カラオケ店に行った時に「DAMとJOYSOUND、どちらを利用しますか?」と尋ねられて、迷った経験はありませんか?
「どちらでも良い」と答える人も多いかもしれませんが、実はカラオケの機種によって機能や特徴が違うのです。
自分に合った機種を選ぶことで、カラオケがもっと楽しくなりますよ。
この記事でわかること
カラオケ機種と言えば?
カラオケの機種と言えば、DAMとJOYSOUNDを思い浮かべる人が多いでしょう。
かつては他のカラオケ機種もありましたが、2006年に日本ビクター・タイトーグループが撤退、2007年にセガサミーグループが撤退しています。
さらに、2010年にはBMBをJOYSOUNDのエクシングが吸収合併しました。
2014年にまねきねこなどを展開するコシダカが独自機種を展開したものの、2019年に全サービスを終了したため、現在はDAMの第一興商とJOYSOUNDのエクシングの2強状態となっています。
DAMの第一興商
DAMシリーズを展開する第一興商は、業界最大手企業です。
通信カラオケの発売は1994年と比較的遅めでしたが、1996年以降は業界トップシェアをキープしています。
2015年時点でのシェア率は約65%を誇り、DAMで歌ったことがある人は多いのではないでしょうか。
DAMは全体の配信曲数が少ないと言われてきましたが、最近ではマイナー曲やボカロ曲も増えてきています。
今後もさらに満足度が高いサービス、コンテンツが充実していくでしょう。
JOYSOUNDのエクシング
JOYSOUNDシリーズを展開する業界第2位のエクシングは、通信カラオケの先駆者です。
エクシングはJOYSOUNDの他に、吸収合併してBMBから譲り受けたUGAシリーズも展開しています。
様々なコンテンツと連携したサービスや業界最多の配信曲数を誇り、特にマイナー曲やボカロ曲をカラオケで歌いたい人達から支持されている人気機種です。
それぞれのカラオケ機種の特徴は?
サウンドのクオリティや配信曲数の多さ、ライブ映像や本人映像が観たいなど、人によってカラオケで重視したいポイントは違います。
カラオケ機器の特徴を知っておくと、機種選びで悩むことなく自分のニーズに合った機種でカラオケを楽しめるようになりますよ。
それでは、それぞれのカラオケ機種の特徴をチェックしましょう。
DAMの特徴
業界トップシェアを誇るDAMはカラオケを楽しむだけでなく、本気で歌を上達させたい人にもおすすめの機種です。
きめ細やかで精密な採点機能には定評があり、プロの歌手が練習する時にも利用されています。
また、原曲の再現度が高く本人映像も多いので、臨場感のあるカラオケを楽しむことができますよ。
まずは、DAMの特徴を紹介します。
本人映像・アニメ映像が多い
DAMは本人映像やアニメ映像が充実しており、有名なアーティストのPVなどを観ながら歌うことができます。
アーティストの本人映像だけでなく、クレヨンしんちゃんやドラえもん、ディズニーなどのアニメ映像も多いので、子どもも楽しめるカラオケ機種と言えるでしょう。
新作映像も豊富なので、大好きなアーティストやアニメの映像を観ながら盛り上がりたい人にはDAMがおすすめですよ。
原曲の再現性が高い
DAMは原曲の再現性が高いです。
他の機種では歌いやすいようにメロディやテンポが若干アレンジされていることもありますが、DAMでは原曲通りに再現されています。
そのため、原曲をしっかり聞き込んでいるファンもストレスなく歌うことに集中できますよ。
また、生演奏が多く音に立体感があるところもDAMの魅力なので、ライブで歌っているかのような迫力を味わいながら、気持ちよく歌うことができます。
採点機能の精度が高い
DAMの精密採点は採点機能の精度が高く、人間が評価したものに近い採点が出ると言われています。
4分の1単位で音程を感知するので、音程正確率が非常に高いところが特徴です。
小さなフラット(正しい音程より少し低めに歌ってしまうこと)にも反応するため、DAMの採点機能はカラオケ上級者向けとも言えるでしょう。
その採点精度の高さはプロからも認められており、テレビのカラオケ企画バトルなどにもよく使われています。
JOYSOUNDの特徴
JOYSOUNDの特徴と言えば、何といっても豊富な収録曲数でしょう。
マイナーな曲も入っているので「カラオケでこの曲が歌えるなんて!」と感動するかもしれません。
また、ユーザー目線の細やかで充実したコンテンツも人気です。
ただ歌うだけでなく、楽器演奏の練習や配信サービスなどを利用してみたい人にはJOYSOUNDがおすすめですよ。
次に、JOYSOUNDの特徴を紹介していきます。
曲数が多い
JOYSOUNDは、業界ナンバーワンの収録曲数が人気です。
「メジャーデビュー前の曲を歌いたい」「好きな楽曲が入っているか心配」という人は、JOYSOUNDの方が収録されている可能性が高いのでおすすめですよ。
また、協賛している歌手のライブ映像など、JOYSOUND限定で見れる特別映像なども充実しています。
マイナー曲・ボカロ曲が多い
JOYSOUNDには、マイナー曲やボカロ曲なども多く収録されています。
ボカロは毎月数曲ずつ追加されているので、最新のボカロを歌いたい人には特にJOYSOUNDがおすすめですよ。
また、インディーズ曲も収録されているため、まだメジャーではないアーティストの楽曲を歌うこともできるでしょう。
機能・コンテンツが豊富
豊富な機能やコンテンツも、JOYSOUNDの魅力です。
たとえば、スマホに保存した動画やYoutubeなどを専用アプリを使ってカラオケの背景映像として流したり、ギターをカラオケ機器とつないで「楽器カラオケ」として演奏することもできます。
他にも「うたスキ」という機能では、他のユーザーの歌を聴くことができたり、自分のオリジナルソングを配信することも可能です。
充実したコンテンツや細やかなサービスを楽しみたい人は、JOYSOUNDがおすすめですよ。
カラオケ機種の種類は?
