音楽ジャンル「ハウスミュージック」。
名前は聞いたことがあるけれど、どんな音楽ジャンルのことをいうのかわからない人も多いのではないでしょうか?
CDショップに行ってもハウスミュージックというジャンルの棚はありませんので、よくわからなくて当然だと思います。
そこで今回は、
実は聴いたことがある!?
ハウスミュージックのおすすめ曲”をご紹介します。
この記事でわかること
日本人になじみが薄い音楽ジャンル「ハウスミュージック」って何?
ハウスミュージックとはどんな音楽ジャンルのことをいうのでしょうか?
ハウスミュージックとは?必聴のおすすめ名曲&アーティストを徹底解説!
ハウスミュージックの歴史
ハウスミュージックの「ハウス」は、1977年にアメリカ・シカゴにオープンしたクラブ「ウェアハウス(Warehouse)」が由来という説が最も有力です。
そのウェアハウスにレギュラーDJとして出演していたのが「フランキー・ナックルズ」でした。
そして、彼がプレイしている音楽がハウスミュージックと呼ばれたのです。
ハウスミュージックとはなんらかの音楽ジャンルのことを指すというわけではなく、「踊れる」ことを最大のテーマとした音楽です。
逆にいえば踊れればどんな音楽でもいいという、一種のムーヴメントに近いのです。
ハウスミュージックの大もとの生みの親といわれているのは、フランキー・ナックルズの親友でもあった「ラリー・レヴァン」というDJです。
また、フランキー・ナックルズは性差別と闘ったことでも知られています。
ハウスミュージックの定義・特徴
ハウスミュージックはさまざまな解釈があります。
しかし、共通点も存在します。
主なポイントは以下の通りです。
- サンプリングやリミックスといった手法で作られる(さまざまな音楽を融合すること)
※ サンプリング素材は「サンプルパック」として販売もされています。 - 楽曲のテンポが速く、BPMは120〜130前後
- 打ち込みによって作られる(シンセサイザーやドラム音源などを事前に情報として打ち込むこと)
- リズムはヨーロッパを中心に流行っている4つ打ちが基本(一小節に四分音符でキックが4つ入ること)
※ ちなみに、南国っぽいサウンドと、ゆっくりめの4つ打ちビートが特徴的なハウスミュージックは「トロピカル ハウス」と呼ばれています。
これらの4つの特徴はあくまでも”こういった傾向が多い”というだけです。
実際にはこの条件に当てはまらないハウスミュージックも存在します。
曲調はキラキラしたものからダークな雰囲気のもの、ボーカルが入っているものからインストルメンタルまでさまざまです。
日本製のドラムマシンが人気だった!
1980年代後半頃になると、日本にもハウスミュージックの文化がやってきました。
アメリカでの人気に呼応する形で、「芝浦GOLD」や「西麻布YELLOW」などハウスを中心としたクラブが続々オープン。
ファッション性を強く打ち出したハウスを主体のDJが登場し、ハウスに対する注目がどんどん高まっていきました。
さらに、「日本」と「ハウスミュージック」の関係性を語る上で外せないのが、トラック制作に必須となる機材についてです。
「ウェアハウス」のあったシカゴでは、他のDJたちと差をつけるために、ドラムマシンなどのシンプルな機材でオリジナルのエディットやトラックを作って、プレイに使用するようになっていました。
それに感化され、地元のハウス好きの若者たちも趣味の一環として自分たちの自宅でトラック制作をはじめます。
その際、彼らの音作りに日本製のRoland社のドラムマシンや、ベース・シンセが活躍しました。
安価で手に入れやすかったとはいえ、日本のものが使われていたなんて驚きですね。
EDMやテクノ、エレクトロとの違いは?
- 「EDM」
- 「テクノ」
- 「エレクトロ」
なんとなくハウスミュージックと似たイメージがありますよね?
これらの音楽ジャンルは、どんな違いがあるのでしょうか?
