々の歌唱力が高ければ上手くハモれるというわけでもないのです。
ハモリのポイントは3つあります。
- 主旋律を歌っている人よりも少し声量を抑えてソフトに歌う
- 主旋律の歌声をよく聴きつつ、歌い方を寄せる
- 自分の歌い方の癖をできるだけ削る
この3つの共通点は、主旋律を引き立たせるということです。
ハモリはあくまでも主旋律を引き立てるパートです。
ですから、カラオケで主旋律を気持ちよく歌っている人をさらに気持ちよくさせる意識で歌うようにするのがミソです。
綺麗にハモりたい!そんなあなたにおすすめの超王道練習曲
ハモリを極めてカラオケで人気者になりたいあなたに、ハモリの練習におすすめの歌手&楽曲をご紹介します。
どれも有名な曲ばかりですので、歌い込んでハモリをマスターしましょう。
アニソンデュエット名曲!男女・男男・女女2人で盛り上がるアニメカラオケ\ハモリを本格的にマスターしよう/
桜|コブクロ
桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
ハモリといったらまず名の挙がるアーティストがコブクロでしょう。
男性2人で歌うのに最適な人気曲『桜』は、ハモリを鍛えるための練習曲としてかなり優秀な楽曲だといえます。
理由はスローテンポな点と、通常の歌詞のハモリ以外にもスキャットのハモリがある点です。
スキャットについて簡単に説明すると、曲の冒頭の「フーウーウーウー」という言葉ではないコーラス部分のことです。
言葉がないため、お互いの声の響きが共鳴しやすく❝ハモっている感覚❞を強く感じることができます。
コブクロの2人の声の響きを参考にして練習してみましょう。
夏色|ゆず
この長い長い下り坂を
君を自転車の後ろに乗せて
ブレーキいっぱい 握りしめて
ゆっくりゆっくり 下ってく
ハモリのメロディとしてはわかりやすいのですが、練習曲としては意外と難しいのがゆずのデビュー曲『夏色』です。
理由はこの楽曲のスピード感にあります。
アップテンポの楽曲は音程以外にも意識することが多いのです。
テンポが遅れないようにすることはもちろん、曲の勢いにつられて声量が大きくなり、ハモリパートの方が主旋律より目立ってしまう、ということがないようにも注意しなければなりません。
逆にいえば、アップテンポの楽曲でハモれるようになれば、どんな曲でもハモることができるようになるのです。
男性と女性両方におすすめの楽曲です。
AM11:00|HY
だからお願い 僕のそばにいてくれないか
君が好きだから
この思いが君に届くように
願いが叶いますように
好きな異性に対してキュンとさせたい!
そんなあなたにおすすめの楽曲が、人気バンド「HY」の『AM11:00』です。
この楽曲が優秀なのは、男性と女性が一緒に歌うことのできるデュエット曲だという点です。
とくにサビ部分は、男性歌手と女性歌手のバランス感を意識しながら歌ってください。
知名度が高い曲なので、あなたの好きな人も歌える可能性が高いです。
もしかしたら、デュエットできるかもしれませんよ。
ハモリを極めて美しいハーモニーを奏でよう
いかがでしたか?
ハモリの奥深さを知れば、もっと歌うことが楽しくなることでしょう!
実はここでは語り尽くせないくらい、まだまだハモリを上達させるコツや練習方法はあります。
しかし、まずはハモるという感覚を掴んで、「あ、ハモるってこんなに楽しいんだ!」と感じてもらえれば嬉しいです!
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この記事のまとめ!
- まずは3度上の「上ハモ」を歌えるようにする
- アプリやカラオケなどを上手に使って楽しみながら練習する
- コツさえ掴めばハモリは簡単にできてハモり放題!
- 主旋律を歌っている人を気持ちよくさせる意識でハモろう