カラオケ機種にはDAMとJOYSOUNDがあり、それぞれのメーカーから様々な種類のカラオケ機器シリーズが発売されています。
最新の機種ほど音質や性能が良く、曲数なども多いので、基本的には好きなメーカーの最新機種を選ぶと良いでしょう。
しかし、機種によっては大きく性能が変わるものもあるので、それぞれの特徴に注意して選んでくださいね。
DAM
DAMのカラオケ機器は数年おきにリリースされています。
最近の機種になるほど曲数や性能などもパワーアップしているDAMは、豊富な映像コンテンツや精密な採点機能が魅力的です。
一方でマイナーチェンジも多く、本体のカラーやHDD容量、採点などが少し変わってあとはほぼ同じ内容で発売されることもあります。
DAMからは、3つの機種を紹介するので参考にしてみてくださいね。
LIVE DAM STADIUM
2015年に発売されたLIVE DAM STADIUMの総曲数は265,000曲で、以前から好評だった採点機能が強化された「精密採点DX-G」が搭載されています。
また、新コンテンツとして「ONE PIECE採点 カラオケ王におれはなる!」「バラエティカラオケ 〜みんなでお題をクリア!〜」も登場。
他にも「ライブサウンド」ボタンで迫力ある音響を楽しめるようになったり、2画面で違う映像が流れるデュアルモニター対応映像も追加されました。
LIVE DAM STADIUM STAGE
2017年に発売されたLIVE DAM STADIUM STAGEは、LIVE DAM STADIUMのマイナーチェンジモデルです。
総曲数は変わりませんが、新たに「精密採点DXミリオン」が追加され、音程ボーナスやテクニックコンボなどの要素が加わりました。
100点以上の点数も出せるようになったので、音楽ゲームのような感覚で楽しむことができますよ。
また、英語発音を日本語表記にできる「Nipponglish」機能や、会員の歌声をお手本ボーカルとして再生できる「DAM★ともボーカル」機能が実装されました。
LIVE DAM Ai
2019年発売のLIVE DAM Aiは、DAM最新シリーズです。
総曲数は271,000曲に増え、本人映像も業界最多の約22,000曲が収録されています。
さらに、本シリーズでは業界初の音声認識機能「Aiアシスタント」が搭載されており、マイクに向かって話すだけでAIがキーの調整や演奏中止操作などをしてくれるようになりました。
また、採点機能には新たにAi感性ボーナスが追加され、歌唱を細かく分析する「精密採点Ai」が登場しています。
JOYSOUND
JOYSOUNDもDAMと同じく数年おきにカラオケ機種をリリースしています。
昔はDAMより音質が劣るとも言われていましたが、新しい機種になるにつれて飛躍的に向上しており、最近では両社に大きな差はほぼありません。
また、豊富な曲数とサービスコンテンツはJOYSOUNDの大きな強みでしょう。
以下で、JOYSOUNDの機種を3つ紹介します。
JOYSOUND MAX
2015年発売のJOYSOUND MAXは音質・映像・採点機能などの大幅強化が行われた機種で、総曲数は307,000曲を収録しています。
ドイツのMAGIXと共同開発したカラオケ専用生音源「X-Leben」が搭載されたことで、このシリーズからJOYSOUNDの音質は劇的に向上しました。
他にも
- 楽曲によってマイエフェクトを自動で切り替える「オートボーカルエフェクト」
- 得意な曲のキーを判定してくれる「マイキー機能」
- アーティスト中西圭三が監修を務めた人間の感覚に近い新採点アルゴリズムを搭載した「分析採点マスター」
などの新機能が追加されました。
JOYSOUND MAX2
2017年発売のJOYSOUND MAX2は、JOYSOUND MAXがより高性能になったモデルで総曲数は同じです。
業界初のハイレゾという特殊な音響処理が搭載され、歌い心地が良くなりました。
JOYSOUND MAX2の魅力を最大限に楽しみたい場合は、ハイレゾ対応のスピーカーとアンプを備えた店舗の利用がおすすめですよ。