このテーマを解説するポイントは、その音楽ジャンルが生まれた順番。
後進の音楽ジャンルは過去の音楽ジャンルに影響されてできあがるのです。
古いものから順に並べると、エレクトロ → テクノ → EDM の順。
もっとも古いのは、エレクトロ。
エレクトロはエレクトロニックやエレクトロポップ、テクノはハウスやエレクトロから影響を受けているといわれています。
ちなみにハウスは、エレクトロから影響を受けているといわれています。
一番最後のEDMが音楽ジャンルとして確立されたのは、2000年代に入ってからです。
近年登場したEDMはハウス、ダブステップ、トランスなどのエレクトロニックミュージックだけでなく、ヒップホップやR&Bなども含んだ総合的なクラブミュージックのことを指します。
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【第3位】Shots|LMFAO
Shots shots shots shots shots shots
Shots shots shots shots shots
Shots shots shots shots shots
Everybody[×2]
第3位は、「LMFAO(エルエムエフエーオー)」の代表曲『Shots』です。
まさにクラブのための楽曲。
ノリのいいリズムを聴いたら、自然と体が動いてしまうでしょう。
日本のクラブでも定番曲なので、夜の六本木や西麻布、麻布十番などによく出没する人たちであれば聴いたことがあるかもしれません。
ちなみに、『Shots』はロック好きの日本人の間でも話題になっています。
それはロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」の『あつまれ!パーティーピーポー』は『Shots』をオマージュした楽曲で、LMFAOのレッド・フーも褒めまくっているのが要因。
今では多くの人に愛されているヒット曲です。
【第2位】Applause|Lady Gaga
Give me that thing that I love (Turn the lights on)
Put your hands up, make ‘em touch, touch (Make it real loud)
Give me that thing that I love (Turn the lights on)
Put your hands up, make ‘em touch, touch (Make it real loud)
第2位は奇抜なファッションと抜群の音楽センス、歌唱力で、世界的に人気の歌手「Lady Gaga(レディ・ガガ)」。
2013年に発売されたアルバム「アートポップ」の先行シングルとしてリリースされた『Applause』は、ガガとアルバムの制作に関わった7人のプロデューサーやソングライターが共同で書き上げた力作です。
ガガのアイディアを彼らがサウンドや歌詞でサポートしたこの曲は、緻密に計算し尽くされたデジタルビートとメロディが特徴的。
それらのサウンドに絶妙なバランスで寄り添う歌詞など、全ての要素にプロの意地が詰まった最高傑作です。
【第1位】Scribble|Underworld
And it’s okay
You give me everything I need
第1位は、イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ「Underworld(アンダーワールド)」です。
彼らの魅力は楽曲だけではありません。
デザイン会社TOMATOでのデザイン活動も人気の要因です。
音楽の才能もあり、デザインセンスも抜群の彼らには脱帽です。
そんな彼らの代表曲が『Scribble』。
きれいなシンセサイザーのアルペジオからはじまる、ドラムンベース風のドラム音源がおしゃれな踊れるナンバーです。
クリエイティビティの高い彼らにしか作れないカラフルな色彩センスを堪能できるPVにも注目です。
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【第3位】Hello|Martin Solveig
I could stick around get along with you
Hello
It doesn’t really mean that I’m into you
Hello
おしゃれで、ときにファンキー、ときに官能的なサウンドが多くの人を魅了するフランス出身のDJ「Martin Solveig(マーティン・ソルヴェイグ)」。
代表曲『Hello』は、カナダ出身の3人組エレクトロ・ポップ・バンド、「Dragonette(ドラゴネット)」とのコラボ曲。
明るくポップなナンバーで、踊れるハウスの要素はしっかり残しつつ、ポップシンガーによるデビュー曲のようなフレッシュさもある楽曲です。
【第2位】I Want You To Know feat.Selena Gomez|ZEDD
I want you to know that it’s our time
You and me bleed the same light
I want you to know that I’m all yours
You and me we’re the same force
当時熱愛が噂されていた、「Selena Gomez(セレーナ・ゴメス)」と、世界的DJ「ZEDD(ゼッド)」がタッグを組んだことで話題になった楽曲です。
「あなたといると幸せ」といったリアルな歌詞が登場。
ZEDDのリズミカルさが、よりハッピーなラブソング感をプラスする楽曲です。
ちなみにすでに2人は破局。
ただ、互いの才能を認め合い、良好な関係が続いているようです。
【第1位】Beautiful Life|Ace of Base
It’s a beautiful life
Oh oh oh oh
It’s a beautiful life
Oh oh oh oh
“90年代のABBA”とも呼ばれたスウェーデン出身の「Ace of Base(エイス・オブ・ベイス)」。
レゲエをダンスビートに乗せるという驚きのダンスポップが特徴の彼ら。
代表曲『Beautiful Life』は、サビの印象的なフレーズと、日本の90年代のエレクトロロックを感じさせる懐かしいサウンドが特徴です。
一度聴いたら頭から離れない、クセになるダンスナンバーです。
ハウス音楽でパーティーを盛り上げよう!
いかかでしたか?
ハウスミュージックはどんな音楽ジャンルなのかという疑問に答えるところからスタートしましたが、実はなんらかの明確な区切りのある音楽ジャンルのことを指すわけではありませんでした。
ハウスの最大のテーマは「踊れる」ということ。
大きくいえば、ダンスミュージックやディスコミュージックと同じジャンルに属しているかもしれません。
逆にいえば“踊れればどんな音楽でもいい”という、一種のムーヴメントに近いことがわかりました。
一口にハウスといっても、アーティストや楽曲によってその定義はさまざまです。
頭で考えるよりも、「踊る」「盛り上がる」をテーマに、全身でハウスミュージックを感じてみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ!
- ハウスミュージックの「ハウス」はシカゴのクラブ「ウェアハウス」が由来
- ウェアハウスのメインDJフランキー・ナックルズがプレイする音楽がハウスミュージックと呼ばれた
- クラブやディスコで踊るために作られた音楽
- 海外だけでなく、日本でも身近な音楽
- ハウスミュージックは頭で考えずに、体で感じる音楽