他にも、この機種にはライブで歌っているような気持ちよさが楽しめる「アリーナサウンド」機能があります。
さらに、インバウンドの需要に対応して日本語の歌詞の漢字にルビが表示されるようになりました。
JOYSOUND MAX GO
2019年発売のJOYSOUND MAX GOにも、業界最多の307,000曲が収録されています。
JOYSOUND MAX2と同じくハイレゾ対応で、さらに低音だけを再生できるスピーカーサブウーファーが搭載されたことで重低音がパワーアップしました。
JOYSOUND MAX GOの大きな特徴といえば、新コンテンツ「みるハコ」に対応し、カラオケ従来の「歌う」楽しさに「みる」楽しさを追加したところでしょう。
「みるハコ」では、ライブや公式MV、映画、ミュージカルなどの多彩な映像コンテンツを視聴することができますよ。
また、デュアルモニター機能が搭載され「分析採点マスター」のレイアウトなども変更されています。
それぞれのカラオケ機種があるお店は?
カラオケ店によって、導入しているカラオケ機種は違います。
お店選びの時は料金やサービス、特典なども大切ですが、好きなカラオケ機種があるかどうかも選ぶ基準に入れてみましょう。
DAMがある店舗、JOYSOUNDがある店舗、両方ある店舗を知っておくと、お店選びがもっと楽になるはずですよ。
最後に、それぞれのカラオケ機種がある人気チェーン店を紹介します。
DAMがあるお店
第一興商直営店であるビッグエコーでは、基本的にDAMシリーズのみを取り扱っています。
直営店には新しい機種も多く設置されているので、DAMの最新機種を使いたい人にはビッグエコーがおすすめですよ。
駅前の店舗が多く、アクセスの良さもポイントです。
また、店舗によってライブステージルーム、レコーディングルーム、キッズルームなどのコンセプトルームがあるので、気になる人は近くのビッグエコー店舗情報をチェックしてみましょう。
JOYSOUNDがあるお店
エクシングが展開しているJOYSOUND直営店では、最新のJOYSOUNDシリーズを楽しむことができます。
また、JOYSOUND直営店は豊富なドリンクバーやコースメニューも充実。
一部店舗には季節に合わせたソフトクリームなどもあるので、美味しいフードやお得にドリンクを楽しみたい人にもおすすめですよ。
両方あるお店
店舗によって異なる場合もありますが、
- カラオケ館
- ジャンカラ
- まねきねこ
カラオケ館は東京を中心に全国で多くの店舗を展開しているカラオケ店。
シーン別に選べる部屋があり、中にはヒトカラ専用の部屋などもあります。
関西に店舗が多いジャンカラは、様々なコンセプトルームが人気でなんと足湯がある店舗も。
ドリンクバー飲み放題付きのお得な料金プランで、リーズナブルにカラオケを楽しめます。
まねきねこは、朝9時~11時までに入室すると昼12時までのルーム料が30分10円です。
高校生2人以上で行くとルーム料無料でワンドリンク代だけで歌えるなど、お得なプランが充実していますよ。
カラオケ機種は歌いたい曲の数で選ぼう!最新機種を楽しみたいなら直営店がおすすめ
カラオケを最大限に楽しむなら、自分に合ったサービスやコンテンツが充実したカラオケ機種を選んでくださいね。
収録曲数や本人映像の充実度も機種によって違うので、歌いたい曲の数で決めるのも良いでしょう。
また、置かれているカラオケ機種は店舗によって違います。
新しい機種でカラオケを楽しみたい人は、最新機種が多く取り揃えられている直営店がおすすめですよ。
この記事のまとめ!
- カラオケの機種には第一興商のDAMと、エクシングのJOYSOUNDがある
- 原曲再現度が高く臨場感のある音や精密な採点機能、充実した本人映像を楽しみたいならDAM
- 様々なコンテンツや機能を使いたい人や、豊富な曲数の中からマイナー曲やボカロ曲も歌いたいならJOYSOUND
- 最新システムや質の良いサウンドを楽しみたい人は、直営店のカラオケ最新機種がおすすめ